Quantcast
Channel: ポルシェ356Aカレラ
Viewing all 822 articles
Browse latest View live

★1962年田宮模型スーパーファースト 小松崎茂 ~ プラモデルコレクションから 012

$
0
0

依頼してから1週間程経って漸く給湯器のメーカー系の修理業者さんが来ました。
ところが、猛暑の中、3時間格闘して給水ポンプの幾つかの部品を交換しても結局直らず、大規模な部品交換をして直すとなると30万程度掛かるので、経年でポンプ以外の箇所も不具合が生じる可能性も大いにあるため、60万程度で新品に換えた方がよいでしょうとの話になり、今度は複数(3社程度)の業者さんに相見積をお願いし、リーズナブルなところに発注、給湯器の在庫があれば(機種によっては受注生産の場合もあり)、1・2週間程度で新たな給湯器が設置されて家でシャワーが浴びれるようになるかもしれません。
汗だくになって帰宅しても家ではバスもシャワーも使えないのは、やはり何とも不便なのですが、まあ水が出ずにトイレも使えなくなるよりは良いですよね~。と言うか、まあ自然災害に遭ったことを思えば、別に大したことはありませんyone☆


閑話休題
このところ、趣味の音楽関係で忙しく、ゆっくり記事を書いている時間が取れませんので、今日は簡単に田宮模型(タミヤ)初期のプラモデルを1つご紹介しますne☆☆☆
 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★田宮模型スーパーファースト
田宮模型が木製キットからプラモデルに移行して間もない頃のキットの1つ。
小松崎画伯の筆による箱絵(Box Art)が何とも秀逸です。組立説明書には以下の説明が書かれています。

セレーヌギヤー2型は自動車の設計で有名なギヤーGHIAの手によって作られた夢の車です。その設計にあたっては将来の自動車道路を走る高速3人乗クーペが案出されたのです。このクーペは電子操縦が可能でドライバー1人が前部に座り2本の操縦幹で運転操作し、他の2人の乗客はドライバーと背中合せに座り車内後部に設けられたテレビジョンを楽しむことが出来るようになっています。この車はヨーロッパ各地で開催された自動車ショーに展示され評判になりました。」 

この説明ではプラモデルの元となったギア制作のショーカーが実在するように書かれています。ところが、このクルマ、Ghiaで調べてみても実車画像が見当りません。田宮模型あるいは小松崎画伯の創ったオリジナルデザインなのでしょうか?(実車を御存知の方は御教示ください)。
説明文には2本の操縦桿と記載されていますが、箱絵には普通の丸いハンドルを持ったドライバーが描かれています。ドライバーはヘルメットにゴーグルまで付けた重装備です。後ろ向きにテレビを観ている後席の乗員2人の姿は残念ながら箱絵には描かれていません。説明文の電子操縦というのは、今で言う自動運転の意味でしょう。前車軸真上あたりに置かれた運転席やジャガーDタイプを彷彿させるリア中央のフィンがデザイン上の大きな特徴です。全体の造形は1950年代のテイストです。箱絵ではホイールベース中央あたりの後席横に乗降用ドアが付いています。また、この箱絵の制作当時40代半ばだったはずの小松崎画伯は、円形にGhiaのロゴマークをフロントとテールフィンに描き、リアフェンダーにはSereinの文字まで丁寧に描き込んでいるため、本当に実車が実在するように思えてしまいます(真相は如何に?!)。


【田宮模型 1/24スケール程度 セレーヌギア2型スーパーファースト プラモデル 主要データ】
(1950s Ghia SereinⅡ by TAMIYA plastic model KEY DATA)

・商品名: スーパーファーストghia (組立説明書:セレーヌギヤー2型)
・タミヤモケイ製品番号(製品管理番号): 不明
・シリーズ番号: チャンピオンシリーズNo.2
・全長160㎜
・全幅72㎜
・スケール: 1/24程度(スケール表示なし)
・箱サイズ: 縦131×横204×厚さ35mm
・箱: 1種のみ、上箱サイドに英文説明印字。成型色違いの有無は不明。
・箱絵: 小松崎 茂 画伯 (1915年2月14日~2001年12月7日)
・動力: 電動走行(TKKマブチNo.15使用・単3乾電池2本使用)
・前輪操舵: 可能
・シャシー再現なし
・デカール: Ghia(1枚)・ゼッケン41(3枚)・MANUFACTURED BY TAMIYAMOKEI(2枚) 計5個入り
・販売時期: 1962年(昭和37年)~1963年(昭和38年)頃(推定)
・販売価格: 100円(推定)
・入手難易度: 10段階評価で7程度
・2019年現在の絶版プラモ市場での推定評価額: 25000円~50000円程度 (未組立完品の場合)









英文解説




小松崎茂サイン








白/青メタのロールスは大きさ比較用トミカ










デカール


組立説明書


実車解説








★オマケ(その1): 『小松崎茂』2019展 ~僕等のBOXアーツの巨匠 ジェリーアンダーソン作品編~
2019年8月31日(土)~9月16日(月)まで中野ブロードウェイ2Fのイベントスペースで開催されている小松崎先生の遺したサンダーバードを中心とする原画展を観てきました(主催:株式会社ACG・入場無料)。




サンダーバード1号 1967年今井マスコットプラモ用 箱絵原画


2号 同上


3号 同上


4号 同上


5号 同上


キャプテンスカーレット パトロール車&ジョー90マックスカー


小松崎箱絵のプラモ現物も多数展示


田宮模型 走る超特急(初版)


田宮模型 ロンメル戦車


バンダイ 月光仮面




★オマケ(その2): 1967~1968年に作った今井科学ジェットモグラ他の箱絵
1967年(昭和42年)~1968年(昭和43年)、小2~小3の頃、自分で作った小松崎先生の箱絵のサンダーバード「ジェットモグラ」の上箱上面を切り取り、裏面にその頃作ったプラモの上箱横面を貼り付けたもの。プラモを処分するのが惜しくて自分で箱の一部だけ切り取って残しておいたもの。既に半世紀を過ぎボロボロになってきていますが、自分で作ったプラモデルの思い出が蘇る、私にとっては宝物です。日東のかみなり坊や ピッカリ・ビーは、現在では知る人は少ない気もしますが、おそ松くん(アニメ第1作)の後番組で、私はよく観ていました。白黒制作だったこともあり殆ど再放送されていないようです。1967年4月~1968年3月のリアルタイムの放送を観たと言う人は、2019年現在では50代半ば以上の世代でしょう。マルイのトヨタ2000GTは1967年の秋に先天性心疾患の手術で東大病院に入院していた時に病院の売店で購入した想い出があります。セントラルモケイのチャパラル2E、コグレのC2コルベットなど、今は亡きメーカーも見られます。右上のテクノ813番と同じデザインのフェラーリは○kanのロゴがありますが、これは何と言うメーカーだったのでしょうか。


裏面








★オマケ(その3): 今井科学 怪奇大作戦トータス号のこと
2019年3月23日発行ネコ・パブリッシングNEKO MOOK 2744 エンターテイメントアーカイブ「怪奇大作戦」より。今井科学のトータス号は7桁超えの人気プラモですが、初版と再版の箱絵が掲載されています。私がリアルタイムで作ったのは1969年(昭和44年)発売の初版でした(箱絵を見て思い出しました)。1971年(昭和46年)の再販箱の方が劇画タッチでインパクトはありますが、箱から「怪奇大作戦」の印字が消え、「S.R.I.」のデカールも省かれるなど、もしこれから買い戻すなら、やはり初版でしょう。

初版


再版


ところが、現在、まんだらけでは、2019年9月の超高額買取品として再販トータス号で箱にSTマークが付く前のモノに限り80万円で買い取るとのピンポイントなチラシを配っています。初版の買取りならもっと高額になるということでしょうか。




★オマケ(その4): 2019年8月31日の新宿歌舞伎町
歌舞伎町と言えば、今はこれがシンボルですよね☆


で、私はいつも「とんかつ にいむら」で、


ミックスフライA定食(税込1900円)を食べてきます。


ふと気付けばチキンラーメンの広告で全面がラッピングされた都バス(@_@;)




★オマケ(その5): 今日のビートルズ「Ticket To Ride」 1965
1965年2月15日録音。邦題「涙の乗車券」プロモ。何と視聴回数2000万回超え。ジョン・レノンの遺した名曲の1つ。「プレイガイド・都電銀座2丁目の前」のメモ書きが写るオープニングに注目。まだ銀座を都電が走っていた時代のフィルムと判ります。


★1965年日本文化教材トヨタ2000GT 伊メーベ43 ~ プラモデルコレクションから 013

$
0
0

9月に入ったのに真夏の暑さのTOKYO目
相変わらず、家でシャワーが使えないのが辛いですあせる

台風が近づいて来ていますね。
明日は日曜ですが仕事が入ってしまい、朝から丸1日出掛けます。
交通機関の乱れが出ないうちに帰ってきたいところです。

という訳で、明日9月8日(日)は記事のアップが出来ませんため、ヤッツケ記事となりますが、今日はトヨタ2000GTのプラモとミニカーを簡単にアップしておきますne☆☆☆

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★1965年(昭和40年)10月の第12回東京モーターショーでベールを脱いだトヨタ2000GTは言わずと知れた名車中の名車。
実車がモーターショーでベールを脱いだ後、1967年から1970年にかけて新車として販売されていた時代から現在に至るまで、トヨタ2000GTの玩具・模型は実車の人気を反映して夥しい種類がリリースされています。
1960年代の国産品に限っても、ミニカーはダイヤペットとモデルペット(1970年にトミカ5-1)、プラモデルは大滝や今井科学の1/16スケールに始まりイッコー・童友社・マルイ・日本文化教材など、ブリキ玩具はイチコー・野村トーイ・アサヒ玩具・米澤玩具(ヨネザワ)など、そして、アサヒ玩具などのプラ系素材の完成玩具や子供が乗車出来る大型のポリ製モデルなど、当時物のトヨタ2000GTだけ集めても立派なコレクションが出来そうです。
海外製の当時物もしくは1970年代までのビンテージ品のトヨタ2000GTとしては、ダイキャストミニカーでは007仕様の英コーギーに始まり、デンマークのテクノ、イタリアのメーベ、3インチは英ロンスター、香港のプレイアートやジルメックスなど、プラモデルも英エアフィックスや米MPCなどがあります。
そんな当時物2000GTモデルの中から今回は日本文化教材(NBK)の1/24スケール・プラモデルと伊メーベの1/43スケール・ミニカーの2つ、何れも1960年代の製品をピックアップします☆


●1967年5月 市販されたばかりのトヨタ2000GT 路上の姿
ネコ・パブリッシング発行カー・マガジン1994年1月号(No.187) 「30年前のアルバムから」より転載。撮影は自動車史・自動車文化史研究の巨人・五十嵐平達氏(1924年~2000年)。撮影場所は「港区白金あたり」とのクレジット。都電4系統と歩道橋、道路の傾斜などから正確な撮影場所が特定出来そうです。撮影された1967年に廃車となっている1934~35年製の都電1000形を始め、2000GTの横に写るK151サンバー、キャブライト、130セドリック、都電の左に写る3代目RT40コロナなど、思わずのけぞる1枚。


【1967年トヨタ2000GT 実車主要スペック】
(1967 Toyota2000GT Type.MF10 specification)
全長4175㎜・全幅1600㎜・全高1160㎜・ホイールベース2330mm・車重1120kg・FR・水冷4サイクル直列6気筒DOHC1988cc・最高出力150ps/6600rpm・最大トルク18.0kgm/5000rpm・変速機5速MT・乗車定員2名・最高速220km・販売価格238万円



《Chapter Ⅰ》


【日本文化教材(NBK) 1/24スケール 1965年トヨタ2000GT プラモデル 主要データ】
(1965 Toyota 2000GT by Nihon Bunka Kyozai Plastic model KEY DATA)

・商品名: トヨタ2000GT
・日本文化教材 製品番号(製品管理番号): 不明
・・全長173㎜(実車比1/24.1)
・全幅70㎜(実車比1/22.9)
・ホイールベース98mm(実車比1/23.8)
・スケール: 1/24
・箱サイズ: 縦181×横290×厚さ46mm
・箱: 1種のみ(?)。
・成型色: 白のみ(?)
・箱絵: 絵師不詳
・動力: 電動走行(TKKマブチNo.13使用・単3乾電池2本使用)
・前輪操舵: 可能
・シャシー再現: 軽度に有
・デカール: 付属なし
・販売時期: 1966年(昭和41年)~1970年(昭和45年)頃(推定)
・販売価格: 350円
・入手難易度: 10段階評価で6程度
・2019年現在の絶版プラモ市場での推定評価額: 15000円~25000円程度 (未組立完品の場合)


●科学教材社発行「工作ガイドブック1967年版」より
「プラスチック自動車」の項。一番上にNBKの2000GT。そして、コグレのDB5、ロータス33、三共のデボネア、130セドリック、東宝のデボネア、ハチマキグロリアとビンテージプラモ好きなら思わずのけぞるラインナップです。



●1968年 日本文化教材 広告
科学教材社発行「工作ガイドブック1968年版」より。NBKのプラモデルの組立説明書には住所等の記載がないため、本社や工場等の住所が記載された広告はとても貴重な情報です。本社は東京都台東区浅草橋5丁目25番2号、深川工場は東京都江東区深川東陽町、その他、大阪支店・札幌出張所などの住所・電話番号が記載されています。










●日本文化教材(NBK) 1/24スケール 1965年トヨタ2000GT プラモデル
ワイヤーホイールとヘッドライト開閉部の形状から市販前の試作車両をモデル化していることが判ります。










全パーツ


グリル、ワイヤーホイールなどのメッキパーツ


テールライト2個は赤いクリアパーツ(右下)


シャシー、内装などの黒パーツ(本来は他のパーツと同様にNBKのヘッダー付ビニール袋に密封されていたと思われます)。


タイヤなど




市販車とは異なるヘッドライト開閉部の形状








組立説明書


実車解説


何とナンバー文字は切り抜いて貼る・・・















《Chapter Ⅱ》


【伊メーベトーイ 1/43スケール 1967年トヨタ2000GT ダイキャストミニカー 主要データ】
(1967 Toyota 2000GT by MEBETOYS KEY DATA)

・商品名: TOYOTA2000GT
・メーベトーイ 製品番号(製品管理番号): A29
・主要素材: ダイキャスト
・全長97㎜(実車比1/43.0)
・全幅37㎜(実車比1/43.2)
・ホイールベース54mm(実車比1/43.1)
・スケール: 1/43
・箱: メーベ版およびマテル版
・ギミック: ボンネット・ドア・リアゲート開閉、リクライニングシート可動、エンジン再現
・ボディカラー: 白・赤・シルバー・カラシ色・青メタ・緑メタ・金メタなど
・バリエーション: 米マテル傘下に移行した後のスピードホイール版
・販売時期: 1969年(昭和44年)~1973年(昭和48年)頃(推定: 1972年以降はマテル版)
・国内販売価格: 調査中(1000円前後?)
・入手難易度: 10段階評価で6程度(マテル版スピードホイールの方が入手難易度は上)
・2019年現在の絶版ミニカー市場での推定評価額: 15000円~30000円程度 (箱付・傷無・難なし美品の場合)

★古今東西、トヨタ2000GTのダイキャストミニカーが沢山リリースされてきた中で、個人的には前期型右ハンドルをモデル化したこの伊メーベ製のミニカーが一番良いと思います。出来もバランスも雰囲気も文句なし。スピードホイール化された後年のマテル版の方がレアですが、スケールモデルとしてはメーベ版の方が魅力的です。カラーバリエーションは時間をかけて7色まで集まりましたが、まだ他にあるかも・・・。実車は一時の1億円のプライスが最近は半額程度まで落ちているそうですが、何れにしても実車で色違いを集めるなんてことは不可能ですのでカラバリ集めはミニカーならではの愉しみです♪










右手前は大きさ比較用トミカ






フル開閉アクション


エンジン


メーベA29・シャシー


MATTEL傘下となって品番も替わったマテル6617シャシー



※トヨタ2000GTの実車カタログについては、2012年12月21日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第99回記事をご参照ください。





★オマケ: 今日のビートルズ 「Come Together」 1969
今年はアビイ・ロード リリース50周年ということで今日はA面1曲目のこの曲。クールさに思わずのけぞるジョンの遺した名曲。

★1973年ダイヤペットいすゞBU06都営バス・大阪市営バス他 ~TLV新製品 ~HWビートルズ

$
0
0

この連休にやっと給湯器の交換工事が完了して、25日ぶりに家でシャワーが浴びれるようになりました。しかし、次の週末はお彼岸ということ段々涼しくなってくる予報ですので、一番暑い時期に使えなかったのには正直参りました。でも、千葉の台風被害を考えれば、電気も水も止まった訳でないのに参っただなんて言ったら申し訳ないですよね☆☆

いろいろありまして相変わらずバタバタしているのですが、あまり記事更新が滞らないように、今日は簡単に1970年代ダイヤペットの路線バスのミニカーをご紹介しておきますne☆☆☆



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★日本のバスのミニカー
日本初のバスのミニカーは1960年(昭和35年)にマルサン商店がリリースした品番8505のオブサベーションコーチ。しかし、これは英DINKYTOYSのコピー品であり、オリジナルな日本製のバスのミニカーは1967年(昭和42年)1月に米澤玩具が発売し1980年頃まで売られるロングセラーとなったダイヤペット159番の三菱ふそうスーパーデラックスはとバスBタイプです。1960年代、マルサン商店・米澤玩具・野村トーイの3社で競作された、自動車史・自動車文化史研究の巨人・五十嵐平達先生がデザインした1963年スーパーデラックスはとバスAタイプ月光仮面を始めとして、バスのブリキ玩具は多数発売されていますが、ダイキャスト製のバスのミニカーはダイヤペット159番はとバス以外には作られず、1972年(昭和47年)3月に至りダイヤペット266番として発売された三菱ふそう国鉄ハイウェイバスを皮切りにダイヤペット・ブランドでのバスミニカーの怒涛のようなリリースが始まります。特定事業者の複雑なカラーリングを塗装ではなく紙シール貼付で済ませた製品が大半で、残念ながら紙シールは剥がれたり日焼けするなど経年劣化しやすいため、良い状態で保存することが難しいのが難点です。

【ダイヤペット1/45スケール いすゞディーゼルバスBU06都営バス・大阪市営バス・名古屋市営バス 主要データ】

・米澤玩具品番(製品管理番号): 都営バスNo.10-0198・大阪市営バスNo.10-0199・名古屋市営バスNo.10-0237
・発売時期: 都営バス及び大阪市営バス:1973年(昭和48年)7月・名古屋市営バス:1974年(昭和49年)1月
・販売価格: 2300円
・主要素材: ダイキャスト
・全長: 22.7cm
・全幅: 5.5cm
・スケール: 商品パッケージの表示:1/40(実測値は1/45程度)
・ギミック: 前輪操舵・前後ドア開閉・リアエンジンフード開閉
・タイヤ: 後輪ダブルタイヤ
・出来: 悪い(実車に似ていない、ヘッドライトが大き過ぎる、テールライトが小さ過ぎる、全体に大味過ぎる等)。しかし、時を経た味わいは有。
・絶版ミニカー市場での推定評価額(2019年現在): 1~1.5万円程度


●1974年米澤玩具バスミニカー専用リーフレット
B5判、両面印刷の珍しいバスのみのリーフレット。都営バスを始めとする、いすゞディーゼルBU06路線バスシリーズと国鉄ハイウェイバスを始めとする三菱ふそう観光バスシリーズ。特殊バスシリーズと書かれた0288日本赤十字バス・0230幼稚園バス・0243移動図書館バス・0188テレビ中継車・0134キャンピングカーといったあたりは、当時のコレクターも手を出さず大半は子供の玩具として遊び倒された模様で箱付未使用品の現存数は少ないようです。






片面は三菱ふそうバス。こちらの方が出来は良いです。





●ダイヤペット1/45スケール いすゞディーゼルバスBU06都営バス・大阪市営バス・名古屋市営バス
小さいバスは大きさ比較用トミカいすゞエルガ伊丹市営バス









・都営バス
この美濃部カラーの都バスをリアルタイムで見た世代は2019年現在では40代以上でしょうか。






エンジン




シャシー裏面





Preiser社製1/43スケール0ゲージ鉄道模型用の日本人フィギュア、トミカダンディ5代目クラウンタクシーで即席ジオラマ♪


おかあさん、東京駅までバスで行くの?
そうよ。東京駅に着いたら大丸でお子様ランチを食べに連れて行ってあげますから、亜矢子、バスの中ではいい子にしていなさいね
・・・・・なんて会話が聞こえてきそうです♪










・大阪市営バス








・名古屋市営バス




赤帯に「市営」とだけ書かれているのが特徴。本来、後部ドア左上には「名古屋駅」のシールが付きますが、これは恐らく工場出荷時から付いていないエラー品のようです。しかし、センスの悪いカラーリングです。






★オマケ(その1): トミカリミテッドヴィンテージ&ネオ新製品
2019年9月14日(土)はTLV&TLV NEO発売日。今月は計13台と怒涛のリリース。全部買うと税抜きで6万2000円以上!と現実的ではないので、5台のみに絞って購入。元々、バス・トラック以外は殆ど購入していなかったNEOはN155b日野ブルーリボン関東バス(税抜9800円)と1988年フェラーリ・テスタロッサ後期型・1992年フェラーリ512TR(各税抜5800円)の3台のみ購入し(関東バスは地元の事業者、フェラーリはタカラトミーの版権取得以降のフェラーリの新製品は現在のところ全て入手しているからという理由)、1989年シビック2色(各税抜2400円)・1994年パジェロ2色(各税抜2800円)・1999年ランエボⅥ2色(各税抜2400円)・N43-26aの1983年ダットサン・キングキャブ後期型2色(赤4WD税抜11800円・黄2WD税抜10800円)はパス。やはり、年式的にそそられるTLVの2台、ブルーバード・デビュー60周年を記念して発売のLV-65cの1964年ブルーバード・ファンシーデラックス(税抜2400円)とLV-183aの1965年ブルーバード警視庁パトカー(税抜2500円)の2台が個人的には嬉しい新製品。しかし、TLVの410ブルーバードのバリエーション発売は10年ぶり位でしょうか?随分久しぶりです。
TLVもTLV NEOも10月以降も沢山の新製品発売が予告されており、全てを購入することは現実的ではないため、個人的にはバス・トラックを除きノスタルジーとは無縁のNEOは極力購入せず、時代の古いTLVをメインに買っていく予定。




410ブルーバード




フェラーリ・テスタロッサ&512TR




エンジンも実車通りに作り分けられています。


日野ブルーリボン関東バス








★オマケ(その2): ホットウィール ポップカルチャー 「BEATLES」
2019年9月7日(土)発売のビートルズジャケデザイン5台。日本ではセブンイレブン、セブンネットショッピング限定販売。1台700円(税抜)。近くのセブンイレブンに入荷していたので、こんなに買ってどうするのって言われそうですが思わず爆買い(大汗)。しかし、HWのアートワークは素晴らしいです。


1番人気のVWタイプ2「アビイ・ロード」は1アソートにつき他車種が2台に対して3台と多目に入っています。




★オマケ(その3): ワンコインのダイヤペットさん♪
リサ店で1台ワンコインで売られていた1980年代ダイヤペットさん2台。T-15番1/55いすゞ清掃車とT-36番1/56三菱ふそうマクドナルド・リフトバントラック。箱や紙製のナンバーに傷みあり。それでも、30年経てワンコインは格安。現行のトミカを買うより遥かに満足度高いです。しかし、買取価格は50円とかなんでしょうか(@_@;)










★オマケ(その4): ジョン&ヨーコDVDとレコード・コレクターズ2019年10月号
DVD「above us only sky」はイマジンの制作過程の映像と最近の関係者インタビューなどで約112分。税抜4500円。レコード・コレクターズ10月号はアビイ・ロード特集。9月27日(金)にアビイ・ロード50周年記念エディション(SDE税抜12800円)の発売が予定されています。高額なモノは10月の消費税率引上げ前に買っておかなくちゃですyone☆


レコードコレクターズでいつも最初に読むのは、岡田則夫さんの「続・蒐集奇談」。SP盤コレクターでなくとも、コレクションの在り方や楽しみ方が読み取れる興味深い連載です。




★オマケ(その5): 今日のビートルズ 「Because」 1969
アビイ・ロードB面2曲目。1969年8月1日~5日録音。ジョンの遺した名曲のひとつ。

★トミカ43番VS114番 新旧トヨタセンチュリー ~ ダイヤペット三菱ふそうキャリアカー

$
0
0

★恋愛小噺

ポルシェさんって、なんか可愛い
えっ、ボクに惚れた?
いや、そうじゃないけど・・・なんか可愛いよ
どんな風に?
なんか雰囲気とかが可愛い
付き合う?
いやあ、ポルシェさんってウチのお母さんより上だし、お母さん卒倒するよ
別にいいじゃない。とりあえず、ごはん行く?
うん、ごはんだけなら・・・

・・・・・こんな感じで30以上も歳が離れた20代後半の彼女と付き合い始めたのでした。
正直に告白するとボクは彼女にトキメいてはいなかったので(=恋女房にはならないなと感じていたので)、単なる行きずりの女になってしまい、ちょっと可哀相なことをしたかなあと反省☆☆

閑話休題
今年はお彼岸を過ぎても最高気温が30度を超える日の続くTOKYO。ライブがあったりなどバタバタしていまして、しかし、週末の記事更新を飛ばさないよう、今日は新発売となったトミカの新型(3代目)センチュリーと往年のトミカ43-1番初代センチュリーをメインにトミカ新製品などをご紹介しますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


【Chapter Ⅰ】 トミカ新旧センチュリー

●トミカ43-1番 1/66スケール 初代センチュリー
1972年(昭和47年)7月に発売された初期トミカの傑作モデル。トミカコレクションの大御所・森山義明先生のミニカー大百科やトミカバリエーションノートを見ると43-2番日産ディーゼルクレーン車が1987年(昭和62年)11月に出るまで15年間も売られています。販売数は1970年代に売られた黒ボディにクリームシートが圧倒的に多く、比較的数が少ないのは、横浜高島屋限定の卵黄、トミー名古屋営業所特注の愛知県警パトカー、期間限定販売の白、そしてスーパーギフトの金茶メタあたりでしょうか。
ミニカーの保存方法は私の場合、トミカなどの小スケールについては靴屋さんで貰ってきた靴の箱の中に短辺を上に向けて仕舞い、更に幾つかの靴の箱を大きなダンボール箱に入れて保管するというものです。トミカについては、ガラスケースなどに飾ることはせず、買った時に手に取って少し楽しんで仕舞いこんでからはウン十年見ていない(下手すると死ぬまで見ないかもw)というモノが沢山あります。買った時に見て以来、飾ったり取り出して遊ぶなどしていないため箱を含めた保存状態は極上です。
今回ご紹介するトミカ43-1のセンチュリーのカラーバリエーションもそうしたミニカーの一つです。初期の1Eホイールや愛知県警パトカー仕様、当時バラで入手したスーパーギフトの金茶メタも持っていたはずですが残念ながら見つかりませんでした。

6台


いや、7台あった・・・まだ探せば3台位はあるはず。
















黒/クリームシートと黒/赤シート


横浜高島屋限定の卵黄と期間限定の白。そう言えば、ダイヤペットのセンチュリーも白は小田急デパート限定品でした。


シルバーと赤


ドア開閉




あっさりした室内造形




裏板




※初代センチュリーの実車カタログについては2013年10月20日の自動車カタログ棚からシリーズ第184回記事をご参照ください。



●トミカ114番 2018年 3代目センチュリー
2018年6月デビューの3代目センチュリーが1/70スケールでブラックと初回特別仕様のシルバーの2色で2019年9月21日(土)に発売されています。2018年12月発行の実車カタログを見ると実車の純正カラーは計4色。ブルーマイカとレッドマイカも限定トミカなどで出ることが期待されます。トミカで4色揃えば、実車では通常為し得ない色違いコンプリートが出来ます♪

2018年12月発行の函入り実車本カタログとトミカ




実車の純正カラーは4色


車両本体1960万円














裏板。2019年9月発売新製品にも関わらず実車がデビューした2018年の刻印。




●トミカ43&114番 新旧センチュリー比較
初代が1/66、3代目が1/70と3代目の方がスケールは小さいにも関わらず、3代目の方が大きいのは以下のような実車のボディサイズの差からきています。

・1967年 初代センチュリー: 全長4980㎜・全幅1890㎜・全高1450㎜・ホイールベース2860㎜
・2018年 3代目センチュリー: 全長5335㎜・全幅1930㎜・全高1505㎜・ホイールベース3090㎜







新旧の黒とシルバーの並び







【Chapter Ⅱ】 ダイヤペット1/50スケール三菱ふそうキャリアカー
全日本R30赤黒同好会会長のmaroさんがレストア記事をUPしていたので、この機会に手持ちのダイヤペットを取り出してみました。このミニカー、1974年秋の発売時、私は中3でしたが、現在50歳前後の人がリアルタイムで遊んだ世代かもです。当時の定価1800円はかなり高かった気がします。1970年代の国産キャリアカーのミニカーと言うと、トミカダンディ31番の日野とシンセイミニパワーとこのダイヤペットの三菱ふそうがありました。ダイヤペットは一番スケールが大きくキャリア部分までダイキャストでズッシリと重く迫力ありですが、リア周りの再現が省略されてテールライトなどがないのがちょっと残念かも。

・発売時期: 1974年(昭和49年)9月
・米澤玩具品番: T-47番(No.012-0302番)
・当時定価: 1800円
・主要素材: ダイキャスト
・モデルサイズ: 全長270㎜・全幅50mm
・カラーバリエーション: 青メタ/黄色・赤など











そそる顔の造形♪




キャリアカー遊びのお約束。概ねスケールが合いそうなダンディ5代目クラウンとちょっと時代がズレますが香港プレイアートのホンダS800で遊んでみました♪

















【参考】1968年?三菱ふそう大型トラック総合カタログ(A4判・日本語12頁)










★オマケ(その1): 2019年9月21日(土)発売 トミカ新製品
2019年9月第3土曜日のトミカ新製品は本文でご紹介した114番の新型センチュリー以外に100番1/64トヨタカムリスポーツ、ロングトミカ139番1/90いすゞギガ家畜運搬車、トイザらスオリジナル120番1/60スバルBRZカスタマイズタイプ(青メタ)、86番1/60トヨタ86富士スピードウェイオフィシャルカー(銀ラメ)が発売になっています。このうち、86富士は東京駅トミカショップで限定販売されることをブロ友さんから当日のお昼に聞いて急遽買いに行ってきました。クラウンアスリート銀メッキといすゞギガダンプの赤とグレイはトミカショップ1回500円(税抜)アトラクションの景品(クラウンアスリートが当りの景品、ギガがハズレの景品)。こんなに買ってどうするの?って感じですw



●100番1/64トヨタカムリスポーツ
やはりミニカーを買ったら何はともあれ実車カタログと比べて見るのが古くからのミニカーの愉しみ方♪





1/90いすゞギガ家畜運搬車
間違いなく今月のトミカで一番良かったのはこれ。リアルな牛さんが8頭も付いています。荷台ルーフを取外して遊べます♪ HO/16番スケールの鉄道模型レイアウト用にも使えそうです。












●86番1/60トヨタ86富士スピードウェイオフィシャルカー









●トイザらスオリジナル120番1/60スバルBRZカスタマイズタイプ






●トミカショップ・アトラクション景品 いすゞギガダンプカー
往年のトミカ日野ダンプのようにダンプ部分までダイキャストで造られ、現行トミカの中では個人的には一番いいかなとも思うギガの嬉しい色違い♪







●日産限定トミカ カルソニックインパルGT-R&UDコンドルNISMOトランスポーター
これもやはりブロ友さんから六本木の日産オンラインショップで購入できるトミカがあると聞いて早速注文したところ、9月20日(金)に届きました。ミニカー代金に送料648円が加わり、2台で2690円と現行トミカ2台としては少々高価な印象です。


GT-Rにはシールが付属しますが、ちょっと細かすぎて貼れません。と言うか、コレクションとしては貼らない方が良いですね。










★オマケ(その2): 2019年9月発行 12代目カローラ本カタログ
モデルチェンジに際してセダンはアクシオのサブネームがなくなり往年と同じシンプルなカローラ名称に、カローラフィールダーはカローラ・ツーリングに名称が替わっています。何れもA4判でカローラ64頁、ツーリング68頁。話すナビが売り。昭和の終わり頃、2代目ソアラを友人が新車で買った時にカセットでなくCDチェンジャーが付いていることにたまげたのが昨日のことのようですが、今やCDの時代でもなくなっています(@_@;)





★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Here Comes The Sun」1969
発売50周年を迎えた名盤アビイ・ロードB面1曲目。ジョージの遺した名曲。1969年7月7日~8月19日録音。この曲は高校生の頃、私の十八番的な曲の1つで当時の録音がどこかにあるはずなので何れYoutubeにアップしますne☆

★1966年米澤玩具130セドリック スペシャル6 ~ ブリキ自動車コレクションから 035

$
0
0

この頃、何故かPCアドレスへのスパムメールが増えています。
1日に概ね200通位届きます。3分の2位は迷惑メールフォルダーに入りますが、残り3分の1=70通程度は手動で削除しています。スパムメールの半数は内容不明の英語・中国語のモノ、残りの半分は日本語のエロ系とマネー系、そして最近増えているのがアマゾンのID/PWを狙ったアマゾンマークを付けた偽メールです。マネー系では「68億円を振込みました」とか、金額からして一目でスパムと判るものがあって笑えます。もし、「1万円振り込みました」だったら、何だろう?と誘導サイトを見てしまうかもしれないのに、現実味ゼロの金額では残念ながら一目でスパムと判ってしまいます☆☆


閑話休題
この週末も都内某所でライブがあったりなどして、時間が取れませんため、今日はまたヤッツケ記事となりますが、130セドリックの玩具・模型の中で最大サイズの米澤製ブリキモデルをご紹介しますne☆☆☆
 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★ブリキの130セドリック
スケールが大きい順に米澤玩具・野村トーイ(プラ製標準サイズも有)・アサヒ玩具・バンダイ(標準サイズ意外にポケットリモコンシリーズの小サイズ有)・イチコーと国内の玩具メーカー各社で競作されています。130セドリックは先進的なピンファリーナデザインが災いしてセールスは苦戦したものの、玩具メーカー各社が競作した事実は1960年代を代表する高級車セドリックの最初のフルモデルチェンジが如何に世間に注目されていたかが判るように思います
今回ご紹介する米澤製はスケールが最も大きく迫力があります。箱付美品は滅多に市場に現れないレア物です。


【米澤玩具 1/12.5スケール 1966年後期 セドリック スペシャル6  130型 主要データ】
・元箱に印字された製品名: ニューセドリック スペシャル
・米澤カタログでの製品名: 14インチ セドリック
・基本素材: ブリキ
・米澤玩具品番(管理番号): 405番(パトカー408番)
・発売時期: 1966年(昭和41年)暮~1970年(昭和45年)頃
・販売価格: 都内500円・全国550円
・全長36.5cm (実車比:1/12.8スケール)
・全幅13.5cm (実車比:1/12.5スケール)  
・ホイールベース21.2cm (実車比:1/12.7スケール)
・ボディカラー: 青メタ、赤 等(パトカー:白黒塗装)
・モデルとした実車年式: 1966年(昭和41年)後期。1966年6月の改良で付けられたリアエンドの飾り板が66年後期の識別ポイント。米澤玩具ではアンチモニー製ミニカーのダイヤペットでは1966年式と1967年式の年式違いをリリースしていますが、ブリキ製品は年式違いのリリースされた形跡がありません。
・動力: フリクション
・箱のバリエーション: 国内向けのみ(?)
・入手難易度: 10段階評価で8程度
・2019年現在のアンティーク玩具市場の推定評価額: 15~20万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合。警視庁パトカーも同程度の評価)



●ノーマル 青メタ
箱はボロボロながら本体以上に貴重










右下は大きさ比較用1/64スケールTLV130。米澤製は巨大です。




シャシー裏面


1/40ダイヤペット・1/64TLVとの比較








Special Sixの金バッチ


室内


前席後ろ中央には後席用ラジオチューナー


特別出演: 子泣きじじい(バンダイ製)


!!!




●警視庁パトカー


















●ノーマルとパトカーの並び














★米澤玩具1969年版総合カタログに掲載された2代目130セドリック達

405番14インチ セドリック


408番14インチ セドリックパトカー


145番1/40セドリック



208番1/65セドリック
トミカより数年早く市場に出た国産小スケールミニカー。同時に発売された207番の1965年式クラウンよりもセドリックの方が稀少です。



1969年版米澤カタログ表紙




※130セドリック前期型の実車カタログについては2015年5月6日の自動車カタログ棚からシリーズ第264回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): AEON限定トミカ No.46 
1/62ランボルギーニ ムルシエラゴ アメリカンポリスタイプ 

2019年9月28日(土)発売の新製品。税抜700円。ムルシェラゴは既に15年位前の金型の流用です。リアサイドに#911とプリントがあるので、どうせならバリエーションの少ないポルシェ911(991型)でドイツPOLIZEI仕様を出してくれれば良かったのにと残念ですyone☆








イオンでは2019年9月現在のトミカラインナップが載っている下敷と塗り絵をトミカ購入者に配布していました。




★オマケ(その2): ビートルズ「アビイ・ロード」50周年記念エディション
2019年9月27日(金)世界同時発売。LP盤を含め6種類出た中で、3SHM-CD+1ブルーレイのスーパーデラックスエディションを購入。税抜12800円。アビイ・ロードの大判ポスター付。未公開写真を含む100頁の大判豪華本付。まだ聴いていませんが、ズッシリと重い豪華本のみでもビートルズ・ファンなら買う価値は十分ありそうです。




豪華本に掲載されている珍しいジョンの写真(リンダ・マッカートニー撮影)




★オマケ(その3): 今日のビートルズ 「Octopus's Garden」 1969
50周年を迎えたアビイ・ロードA面5曲。このオドケた曲の後にジョンのアイ・ウォント・ユーが来るという絶妙のバランス感覚。リンゴ作。この曲のジョージのギター、実にいい味出しています。録音:1969年4月26日~7月18日。

★1957年 野村トーイ ダイハツ三輪ダンプ 超高額 ~ ブリキ自動車コレクションから 036

$
0
0

今年は10月に入ってもここTOKYOでも30度に届く日が続き蒸し暑いです(>_<)
しかし、来週以降、10月10日あたりを境に気温はぐんと下がる予報で、この暑さもあと1週間位の辛抱でしょうか☆


事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、仲睦まじそうに見える結婚式を控えた入籍済の若い夫婦の新婦が実は熱烈な不倫をしているなんてことも広い世間には実際にあります。2人の男性どちらも捨てがたく、簡単にどちらか選べないといった状況になることは、実際誰しも起こり得ることなのかもしれません。
江戸時代の東京では男性の数が圧倒的に少なかったために長屋などでは何と一妻多夫が一般的にみられ、今日の夜は左隣の歌川広重さんと寝る日、明日は右隣の葛飾北斎さんと寝る日、明後日は真向かいの渡辺崋山さんと寝る日というように毎日女性が共に寝る男性が違っていたようです。それにより町内の連帯感も保たれていたとも言われますが、子供が生まれた場合には、「この子、誰の子??」って話にはなりそうですよね。しかし、世界的にはこの21世紀の現代に於いてもチベット、インド南部の一部、ナイジェリア、ネパール、ブータン、スリランカあたりには一妻多夫制の地域が残っているようです。
一方、一夫多妻制は現在でも中東のイスラム社会などに厳然と存在することで有名であり、日本でも歴史的には天皇や公家・武士・富裕商人が側室やお妾さんを持つことは当り前という時代が長く続き、これは現代の日本でも、例えば「テ●アン師匠」には呼べばすぐに会える愛人がウン十人いるといった噂もあるように、裕福な男性にはしばしば見られる事象ではあるようです☆☆


閑話休題
今日は珍しく平日夜の更新ですが、実はこの前の日曜日の夜にUPするつもりでいながら、画像が撮れていなかったりしてUPが予定より遅くなってしまった記事です。
「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第36回記事として、先日、日本車(国産車)のブリキ玩具としては恐らく史上最高値を記録した野村トーイのダイハツ三輪をメインにUPしますne☆☆☆
 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★名作「野村トーイ1/19スケール 1957年ダイハツ三輪ダンプトラックRKO10D-1型」
ブリキ玩具黄金時代に造られた国産車玩具の傑作の1台。スケールモデルとして見ても実車の印象把握が素晴らしく、同時期の野村トーイ製品としては1/29スケール 1956年ニッサンE590型バス(「観光バス」「はとバス」の2種: 2017年1月28日の自動車カタログ棚からシリーズ第339回記事のオマケ参照)と双璧を為す傑作ブリキと言えます。ダイハツ三輪はスケールモデルとして出来が良かったため、自動車史・自動車文化史研究の第一人者であった五十嵐平達氏の目にも留まり、氏はリアルタイムで日通仕様を購入されています。ダイハツ三輪日通仕様については、1983年(昭和58年)7月にシンコーミュージックから発行された北原照久氏のブリキおもちゃの写真集に掲載されたことでその存在が広く知られることとなりましたが、同じ金型を使用した日本地図がプリントされた仕様やノーマル仕様については現存数が非常に少ないことから存在自体が一般には知られていないレア物です。


【野村トーイ1/19スケール 1957年ダイハツ三輪ダンプトラックRKO10D-1型 主要データ】
(NOMURA TOY 1957 DAIHATSU 3Wheel Dump Truck Type.RKO10D-Ⅰ)

・元箱に印字された製品名: 日通三輪トラック、ダイハツ三輪トラックなど
・野村トーイ製品カタログに記載された製品名: 不明
・基本素材: ブリキ
・野村トーイ品番(管理番号): 不明
・発売時期: 1958年(昭和33年)頃
・販売価格: 不明
・全長27.0cm (実車比:1/19.0スケール)
・全幅9.0cm (実車比:1/20.1スケール)  
・ホイールベース17.2cm (実車比:1/19.1スケール)
・バリエーション: ノーマル(ボディカラー:深緑 等)、日通仕様(同:黄色)、日本地図プリント仕様(同:白ルーフ/桃色)等
・モデルとした実車: 1957年(昭和32年)丸ハンドル初期のRKO10D-1型ダンプ。一般的なトラック仕様ではなくダンプ仕様としてリリースしたのは、子供がダンプ昇降機能により楽しく遊べる製品とする目的だったものと推察。日通仕様の3枚のホイールは初期製品はプリント柄、後期製品はクロームメッキに変更。
・動力: 後輪フリクション
・箱のバリエーション: ノーマル仕様・日通仕様・日本地図仕様の3種(?)
・入手難易度: 10段階評価で9~10程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 日通仕様80~100万円程度・日本地図仕様120~150万円程度・ノーマル仕様250~300万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合)


【Ⅰ】野村トーイ1/19スケール 1957年ダイハツ三輪ダンプトラックRKO10D-1型「日通仕様」
ホイールがプリントの1stモデルです。野村のダイハツ三輪の中では一番現存する数は多いものの箱付き未使用品はやはり稀少です。画像の個体は1990年代後半に入手したもので、子供が遊んだ形跡はないものの元箱はなく残念ながら画像の箱はリプロです。ちなみにこの日通仕様のリプロ箱はかなりの数が出回っています。


















シャシー裏面


前輪は操舵可能








残念ながら実車通りではない室内プリント







●ホイールがクロームメッキとなった2ndモデル
Yコレクションより。





【参考】1966年4月の日本通運 広告に登場したダイハツ三輪




【Ⅱ】野村トーイ1/19スケール 1957年ダイハツ三輪ダンプトラックRKO10D-1型「日本地図仕様」
現存数の少ない荷台左右に日本地図がプリントされた仕様。右側面には東京上野~秋田、左側面には神戸~東京の地図と名所のプリントがされています。Yコレクションより。


荷台右側面には、左から西郷さんのイラストのある上野~大宮~宇都宮~仙台~一関~盛岡~八戸~青森~秋田のプリント


荷台左側面には、左から神戸~大阪~京都~奈良~大津~岐阜~名古屋~浜松~静岡~横浜~そして二重橋のイラストのある東京のプリント。ダッシュボードなどの室内プリントは日通仕様とは全く異なります。




【Ⅲ】野村トーイ1/19スケール 1957年ダイハツ三輪ダンプトラックRKO10D-1型「ノーマル仕様」
2019年(令和元年)9月29日(日)夜終了のヤフオク画像。落札額は国産車ブリキ玩具の史上最高額と思われる250万1280円。この顔のダイハツ三輪のコンディションの良い実車が軽く買えそうな金額です。しかし、過去40年以上ブリキ自動車を集めてきた私もノーマル仕様は初めて見ましたのでレア度は非常に高いと思います。荷台サイドに香焼鑛業(長崎に実在した企業のようです)の手書きの白文字が記入されており、この文字入れのないメーカー・オリジナルの状態であれば300万円程度の評価が出来るでしょうか。今回のオークションは、かなり高額になる可能性は高いけれど出来れば落札したいと思いながら私も頑張って入札していましたが、あっという間に100万、200万を超えて足元にも及びませんでした(大汗)。しかし、考えてみれば例えば手元にある1980年代以降の黒箱・青箱・赤箱のトミカを2000台位売れば1台1000円平均としても200万位にはなる計算で、お金さえ出せば手に入るようなトミカを2000台持っているよりはこれを1台持っている方が遥かに満足度は高いかなという気がします(大汗)。


消費税8%込み250万1280円!
しかし、出品された大手業者さんの仕入値は25分の1以下位では?と推察します。














リアエンドにはダイハツ文字マークのプリント




工場出荷時の野村トーイのビニール袋も残っています。


箱には近年のものと思われるテープ補修あり




※1957年以降のダイハツ丸ハンドル三輪の実車カタログについては2015年12月6日の自動車カタログ棚からシリーズ第296回記事をご参照ください。



【参考】2019年9月28日までの国産車ブリキ最高額の座にあった米澤玩具488番1963年トヨペットクラウンデラックスRS41オープン「バットマン」
2016年2月10日に237万6000円で落札。黒・青・赤と3色出ている中の赤ボディの箱付未使用品(もし同じ価格でバリエーション3色を揃えたとすると3台で軽く700万円を超える計算となります)。これを2019年9月29日に落札された野村トーイ・ダイハツ三輪は1台の単価で12万5280円上回りました。しかし、このクラウン・バットマン仕様は厳密には日本車コレクターと世界的に存在するバットマンコレクターの両者の標的となっており、ダイハツ三輪のように純粋に日本車コレクター向けのシロモノではありません。
















★オマケ(その1): ホットウィール新製品 ポルシェ356Aカレラ クーペ&VWタイプ2 T1トランスポーター
これは356ファンなら入手したくなるミニカーです。3つ位欲しいところですが、品薄で今のところ1つしか入手出来ていません(大汗)。以前に出た356スピードスターとタイプ2とのセットの姉妹品的な製品ですが、356は今回のクーペの方がホイールなど細部の出来が格段に良く、とてもそそられる出来です♪






ツインカムを積んだカレラ特有のリアエンジンフードの造形




以前発売の356スピードスター&タイプ2トランポセット(下)との比較




★オマケ(その2): 今日のビートルズ 「Oh! Darling」 1969
50周年を迎えた名盤アビイ・ロードA面4曲目。ポールの曲。この曲をジョンが唄うバージョンを聴いてみたい衝動に駆られます☆☆


Released on: 1969-09-26

Associated Performer, Vocals, Background Vocalist, Rhythm Guitar, Lead Guitar, Acoustic Guitar, Piano, Synthesizer, Sound Effects, Percussion: John Lennon
Associated Performer, Vocals, Background Vocalist, Bass Guitar, Rhythm Guitar, Lead Guitar, Acoustic Guitar, Piano, Synthesizer, Sound Effects, Wind Controller, Clapping, Percussion: Paul McCartney
Associated Performer, Background Vocalist, Lead Guitar, Rhythm Guitar, Harmonium, Synthesizer, Percussion, Acoustic Guitar, Clapping: George Harrison
Associated Performer, Drums, Percussion, Background Vocalist: Richard Starkey
Associated Performer, Harpsichord, Organ, Percussion, Producer, Studio Personnel, Mixer: George Martin
Programmer: Mike Vickers
Studio Personnel, Recording Engineer, Mixer: Geoff Emerick
Studio Personnel, Recording Engineer, Mixer: Phil McDonald
Studio Personnel, Asst. Recording Engineer: Alan Parsons
Composer Lyricist: Paul McCartney

★1959年ダットサン スポーツカーS211 和工プラモデル ~ 自動車カタログ棚から 378

$
0
0

女心と秋の空と言いますが、昨日の夏のような暑さが嘘のような今日のTOKYO☆
ところで、東京の商業地の代表と言うと、やはり銀座でしょうか。新宿・渋谷・池袋に押されて一時はその地位が危うかった時期もあるという銀座ですが、高級ブランド店が軒を連ねることで今もそのステイタスを守り続けている印象があります。私自身は天賞堂の中古ショップ撤退以降は、銀座に足を向ける頻度が著しく減ってきています。


銀ぶら
本来の意味は以下の3つのうちのどれでしょう?

(1)銀座でブランデーを呑むこと
(2)銀座でブラジルコーヒーを飲むこと
(3)銀座をぶらぶら歩くこと

正解は(3)ですよね。ジョン・レノンやアインシュタインも通った老舗喫茶カフェ・パウリスタは(2)を主張しているようですが明確な出典は確認されておらず、大正時代(1910年代)の文献から出典が確認できる(3)がやはり正しいようですyo
戦前には新宿をぶらぶら歩くことを「新ブラ」、心斎橋をぶらぶらすることを「心ぶら」といった銀ぶらを真似た言葉もあったようですが、何れも定着はしなかったようです☆☆

閑話休題
今日は久々に「自動車カタログ棚から」シリーズの記事です。現在のフェアレディのルーツと言える、1959年ダットサン スポーツカーをメインにご紹介しますne☆☆☆
 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★日産自動車のスポーツカーのルーツは
日産自動車が戦前、1930年代に製造したダットサン・ロードスター/クーペにまで遡ることが出来ます。戦後、1952年(昭和27年)に発表され50台が製作されたダットサン スポーツDC-3型(2013年10月13日の本シリーズ第181回記事)は、未だデザイン的には戦前のロードスターに近いイメージを保持したスポーツモデルでした。DC-3は製作された50台のうち半分が売れ残り、何と需要の見込めるセダンやトラックのボディに載せ替えて売られたと言われます。


★1957年 S210型(?)
1957年(昭和32年)11月1日、日産自動車は突如、日本橋三越屋上でダットサン スポーツをデビューさせます。これは860cc・25hpエンジンを積んだダットサン114型セダンのシャシーに軽量なポリエチレン製のスタイリッシュな2座ボディを載せた試作車両でした(車両型式不明: S210もしくは元シャシー型式114にスポーツの「S」を付けたS114?)。
後のS211以降のモデルとは、2人乗りのためにリアトランク部分が広いこと、フロントグリル、テールライト、ダッシュボードの意匠など大きく異なります。

●三栄書房モーターファン1958年1月号に掲載された1957年ダットサン スポーツのグラフ記事

ボディカラーは派手なピンク


テールライトの造形は縦長




860cc、僅か25hpのエンジン


ダッシュボード


解説・・・・・「特別注文に応じてこのスポーツカーを作ってファンの需要に応えている」旨が記されていますが、恐らく生産されたのは1台のみ。




★1959年 S211型
1958年(昭和33年)10月10日~20日に後楽園競輪場で開催された第5回東京モーターショー(当時の正式名称は「第5回全日本自動車ショウ」)で、前年11月のダットサンスポーツの2座を4座とし、エンジン/シャシーをダットサン1000(210型)ベースに換え、日東紡製のFRP(グラスファイバー強化プラスチック)ボディを載せた、より細部を熟成したダットサン スポーツカー1000(S211型)を展示します。
このS211型は、翌1959年(昭和34年)6月より遂に市販に移されます。しかし、当時の日本では庶民が自動車、それもスポーツカーを所有することなど夢のまた夢の時代でした。少数のスポーツカー好きの富裕な日本人はS211より遥かに性能も品質もよいジャガーやメルセデス、ポルシェといった欧州製スポーツカーを購入したことは想像に難くはありません。そのような状況の中でS211は僅か20台(18台とする説あり)のみが生産されます。ナンバー6005のカタログや広報用の個体は、その後、神奈川県会議員・金子駿介氏が購入されています(CARグラフィック誌1962年7月号「ニッサン特集」に金子氏のグラフ記事有)。フェンダーミラーはオリジナルでは右側(運転席側)のみ、日産から金子氏の手に渡った際に左側も追加されています。

【主要スペック】 1959年ダットサン スポーツカーS211型 (1959 Datsun 1000 Sports Car Typ.S211)
全長3985㎜・全幅1455㎜・全高1350㎜・ホイールベース2220㎜・車重810kg・FR・C型水冷直列4気筒OHV988cc・圧縮比7.0・最高出力34ps/4400rpm・最大トルク6.6kg-m/2400rpm・変速機4速フロア直接式MT・乗車定員4名・最小回転半径5000㎜・電装系12V・タイヤ5.20-14-4P・ガソリンタンク容量32.5ℓ・燃費14km/ℓ・最高速度115km/h・販売価格: 不明(調査中)


●最新自動車読本1960年11月号 表紙
多摩川グランドの巨人軍・宮本敏雄氏(エンディ宮本)とS211型。ナンバーはカタログ掲載車と同じ神(神奈川)5す6005。



●月刊自家用車1959年4月号 表紙
S211型は、これもカタログ掲載車と同ナンバー。上方向からのアングルで俯瞰した写真はカタログに掲載がなく貴重。



●自動車ジュニア1961年9月号 表紙
S211型デビューから既に2年以上を経過しているにも関わらず、表紙写真に使われています。これもカタログ掲載車と同ナンバーです。撮影場所は明治神宮あたりでしょうか。





●1959年6月発行 ダットサン スポーツカーS211型 カタログ(縦21.5×横25.5cm・日本語・横4つ折8面)
配布された期間が短かく配布部数も少なかったのか(実車の生産も半年強で終了)、戦後の国産スポーツカーのカタログの中では入手が非常に難しいカタログの一つ。数が少ないと言われるスカイラインスポーツの本カタログよりも稀少で、入手難易度はいすゞベレット1600GTの最初期カタログと同程度でしょうか。シミや折れ跡のない綺麗なコンディションなら、2019年現在の市場評価額は25~30万円程度と推定。


【中面から】

ついに完成










FRPボデー


4人乗シート


センターメーターのダッシュパネル






ボンネットは前ヒンジの後ろ開き。




988cc・34psエンジン。






裏面: スペック・図面








裏面右下に1959年6月、恒陽社印刷の印字




★1960年 SPL212型
Fair Lady

S211型は1960年(昭和35年)1月に対米輸出専用の左ハンドル車SPL212型にMCされ、国内販売を終えます。SPL212型はエンジンをE型1189cc/48hpに換装し、ボディはFRPから量産のし易いスチール(金属)製に変更。生産台数288台。車両型式SPL212の「S」はスポーツ、「P」はパワーアップ版、「L」はレフト(=左)ハンドル、末尾の2はMC回数を示します。
SPL212型の特記事項として、当時の日産社長・川又克二氏(1905年3月1日-1986年3月29日)が渡米した折にブロードウェーで観て感銘を受けた「マイ・フェア・レディ」に因み、対米向けの車名として「Fair Lady」(当初の日本語表記はフェレディではなく、フェアレデーであったと言われる)と命名されたことがあります。この車名はSPL212のフロントフェンダー左右に「Fair Lady」のバッチ、セールスカタログには「Fair Lady」と印字されることとなります。現在まで続く車名「フェアレディ」の誕生です。


●1960年 ダットサン フェアレディSPL212型 カタログ(A4判・英文2つ折4面)
輸出用にかなりの部数が印刷・配布されたのか、国内向けのみだったS211型のカタログに比べると現存する数は遥かに多い印象です。








ダッシュボードは一新され、ドライバー正面に丸型2連メーターを配置


裏面: スペック・図面







●1960年 ダットサン フェアレディSPL212型 リーフレット(A4判・英文両面印刷1枚2面)
2つ折カタログよりこちらの方が市場では見かけずレアな印象。写真は2つ折カタログと同じ場所で撮影された別ショットが使われています。


裏面: スペック・図面




●1961年 SPL213型 Fair Lady
1960年(昭和35年)10月、エンジンをE型からE1型(1189cc/60hp)に換装。ダッシュボードのメーターパネル箇所を木目に変更。生産台数217台。翌1961年(昭和36年)10月の第8回東京モーターショーに新世代フェアレディ1500(国内向けSP310型・輸出向け左ハンドルSPL310型)がデビューし、翌1962年(昭和37年)10月から市販に移されるまでSPL213型の生産は継続。SPL212型・213型では新世代の乗用車「ブルーバード310型」の1200ccエンジンが載せられたものの、シャシーは旧弊な211型ベースのままで変更されていません。
なお、1952年のダットサン スポーツDC-3型からSPL213型までの車体デザインや設計は、・オオタ自動車工業の創業者・太田祐雄氏(1886年-1956年)の長男・太田祐一氏(1913年-1998年)が手掛けています。


●1961年 ダットサン フェアレディSPL213型 カタログ(A4判・英文2つ折4面)
表紙は女性ばかり4人が乗車した美しいクリーム/ライトグリーンのツートン。








裏面: スペック・図面








★和工樹脂 1/25スケール 1959年ダットサン1000スポーツカーS211型 プラモデル
S211~SPL213型までの当時物唯一の立体模型。同じ和工のダットサン1000と共に日産のノベルティとしても使用されたとの説があります。オリジナルは和工樹脂(東京都練馬区南町4丁目6265)、その後、マルサン商店が販売したと言われますが、手元の個体はマルサンブランドが印刷された箱の各所に上から「WAKO」の商標を貼ってマルサン表記が隠されており、両社の関係は謎に包まれています。画像の個体は1980年代半ばの横浜ワンダーランドマーケットで入手したもので、残念ながら組立途中で一部色も塗られていますが、幸いにして欠品はないようです。

【和工樹脂 1/25スケール 1959年ダットサン1000スポーツカーS211型 プラモデル 主要データ】
・和工樹脂品番(製品管理番号): No.102
・発売時期: 1959年(昭和34年)~1961年(昭和36年)頃
・販売価格: 330円(全国統一価格)
・卸価格: 180円(三ツ星商店カタログに記載)
・ボディ成型色: 水色のみ?
・箱: 2種類?
・ボディサイズ: 全長157mm×全幅57mm
・箱サイズ: 縦96mm×横158mm×厚さ50mm
・入手難易度: 10段階評価で8~9程度
・2019年現在の市場価格: 20万円前後以上(未組立・美品の場合)









マルサン商標の上にWAKOシールが貼ってあります。








センターメーターやDATSUN1000のレタリングなど実車を正確に再現したダッシュパネル


組立説明書












不足部品依頼券の上部に和工樹脂の住所入りスタンプ



この箱が初版?(画像お借りしました)



まんだらけではマルサン商店版が税抜20万円で売られていました。



●三ツ星商店カタログ1961年版?の和工製品
和工は何故か和光と印字されています。日産オースチン、クラウンデラックス(RS21型)、ヒルマンミンクス、プリンススカイラインの卸値が何れも売価100円の7掛けの70円であるのに対して、日野ルノー4CV、ダットサン1000、ダットサン1000スポーツカーの3車は売値330円の5掛け前後の価格となっており、卸値は売値の6.5掛け~7掛けが標準だった玩具・模型業界では、模型店にとって旨味のある商品だったのかもしれません。








★オマケ(その1): MAXICHAMPS 新製品1963年ポルシェ356Cカレラ2
税抜4800円。品番:940 062360(グリーン)・940 062361(パステルイエロー)。ミニチャンプス廉価版マキシチャンプスの新製品。TLVNのフェラーリより安いと思えば割安感有ですが、今月はマキシチャンプスでもポルシェの新製品が他に数種、本家ミニチャンプスでもポルシェ911系(主に991)が定価8000円前後で18種程も発売されており、全部買ったら20万円程度と大変なことになりそうなので356だけ入手。








★オマケ(その2): OKスター 1/40スケール程度 フォードGTシリーズ フォードムスタング&トリノ ダッシュカーセット
例によってリサ店ワンコイン入手。プラ製。全長約13cm。当時定価360円。室内造形なし。実車の年式からして1970年代前半の製品と思われます。製造国表記はなしですが、カッチリした出来から香港製などではなく日本製っぽい感じがします。70年代初頭のアメ車らしい伸びやかなフォルム。リアから金属棒を差し込んでボタンを押すとダッシュカーの商品名通りに勢いよく走ります。


フォードシリーズ4種










フロント周り。造形はまずまず。


リア周り




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「I Want You (She's So Heavy)」 1969
50周年を迎えた名盤アビイ・ロードA面6曲目。ジョンのひたすら繰り返す歌のインパクトは凄いですne☆☆

★1963年米澤玩具トヨペット クラウン 台風19号 ~ ブリキ自動車コレクションから 037

$
0
0

漸く風雨の弱まった深夜のTOKYO☆
超大型の台風19号来襲・・・
10月11日(金)は仕事の帰りにコンビニなどでパンなどの食品が消えていたことにビックリ。
きっと大勢の人が台風に備えて買いだめするのですね。
ボクはカップラーメンとペットボトルを沢山買ってあるので食品が売切れても大丈夫です。
いや、考えてみればカップラーメンだと、もしお湯が沸かせない状況になったら食べられないですyone(大汗)


ニュースで天気図を見ていると、台風が生きた化け物、モンスターに見えるのは私だけでしょうか。
TOKYOで地下鉄を除く鉄道が全て止まったのは2011年の東日本大震災以来でしょうか。
大型台風が来ている時に大地震も来たなんて例はないようなので、そのあたりは惨事が起こらないようにと神様が上手く操作しているのかもしれません。
しかし、もしかすると、1000年後の3019年にはまだ無理でも、2000年後とか3000年後くらいには、台風の進路を人間が操作出来る時代が来るかもしれませんne☆☆


閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第37回記事として、米澤玩具の2代目クラウンをご紹介しますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★1963年型として1962年秋に一斉にデビューしたクラウン・セドリック・グロリアの魅力的な国産高級車3車中、金属玩具(ブリキ玩具)の世界で最も沢山製品化されたのは2代目トヨペット クラウンでした。
今回ご紹介する米澤玩具(ヨネザワ)のBIGサイズを始め、バンダイのスタンダードサイズと小サイズ(警視庁パトカー仕様のみ発売)、アサヒ玩具のスタンダードサイズ、イチコー(一宏工業)の中サイズ(1963年式及び1965年式)、野村トーイの1964年式BIGサイズ等と2代目クラウンのブリキだけ集めても立派なコレクションが出来る程、夥しい種類が発売されています。

★米澤玩具1963年2代目トヨペットクラウンRS41型
米澤製のRS41型は妙に平べったくバランスが良いとは言えないプロポーションと大きい割にはパーツも少ない造りでスケールモデルとしての出来は今一つですが、フリクション駆動のノーマル仕様以外にパトライトを付けたラジコン仕様、警視庁パトカー、人声を発するトーキング警視庁パトカー、アメリカンポリス、消防司令車、レアなバットマンや黄金バットを載せたオープン仕様やクレイジーキャッツ・プリントといったキャラクター系仕様も発売され、キャラクター系のバリエーションが多いこともありコンプリートに集めるにはハードルの高いアイテムと言えます。


【実車 主要データ】 1963年トヨペット クラウン デラックス(RS41型)
全長4610mm・全幅1695mm・全高1460mm ・ホイールベース2690mm・車重1265㎏・3R型 水冷 直列4気筒OHV1897ccエンジン・最高出力90ps/5000rpm・最大トルク14.5kgm/3400rpm・乗車定員6名・最高速140km/h・販売価格105万円


【米澤玩具(ヨネザワ) 1/12スケール 1963年 トヨペット クラウン デラックス 主要データ】

・基本素材: ブリキ

・米澤玩具品番(管理番号)・都内売価・全国売価
(1) ノーマル・フリクション仕様: No.412・都内600円・全国660円
(2) 警視庁パトカー・フリクション仕様: No.419・都内550円・全国600円
(3) トーキング警視庁パトカー: No.438・都内1000円・全国1050円(後に全国1320円に値上げ)
(4) 電動アメリカンポリス仕様: No.429・売価不明
(5) 電動・消防司令車: No.482・都内1000円・全国1050円
(6) バットマン: No.488・都内600円・全国660円
(7) 黄金バット: 品番不明(売価はバットマンと同程度と推定)
(8) クレージーキャッツ: No.440・売価不明
(9) パトライト付ラジコン: No.401・都内5000円・全国5250円

・発売時期: 1964年(昭和39年)~1968年(昭和43年)頃
・全長40.0cm (実車比:1/11.5スケール)
・全幅14.5cm (実車比:1/11.7スケール)
・ホイールベース22.4cm (実車比:1/12.0スケール)
・ボディカラー(ノーマル): 黒、青、赤 等
・動力: フリクション・電動
・箱のバリエーション: バリエーション毎に別絵柄
・入手難易度: 10段階評価で5~10程度(ラジコン仕様は3~4程度、キャラクター系はレベル9~10)
・2019年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 10~15万円(ノーマル仕様、箱付未使用ミントコンディションの場合。当時定価の高かったメクラ窓パトライト付ラジコン仕様は現存数が多く4~5万円。バットマン・黄金バット・クレイジーキャッツのキャラクター系3車の箱付ミントは天井知らずの高値)


●米澤1963年トヨペットクラウン
米澤玩具1966年版カタログより。



●米澤1963年クラウン警視庁トーキングパトカー
米澤玩具1965年版カタログより。



●米澤1963年クラウン警視庁パトカー
米澤玩具1967年版カタログより。



●米澤1963年クラウン消防司令車
米澤玩具1967年版カタログより。



●米澤1963年トヨペットクラウン「ラジオコントロール」
米澤玩具1967年版カタログより。



●米澤1963年クラウン「クレージーキャッツ」
東京玩具商報1965年1月号 広告(国立国会図書館の蔵書より複写)。





●米澤1963年クラウン「バットマンオープンカー」
東京玩具商報1966年7月号 広告(同上)。





●米澤1963年クラウン「黄金バットオープンカー」
玩具商報1967年6月15日号 広告(同上)。





●ノーマル 黒








右下は大きさ比較用TLV






シャシー裏面




運転席


クーラー付




●ノーマル 赤













ノーマル2台の並び












●警視庁パトカー(フリクション)










●警視庁トーキング・パトカー
1978年、米澤製のRS41の中で私が最初に発掘したのはこのトーキング仕様。箱はボロボロながら完動品。ルーフの黄色いボタンを押すと4種類の話声が流れます。










4種類の「お話」の内容が箱に記載されています。




●アメリカン・ポリス(電動)
これは輸出専用品かもしれません。









警視庁とPOLICE






●消防指令車(電動)









警視庁と消防庁






●クレイジーキャッツ
北原コレクションより。遊ばれた状態の箱なしはヤフオクに何台か出品されて10万円前後で落札されていますが、箱付未使用の売り物は20年程前に一度しか見ていません。






●バットマン
2016年2月のオークション画像(落札額: 237万6000円)。カラーバリエーションは赤・青・黒の3色。






●黄金バット
2013年10月のオークション画像。箱なし(よく出てくるラジコンの箱に黄金バットのシールを貼った手の込んだ半手造り箱付)・小錆有で落札額78万円。ボディカラーは赤のみ(?)。本来の箱の付いた黄金バットの未使用品は2007年頃に一度だけヤフオクに出品され、40万円程で落札されています。








★オマケ(その1): 2019年10月のトミカリミテッド・ヴィンテージ・ネオ新製品
2019年10月12日(土)発売のTLV-Nは、1976年フェラーリBB512シルバー・1981年フェラーリBB512i赤(各税抜5800円)、1977年ニッサン フェアレディZ-L2by2濃緑・ワインレッド(各税抜2400円)、1986年ニッサングロリア グランデージ白・紺(各税抜2400円)、いすゞエルフ花見台自動車セフテーローダ ビッグワイド(税抜8000円)の7台で私の好きなTLVはなし。今月も全部買うと3万円オーバーとなり新製品にそんなに使うのは勿体ないので、個人的な優先順位でフェラーリ2種とフェアレディ2種の4台のみ購入。




フェラーリBB512&BB512i






エンジン再現


1977年フェアレディZ-L2by2








★オマケ(その2): 今日のビートルズ 「Something」 1969
アビイ・ロード発売50周年ということで今日はこの曲。アビイ・ロードA面2曲目。ジョージの遺した名曲。簡単そうに聴こえて実は同じニュアンスで弾くのは難しい間奏のギターもポールのメロディアスなベースも印象的な1曲。



★1955年萬代屋トヨペットマスター ブログ8周年 ~ ブリキ自動車コレクションから 038

$
0
0

東日本大震災の起きた2011年(平成23年)の10月15日に始めた本ブログが本日8周年を迎えることが出来ました。
何よりいつも記事をみてくださっている皆さまのお蔭です。
ありがとうございます♡

これからも、自動車・鉄道車輛の旧いカタログやビンテージ模型/玩具、旧い乗物絵本・音楽関係などのなるべく内容の濃い記事をアップしていきたいと思いますので、引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします☆☆☆



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★トヨペットマスターRR型は、1955年(昭和30年)1月に最初のクラウンRS型と同時にデビューしました。
自家用ユーズを想定した前輪独立懸架のクラウンに対し、タクシーユーズを想定して前後共に頑丈な5枚バネのリジットアクスル(固定車軸式)としてデビューしたのがトヨペットマスターでした。
ところが、前輪独立懸架のクラウンでも充分にタクシーとしての使用に耐えることが実証され、法人用としてのクラウンの需要も順調に増えていたことから、マスターはデビューから2年にも満たない1956年(昭和31年)11月には製造が中止されます。僅か1年11ヵ月の間に7403台が生産されています。その短い生涯の中で1956年初頭にMCされフロントグリル等が変更となっており、マスターには前後期型の2種が存在します。


●1955年トヨペットマスター現役時代の画像
撮影は自動車史・自動車文化史研究の第一人者だった五十嵐平達氏(1924~2000年)。出典:二玄社1972年8月21日発行・五十嵐氏著「トヨタ」。撮影時期/場所は不詳ながら、横長のナンバーからデビューから間もない時期の都内での撮影と思われます。



●1955年トヨペットマスター セールスカタログから
帽子を被った運転手さんのイラストなど、タクシー用に売られたことが判ります。


右側停止ワイパーとフロントウインド前の全幅一杯の空気取入れ口


萬代屋製のブリキでも正確にプリントされたリア周り


Bピラーには腕木式方向指示器(通称アポロ)



【1955年トヨペットマスターRR型 実車主要スペック】
全長4275mm・全幅1670mm・全高1550mm・ホイールベース2530mm・車両重量1210㎏・1453cc水冷4気筒R型エンジン・最高出力48ps/4000rpm・最大トルク10kgm/2400rpm・圧縮比6.8:1・乗車定員6名・タイヤサイズ6.00-16-6P・シャシー打刻開始番号5-RR-10001・最高速度100km/h・販売価格81万5000円


【萬代屋(現バンダイ) 1955年1/24トヨペットマスターRR型 主要データ】

・基本素材: ブリキ
・萬代屋 品番(管理番号): 不明
・売価: 不明(都内/全国共、100円前後と推定)
・発売時期: 1956年(昭和31年)~1958年(昭和33年)頃
・全長18.5cm (実車比:1/23.1スケール)
・全幅7.8cm (実車比:1/21.4スケール)
・ホイールベース9.4cm (実車比:1/26.9スケール)
・ボディカラー: タクシー仕様ツートン1種のみ
・動力: フリクション
・箱のバリエーション: なし(国内向けのみ)

・同一金型の製品: エアポートタクシー(品番290)、消防司令車(品番285)、イエローキャブ(品番不明)・・・・・何れも2004年発行の資料本には1953オペル・オリンピア・レコードの記載があり、エアポートタクシーにOPELのロゴがフロントにプリントされたバージョンも存在。

・入手難易度: 10段階評価でレベル9程度(同時期に市場に出た萬代屋クラウンRS/RSDと比べ現存数は極端に少ないです)
・2019年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 35~60万円程度(箱付未使用ミントコンディションの場合)


★萬代屋製1955年トヨペットマスター
国産車のブリキ玩具としては現存数が少ない1台ですが、全長・全幅・ホイールベースの縮尺比率がまちまちなこと、ボンネット中央部がV字型に盛り上がった造形が実車のマスターとは異なることなどから、本来マスターとして開発された金型ではないものにマスターの前期型グリルを付けリアウインド部にトヨペットマスターのプリントを入れるなどして無理矢理マスターに仕立て上げた可能性もあります。
同一金型のバリエーションであるエアポートタクシーにはOPELのプリントの入ったバリエーションが存在しますが、同時代のオペルともボディラインは大きく異なり、元々何をモチーフに創られた製品なのか判然としません。
しかし、同一金型のエアポートタクシー等のバリエーションがトヨペットマスターと同じデザインのホイールキャップを付けていることから、元々、マスターをモチーフに造られたけれども少々出来が悪かったので他のバリエーションを沢山出して金型代を回収したという可能性もあります。

ボディの造形は実車にあまり似ていないながらも萬代屋のマスターは、前期型フロントグリルやフロントフェンダーのTOYOPET Masterのプリント、リア周りのナンバー表示灯他のプリント、ホイールキャップのプリント等が実車に忠実に造られ、ボディカラーも実車のカタログカラーに忠実であるなど、実車の面影を偲ぶことが出来る貴重な製品であることには違いはありません。




























1/64スケールTLVクラウンRSDとの大きさ比較


シャシー裏面




●マスターと同金型のバリエーション達

HOTEL NEW YORK エアポート・タクシー
本来はルーフキャリアにブリキ製のトランク2個が付きます。




箱付画像。TIN TOY CARS 商用車・レーシングカー編(2004年刊)より転載。


東京玩具商報1956年1月号 萬代屋広告・・・・・国立国会図書館の蔵書より複写。クラウンRSと共にマスターと同一金型のエアポートタクシーが載っています。マスターは当時の広告に掲載された形跡がありません。




ファイヤーチーフ



リアナンバー「5-1956」はトヨペットマスターと同じ








イエローキャブ
TIN TOY CARS 商用車・レーシングカー編(2004年刊)より転載。




●全員集合♪










★2016年に発掘された旭玩具製作所製 トヨペットマスターの箱
I氏コレクション。長辺が15cm強程度の小さな箱のみが発掘され、残念ながら本体はなし。箱の大きさからすると駄玩具的な造りで本体のみを見ても誰もマスターとは判らない製品だった可能性があります。



※1955年トヨペットマスターの実車カタログについては、2012年8月5日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第35回記事をご参照ください。





★オマケ: 今日のビートルズ 「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」(邦題:ノルウェーの森) 1965
ジョンの遺した名曲の一つ。東日本大震災の前年2010年12月に国内公開された村上春樹原作の映画「ノルウェイの森」では、この曲が効果的に使われ、映画の中でいきなりジョンの唄声が聴こえてくると思わず涙が溢れたことを思い出します☆

★1966年ポルシェカレラ6 当時物プラモデル 模型とラジオ ~ 自動車カタログ棚から 379

$
0
0

手縄毛で、「トミカ スカイライン ターボ スーパーシルエット メタリックカラーVer.」の当るトミカプレミアム5周年記念キャンペーンは締切りの今年2019年8月末までに予定の3通を出した後にダメ押しのつもりで2通の計5通を出したのでした。
今回のキャンペーンは御承知の通り1通送るのにトミカプレミアム3台のバーコードを切り取る必要があり、5通出すために計15台も箱を難有・買取り不可(都内の某ショップでは箱のバーコード切取り有の場合、タダでも良ければ引き取りはするが買取りはしないとの由)の状態にしてしまいました(税抜800円×15台=税抜12000円をイケニエにww)。
まあ、これで当らなければ仕方がないと思っていた訳ですが、ぷぷっ、今日まで待っても届かないということは・・・・、見事にハズレてしまいましたぁw(爆汗)。
落選理由は言うまでもなく、私の人柄の悪さや普段の心がけが悪いこともあるでしょうけれども、もう一つ考えられるのは、葉書をバラバラにしかも投函するポストも1通ずつ替えて差し出したことにあるのかなあと。5通を同じ封筒にでも入れて送れば、タカラトミーの抽選担当の人も「こんなに送ってきたのだから1通だけは当りにしてあげようw」と考えた可能性は高いような気がするのです。まあ、抽選方法が全ての葉書をよくかき混ぜてから当りを抽出ということならば、やはり人間性を磨かないと当てるのはやっぱり無理という話になりますがne(爆汗)。


現在、このトミカプレミアムの懸賞品スーパーシルエットはヤフオクを見ますと夥しい数が出品され、大体9000円位で落札されていますので、そんなに欲しいのなら1台落札すればいいんじゃないの?って話にもなる訳です。ところが、同じ9000円の使い道として、例えば1960年代モノのプラモデルやビンテージミニカーを買う方が余程価値があるなあと思えてしまったり、はたまた、「既にプレミアム15台、金額にして12000円以上もキャンペーン応募のバーコード切取りのために使っているのだから、この上、他人が当たったモノを9000円で買えばシルエット1台が2万円オーバーの計算になってしまう~ww」と考えたりもして、なかなか買う決断も出来ずにいる状況なのです(爆汗)。
もうすぐ東京モーターショーも始まり、モーターショー限定のトミカがまた山のように発売になるようですので、あまり散財しないよう、ここはぐっと堪えてシルエットは諦めておいた方がいいかもしれませんyone☆


閑話休題
今回はカタログと言えるかどうかは微妙というか怪しいのですが、「自動車カタログ棚から」シリーズ第379回記事としてポルシェカレラ6をご紹介しますne☆☆☆



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★レーシングポルシェで個人的にそそられるのは、550・904・906(カレラ6)・910(カレラ10)までの時代♪
なかでも、子供の頃、リアルタイムで日本グランプリのレース結果を見たりプラモデルを作ったこともあるため、ポルシェ906と910が特に思い出深く思い入れがあるのです。無論、映画「栄光のル・マン」に登場した917Kも嫌いではありませんが、正直なところ906や910のようにはトキメかないのです。また、ジェームス・ディーンで有名な550や第2回日本GPのスカイライン2000GT(S54)とのバトルで有名な904も好きですが、年式が古いために906や910のようにはリアルタイムの鮮やかな思い出がないのです。

★ポルシェ904のカタログについては2012年12月23日の本シリーズ第100回記事でご紹介していますが、906(カレラ6)にも同じようにカタログが存在するとの情報があります。
しかし、906のカタログというのは、存在するのかもしれませんが、これまで長年に亘り入手する機会がなく、また現物を見たことがありません。
今回ご紹介するのはポルシェの当時の輸入代理店・三和自動車が発行した簡素なリーフレットとポルシェ本社発行の広報誌クリストフォーラスの906別刷りです。何れもポルシェのオフィシャル印刷物ですが、残念ながらカタログとは言えないかもしれません。

【1966年 ポルシェカレラ6 主要スペック】 (1966 Porsche Carrera6 specification)
全長4113㎜・全幅1680㎜・全高980㎜・ホイールベース2300㎜・最低地上高120mm・車両重量575kg・気筒空冷1991cc・内径×行程80㎜×66㎜・圧縮比10.3:1・最高出力210ps/8000rpm・最大トルク20mkg/6000rpm・変速機5速MT・減速比7/31・4輪ディスクブレーキ・乗車定員2名・国内販売価格1100万円


●模型とラジオ1966年7月号 表紙(B5判)
1952年(昭和27年)~1984年(昭和59年)まで科学教材社が発行していたジュニア向け工作雑誌の表紙を飾った、1966年の第3回日本グランプリに出場したポルシェカレラ6。



●オートスポーツ1966年5月号 表紙 (A4判)
三栄書房のモーターファンの臨時増刊号の形で1964年に誕生し現在も発行されているモータースポーツ専門誌「オートスポーツ」の表紙を飾った、羽田に日航機で空輸されたばかりのポルシェカレラ6。後方にはダットサン320系バンと思われる日航サービスカーなどが写り込んでいます。


表2 三和自動車 広告
表紙をめくった裏面は三和自動車の広告。表紙同様にカレラ6が羽田に到着した際の写真が掲載されています。


中頁グラフ記事





●CARグラフィック1967年6月号 三和自動車 広告
長年、カーグラの表3に掲載された三和自動車の広告。この号はこの年の日本GPで優勝したカレラ6にデカールなどを貼り付ける前の写真。


右上に912:315万円、911:435万円、911S:510万円、そしてカレラ6は1100万円と印字されています。人事院の資料を見ると、1967年(昭和42年)の公務員の高卒初任給は1万8400円とありますので、2019年現在の貨幣価値は大雑把に10倍となり、911Sが5100万円、カレラ6は1億1000万円の計算です。




●1967年?三和自動車発行 ポルシェカレラ6 リーフレット(縦16.9×横17.8cm・両面印刷1枚)
三和自動車が発行した912/911を掲載した日本語版総合カタログに追加する形で911Sとこのカレラ6のリーフレットが発行され、カタログに挟み込む形で配布されています。5種類のギヤ・レシオの一覧入り。ファイバーグラスボディ、ガルウィングドア、シート及びステアリング調節可能、チューブラースペースフレームシャシーとカレラ6の主な特徴が印字されています。


裏面スペック






●ポルシェ広報誌クリストフォーラス別刷 ポルシェカレラ6特集(縦28×横25cm・英独2ヵ国語併記・8頁)
1966年3月発行。ノンブル(頁番号)が14から始まっていることから、元々は広報誌クリストフォーラスに綴じ込まれていたものだった可能性があります。




カレラ6と並ぶと911がごく普通のクルマに見えてしまいます。


ガルウィング・ドア


シンプルなコクピット


スペアタイヤ搭載。カレラ6は公道走行も出来た最後の時代のレーシングカー。日本に入ってきた際も、慣らし運転は名神高速で行われています。




裏面の印字






★オマケ(その1): ポルシェカレラ6の国産プラモデル達
カレラ6は英コーギー等のダイキャストミニカーも有名ですが、1960年代当時、トヨタ2000GT以上に国産プラモデルメーカーが競って製品化しています。チューブラースペースフレームも再現した今井科学(イマイ)の1/16を筆頭に1/24の田宮模型(タミヤ)・青島文化教材社(アオシマ)・エルエス・中村産業(ナカムラ)・山田模型(ヤマダ)、1/32スケールのミツワなどなど。各プラモデルの詳細なレポートは「プラモデルコレクションから」シリーズの別記事にてアップすることとし、今回はすぐ写真が撮れたプラモのボックスアート(箱絵)のみご紹介します。




エルエス


アオシマ初版?


アオシマ再版?


ヤマダ


ナカムラ




★オマケ(その2): 2019年10月トミカ&トミカプレミアム新製品
今日、10月19日(土)はトミカ新製品発売日ということで最寄りの家電量販店に行ってきました。トミカは75番1/57スズキ スペーシア ギアと103番1/60光岡ロックスター(通常:ライトブルーメタ、初回:ダークレッド)、トミカプレミアムは31番フェラーリF40(通常:レッド、発売記念仕様:ブルーメタ)と32番1/58フォルクスワーゲン・タイプⅠ(ビートル)。価格はトミカが税抜450円、プレミアムは税抜800円。F40はエンジンフードが開閉するのがナイスです♪








F40




光岡ロックスター。光岡自動車創業50周年記念モデル。C2コルベットをリスペクトしたモデル。






★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Please Mister Postman」 1963
ビートルズのオリジナル曲ではなくマーヴェレッツ(The Marvelettes)のカバー。1970年代にカーペンターズもカバーしてヒットしていますが、ジョンがリードボーカルをとるビートルズ・バージョンが一番魅力的。「郵便屋さん、ちゃんとよく捜してみて、僕宛の手紙(荷物)はないかい?」(Mister Postman look and see/Is there a letter in our bag for me)の歌詞は今週ずっと毎日、トミカプレミアムの当りが届くのを待ちわびてポストを開けてはガッカリした気分にピッタリ☆☆

★第46回東京モーターショー2019 レポート ~ トミカ限定品・ホンダ歴史展示etc

$
0
0

★今日、2019年10月23日(水)は東京モーターショーへ行ってきました。
早朝は12度台と冷え込んでいたのが昼頃には25度近くまで気温が上がり、日中は汗ばむような陽気でした。
東京モーターショーは1954年(昭和29年)に第1回が開催されているため、毎年開催していれば今年2019年は第66回となる計算ですが、20回も少ない第46回であるのは70年代のオイルショック後に隔年開催になったり、乗用車・商用車を分けて交互に開催したりした時期もあるなど紆余曲折があったためです。現在は隔年開催となっていますが、海外メーカーから日本市場が重要視されなくなった影響で出展メーカーが激減し、東京モーターショーは明らかに曲がり角に来ている感があります。
メインである新車の展示よりも、ここではあくまで個人的な視点でのレポートをすることとします。

●モーターショー・ゲート
快晴のTOKYOです。


今回は会場が2ヵ所に分かれ、徒歩15分程度の距離とはいえ、雨の日などは移動が大変そうです。



●トミカコーナー


モーターショー限定トミカ


2020年発売予定の50周年記念トミカ




トミカリミテッドヴィンテージ発売15周年


会場でトミカとして販売されているtomicaネッツ兵庫86BS トヨタ86の実車展示










●1/6スケール?1960年ダットサンフェアレデーS212型 模型
日産ブースに展示されていた、横60cm以上ありそうな驚異的に出来の良い巨大な模型。博物館模型のレベルを超えた仕上がりです。














●1959年ホンダRC142 マン島TTレース初参戦車
今回のモーターショーでホンダはヒストリックな展示に力を入れていて好感が持てました。



●1965年ホンダF-1 「RA272」 初優勝車











●ホンダCBシリーズ



●ホンダWingの歴史(1949年~)











●新型フィット







●新型アコード





●いすゞFL-IR(ショーモデル)




手前は1/10スケール模型




●紙物
モーターショーと言えば、各社のパンフレット集めが楽しみの一つでしたが、最近はWEBサイトのURLやQRコードだけが印字された紙を渡されたりするケースも多くなり、紙のパンフレットの発行は減っています。それでも、今回のショーではアルピーヌA110Sとイセッタそっくりの新型電気自動車マイクロリノーのカタログを入手しました。国産新車のデータだけを知りたいなら、日本自動車工業会が毎年発行している自動車ガイドブックが1冊あれば十分と言えます。






★オマケ(その1): 購入してきたミニカー
トミカは日産車体恒例の来場記念NV200タクシーを含めて16種類。NV200は前回2017年に配布されたものとは箱の印字が変っています。




モーターショー記念トミカは例によって12車種(他に先行発売トミカ3種)。その中で1台か2台を選べと言われたら、個人的にはいすゞギガダンプと日野プロフィア。









三菱ふそうブース内で限定販売されている1/43スケール・ダイキャスト製のエアロエース。TLVNのバスが税込1万円以上することを考えれば相当に格安と思える税込12000円。室内まで丁寧に作り込まれています。大きさ比較用のアイボリーのポルシェ356Aクーペはマキシチャンプスの2019年10月新製品。










★オマケ(その2): GALS
東京モーターショーでは派手なコンパニオンは少なくなっている感あり。





★2019年10月25日(金) 今日からボキは老人です(≧▽≦) シュコーポルシェ911スキー積

$
0
0

●1961年(昭和36年) 6月17日撮影 1歳8ヵ月のボキ(→僕の新語w)
手に持っているのは萬代屋(現バンダイ)のスバル360(ブルーグレイ)




●1963年(昭和38年) 9月10日撮影 3歳10ヵ月のボキ 
当時としては珍しいカラーフィルム。




●1963年(昭和38年)12月23日撮影 4歳2ヵ月のボキ 
砂場には米澤玩具の初代スバルサンバーとマツダK360




★それでね、今日、ボキは還暦になりまスタ。
今日からボキはメデタク老人(おじいさん)の仲間入りですdesu(大汗)

今日から老人なのに、若いころから煩悩に悩まされたまま歳を重ねてしまい、各種欲望(物欲・食欲・〇欲など)は18歳の頃からまるで衰えがみられません(大汗)。むしろ欲望は増幅しています(爆汗)。還暦で40歳年下の彼女と結婚したパブロ・ピカソを見倣っている訳でもないのですが、今でも一晩3回はいけますw

★国連では満60歳以上を老人と規定しています。
ちなみに、昭和30年代あたりの松本清張の小説などでは、「四十がらみの老婆が・・・」あるいは「五十がらみの老紳士が・・・」などといった表現が見られますので、60年位前は20歳で結婚し40、50にもなれば孫も出来て世間的には立派な老人というのが常識だったようです。目出度く55歳の定年まで勤め上げれば悠々自適の隠居生活が待っているというのが世間常識だった時代です。

★しかし、60歳以上は老人と定義した場合、
故ジョン・レノンと同じ1940年(昭和15年)生まれで来年80歳のリンゴ・スターや麻生財務大臣は勿論のこと、1954年(昭和29年)生まれで今年65歳の安倍さんを始めとする政治家の大多数(小泉進次郎氏のような一部例外あり)は老人ということになり、また、この国の財界でもビッグネームは老人が多数を占め、音楽/芸能界でも1942年(昭和17年)生まれで今年77歳のポール・マッカートニーを始め、1945年(昭和20年)生まれで今年74歳のエリック・クラプトン、タモリさん(森田一義さん)、吉永小百合さん、1947年(昭和22年)生まれで今年72歳の小田和正さん、1949年(昭和24年)生まれで今年70歳の永ちゃん(矢沢永吉さん)、1954年生れで今年65歳のユーミン(松任谷由実さん)、1955年(昭和30年)生まれで今年64歳の郷ひろみさん・所ジョージさん・明石家さんまさん などなど、有名人には老人の定義に当てはまる年齢の人が目白押しということになりますne。

★定年そのものがない各種自営業や医師・弁護士等の各種専門職とは異なり、ボキのような何の資格も持たないフツーのサラリーマンは還暦になると、もう使い物にはならないゴミということで定年退職となります。
しかし、年金支給年齢が上がったため現在は法律で希望者は全員が65歳までは働くことが出来ます。ところが、定年自体を65歳に引き上げるのではなく現在一般的な再雇用の場合には良くても定年前の給与の5~6割、場合によっては60歳からは一律時給1000円でボーナスもゼロのアルバイト扱いという最低限の給与となってしまいます。時給1000円×1日実働7時間で1日7000円×月22日程度勤務となりますので月収が税込み大体15万円(年収180万円前後)、手取り月12万円程度となり、これは東京都の生活保護の支給額より低いという悲惨な状況になってしまいます。まあ、美食家ではないボキの場合は3食カップラーメンを食べて1日の食費を300円位に抑えれば何とか12万円でも生活出来るかもですが、大好きなミニカーやオモチャを買う余裕は確実になくなります(大汗)。

★このような状況に輪を掛けて悲惨なのは、皆さんご承知の通り、ボキがいまだに独り者であることです。
どんなに貧しくとも愛する人がそばにいるなら幸せなはずです。「人生最大の目標は誰しも幸せな結婚である」と言われますが、この歳で未婚の場合の成婚率はデータを見る限り100人に数人といった極めて低い確率となり、紀州のドンファンのように余程の資産があるとかいう場合を別として幾ら望んでも、なかなかこれから「人生の最終目標=恋女房との結婚」を達成することは厳しい状況にあります(大汗)。
こんな悲惨な状況の中で、ボキ的には欲望ギラギラのままで枯れた老人になったという認識や悲壮感はゼロなのですが、老人の烙印を押された今日からもブログ記事は定期的に更新していく予定ですので、皆さま、どうぞよろしくお願いいたしますdesu!!!






★オマケ: 独シュコー スキー積み ポルシェ911
リアのエンジンフードにスキーキャリアを載せた911やビートルの姿は何ともカッコいいものです。25歳の時に初めて入手した本物のポルシェ911には、前のオーナーがスキードライブに使っていたエンジンフードキャリアがそのまま付いていて感激したものでした。独Schuco製の1/43ポルシェ911スキー積み(品番Nr.45 025 8700:限定750台)とSchucoピッコロシリーズの1/87ポルシェ911スキー積み(品番Nr.45 055 0500)の2台が最近相次いで発売になっています。1/43は一般的なルーフキャリアながら、スキーを積んだ911というのは、やはりイケてますne♪♪








★戦前1937年いすゞ消防ポンプ自動車 トミカ標識セット ~ 自動車カタログ棚から 380

$
0
0

気象庁のデータでは2019年10月下旬の東京の気温の平年値は最高気温が20度、最低気温が12度となっています。1ヵ月後の11月下旬の東京の平年値は最高14.5度・最低6.3度、2ヵ月後の12月下旬の平年値は最高10.9度・最低2.3度とのことですので、平年並みならば、あと2ヵ月で気温は最高・最低共に約10度下がることになります。しかし、今年は9月・10月の気温が概ね平年より高く、このまま今年は暖冬となる可能性もあるようです☆☆

閑話休題
「時代が古すぎて興味がないよ」と言われる方が大半とは思いますが、今回は「自動車カタログ棚からシリーズ」第380回記事として「戦前いすゞ消防車カタログ」をご紹介しますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★1930年代半ばあたりまでの日本の消防車の大半は、鈴木製作所・森田ガソリンポンプ製作所・東京ポンプ等の消防ポンプメーカーにより、フォード・シボレー・ダッジ・ハドスン・インターナショナル・グラハムといった米国車シャシーに架装されていました。
これは国産自動車工業が未だ黎明期にあり、国産シャシー自体が存在しなかったためです。1930年代半ばから後半(1935~1939年)に入ると、産声を上げたばかりの日産・トヨタ・いすゞといった国産シャシーへの消防架装が国産品推奨の国策や外国車輸入が難しくなった時局の影響もありシャシーメーカー純正で行われるようになります。

★今回ご紹介するのはこうした時代のいすゞ消防ポンプ自動車のカタログです。
いすゞ自動車は、1933年(昭和8年)12月に「協同国産自動車株式会社」、1937年(昭和12年)4月9日に「東京自動車工業株式会社」(現在、この社名となった日をいすゞ自動車では設立日としてます)、1941年(昭和16年)4月30日に「ディーゼル自動車工業株式会社」、1949年(昭和24年)7月1日に現在の「いすゞ自動車株式会社」と度重なる組織変更により社名が変更されていますが、今回のカタログは協同国産自動車株式会社の印字の上に東京自動車工業株式会社の紙が丁寧に貼られていることから、東京自動車工業に社名変更されて間もない1937年(昭和12年)に発行(配布)されたものと推察できます。


【主要スペック】 1937年いすゞTX35ポンプ消防車 主要スペック (1937 ISUZU Pump Fire Engine Specification)
全長6840㎜・全幅1800㎜・ホイールベース3500㎜・直列6気筒Lヘッド・最高出力70馬力/2800回転・始動電装系12V・ポンプ:特殊型ロータリー式・サーチライト、ハンドサイレン等各種装備付属・製作:東京瓦斯電気工業株式会社


●1937年 いすゞ消防ポンプ自動車 専用カタログ(縦26.4×横19.2cm・日本語12頁)
炎に燃える空をバックに消防士を載せて勇ましく発進する、いすゞTX35型シャシーの消防車が描かれた表紙はなかなか魅力的です。中頁には、TGEタービン式消防ポンプ自動車のいすゞTX35、ちよだS型の2種に加え、自走機能は付かないTGEガソリンポンプのいすゞX型エンジン消防ポンプ四輪車、何故か国産ではないフォードB型エンジン搭載の消防ポンプ二輪車の計4種類が掲載されています。


【中頁】

消防ポンプの御選択について






いすゞTX35


ちよだS型


消防ポンプは・・・






TGE消防ポンプ本体組立図


全自動給水二段バランス式TGEタービンポンプ


TGEガソリン消防ポンプ四輪車


TGEガソリン消防ポンプ二輪車。フォードB型エンジン。


TX35消防ポンプ仕様


TGEロータリー式ポンプ面解および説明


裏表紙



※戦前のいすゞTXトラックのカタログについては、2014年9月6日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第239回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): トミヤマ1/66スケール1959年いすゞTX梯子消防車 プラモデル
発売時期1962年(昭和37年)~1964年(昭和39年)頃。トミヤマ品番TP-88。当時定価130円。オマケで済ますには少々勿体ない稀少品のため、詳細は「プラモデルコレクションからシリーズ」の別項にてご紹介予定。




★オマケ(その2): 今井科学(イマイ) 1/40スケール1965年いすゞエルフ消防車 プラモデル
発売時期1966年(昭和41年)頃。今井製品番号No.653(イマイスプリングシリーズNo.4)。当時定価150円。初代エルフ後期四灯消防車の模型。これもオマケとするには勿体ない稀少品のため詳細は「プラモデルコレクションからシリーズ」の別項にてご紹介予定。




★オマケ(その3):新刊雑誌 高速有鉛2019年12月号 (Vol.72)
前号から始まった滑川市立博物館等保存写真による「滑川消防の記録から」の井上 衛氏解説の連載第2回。当時の貴重な消防車両の写真だけでも一見の価値あり。最新号では本シリーズでも過去にご紹介している歴代セドリックタクシーのカタログが多数紹介されており、タクシーのカタログに関心がある向きにはお薦め。






★オマケ(その4):新刊雑誌 鉄道模型趣味2019年11月号 (No.934)
TMSの最新号は貴重な「森林鉄道建設規程」の掲載を始めナローの記事が充実しています。巻頭には何と私が高2の時に実際に参加した1976年10月の方南町での第1回軽便祭の写真が掲載されていてビックリ。写真の中に自分が写っていないか探してしまいました。






★オマケ(その5):新製品 トミカ標識セット全5種
2019年10月21日(月)発売の新製品。ブロ友さんから情報をもらって入手しました♪

(1) スズキアルトパトロールカー
(2) UDトラックスクオン
(3) UDトラックスクオンタンクローリー
(4) UDトラックス動物運搬車(ペンギン)
(5) 三菱ふそうキャンターレッカー車

以上の5種類。働く車ばかりのラインナップですが消防車やバスが入っていないのが、ちょっと残念かも。価格はトミカ通常品より若干高い税抜1台500円前後。チューインガム付トミカでスーパーの食玩売場で売られています。置いているお店が少ないのか、私は7~8店のスーパーに行って漸く見つけて入手しました(汗)。(4)のUDトラックス動物運搬車(ペンギン)が一番人気で品薄の様子です。







以下、1台ずつ。。

アルトパトカー


クオン ウイングルーフ


クオン タンクローリー


UDトラックス動物運搬車(ペンギン)


三菱ふそうキャンターレッカー車

★1977年ポルシェ935K3~第46回東京モーターショーの白眉~ポルシェプラトイ

$
0
0

★ポルシェ贔屓にとって第46回東京モーターショー2019の白眉は、何と言っても2020年1月開催のオートサロン・スーパーGTオークション出展予定の1977年ポルシェ935K3の先行展示です。930~964~993までの空冷911が高値安定の状況の中で、この車に果たしてどの位のプライスが付くのでしょうか(高額な最低落札額が設定されている場合、落札されない可能性もありますが)。
















★2019年11月1日(金)現在の東京モーターショートミカ販売状況
先行販売の3車種とスープラとジムニーが完売していました。どうしてジムニーが完売する程に人気が高いのか謎です。実車のジムニー人気を反映しての人気?
今年の東京モーターショーはまだ最後の3連休を残していますが、残念ながらスポーツカー系はBRZとNSXの2台以外は全て買えない状況のため(BRZとNSXも完売間近かも?)、トミカの購入が目的ならモーターショーに行くのは出来るだけ早い方が良いようです。






★第46回東京モーターショー 出展メーカー別記念グッズ
出展メーカーの記念グッズが会場内の数カ所で売られています。1/43いすゞギガさんなど魅力的でそそられますが、これは藤沢のいすゞプラザでも買えるようです。三菱ふそうは合同の販売所ではなく、ふそうブースで販売されています。ふそうブースでは現在、数の少ない1/43三菱ふそうエアロエース(12000円)のみ1日3台の限定販売となっており、連日、開場後10~15分程度で当日分が完売しているとのお話でした。


日野





いすゞ





マツダ



ホンダ



トヨタ







アルピーヌ






★オマケ: ポルシェのプラトイ
スーパーカーブームの1970年代後半から1980年代にかけて日本国内で売られていたポルシェのプラトイを少し。大きさ比較用のトミカより遥かに市場価値は低いと思いますが、入手することはトミカより難しいかも。ミニチュアポルシェのコレクションは楽焼やスーパーカー消しゴムの類まで手を伸ばすと間違いなく泥沼にはまります。


●UNITED1/32スケール程度ポルシェ935
全長約13.5cm。香港製。黄色と緑以外にオレンジや赤もどこかにあったような気がします(行方不明)。なかなか良いプロポーション。プルパックモーター。完成品とキットあり。
















KITバージョン


KITと完成品



●バンダイ1/38スケール程度ポルシェ935-77ターボ Vaillant
品番16411。全長約11cm。日本製。電池を入れて走らせて、障害物に当たると逆方向に走り出すギミック。









●ROXYTOY1/22スケール程度ポルシェ934ターボ
全長約19cm。香港製。品番315。フリクション。なかなか良いプロポーション。ヘッダーは表がポルシェ、裏がカウンタックの共用品。しかし、こうした時を経た未開封品は開封するのには少々勇気が要ります。










★ホビーフォーラム2019&第7回モデルトレインフェスタ ~イチコーグロリア赤 ~超高額カタログ

$
0
0

しかし、年賀葉書も発売されて「光陰矢の如し」的に時が経つのは早いもので、今年も残り僅か2ヵ月の11月に入りましたne☆
しかし、11月に入っても、ここTOKYOの最高気温はまだ20度前後あるので昼間はエアコンが欲しくなることがありますyone☆


東京オリンピック2020のマラソンと競歩が札幌開催に変更されました。まあ、幾ら対策をしても真夏の東京を走るリスクは相当に高いというのは間違いないでしょう。1964年(昭和39年)の東京オリンピックは10月開催だったのに、2020年は何故スポーツをするには良い環境とは言えない真夏の東京で開催するのでしょう。それは、真夏開催の場合には欧米の主なスポーツイベントとバッティングせずテレビの高視聴率を稼いで最も高額な放送権料など収入が多く見込める時期にオリンピックを開催するというJOCの方針にあるようです。

閑話休題
2019年11月3日(日)は2つのイベントをハシゴして来ましたので簡単に記録しておきますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


【Chapter Ⅰ】 ホビーフォーラム2019

日 時: 2019年(令和元年)11月3日(日)10時~16時
会 場: 横浜港大さん橋国際客船ターミナル内さん橋ホール
内 容: 自動車ミニチュア等の販売、作品の展示
入場料: 無料
会場面積: 2,000㎡
会場使用料: 50万円/1日
イベント滞在時間: 約1時間

★ホビーフォーラムというイベントが横浜(初期は藤沢)で毎年開催されていることは以前から知っていました。割合新しいミニカーやプラモデルの販売が多くビンテージ物の販売は少ないと聞いて足が向かなかったのですが、一度どんなイベントなのか見て来ようと思い立って今年初めて行ってみました。


開場の10時少し前に会場に着くと既に長蛇の列。人の列が大さん橋の上を幾重にもループを描いて入口に伸びていてビックリ(画像左奥にも人がループして並んでいるのが見えます)。列の長さは300m以上でしょうか。横浜産貿ホールで開催されている、ビンテージ自動車ミニチュアがメインのイベント「横浜ワンダーランドマーケット」の入場列より遥かに長く大勢の人が開場を待っています。


会場入口


会場内は照明が弱くかなり暗い印象です。来場者が異様に多く、自動車古書店で唯一出店していた南青山のロンバルディさんなど飛ぶように車種別の洋書やカタログが売れており、後から後からとにかくお客が途切れないので店主1人だけでの出店では1日トイレにも行かれないという状況のようでした。





●トミカリミテッドヴィンテージ&ネオの新作展示


トヨタコースター3種。短命に終わった黄色/赤塗装の都バスが出るのが嬉しいですね♪


ヨコハマタイヤ販売店。2020年3月発売予定。


キャンプセット。発売時期未定。1990年代のMテックにも似たようなモノがありましたが、ミニカーをより魅力的にするこうした情景小道具の充実は大歓迎です。


ハイエースワゴン他新製品



●南青山メイクアップの新作展示
会場限定50台の1/43Singerポルシェ911 DLS 2018。税込3万2000円。実車は964ベースで73カレラをリスペクトしたような外観。500馬力・2億円とのことですが、私の場合、基本ポルシェの生産ラインを出たままのオリジナル至上主義でルーフなどと同様にこうした第三者の改造車には興味がないためパス。と言うより、値段も1/43ミニカーとしては高過ぎるように思えて手が出ません。この金額を出すなら迷わずビンテージ物を買います。


右上は新作の1/64「タイタン64シリーズ」。これまた、モチーフは964ベースのSingerポルシェでカラバリ3色。TLVNのフェラーリもそう大差ない価格とはいえ、3インチミニカーが1台税抜7800円というのはクォリティが幾ら高くとも個人的には高価に感じます。



●G.A.M


1/43スケールの2台のポルシェ935。1台は定価17万円を特価7万円、もう1台は定価25万円を特価7万円。1/43でこの価格ということはエンジンまで細密に製作されているのでしょうか。2度と入手出来ないような稀少なビンテージ物でもなく、作家が手間暇さえ掛ければ何台でも製作可能な現代の1/43ミニカーとしては7万円でも高価に感じます。



●京商の新作展示
1/18スケール極東フラトップ・ゼロⅡ(税抜3万6000円)と頭文字Dトレノ(税抜2万円)。キャリアカーは1/43がよく売れたため、1/18でも展開。全長42cmと飾る場所に困る大きさです。



●Qモデルの新作展示
1/24トヨタ2000GT1966年日本グランプリ2種。2020年1月中旬発売。完成品1万7000円。



●オートアート・アウトレットの1/18スカイライン・シルエット後期型
10年近く前に出た製品ながら、定価より安い2万円。1/64TLVネオで2種出たシルエットに1台1万円以上のプレミアが付いていることやオートアートでも現行製品の前期型は3万円以上という状況を考慮すると割安な印象。



●早川松芳氏作品(?)


稀少なビンテージ物ならいざ知らず、作家が手間暇さえ掛ければ製作可能な1/43ミニカーが1台77万円というのは個人的には高価過ぎるように感じます。



●坂中善之氏 作品展
古くから月刊誌モデル・カーズで国産旧車の非常にクォリティの高い作品を発表し続けてきた大御所・坂中氏の作品展。




1/24くじらタクシー。シガレットケースをサイズダウンさせて製作。


1/24セドリックカスタム1965年型。1/24国産名車の金型を利用して製作。


1/20マツダ ファミリア ロータリークーペ。往年の今井科学(イマイ)の傑作キットをベースに製作。


1/20ホンダTN360。これも往年の今井科学(イマイ)の傑作キットがベース。




●購入品(その1): イチコー1/17スケール1963年プリンスグロリアデラックス(S40D) 1stモデル赤ボディ
ホビーフォーラムではブリキのクルマの出品は少ないようですが、予想外に良いモノが入手出来ました。私が入場したのは先に並んでいた数百人が入場した後だったのですが、プラモデルやダイキャストミニカーのファンの人ばかりでブリキの自動車に興味がある人は誰も来ていなかったのか、京商の1/18と大して変らない激安価格ながら売れずに残っていました。全長27.5cm。ブリキ製国産車の傑作の1台。アンテナ付でプラミラーの初版1stモデル。ルーフには工場出荷時のイチコーシールも一応残っています。






30年程前から手元にある1stモデル青メタとの並び











●購入品(その2): 1/43 Qモデル1967年日野コンテッサ1300クーペ「ピートブロック」&1/43エブロ生沢コレクション伊太利屋ポルシェ935「1978年富士500マイル」
TLVのダース箱はトミーテックのブースにて無料で配られていた中から観音クラウンを選んで戴いてきたもの。ダース箱は破棄処分するものを持ってきたとのことでネオを含めて大量に置いてありました。ダース箱は12台をコンパクトに纏めて仕舞えるので意外に重宝します。


Qモデル1967年日野コンテッサ1300クーペ「ピートブロック」は限定5台。会場価格7000円。エブロベース。




エブロの伊太利屋935生沢はアウトレット品。定価6600円が2000円。







【Chapter Ⅱ】 第7回MODEL TRAIN FESTA IN 東京駅八重洲通

日 時: 2019年(令和元年)11月3日(日)11時~17時
会 場: アットビジネスセンター東京駅八重洲通501号室
内 容: N及びHO鉄道模型の販売及び作品展示
入場料: 無料
会場面積: 340㎡
会場使用料: 22万9113円(9時間)
イベント滞在時間: 約10分

何の変哲もないビルの一室での開催で表にはイベント看板の類も設置がなく、文字通りひっそりと開催されている印象。ホビーフォーラムの横浜から東海道線で東京へ移動し昼過ぎに到着しました。ベテランのマニアは少な目で参加者の年齢層は比較的若いように思えました。時代を反映してかNゲージ関連が大半で私の場合、HO(16番)以上のサイズ以外にはあまり興味がないため早々に退散(汗)。個人的には、このイベントよりも16番の中古を沢山置いている秋葉原のModels IMONの中古ショップや神田のカワイモデルに行く方が楽しめます(汗)。


会場内



●甲府モデル
車輛及びストラクチューの秀逸なペーパーキットを精力的にリリースしていることで知られるメーカー。


鉄道馬車


車輛整備庫(16番)




一見、ペーパー製には見えません。








つり革と枕カバー(すずめ模型)


トミックス16番 スノーラビットエクスプレス


Nナロー井笠ホジ8タイプ






★オマケ: 超高額カタログ1996年クラウンパトロールカー 25万7000円
2019年11月3日(日)夜終了。1996年(平成8年)6月発行、10代目 S150系の2つ折4面カタログ。絶望的に入手が難しいパトカーのカタログでも1990年代あたりまでは販売会社側の管理が緩く比較的流出するケースがあったため、25万円オーバーは個人的には高価過ぎる感ありですが、入札履歴を見ると20万円以上の入札者が4人もいるので入手困難故に喉から手が出る程に欲しいという思いの人は世の中多いのでしょうね。しかし、このカタログ、個人的には芸風範囲外の年式でもあり今回の落札額の10分の1の2万5000円位で売っていたとしても買うのは少々躊躇しそうです(大汗)。


画像を見る限り、ピンピンの綺麗な状態ではなく角には傷みが出ています。


中面




★1968年 独シュコー1/19ポルシェ911Sタルガ ~ 伊メーベ1/43ポルシェ912スキー

$
0
0

【Chapter Ⅰ】
独シュコー1/19スケール1968年ポルシェ911Sタルガ

全長: 約22cm
全幅: 約8.5cm
主要素材: 硬質プラスチック(ボディ)、ブリキ(シャシー)
動力: ゼンマイ
Schuco品番: 1081
ギミック: ドア開閉・前輪ステア(ハンドル連動)・ルーフ取外し・リアウインド取外し
カラーバリエーション: カラシ色・赤・黄色
国内定価: 不明(調査中)
発売時期: 1969年(?)
2019年現在の推定市場評価額: 3万円~5万円程度(箱付美品の場合)

●リアウインドが外れる最初期のタルガをモデル化した老舗シュコーのプラトイ。
リアルタイムで日本にも輸入された模様ですが、輸入数量が少なく国内での流通量は非常に少ないと思います。最初に入手したのは黄色ボディ。赤、イメージカラーのカラシ色と3色揃えるのに30年位掛かっています。今はeBayなどを活用すれば、そんなに時間を掛けずに集められるだろうと思います。ヘッドライト・リム付でリアエンジンルーバーがクロームメッキのタイプが恐らく初版。再版ではヘッドライトは一体のプラになりリアエンジンルーバーは黒塗りに替えられています。品番は1081ではなく351 157と印字された箱もありますが、本体の裏板には何れも1081の刻印があります。大きさ比較用の小さい緑のタルガは香港製プレイアートです。












左1st・右2nd





イメージカラーのマスタード・カラー










タルガトップを外して、


リアウインドも外せます。


室内


ハンドルを廻すと前輪がステアします。


シャシー裏面。PORSCHE TARGA 911S 160ps 225㎞/hの刻印。


箱サイドの解説文


Schuco 1969年版カタログに掲載の1/19ポルシェタルガ




※初期のポルシェ911タルガ実車カタログについては、2013年11月14日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第190回記事をご参照ください。




【Chapter Ⅱ】
伊メーベトーイ1/43スケール1967年ポルシェ912スキーキャリア


全長: 約9.7cm
全幅: 約3.7cm
主要素材: 亜鉛合金(ダイキャスト)
動力: コロ走行
Mebetoys: A64
カラーバリエーション: 緑メタ・青メタ・赤メタ
国内定価: 1000円
発売時期: 1969年(?)
2019年現在の推定市場評価額: 旧ホイール15000円程度、スピードホイール5000円程度 (何れも箱付美品の場合)

●何とも魅力的なスキー積みポルシェのミニカー。
1977年(昭和52年)の春に最初に入手したのは緑メタのスピードホイール版。新宿小田急デパートで1000円でした。当時、トミカが4~5台の価格でしたが、2019年現在ではモノによっては当時のトミカ1台の方が市場価値は遥かに高いと思います。旧ホイール版はMATTELグラントロスの大箱に入れて売られていますが、何とパッケージの紙部分は日本印刷で裏返すと日本語でラインナップが書かれています。旧ホイールの流通量は少ないと思います。






箱にはクリアカバーが付き埃をシャットアウト


スピードホイール版。スキーに黄色と赤のカラバリあり。緑メタは濃淡のバリエーションあり。




ポルシェスキー、みんな一緒に♪






★オマケ: ピーター フランプトン「Show Me The Way」 1976
今日は気分でクラプトンではなくフランプトン。この曲が懐かしいなんて言うと歳がバレますne☆☆








★第8回横浜ヒストリックカーデイ2019 ~ 祝賀御列の儀(令和天皇即位パレード)

$
0
0

【Chapter Ⅰ】
第8回横浜ヒストリックカーデイ2019


★2019年11月9日(土)は2012年(平成24年)より年1回横浜で行われているヒストリックカー・イベントに行ってきました。
このイベントが開催されていることは以前から知っていたのですが、後述する或る理由があって第8回の今年初めて行ってみました。
天気にも恵まれ旧車を見るには絶好のロケーションと言える赤レンガ倉庫(2号館:1911年築、1号館:1913年築)前で至福の一時を過ごすことが出来ました。個人的には旧車とは認めていない、TLVで言えばNEOでリリースされるような新しい年式のクルマは参加が認められていないことが、イベントの格を上げ、イベントをより落ち着いたものにしているように思いました。但し、参加車両には偏りがあり、英国車の比率が高めで個人的に好きなポルシェ356、アルファロメオ・ジュリエッタ・スプリント、いすゞベレット、そして三輪を含めた旧いトラックやバスといった商用車の参加がないことが惜しまれます。
参加車両が多いことから個人的に気になったクルマをメインに一部のみご紹介します。


【第8回横浜ヒストリックカーデイ2019 概要】

日 時: 2019年(令和元年)11月9日(土)午前10時~午後4時
場 所: 横浜赤レンガ倉庫前広場(神奈川県横浜市中区新港1丁目1番)
主 催: 横浜ヒストリックカーデイ運営事務局
参加車両: 155台
参加資格: 1974年(昭和49年)までに製造された自動車
実施目的: 自動車の歴史、文化、旧いものを大切にする想いの伝授
物 販: なし


●赤レンガ倉庫前のC56形142号機
昭和の終わりまで存在した赤レンガ倉庫前の貨物引込み線はテレビドラマ等のロケでもよく使われていたので有名ですが、この写真は1960年(昭和35年)前後の撮影と推定。



●1963年 プリンス グロリア デラックス 未再生原形車?
昭和37年登録と思われるグロリアデラックスS40D-1型。かなり劣化していますが、当時の品5ナンバーが付いています。間違いなく今回のヒストリックカーデイの白眉で昭和37年登録を証明する書類も揃っていれば評価額は4000万円を上回るとのこと。

















●1965年?プリンス グロリア6ワゴン







●1963年・1964年トヨペットクラウン デラックス
丸テール3台の並び。




髙村様の1963年RS41。事実上のワンオーナーながら当時のナンバーを切らしてしまったことだけは何とも惜しまれます。




40クラウン初期型テールの有名なネーミング「涙目テール」は何と髙村様が1990年代に命名


髙村様のクラウンのリアシートに展示されたバンダイとモデルペットのRS41



●1960年ダットサン フェアレデーSPL212型
フェアレディを名乗った最初の車。輸出専用車。











●1969年フェアレディZ432R







●1966~67年ダットサン ブルーバード
2代目ブル最終型。







●1956年オースチンヒーレー100







●1953年?ジャガーXK120







●1953年フォルクスワーゲン・ビートル カブリオレ







●1959年フォルクスワーゲン・カルマンギア カブリオレ







●1965年アルファロメオ ジュリエッタ スパイダー ヴェローチェ









●1959年ルノー フロリード







●アメ車軍団





●会場全景







●イベント・パンフレット(A4判2つ折+参加車両一覧1枚)
参加車両一覧には各車両の年式が記載されていないのが残念。








●旭玩具製作所1959年トヨペットクラウン デラックスのタグ
今回、初めて赤レンガのヒストックカーイベントに行ったのは、実は2代目クラウン涙目テールの名付け親でRS41オーナーでもある髙村様からこの旭玩具のタグをお譲り戴けることになったためです。お蔭様で箱&タグ付のパーフェクト・コンディションにすることが出来ました♪髙村様、ありがとうございました☆













【Chapter Ⅱ】
2019年(令和元年) 11月10日(日) 祝賀御列の儀

「祝賀御列の儀」(即位パレード)は午後3時に始まり、トヨタセンチュリーのオープンカーが皇居から赤坂御所までのおよそ4.6kmを30分程で走りました。両陛下の表情、特に皇后の雅子様は1993年(平成5年)6月9日の成婚パレードの時と変わらず輝いて見えましたよね。
ここでクルマ好きなら誰しも気になるのは、やはりパレードに使われたセンチュリー改造のオープンカーでしょう。全長5940mm・全幅1930mm・V型8気筒5000cc+電気モーターのハイブリッドで最高出力431ps・燃費13.6km/ℓというスペックを持つこのクルマのミニカーが発売されたなら爆発的に売れるのではないでしょうか。スケールは1/43がベストですが、1/64や1/18でも面白そうです。1960年代のエリザベス女王が乗った英スポットオンの1/42ロイヤル・ロールスロイスのように、出来れば両陛下のフィギュア付で☆☆

※以下はNHKテレビ映像から














★オマケ(その1): 2019年11月のトミカリミテッド ヴィンテージNEO新製品
2019年11月9日(土)発売。1971年フェラーリ246GTタイプEの白と1972年フェラーリ246GTS(オープン)の黒が各税抜4800円、1989年ホンダ インテグラ3ドアクーペXSiの濃赤メタと水色メタが各税抜2400円、そして1985年7代目クラウン3.0ロイヤルサルーンGの白/金ツートンと紺が各税抜2400円。7代目クラウンはリアルタイムのトミカやダイヤペットもあるため、これまで通りパス。2代目インテグラは当時トミカで出ていないため芸風範囲外ながら一応購入。買ってみるとインテグラの水色メタがなかなか綺麗でした。




ディーノ






1989インテグラ








★オマケ(その2): ブルー・ライト・ヨコハマ 1969
今月は2週続けて横浜に行っていますが、横浜と言えば何と言っても1968年(昭和43年)の暮れにリリースされて大ヒットしたこの曲。当時、小学生だった私はこの曲が好きでよく口ずさんでいたものです。ですので今でもこの曲はソラで歌えます♪

★1964年日東1/22ダットサン フェアレディSP310 ~ プラモデルコレクションから014

$
0
0

この10月に還暦になりましたら、早速、現住地の行政から「老人会のお知らせ」が届きました。60歳から囲碁・将棋・カラオケ・入浴など高齢者同士の親睦を深めながら無料で利用できるとの主旨でしたが、どうも私はまだまだ自分が老人になったという意識が希薄でして参加する気が起きません(汗)。
行政としては60になったら老人の仲間入りという機械的な作業をしているだけなのだと思いますが、しかし、そうすると、1952年生まれで今年67歳の小池都知事も老人、1954年生まれで今年65歳の安倍総理も立派な老人な訳ですから、他人にこうした案内を送る前に率先してこうした地域の老人会に参加すべきという話になりますよね。尤もこうした会というのは基本的に任意参加ですので、一生行かないという選択もありなのですがw


閑話休題
今日は「プラモデルコレクションから」シリーズ第14回記事として日東科学教材の1/22スケール1964年フェアレディ1500のプラモデルをご紹介しますne☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★フェアレデイと言えば、個人的には子供の頃に街で見かけた想い出も手伝いSP310~SR311に最も魅力を感じます。
1969年(昭和44年)デビューのS30初代Z以降、現在に至るまでの歴代フェアレディを思い起こしても、SP310~SR311の時代のフェアレディが最もスタイリッシュでスパルタンながらもスポーツカーらしい魅力に満ち溢れ、時空を超えたフェアレディのベストチョイスのように思えます。

★SP310~SP311の玩具・模型
SP310はリアルタイムでは日産自動車オフィシャルのアンチモニー製煙草入れ、貴重な3座席仕様の大盛屋のミニカー、ダイヤペット113番のレアな1st格子グリルのミニカー、バンダイの子供向け1/40スケール程度のスロットカー、今回ご紹介する日東科学の1/22スケールのプラモデルといった製品が存在し、横縞グリルのSP311の時代には日東科学の1/32 スケールのプラモデル、コグレの1/24スケールのプラモデル、ダイヤペット113番の2ndモデルなどがリリースされています。実車では特に1967年式の人気の高いSR311はリアルタイムでは日産の煙草入れ以外の立体造形物は出ていないと思われます。


【1963年 ダットサン フェアレディ1500(SP310型)実車 主要スペック】
全長3910mm・全幅1495mm・全高1270mm・ホイールベース2280㎜・車重870kg・G型水冷OHV1488ccエンジン・FR・最高出力71ps/5000rpm・最大トルク11.5kgm/3200rpm・乗車定員3名・最高速度150km/h・販売価格88万円(東京店頭渡価格)


●1963年版日産自動車カレンダーより
A3サイズ。右側のみにミラーの付いた初期型SP310。なかなか秀逸かつ魅力的なビジュアル。



●1962年10月 ダットサンフェアレディ1500リーフレット
初期型SP310では、よく知られた写真。女性は鰐淵晴子さんでしょうか。



【日東科学教材 1/22スケール 1964年ダットサン フェアレディ プラモデル 主要データ】
(1964 Datsun FairLady1500 TypeSP310 by Nitto Plastic model KEY DATA)

・商品名: ダットサンフェアレディ1500
・日東科学教材 製品番号(製品管理番号): No.22(電動シングルアクション)・No.23(リモコン)
・全長175㎜(実車比1/22.3)
・全幅68㎜(実車比1/22.0)
・ホイールベース105mm(実車比1/21.7)
・スケール: 1/22
・箱サイズ: 縦170×横290×厚さ40mm
・箱: 3種?(シングルアクション・リモコン合計)
・ボディ成型色: 赤、空色
・箱絵: 絵師不詳
・動力: 電動走行(TKKマブチNo.13使用、リモコン仕様はNo.15使用・単3乾電池2本使用)
・前輪操舵: 可能
・シャシー再現: なし
・デカール: 付属なし
・販売時期: 1964年(昭和39年)~1967年(昭和42年)頃(推定)
・販売価格: 電動シングルアクション300円・リモコン450~500円
・入手難易度: 10段階評価で7~8程度
・2019年現在の絶版プラモ市場での推定評価額: 8万円~12万円程度 (シングルアクション初版箱及びリモコン仕様 未組立完品の場合)


●模型と工作1964年9月号(国立国会図書館の蔵書より複写)
技術出版が発行していたジュニア向け月刊誌「模型と工作」に「今月の新製品」と題してフェアレディ「リモコン仕様」の記事が登場します。しかし、この時点では「価格未定」と記載されています。恐らく最初に市場に出たのは、自動車教習所図面付のこのリモコン仕様で単なる電動の「シングルアクション仕様」は後に追加されたものと思われます。



●模型と工作1964年10月号(同上)
日東科学の広告に「新発売!」と題してフェアレディ「リモコン仕様」登場。価格は450円と記載されています。





●模型と工作1965年4月号(同上)
日東科学のフェアレディ「リモコン仕様」の完成品写真付記事が「新製品特集」の中に掲載されています。価格は500円に上げられています。



●模型と工作1965年10月号(同上)
日東科学の広告中に1/22スケールのリモコン用(500円)とシングル用(300円)が掲載されています。併せて近日発売として1/32スケールのスロットレーシング用1/32スケールのダットサンフェアレディ(SP311)が予告されています。





●日東科学1965年版製品カタログより
シングルアクションの水色成型、リモコンの赤成型の写真と共に品番や価格も記載されています。




●日東科学1/22スケール1964年ダットサンフェアレディSP310 シングルアクション 初版
シングルアクションの初版は日本グランプリでの活躍場面を描いた非常に魅力的なBOX ART。フェアレディの後ろにポルシェ356、左後方にはクリーム色のMGBと黒いトライアンフTR4が描かれています。右上のスタンドには満員の観客。フェアレディのDATSUNナンバーの下に販売価格300円が印字されています。残念ながら画家のサインは入っていません。この個体は未組立の状態で1980年代半ばに入手。製品発売時期及び左右にミラーが付くことから2シーターとなり80psとなった1964年モデルをモチーフにしたものと思われます。1/22という現代の自動車模型に於いては何とも半端なスケールについては、国産プラモデル誕生から僅か5年、当時はまだスケール表示さえないノンスケールが主流の時代であり、1965年のスロットレーシング・ブームを契機に1/24・1/32が自動車プラモのメインスケールとして認識され普及する前夜の製品だった故と思います。








全パーツ


グリル、ハンドル等のメッキパーツ


組立説明書








●日東科学1/22スケール1964年ダットサンフェアレディSP310 シングルアクション 再販
上箱は1965年にデビューしたフェアレディ1600 SP311の実車画像に替えられていますが、中味は格子縞グリルでサイドマーカーも付かない初版と同じSP310のままです。途中まで組み立ててありますが、外装のメッキパーツなどは未使用の状態でその他のパーツもほぼ揃っています。実車を彷彿させる水色成型は赤成型以上に魅力的に見えます。これも1980年代に入手したものですが、この再販バージョンは初版に比べて現存数が多くヤフオクなどでも比較的見かけます。








比較的正確にモールドされたダッシュボード


ホイール



●シングルアクション初版と再版の箱








●日東科学1/22スケール1964年ダットサンフェアレディSP310 リモコン仕様
リモコン仕様は未入手のため、これは2019年10月13日にヤフオクで6万9800円(開始価格1000円)で落札された組立済個体の出品画像。画像を見る限り、組立説明書と自動車教習所図面は欠品しているようです。リモコン仕様の箱絵はなかなか魅力的です。





















※1960年代のダットサンフェアレディ実車カタログについては、2012年11月25日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第88回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2019年11月のトミカ新製品
2019年11月16日(土)はトミカ新製品が発売される第3土曜日でした。今月は39番1/65三菱デリカD:5(黒/ガンメタ)と70番ランボルギーニ: アヴェンタドールSVJ(通常ライトグリーン・初回限定ブラック/ホワイト63台限定車仕様)に加え、トイザらスオリジナルの1/64ホンダシビックTYPE Rイギリスカラー仕様(水灰メタ)が発売になっています。最近のトミカは強度重視ということなのかドアやリアゲートが開閉しないものが増えているのが残念です。










★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Twist And Shout」 1963
1963年11月20日。この時代としては驚異的に画質が良い映像です。ビートルズのオリジナルではないものの初期ビートルズと言えばやはりこの曲。ジョン・レノンのボーカル/声があまりにも魅力的です♪☆

★1960年マルサン近鉄ビスタカー 1966鈴鹿サーキット ~鉄道ブリキコレクションから001

$
0
0

今日11月22日(金)の東京は日中の最高気温10度以下と年末年始位の寒さでした。明日は急遽、関西に行く所用が出来たのですが、明日11月23日(土/祝)の大阪の最高気温は22度との予報ですので、寒暖差への対応が少々大変です☆

そんな訳で今日は簡単に新シリーズ「鉄道ブリキコレクションから」の第1回記事としてマルサン商店の近鉄ビスタカーⅡ世をご紹介することとしますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★鉄道玩具
現代の日本の鉄道オモチャというと、代表格は何といってもプラレールでしょう。プラレールの前身に当る製品が登場した1959年(昭和34年)から2019年(令和元年)現在で既に60年の時を経ており、現在では大人のコレクターも多いようです。歴史的に見れば、鉄道玩具の王者は何といってもブリキ製品であり、明治時代から昭和の終わり頃まで(一部は現在でも)連綿と夥しい製品が世に出ています。
歴史が長い割には鉄道ブリキ玩具をメインに集めている蒐集家(コレクター)は自動車のブリキなどに比べると少なく、需要が少ない分、例え元箱の付いた保存状態の良い旧い製品であっても自動車のブリキ玩具のように100万円を超えるような高値が付くことはまずありません。
そんな中で昭和時代の国産鉄道車輛の名車と言える、国鉄151系こだまや0系新幹線、20系寝台特急あさかぜ、小田急ロマンスカーNSE3100、そして今回ご紹介する近鉄ビスタカーⅡ世あたりをモチーフとした製品はオモチャの世界でも実車人気を反映して一定の人気があります。
とは言え、例えばエンドウ製あたりの真鍮製16番(HO)新製品の電車を編成で揃えるより歳月を経た旧いブリキの鉄道物の方が遥かに安価であることが通例です。尤も、16番鉄道模型の新製品を購入する層が旧い鉄道ブリキ玩具も集めているといったことは殆どなく、両者は同じミニチュア鉄道趣味ではあっても全くカテゴリーが異なる別の趣味嗜好とも言えます。鉄道模型マニアの中でもノスタルジー志向の強い日本型三線式Oゲージや入門向けの旧い自由形車両コレクターなどが鉄道ブリキ玩具に手を出すことはあっても、Nゲージを含む鉄道模型の一般的なマニア層にとっては、ブリキ製の鉄道玩具は興味の対象外であるのが通例と言えるでしょう。


【近鉄ビスタカーⅡ世 実車 主要データ】

・形式: モ10100形(制御電動車)+サ0200形(付随車)+モ10300形(制御電動車)=3両編成
・製造年: 1959年(昭和34年)~1963年(昭和38年)
・廃車: 1979年(昭和54年)10月
・軌間: 1435㎜
・全長: 17300㎜(モ10100形06)・48610㎜ (3両編成)
・全幅: 2800㎜
・全高: 4150㎜
・電気方式: 直流1500V
・主電動機: 三菱電機 MB-3200D
・主電動機出力: 125㎾
・編成出力: 1000㎾
・駆動方式: WNドライブ
・設計最高速度: 170㎞/h
・最高運転速度: 110㎞/h


【マルサン商店 1960年 近鉄ビスタカーⅡ世 主要データ】

・基本素材: ブリキ
・マルサン品番(管理番号): 不明
・売価: 不明(1960年代前半のマルサン製鉄道玩具の定価から推定すると都内/全国共に350円~500円前後?)
・発売時期: 1960年(昭和35年)~1965年(昭和40年)頃
・全長43.9cm (実車比:1/41.1スケール)
・全幅7.7cm (実車比:1/36.4スケール)
・全高13.0cm (実車比:1/31.9スケール)
・動力: フリクション
・箱のバリエーション: なし(日本語印字の国内向けのみ)
・入手難易度:10段階評価でレベル8程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 15~20万円程度(箱付未使用品の場合)





実車では中間車の2階部分を中央に配置し、両運転台とした1両にビスタカーⅡ世の魅力を詰め込んだ傑作。箱絵も素晴らしいです。




箱にビスタカーではなく「ビスターカー」と印字があるのは、実際に近鉄の地元ではそのように呼ばれていたためと思われます。本体には実車通り大阪~名古屋のプリントがあるのに対し、箱には単なる誤植か大阪~神戸と印字されています。






マルサン商標のプリント


STを図案化した商標が製造メーカーと思われます。













●メッキパンタと黒塗りパンタのバリエーション
どちらが初版か、あるいは同時期に両者が生産されていたのかは不明。スバル360は概ねスケール感も時代も合う1/36スケールのモデルペットN0.3。






メッキパンタ(前方)と黒塗りパンタ(後方)














★オマケ(その1): 1966年鈴鹿サーキット案内パンフレット(B5判・日本語・上質紙・フルカラー16頁+)
鈴鹿サーキットと言えば近鉄名古屋線の白子駅からバスに乗って行くのが今も昔も一般的な公共交通機関利用でのアクセス。近鉄繋がりで、半世紀以上前の鈴鹿サーキットのパンフレット。私が初めて鈴鹿サーキットに行ったのは未だ小1だった1967年(昭和42年)の正月。その折は鈴鹿サーキットに新設されたバンガロー風のテクニランドホテルに宿泊し、亡父が小1の私などを撮影した8ミリビデオも残っています。
このパンフレットは関係資料一式を亡父が事前に鈴鹿サーキットから取り寄せ、昭和41年(1966年)11月9日付消印の付いた鈴鹿サーキット専用の封筒に入れたまま半世紀以上に亘り保存してあったものです。封筒にはテクニランドホテルのパンフレットや各種価格表等も一緒に保存されており、宿泊費は1名960円~2200円、朝食が200円と250円の2種類、夕食が400円・800円・1000円の3種類が掲載されているなど興味深い内容です。異様に安く感じますが、現在の貨幣価値では大体10倍位に相当するものと思われます。
このパンフレットにはレンタカーやサーキット走行用等の車両としてホンダS600が沢山登場します。最も興味深いのはサーキット併設の自動車教習所の教習車がホンダ車ではなくS4プリンスグロリアであることです。これは本田技研では小型車枠一杯の乗用車を生産していなかった関係でしょう。


【中頁から】













1960年代、全国の遊園地で見られたホンダS50ゴーカート








コース・レンタカーはエスロク


コース図


ホテル






教習車はS4グロリア




レンタカーもエスロク


アクセス図


最後に1頁だけ、同じホンダ系の多摩テックと朝霞テックも紹介


裏表紙


パンフレットの入っていた、昭和41年11月9日付消印の入った封筒




★オマケ(その2): Rei / Yer Blues
1993年(平成5年)2月5日生れのレイ(Rei)のこのYer Bluesには思わずのけぞります。弱冠26歳にしてギターと肉体が一体化したような自然かつ自由奔放な演奏と抑揚の効いた唄の上手さ。単なるカバー(コピー)ではなく、自分流に消化し尽くした彼女だけのYer Bluesであるところが凄い。空の上で作者のジョン・レノンも思わずのけぞっているかも。
彼女のギターが並のギタリストとは異なる少々特殊なニュアンスを持っているのは、恐らく彼女が初めクラシックギタリストを目指し、その後、アドリブの面白さに目覚めてブルースロックに転向したという経歴によるところが大きい。私もギターは小学生の頃に最初はクラシックから始めた経歴があるので、彼女の個性的な演奏のニュアンスが決してブルースのみから生まれたものではないことが感覚的に判ります。リスペクトするギタリストとして、クラシック界ではレオ・ブローウェル、ブルースロック界ではジョニーウインターを挙げているのも素晴らしい。アンプについては真空管以外は使わないというのもナイス。また、彼女はスバルサンバーなど1960年代の国産軽トラが好きで、ミニカー集めも趣味の一つというのが実に泣かせるアーティストです。

★1965年 今井科学&三共1/24 ニッサンシルビア ~ プラモデルコレクションから 015

$
0
0

相変わらずPCへの迷惑メールは1日150~200通前後と異様に多い状況が続いていますが、今日2019年11月24日(日)は朝から5分おき位に海外からと思われる迷惑電話が掛かってきて少々閉口しています。先方の番号は発信元番号非通知もしくは以下のようなものです(抜粋)。

1)+265-885-13-07-85
2)+265-881-79-99-21
3)+213-557-00-68-73
4)+213-576-61-41-71
5)+213-524-67-65-50
6)+226-72-84-90-41

先頭に「+」が付いていることから海外からの電話であることが判ります。次の3桁は国名を表わしますので、調べてみると、「265」はマラウイ共和国(アフリカ南東部)、「213」はアルジェリア民主人民共和国(北アフリカ)、「226」はブルキナファソ(西アフリカ)と私には全く縁のない国ばかり。大体5~7コール前後で鳴りやむのですが、Webで調べると折り返し電話をした場合に短時間でも高額を請求される新種の詐欺とのこと(詐欺として成立するシステムはよく判りませんが)。何故、私の携帯番号が標的になっているのかも謎です。


閑話休題
今日は「プラモデルコレクションから」シリーズ第15回記事として今井科学と三共の初代シルビアをご紹介しますne☆☆☆
 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★国産スペシャルティカー (Specialty car)の元祖・初代シルビアは1965年(昭和40年)4月に発売されました。
クリスプカットと呼ばれたボディのエッジ部がシャープにカッティングされたセミハンドメイドによる継ぎ目のない流麗なクーペボディが初代シルビアの最大の特徴で、生産台数が少なかったため当時の路上で見る機会は稀でしたが、美しくて高級で特別なクルマという当時の日産のイメージリーダーカー的な役割を担っていました。
販売価格は120万円と当時の国産車としては高額で、1968年(昭和43年)6月までの約3年間にハンドメイドに近い受注生産の形を採り554台(月産15台程度)が日産系列の殿内製作所(現トノックス)により生産されています。


★1965年(昭和40年)4月時点の主な国産乗用車の販売価格は以下の通りです。

・スバル360DX・・・・・38万円
・パブリカDX・・・・・41万9000円
・ホンダS600・・・・・50万9000円
・トヨタスポーツ800・・・・・59万5000円
・410ブルーバードDX・・・・・64万円
・RT40コロナDX・・・・・64万4000円
・フェアレディSP310・・・・・88万円
・スカイライン2000GTB・・・・・89万5000円
・いすゞベレット1600GT・・・・・93万円
・トヨペットクラウンDX・・・・・96万円
・横目セドリックデラックス・・・・・93万円
・初代シルビア・・・・・120万円

当時の価格は2019年現在の貨幣価値では概ね10倍程度に当ると思いますが、これを見るとシルビアの価格はスバル360DXの3台分以上、ブルーバードやコロナの概ね2台分、エスロクを2台買っても20万近くお釣りがくる金額であり、当時の国産車としては如何に高価なクルマであったかが判ります。


●週刊サンケイ臨時増刊65年春季「1000万人の乗用車」表紙(A4判)
1965年4月18日産経新聞出版局発行。表紙は横浜港の初代シルビア。人物は倉石 功氏(1944年4月1日 -)と江波杏子さん(1942年10月15日-2018年10月27日)。当時、倉井氏21歳、江波さん22歳。



★玩具・模型の初代シルビア
私自身を含め当時の子供達にも初代シルビアは特別なクルマとして認識され、玩具・模型の世界でも実車と同時代に夥しい種類の製品がリリースされています。イチコー(一宏工業)のブリキ、プラボディ/ブリキシャシーでボンネット開閉アクションも備えた米澤玩具(小サイズのブリキやプラ製小サイズのスロットカーも有)、木村物産の1/12スケールラジコン、米澤玩具「ダイヤペット」とアサヒ玩具「モデルペット」のミニカー、三共や今井科学等のプラモデル、日産自動車ノベルティの煙草入れといったモノ達です。この中から今回は今井科学と三共のプラモデルをご紹介します。


【1965年ニッサンシルビア CSP311型 実車 主要スペック】 
全長3985mm・全幅1510mm・全高1275mm・ホイールベース2280mm・車重980kg・FR・水冷4気筒OHV1595cc・最高出力90ps/6000rpm・最大トルク13.5kgm/4000rpm・4速フルシンクロ・乗車定員2名・最高速度165km/h・0-400m:17.9秒・販売価格120万円


【今井科学1/24スケール1965年ニッサンシルビア1600 プラモデル 主要データ】
(1/24scale 1965 Nissan Silvia 1600 Type CSP311 by Imai Kagaku Plastic model KEY DATA)

・商品名: ニッサンシルビア1600
・今井科学 製品番号(製品管理番号): No.628
・シリーズ名及び番号: グラウンドレーサーシリーズNo.4
・全長162㎜(実車比1/24.6)
・全幅65㎜(実車比1/23.2)
・ホイールベース98mm(実車比1/23.3)
・スケール表記: 1/24
・箱サイズ: 縦170×横285×厚さ46mm
・箱: 1種のみ?
・ボディ成型色: 緑金のみ?
・箱絵: 公園を背景とした実車写真
・動力: 電動走行(TKKマブチNo.15・単3乾電池2本使用)
・ギミック: リアトランク開閉
・前輪操舵: 可能
・シャシー再現: 軽度にあり
・デカール: ゼッケン8、NISSANマーク等付属
・販売時期: 1966年(昭和41年)~1968年(昭和43年)頃(推定)
・販売価格: 250円
・入手難易度: 10段階評価で6~7程度
・2019年現在の絶版プラモ市場での推定評価額: 2~3万円程度 (未組立完品の場合)


●今井科学1/24スケール1965年ニッサンシルビア1600 初版








パーツ袋は下箱にホチキス留めされています。


ボディ




トランク内にはスペアタイヤを彫込み


フロントグリル


デカール


シャシー


組立説明書







●今井科学1/24スケール 1965年ニッサンシルビア1600クーペ 再版 
1983年(昭和58年)の再販。当時定価700円。製品管理番号: B-883。1960年代の初版と基本的には同一金型ながらトランクの開閉アクションがなくなり、室内も上げ底でないリアルな造形にアップデートされています。


箱横下部に1983年の印字


トランク一体となったボディと上げ底ではなくなった室内



●今井科学1/24初代シルビア初版・再版の比較




【三共ポリマー 1/24スケール1965年ニッサンシルビア1600 プラモデル 主要データ】
(1/24scale 1965 Nissan Silvia 1600 Type CSP311 by Sankyo Mokei Plastic model KEY DATA)

・商品名: ニッサンシルビア1600
・三共ポリマー 製品番号(製品管理番号): 不明
・シリーズ名及び番号: 不明
・全長165㎜(実車比1/24.2)
・全幅65㎜(実車比1/23.2)
・ホイールベース100mm(実車比1/22.8)
・スケール表示: 1/24
・箱サイズ: 縦170×横285×厚さ47mm
・箱: 1種のみ?
・ボディ成型色: アイボリーのみ?
・箱絵: 金メッキの完成品写真
・動力: ゼンマイ
・ギミック: なし
・前輪操舵: 不可
・シャシー再現: 軽度にあり
・デカール: なし
・販売時期: 1966年(昭和41年)~1968年(昭和43年)頃(推定)
・販売価格: 250円
・入手難易度: 10段階評価で6~7程度
・2019年現在の絶版プラモ市場での推定評価額: 2~3万円程度 (未組立完品の場合)


●三共ポリマー 1/24スケール1965年ニッサン シルビア1600








全パーツ


ボディ






フロントグリルはバンパーと一体成形


シャシー


組立説明書





●今井と三共のシルビア比較
箱の大きさは殆ど同じ








ボディは三共の方が若干大きい。




●幻の清水模型製 1/24スケール初代シルビア
画像提供は国産プラモ蒐集の第一人者T氏。「レーシングカーになる」という箱のコピーからスロットレーシング流行期の製品と推定できます。





※初代シルビアの実車カタログについては、2012年11月26日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第89回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 旭玩具 1/18スケール1957年 初代トヨエース 大サイズ「幌付」
2018年12月16日の「ブリキ自動車コレクションから」第14回記事で旭玩具(アサヒ)の初代トヨエースをご紹介しましたが、元箱無ながら漸く幌付(オリジナルの幌骨と布製の幌付)を入手しましたので画像をアップしておきます。あとは幌付の元箱と現物を見たことがない幻の日通仕様の初代トヨエースも是非!と夢だけは無限に膨らみます♪一緒に写っているミニカーはマルサン商店の1/50スケール・ダイキャスト製の初代トヨエース。












★オマケ(その2): AEONオリジナルトミカ1/71トヨタ ランドクルーザー英国警察仕様
2019年11月23日(土)発売の新製品。イオン限定トミカNo.47。発売翌日の24日(日)の午後に都内のイオンに行ってもまだ沢山残っていました。ドアが開くとやっぱり嬉しいです♪








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「She Loves You」 1963
今日はビートルズらしさ全開のこの曲。ジョンとリンゴ22歳、ポール21歳、ジョージ20歳。


Viewing all 822 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>