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★1958年 倉持商店コレクトーイ 日本最古のミニカー ~ シュコー356クリスマス限定品

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早いもので、もう師走ですね。私も忘年会の予定が幾つか入るなどしています。忘年会と言うと、お酒を飲む会のようなイメージありですが、私はお酒を呑まないので人から「忘年会に行くのもつまらないんじゃない?」なんて言われますが決してそんなこともありません☆

しかし、つい2週間位前までエアコンを付けることもあったのが、急に最高気温一桁の冬の寒さになってビックリンコです。ところが、明日12月2日(月)の東京はまた20度まで上がる予報(@_@;) 寒暖差が大き過ぎます。
最近の日本では春や秋が目立たず夏冬の2シーズンになりつつあるとも言われますが本当にそんな感じもします☆☆


閑話休題
今日は国産初のダイキャストミニカー「コレクトーイ」をご紹介しますne☆☆☆

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★倉持商店コレクトーイ
国産ミニカーの正式な第1号は1959年(昭和34年)10月発売の旭玩具製作所のモデルペット1番トヨペットクラウンデラックス(RS21型)というのは有名な話ですが、モデルペットより早い時期に倉持商店のコレクトーイと増田屋のシルバーペットというダイキャストミニカーが市場に出ていたという史実も古くから知られています。
1977年(昭和52年)10月下旬発行(奥付は11月5日発行)の保育社カラーブックス411巻「日本のミニカー」(JMAC会長・故 中島 登氏著)の中に「昭和31年(1956年)に倉持商店がフォードデリバリーバンに次いで乗用車・スポーツカーをコレクトーイ・ブランドで発売、同年に増田屋齋藤貿易がシルバーペットとして米車群6種を発売した。これらは、主に輸出用として作られたため国内での販売数は少量で日本のミニカーとは正式には認められていない。」旨の記述があります。


★コレクトーイの発売時期・販路など
増田屋齋藤貿易のシルバーペットは米車の雰囲気の造形ながらも車種の特定は困難な駄玩具然とした製品であり、「実在の自動車のミニチュアであること」というミニカーの定義からは外れます。となると、モデルとなった実車が特定出来る日本初のミニカーは倉持商店のコレクトーイということになります。「ミニカー」は広義ではブリキ製を含む自動車を模したミニチュア全般を指すことがありますが、ここで言う「ミニカー」は概ね1/40スケール前後以下の主にダイキャストを素材とする自動車ミニチュアです。ちなみにブリキ製品については日本では戦前から実車を模した製品が多数造られています。
倉持商店が発売したフォードデリバリーバンの年式は1957年(昭和32年)、次いで発売されたコレクトーイの米乗用車群と欧米スポーツカー群は何れも1958年型の実車をモデル化していることから、中島氏の「昭和31年発売」という記述は誤りのように思われます。フォードデリバリーバンは早くても1957年(昭和32年)、1958年型の米乗用車群と欧米スポーツカー群は1958年(昭和33年)以降の発売とみるのが妥当ではないでしょうか。コレクトーイの発売時期を1961年(昭和36年)3月とする文献・資料もありますが、これはモデルとした実車の年式からすると反対に発売が遅すぎるため、やはり誤りと思います。
1977年(昭和52年)9月に吉祥寺の中央模型(現在の西友のサンロードを挟んだ向かいに存在した模型店)で高校生だった私は複数のコレクトーイのデッドストック(売れ残り)を1台250円で入手しています。1970年代から1980年代初頭にかけて私と同じように街の玩具店や模型店でコレクトーイのデッドストックを入手したという複数の報告があることから、コレクトーイは普通に国内の玩具/模型問屋で卸され小売店で売られていたものと推定出来ます。コレクトーイの生産量については不明ながら、当時の金属玩具(ブリキ玩具)と同様に大量に海外に輸出されたとしても、かなりの数は国内にも出回ったものと思われます。ですので、中島氏の「国内での販売数は少量」という記述も事実とは少々異なるように思えるのです。

●夜の銀座の1958年ビュイック
撮影は自動車史・自動車文化史研究の第一人者だった五十嵐平達氏(1924~2000年)。コレクトーイが多数モデル化した1958年式の米車というと、私は五十嵐先生の遺したこの夜景の銀座・並木通りのビュイックの写真を真っ先に思い出します。白ツートン(ルーフ色不詳)のビュイックの何とも魅力的な佇まい。自動車としての存在感が半端ではありません。撮影年月日不詳ながら、新型だった時期の撮影との五十嵐氏のキャプションとコート姿の人物が確認出来ることから実車が発売された1957年(昭和32年)の暮れから翌1958年(昭和33年)の早春あたりの撮影ではと推察します。ライセンスナンバーは3A3802と読めます。





●倉持商店「コレクトーイ」の特徴
・箱サイズ統一 (スポーツカーはスケール大き目、米乗用車群は小さ目)
・同時代の独メルクリンや英ディンキーのミニカーなどに未だウインドが付かなかった時代に先進的なウインドパーツ付
・フリクション動力付
・大半はカラーバリエーションなし(色違いが出ている車種もあり)
・ダイキャストや塗装の低いクォリティ(経年で塗装がヒビ割れている個体が比較的多い)


【倉持商店 コレクトーイ 主要データ】

・倉持商店品番(製品管理番号): 不詳
・LINEMAR TOYS品番: 米国乗用車J-5062、欧米スポーツカーNo-1003
・販売時期: 1958年(昭和33年)~1960年(昭和35年)頃
・国内販売価格: 130円
・主要素材: ダイキャスト(ボディ)、ブリキ(シャシー)
・動力: フリクション
・全長: 約8cm
・全幅: 約3~3.5cm
・スケール: 表記なし(実測値は米国乗用車1/68程度、欧米スポーツカー1/48~1/52程度)
・タイヤ: ゴム製
・ウインド: 透明プラスチック製
・出来: プロポーションは寸詰まり感が強く決して良くはないものの、ディテール表現はかなり頑張っています。そして、現代のミニカーにはない時を経た味わいと存在感があります。
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度(スポーツカー群の方が難易度高目)
・絶版ミニカー市場での推定評価額(2019年現在): 1.2万円~8万円程度(箱付美品の場合。米国乗用車群は安目、欧米スポーツカー群は高目)


●カラーブックス「日本のミニカー」1頁目に掲載のコレクトーイ
この本は1977年10月下旬の発売後すぐに購入し、掲載されているミニカーで入手したモノの写真にはボールペンで囲っておくのが長年の習慣です。コレクトーイはフォードデリバリーバン、C1コルベット、メルセデスベンツ300SLの3台は残念ながら未入手。


●カラーブックス「日本のミニカー」巻末に掲載のコレクトーイ・リスト
全車種、発売時期は1956年4月、スケールは1/60と記載されています(1956年はモデルとした実車の発売前、スケールも明らかに誤っています)。


1977年発行「日本のミニカー」表紙



●コレクトーイ(COLLECTOY)


箱は上段のトミカより若干大き目





●コレクトーイの米乗用車群(品番J-5082)












青箱トミカF2-1キャデラック(手前)との大きさ比較


米乗用車群のブリキシャシーは丸いLINEMAR TOYSのロゴ入りとロゴ無がありますが、共用パーツのようです。




●1958年リンカーンコンチネンタル




何ともバランスの悪い箱絵は実車ではなく明らかにボディカラーも含め倉持のミニカーを見て描かれています。製品が出来上がってから箱を作ったということでしょうか。


箱には車名が印字されています。



●1958年シボレー









●1958年フォード









●1958年ポンティアック









●1958年ビュイック
このビュイックは赤のカラバリも出ています。









●1958年フォード・エドセル




エドセルにのみ箱左側に菱形にCKの倉持商店のロゴが印刷されています。






●コレクトーイのスポーツカー群(品番No-1003)
300SLとC1コルベットは未入手です。







●1958年トライアンフTR3A









●1958年ポルシェ356Aハードトップ
コレクトーイの356は現在手元に3台ありますが、これは一番状態が悪いモノ。状態が良いモノは1980年代半ばに購入後、倉庫の奥底で眠っています。ハードトップ部分のみ赤の個体がヤフオクに出たことがあります(カスタム品?)。









●1958年BMW507 ハードトップ







●1958年ジャガーXK150







●コレクトーイ ジャガーXK150 箱付
2018年3月 ヤフオク出品画像転載。落札価格は9万3000円と高額でした。






★オマケ(その1): 独シュコー1/43ポルシェ356Aカブリオレ「2019クリスマス・エディション」
新製品。2019クリスマス限定モデルのため、国内入荷数は少な目のようです。国内定価:税抜14800円。ポルシェ356が好きで仕方がないという人向けのミニカー。










品番Nr.45 026 8700




★オマケ(その2): 日産特注トミカ1/62ニッサンGT-Rニスモ2020モデル
ブロ友さんから聞いて入手したばかりのトミカNo.78の日産特注 新製品。日産のオンラインショップで税込み880円(送料別・1人1台限り)で販売されています。




日産のパーツ扱いでの販売




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「I Should Have Known Better」 (邦題:恋する二人) 1964
映画A Hard Day's Nightより。この曲でもジョンのボーカルが何とも魅力的。後にジョージやエリック・クラプトンと結婚することとなる当時二十歳になったばかりのパティも映っています。



★1963年&1965年イチコー2代目クラウン緊急車 ~ ブリキ自動車コレクションから 039

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ここ数年、平日の朝食はいつも朝6時台に開店するチェーン店系のカフェに開店と同時に入ってモーニングサービスです。朝一で店に入る人の顔ぶれはお互いに言葉は交わさないものの大体固定しているのですが、一つ面白いなと思うことがあります。それは、私を含めて誰もが毎日座る席が固定しているのです。座る席を日替わりで替えるという人が1人もいません。私は7人掛けの窓際の左端の席、70代前半位に見える男性は窓際の丁度中央の席、50歳前後に見えるスポーツ刈りでいつもジーンズ姿の人は入口を入って5席並んでいる内の一番奥まった席、というように。
ところが、朝一で普段はいない予期せぬ客が並んでいて、自分のいつも座る席がなくなってしまうことがあります。私はそうした場合に備えて第2候補、第3候補の席まで決めているのですが、あるスポーツ刈りで50歳前後に見える男性は自分の席が埋まっているといつも傍目にも気の毒な位にパニクってしまい、席自体は沢山空いているのに座る席をなかなか決められずに立ったままで悶々としていたりします☆


朝一のカフェではもう一つ面白い光景が見られます。毎朝、整列乗車をする始発駅では電車のドアが開くと駆け足で席を取りに走る人をよく見かけますが、何とカフェでもいつもの自分の席が取られないように、開店と同時に店に入るといつもの席を確保するために駆け足で席に鞄などを置いてきてから注文の列の最後尾に並ぶというパターンの人が意外に多くいます。私の場合、電車の整列乗車でもカフェでも駆け出して席を取るのは何だか体裁が悪くてカッコ悪いし、何より、そんなに焦って行動していたら人生疲れるでしょ?という思いがあり、もし席がなくなっていても、その時はまあ仕方がないと思うだけでパニクることはありません☆☆

閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第39回記事としてイチコー(一宏工業)の2代目クラウン緊急車のバリエーションをご紹介しますne☆☆☆
 


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★1963年型として1962年秋に一斉にデビューしたクラウン・セドリック・グロリアの魅力的な国産高級車3車中、金属玩具(ブリキ玩具)の世界で最も沢山製品化されたのは2代目トヨペット クラウンでした。
アサヒ玩具製のスタンダードサイズ、バンダイの大小サイズ(小サイズはリモコン仕様の警視庁パトカーのみ)、イチコー(一宏工業)の中サイズ(1963年式及び1965年式)、バットマン・黄金バットが乗車した激レアなオープン仕様やクレイジーキャッツ・プリントのバリエーションも発売された米澤玩具(ヨネザワ)の1963年式BIGサイズ、野村トーイの1964年式BIGサイズ等と2代目クラウンのブリキだけ集めても立派なコレクションが出来る程、夥しい種類が発売されています。

★このように多数が発売された2代目クラウンのブリキ玩具の中で最も入手が難しいのは、3代目MS50系クラウンの玩具に基本金型が流用されたことで古くから知られるイチコー(一宏工業)の製品です。ノーマル、警視庁パトカー、消防司令車、救急車とバリエーションが存在しますが、何れも箱付未使用品はヤフオクを始めとするアンティーク玩具市場で見かけることが殆どありません。
特に今回ご紹介する緊急車系のバリエーションのうち、消防司令車と救急車は箱付どころか子供が遊び倒したジャンクでさえ、過去30年以上、殆どその姿を見かけないことから元々生産/販売された数が非常に少なかったものと推察できます。


●1965年7月 S40年後期型クラウン (実車パンフレット/カタログより)
2代目クラウンは2回目のMCを受け、フロントのターンシグナル/スモールがバンパー埋め込みとなり、テールライトは丸から横長に変更されて大きく印象を変えています。ブリキ玩具では丸テール時代をモチーフとした製品が大半だった中で唯一イチコーのみが製品化しています。当初は従来の4気筒RS40系のみ、MCから3ヵ月後の1965年10月に6気筒のMS40系がラインナップに追加されています。


従来の丸テールから大きく変わったリア周り



●東京玩具商報1964年4月号 一宏工業(イチコー) 広告
国立国会図書館の蔵書より複写。ノーマルが1963年(昭和38年)秋頃に都内390円/全国430円で発売された後、警視庁パトカーがノーマルより40円アップの都内430円/全国470円で発売されています。





●一宏工業1965年版カタログに掲載されたクラウンパトカー
価格は上掲の広告掲載時より20円アップし、都内450円/地方最低小売490円となっています。



【1963年 トヨペット クラウン デラックス(RS41型)実車 主要データ】
全長4610mm・全幅1695mm・全高1460mm ・ホイールベース2690mm・車重1265㎏・3R型 水冷 直列4気筒OHV1897ccエンジン・最高出力90ps/5000rpm・最大トルク14.5kgm/3400rpm・乗車定員6名・最高速140km/h・販売価格105万円


【イチコー 1/14.5スケール 1963年 トヨペット クラウン デラックス 警視庁パトカー 主要データ】(1/14.5scale 1963 Toyopet Crown Tokyo Police by ICHIKO Model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・一宏工業 品番(管理番号): 2564
・発売時期: 1964年4月頃?(65年式は1966年以降の発売)
・販売価格: フリクション: 都内430円・全国470円(1965年に都内450円、全国490円に値上げ)
・全長31.8cm (実車比:1/14.5スケール)
・全幅11.5cm (実車比:1/14.7スケール)
・ホイールベース18.7cm (実車比:1/14.4スケール)
・ バリエーション: 65年式の1st及び2nd
・動力: フリクション
・ギミック: フリクション連動ルーフランプ首振り
・箱のバリエーション: 不明
・入手難易度: 10段階評価でレベル9程度(消防司令車及び救急車は最難関のレベル10程度)
・2019年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: 25~38万円 程度(箱付未使用ミントコンディションの場合)


●イチコー1963年クラウン警視庁パトカー
フロントは1963年型、リア周りは何故か1964年型の造形という、今となっては興味深い製品。












室内


トランククーラー付




●イチコー1965年クラウン警視庁パトカー 1stモデル
ホイルキャップは1963年式とメッキタイプが付き、ボンネットには1963年式パトカーには付かないプラメッキのサイレンが追加されています。フロントフェンダ―の先端には実車同様サイドマーカーが別パーツで付く良心的な造り。この個体は21世紀初頭のイチコー倒産時にアンティーク玩具市場に流出したもの。














●イチコー1965年クラウン警視庁パトカー 2ndモデル
サイドの警視庁文字部分が赤地となり、ホイルキャップはより実車的なプリントに変更されているものの、サイドマーカーは省略されています。現在、手元にあるイチコー2代目クラウン緊急車ではこれ1台のみ元箱付。












緩衝材付の完品




●イチコー1963年&1965年クラウンパトカーの並び




ミニカーは大きさ比較用 1/64TLV




1965年1stと2ndでは警視庁文字サイズが異なります。




●イチコー1965年クラウン消防司令車
欠品多数のジャンクながら、パトカーとの共用パーツばかりのため複製パーツを製作すればレストアは出来そうです。この消防司令車の箱付はこれまでに一度も見たことがありません。公開されていないだけで在るところには在るのかもしれませんが、それでも箱付の現存数は片手の指の数以下と推定。








●イチコー1965年クラウン消防庁「救急車」
これも欠品多数のジャンクながら、複製パーツ製作によりレストアは出来そうです。この救急車も箱付は一度も見たことがありません。レア度は上掲の消防司令車と同レベル。







●1965年イチコー緊急車 集合!







●イチコー2代目クラウン緊急車 集合!






★オマケ(その1): アサヒ玩具1/17スケール1963年クラウン ファイヤーチーフのバリエーション
アサヒ玩具の2代目クラウンについては、2019年8月4日の本シリーズ第32回記事でご紹介していますが、ジャンク品ながらファイヤーチーフのバリエーションを新たに入手しましたので第32回記事の追補として掲載します。箱絵に描かれたファイヤーチーフと同様、ボディに白が入り全体のプリントも全く異なります。2台共、国内の骨董屋から出ていることから、当時ファイヤーチーフは2種類が国内販売されたものと思います。




箱の絵柄と同様の赤/白ツートン




★オマケ(その2): ダイヤペット143番 1/40スケール&207番1/65スケール 1965年トヨペットクラウンデラックス
143番は1966年1月発売。207番は日本車初の小スケールミニカーとして1967年8月発売。何れもアンチモニー製。当時定価は143番が400円、207番が200円。207番はあまり売れずに絶版となりダイヤペットの中では入手が難しい1台。

ダイヤペット143番&207番と1/64TLVとの大きさ比較


ダイヤペット143番








ボンネット・トランク開閉アクション付♪



ダイヤペット207番。カラバリは他に緑系メタあり。


小田急デパート200円の値札がそそります♪






★オマケ(その3): 今日のビートルズ「If I fell」 1964
今日はジョン・レノンの39回目の命日ということで、ジョンの創ったラブソングの名曲の中から一つ。映画A Hard Day's Nightの一場面。



★1965年米澤玩具 1/16日産シルビアCSP311 ~ ブリキ自動車コレクションから 040

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気が付けば12月も半ばですね。
1年経つのがホントに早いと感じるのは私が歳をとったせいでしょうか。
12月15日(日)から早くも2020年の年賀葉書の差出しも始まりますが、近頃は年賀状なんて出さないよ~という人も増えているようですよね。しかし、長いこと連絡を取り合っていない人などは宛先不明で戻って来なければ、返信がなくとも元気でいるんだなという生存確認が出来たりします☆☆


閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクション」シリーズ第40回記事として米澤玩具の1/16スケール初代シルビアをご紹介しますne☆☆☆

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★玩具・模型の初代シルビア
1960年代当時、まだ子供だった私自身を含め初代シルビアはスペシャルなクルマとして認識され、玩具・模型の世界でも実車の製造/販売と同時代に夥しい種類の製品がリリースされています。イチコー(一宏工業)のブリキ、プラボディ/ブリキシャシーでボンネット開閉アクションも備えた米澤玩具(小ぶりのブリキやプラ製小サイズのスロットカーも有)、木村物産の1/12スケールラジコン、米澤玩具「ダイヤペット」とアサヒ玩具「モデルペット」のミニカー、三共や今井科学等のプラモデル、日産自動車ノベルティの煙草入れといったモノ達です。
この中から今回は初代シルビアの当時物スケールモデルの中では最もシャープな造形で出来の良いプラボディ/ブリキシャシーの1/16スケールの米澤玩具(ヨネザワ)製品をご紹介します。


【1965年ニッサンシルビア CSP311型 実車 主要スペック】 
全長3985mm・全幅1510mm・全高1275mm・ホイールベース2280mm・車重980kg・FR・水冷4気筒OHV1595cc・最高出力90ps/6000rpm・最大トルク13.5kgm/4000rpm・4速フルシンクロ・乗車定員2名・最高速度165km/h・0-400m:17.9秒・販売価格120万円


【米澤玩具1/16スケール1965年ニッサンシルビア プラ/ブリキ混合モデル玩具 主要データ】
(1/16scale 1965 Nissan Silvia Type CSP311 by Yonezawa Toys Plastic/Tin model KEY DATA)

・商品名: ニッサンシルビア
・米澤玩具(ヨネザワ) 製品番号(製品管理番号): フリクションNo.403、マジックモーターNo.541、パトカーNo.466、スピコン(電動リモコン) 不詳
・全長245㎜(実車比1/16.3)
・全幅92㎜(実車比1/16.4)
・ホイールベース142mm(実車比1/16.1)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦100×横250×厚さ80mm(フリクション仕様)
・箱: フリクション・マジックモーター・スピコン・パトカーの4種(?)
・基本素材: ABS最高級プラスチック(ボディ)、ブリキ(シャシー・室内)
・ボディカラー: 赤・白/黒(パトカー)
・動力: フリクション・マジックモーター・電動(スピコン)
・ギミック: ボンネット開閉
・シャシー再現: 軽度にあり
・販売時期: 1967年(昭和42年)~1971年(昭和46年)頃(1970年以降はパトカーのみ販売)
・販売価格: フリクション:都内330円/全国360円・マジックモーター:都内420円/全国460円・スピコン:都内1200円/全国1260円
・入手難易度: 10段階評価で7程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 3.5~6万円程度 (箱付未使用美品の場合)


●トイジャーナル1967年10月号 表紙(国立国会図書館の蔵書より複写;以下同)
この号の表紙はヨネザワのスピコンドライブシリーズ5台(原本はカラー)。シルビアの他、トヨタ2000GT、RT40コロナ、ベンツ、サンダーバード。国会図書館の蔵書には表紙に納品日印が押印されています。





●玩具商報1967年10月15日号 米澤玩具 広告(同上)
スピコンドライブシリーズの広告。東京売価と全国売価が逆に印字されています(通常は東京売価の方が安価)。価格はトヨタ2000GTとサンダーバードも掲載されていますが、シルビアの写真のみが掲載されていることから、シルビアは新製品だったものと推定出来ます。





●トイジャーナル1968年3月号 米澤玩具 広告(同上)
マジックモーターの自動車玩具の広告。掲載された中でシルビアは飛び抜けて出来が良いことが判ります。





●米澤玩具1971年版総合カタログより
初代シルビアは1970年代に入っても警視庁パトカーだけカタログ落ちしないで生き延びています。






●米澤403番 1/16スケール1965年日産シルビア フリクション仕様
1979年(昭和54年)の夏、都内私鉄沿線のとある駅前商店街の玩具店の片隅にこれを発見した時は狂喜乱舞したことを思い出しますが、1979年の時点ではまだ10年少し前の製品だったことになり、1979年を2019年現在に置き換えれば時系列的には2008年あたりの製品を見つけた位の話になり、まだそれ程の時間は経っていなかったことになります。しかし、現在の10年と当時の10年とでは時の流れの感覚が大きく異なっていたように思えることも確かです。
同時代のイチコー製ブリキのシルビアと比べて、プラ成型の強みを生かしたシャープな造形でエンブレム類もシャープにモールドされ、室内は従来のブリキ玩具と異なりメーター部分やセンターコンソール、シフトノブ、シートにプラ製の別パーツが奢られ実車の白内装の豪華なムードが立体的に造形されています。箱には「お子様に最適な丈夫で安全なA・B・S(最高級プラスチック)製品です。」と印字されています。










ボンネット開閉


エンジンの造形




ブリキ製シャシー


サイドマーカーは別パーツ






立体的な室内の造形


リアトレイに桜にYの字の米澤ロゴ




●米澤541番1/16スケール1965年日産シルビア マジックモーター仕様
箱に「電池のいらないマジック・モーター」「1mのバックで15mつっ走る!!」と印字されています。マジック・モーターというのは、何ことはない現在のプルパックモーターのことで、1960年代半ば頃に開発され従来のフリクションモーターに代わる新世代の動力方式として製品化された初期の1台だったと思われます。フリクション仕様とはボディ色の赤の色味が異なりヘッドライト・レンズの色も異なります。










ボンネット開閉






●米澤466番1/16スケール1965年日産シルビア高速パトロールカー
動力はフリクション。ノーマル仕様が絶版となった後もこのパトカーのみ米澤玩具1971年版カタログまで掲載されています。箱絵とは異なりボンネットを黒塗りとし、ボディは白一色のままで警視庁のシールを貼り付け、赤色灯とサイレンを付けた製品。ボンネット開閉アクションは受け継がれています。










ボンネット開閉






●米澤玩具1/16スケール初代シルビア 集合!
小さいシルビアは大きさ比較用のホットウィール。










箱3種




※初代シルビアの実車カタログについては、2012年11月26日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第89回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): ホットウィール1/59スケール程度 1965年日産シルビア
一つ目のオマケは今回の本題の大きさ比較用に載せたHW新製品の初代シルビア。台紙にCSP311と型式名が印字されているのが何ともナイスです。日本のビンテージカーが続々とラインナップに加わっている近年のHWですが、ついに初代シルビアが製品化されたとはビックリンコ(びっくり仰天)です。国産名車としては外せない1台にも関わらずTLVではいまだに出ていないのが不思議と言えば不思議。しかし、HWで初代シルビアが出るとは10年前には誰もが予想しなかったことかも。








★オマケ(その2): 2019年12月トミカリミテッドヴィンテージ・ネオ(1/64スケール) 新製品
今月は残念ながらTLVの新製品はなく、TLV-NEOのみ4台登場。LV-N195aとして2004年5代目いすゞエルフ後期型パネルバン「セブン・イレブン」(税抜5000円)、LV-N品番なし1973年フェラーリ365GT4BB赤/黒(税抜5800円)、TLV-N192a/bとして1989年式マツダサバンナRX-7 GT-X(FC3S後期型)が2色(各税抜2400円)。最初、フェラーリだけ買うつもりだったのですが、トラックにはどうにも弱くエルフは現物を見たら欲しくなり入手。FC3Sは当時物トミカにもあるので、これも要らないなあと思っていたのに勢いで入手。1台入手すると今後出るカラバリも集めることになってしまいそうです(大汗)。
エルフは荷台部分がプラ製なのが残念。品番にaとあるので続々とバリエーション展開されると大変なことになりそうです。FC3Sはドアミラーが取付済なのに、フェラーリ365GT4BBはユーザー取付の別パーツとなっているのは残念。ユーザー取付パーツの場合、例え上手く付けられたとしてもミラー取付け前のサイズが丁度納まるように作られた箱には元通り仕舞えなくなるのが問題です。







●1970年代の永大グリップテクニカ1/28スケールと1/64スケールTLV-N フェラーリ365GT4BBの比較
グリップテクニカはサイズから来る迫力もあり、個人的にはTLVより遥かに魅力的に見えます。










★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Anna」 1963
オリジナルではない初期のカバー曲ですが、やはりジョン・レノンの唄の上手さは尋常ではありません☆

★1960年バンダイ1/19トヨペットマスターライン ~ ブリキ自動車コレクションから 041

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冷たい雨のTOKYO☆
今年も残すところ10日を切り、漸く冬らしい寒さになってきたようです。
しかし、家や勤め先が鉄道の駅やバス停から近く殆ど外を歩かなくてよいということなのだろうと思いますが、真冬でもコートも着ないで出勤する人を案外見かけます。そして、昼間は暖房もよく効いたオフィスにいるので、昼休みのオフィス街は近場なら例え雪が降っていても上着も着ずにYシャツ1枚で財布だけ持って食事に出かける人を見かけたりします。私の場合は寒いのが苦手で、もし暑くなれば脱げばいいと考えて、ちょっと昼食に出かけるという場合でも真冬にコートは必須だったりします☆


閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクション」シリーズ第41回記事として萬代屋(現バンダイ)の2代目トヨペットマスターラインをご紹介しますne☆☆☆
 


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★1959年(昭和34年)3月、前年秋にMCしたクラウン(スタンダードRS20型)をベースに2代目マスターラインが誕生します。
エンジンはクラウンstdと同じR型/58ps。当初のラインナップは2ドアライトバン(RS26V)・シングルピックアップ(RS26)・ダブルピックアップ(RS26P)の3車種で、1960年(昭和35年)4月には初代クラウンと同じ観音開きの4ドアライトバン(RS26VB)が追加されます。同年10月、クラウンと同時にグリル周りをメインとしたMCを受け、翌1961年(昭和36年)7月にはクラウン1900スタンダード(RS30)と同じ3R型1900cc/80psエンジンに換装されてRS36系「マスターライン1900」となった後、1962年(昭和37年)9月に2代目クラウンRS40系ベースの3代目マスターラインがデビューするまでの延べ3年半に亘り生産されています。


★玩具・模型の2代目マスターライン
リアルタイムの製品としては、1960年(昭和35年)2月に発売された旭玩具製作所のモデルペット2番マスターラインライトバン、そして、ほぼ同時期に今回ご紹介する萬代屋製のマスターラインライトバンがリリースされています。何れも1960年型をモデル化しています。萬代屋は1961年に入りシングルピックアップを追加すると共にライトバンも1961年型にMCし、1964年にはライトバンは救急車、ピックアップは電動駆動装置を隠すためにMETAL TOYの箱を荷台に載せたハンドルリモコン仕様がリリースされています。リモコン仕様ではヒット商品だった観音開きのパトカーのリモコンとグリルを共用した所為か1960年型グリルに戻されています。
近年になり、1/43エブロ、1/64トミカリミテッドヴィンテージ(TLV)、1/80THEカーコレクション80でモデル化され、特にエブロはライトバン・ピックアップ・ダブルピックアップと何と3種類ものボディをリリースしています。


【1960年 トヨペット マスターライン ライトバン RS26V型 実車 主要スペック】
1959 Toyopet Masterline Light Van KEY DATA
全長4420mm・全幅1680mm・全高1605mm・ホイールベース2530mm・車重1260kg・FR・R型直列4気筒OHV1453cc・最高出力60ps/4500rpm・最大トルク11.0kg-m/2800rpm・変速機3速コラムMT(または2速トヨグライド)・乗車定員6名(3名)・最大積載量400kg(500kg)・電装系12V・シャシー開始番号:0-RS26-20001・最高速度:100km/h・販売価格78万3000円


【萬代屋(現バンダイ) 1/19スケール1960年トヨペット マスターライン ライトバン ブリキ製モデル玩具 主要データ】
(1/19scale 1960 Toyopet Masterline Light-Van Type RS26V by Bandai Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: トヨペットマスターライン ライトバン
・萬代屋(現バンダイ) 製品番号(製品管理番号): No.846
・全長230㎜(実車比1/19.2)
・全幅90㎜(実車比1/18.7)
・ホイールベース128mm(実車比1/19.7)
・スケール表記: 1/19
・箱サイズ: 縦95×横235×厚さ80mm
・ボディ塗色: クリームルーフ/空色・クリームルーフ/薄空色・クリームルーフ/灰色・クリームルーフ/赤・クリームルーフ/ピンク、渋空色 等
・動力: 前輪フリクション
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1960年(昭和35年)3月
・販売価格: 東京売価200円/地方最低売価220円
・入手難易度: 10段階評価で7~8程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 15~32万円程度 (箱付未使用美品の場合)


●東京玩具商報1960年4月号 萬代屋広告(国立国会図書館の蔵書より複写;以下同)
「新型車紹介」としてメッサーシュミットタイガーTG500、ジャガーXK150と共にマスターラインが掲載されています。発売予告でなく製品の画像が掲載されていることから、1960年3月あたりの発売と推定。





●東京玩具商報1964年4月号 バンダイ広告(同上)
1961年(昭和36年)7月に現在と同じ「バンダイ」に社名変更され、東京オリンピックの開催された1964年(昭和39年)に入ると業界誌のバンダイの広告にはヒット商品「ハンドルリモコン」シリーズが毎号掲載され、この号にはマスターラインライトバンの金型を使用した消防庁「救急車」が掲載されています。3桁の数字2つは左が都内売価、右が全国売価でマスターライン救急車は都内630円・全国660円です。ライオンやポニーまでハンドルリモコンとして商品化されています。





●東京玩具商報1964年9月号 バンダイ広告(同上)
ヒット商品「ハンドルリモコン」シリーズの新製品としてトヨペットマスターラインピックアップが掲載されています。価格は上掲の救急車と同じ、都内630円/全国660円。



●萬代屋 世界の自動車シリーズ専用カタログ1960年版に掲載されたトヨペットマスターライン



●バンダイ総合カタログ1964年版に掲載されたトヨペットマスターライン救急車



●バンダイ総合カタログ1964年版に掲載されたトヨペットマスターライン ピックアップ




●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン 1stモデル(クリーム/薄空色)
1stモデルではホイルキャップ中央に実車同様「T」の字が描かれています。














1/42モデルペット、1/80THEカーコレクション80との大きさ比較




室内


シャシー裏面




●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン 2ndモデル(クリーム/薄空色)
2ndモデルではホイルキャップ中央の「T」の字が消えています。現存する1960年式は、2ndの方が多いです。







●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン 1stと2ndの比較(クリーム/薄空色)


2台はホイルキャップだけが異なります。




●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン 2ndモデル(色違い:クリーム/空色)
ボディが鮮やかな空色のカラーバリエーション。








●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン消防庁「救急車」
ヒット商品だったハンドルリモコンシリーズの中では現存数は少な目です。リアゲートを観音開きとし、室内シートも救急車風に作り替えられています。










リアゲートは観音開きに替えられ手摺りと踏み台も追加


室内






●バンダイ1/19スケール1961年トヨペットマスターライン ライトバン(クリーム/薄空色)
フロントグリルが変更された1961年式。1960年式より現存する個体は少な目です。
















●2019年12月ヤフオクに出品されたバンダイ1/19スケール1961年式トヨペットマスターライン ライトバン(クリーム/ピンク)
ヤフオク出品画像より転載。2019年12月11日(水)夜オークション終了。落札価格30万1000円。簡単に直せそうなミラーの曲がりがある以外は未使用と思われるとても良い状態でした。










タグ付




●バンダイ マスターライン ライトバン1960年式(右)と1961年式(左)の比較








●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ピックアップ消防作業車?
前輪フリクション駆動のマスターラインピックアップは1961年式のノーマルのみが発売されたものと思っていましたが、これは1960年式グリルと赤色灯を付けた謎の緊急車両。赤色灯の取付が素人による後付けではなく、全体に状態も良いことからバンダイ・オリジナルのように見えます。もし箱が発見されれば、消防関係車両として売られた製品だったのか箱に印字された製品名で判るでしょう。














●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ピックアップ (ハンドルリモコン)
この個体は1981年に都内のアンティークショップで初めて入手したバンダイのマスターライン。入手当時はまだ15~16年前に売られていた玩具だったことになりますが、これを見つけた時にはあまりの懐かしさに胸が震えました。上掲の救急車と同様にハンドルリモコンシリーズの中では現存数は少な目です。クリーム/赤のカラーバリエーションあり。










リモコン用モーター等を避けるためのMETAL TOYの積荷






●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ピックアップ 2台






●バンダイ2代目トヨペットマスターライン大集合!!
手前は大きさ比較用1/80THEカーコレクション80






※2代目マスターラインの実車カタログについては、2014年6月28日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第230回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2019年12月 トミカ新製品
2019年12月21日(土)はトミカの新製品が発売される第三土曜日ということで、近くの家電量販店で一通り買ってきました。今月は22番1/64ボルボXC60、93番1/68マクラーレンSpeedtail(初回オレンジ、通常ブルーシルバー)、136番ロングトミカ1/96コマツハーベスタ931XC(高性能林業機械)、4台入りギフトセット「出動せよ!緊急車両セット」(エスティマ警視庁パトカー、キャラバン救急車、ハイエース消防庁原因調査車、川崎重工BK117 C-2警察ヘリコプター)が発売になっています。働くクルマファンとしては、今月のイチオシは緊急車両セット。






★オマケ(その2): Happy Xmas (War Is Over) John Lennon & Yoko Ono 1971
愛する人へのクリスマス・プレゼントはもう用意しましたか??クリスマスということで貼っておきますね(戦争ドキュメント画像なしバージョン)。

★1964年バンダイ1/15日野コンテッサ1300 ~ ブリキ自動車コレクションから 042

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還暦となった今も18歳の頃も、実は内面はあまり変っていません。強いて言えば、少し涙もろくなった位でしょうか。もし、これから30年、90歳まで生き延びたとしても内面はやはり大して変わっていないのかもしれません。
同級生は「孫の顔を見るのが一番の幸せ♪」と言っている人が多い中で、孫どころか子供もいない訳ですので、もしかすると自分が独り者でない人生を送っていたなら、あるいは、内面世界は結構変わっていたのかもしれませんyone☆


2019年そして2010年代という時代がもうすぐ終わりますが、もうすぐ始まる2020年代の10年間はどんな時代になるのでしょうか。何だかボクは未来の10年間にどんな楽しいことが起こるか今から楽しみだったります☆☆

閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第42回記事として、実車とリアルタイムにバンダイ・米澤玩具(ヨネザワ)・イチコー(一宏工業)の3社が競作したブリキの日野コンテッサ1300の中から大小2サイズがリリースされたバンダイ製品をご紹介しますne☆☆☆
 


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★1964年(昭和39年)9月15日に発売された日野コンテッサ1300は、戦後、欧米に比べ立ち遅れた自動車製造技術を学ぶためノックダウン生産された日野ルノー4CVの流れを汲むリアエンジン車で最大のセールスポイントはジョバンニ・ミケロッティ(Giovanni Michelotti;1921年10月-1980年1月23日)による上品かつ美しいボディ・デザインにありました。
内外から高い評価受けたコンテッサ1300のデザインは当時の日本車としては文字通り傑出したもので、イタリア、ベルギーなどで開催された国際エレガンス・コンクールに於いて1300クーペと共に度々グランプリを受賞しています。しかし、美人薄命の言葉通り、1967年(昭和42年)までの3年程度で生産を終えています。


【1964年 日野コンテッサ1300デラックス (形式: PD100型) 実車 主要スペック】
1964 Hino Contessa1300 Deluxe Specification
全長4150㎜・全幅1530㎜・全高1390㎜・ホイールベース2280㎜・車重940kg・RR・GR100型水冷直列4気筒OHV 5ベアリングクランクシャフト1251cc・最高出力55ps/5000rpm・最大トルク9.7kgm/3200rpm・変速機コラム3速MT・前後ドラムブレーキ・乗車定員5名・最高速度130km/h・販売価格65万3000円


【バンダイ 1/15(小サイズ1/23)スケール1964年日野コンテッサ1300デラックス ブリキ製モデル玩具 主要データ】
(1/15&1/23scale Hino Contessa1300 Deluxe by Bandai Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: 日野コンテッサ1300(日野コンテッサ)
・バンダイ製品番号(製品管理番号): 不明
・主要素材: ブリキ
・全長:大サイズ275㎜(実車比1/15.1)、小サイズ182㎜(実車比1/22.8)
・全幅:大サイズ101㎜(実車比1/15.1)、小サイズ70㎜(実車比1/21.9)
・ホイールベース:大サイズ151mm(実車比1/15.1)、小サイズ97㎜(実車比1/23.5)
・スケール表記: なし
・箱サイズ(大サイズ):縦105㎜×横285×厚さ90mm
・動力:大サイズ/フリクションのみ、小サイズ/電動リモコンのみ
・ボディ塗色: 大サイズ/青メタ・赤等、小サイズ/シルバー・オレンジ等
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1965年(昭和40年)5~6月
・販売価格: 大サイズ/都内280円/地方310円、小サイズ/都内500円/地方530円
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度(大サイズ。小サイズはレベル5~6程度)
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 14~20万円程度 (大サイズ、箱付未使用美品の場合。小サイズはブリスター付未使用美品で5万円前後)



●東京玩具商報1965年7月号バンダイ広告(国立国会図書館の蔵書より複写;以下同)
大サイズ(ブリキ自動車としてはスタンダードサイズ)が「新製品」として掲載されています。箱ではなくブリスターで売られた小サイズのポケットリモコンは一足先に市場に出た模様で既に玩具店に設置された回転式ディスプレイの画像が掲載されています。コンテッサ大サイズの広告掲載はこの号1回のみで、恐らく比較的短期間で市場から姿を消したものと思います。コンテッサの横の数字28 31は品番ではなく、28が都内売価の280円、31が地方売価の310円を示します。




ブリスター売りポケットリモコン



●東京玩具商報1965年6月号バンダイ広告(同上)
小サイズのポケットリモコンのコンテッサが410ブルーバード、RT40コロナ、RS40クラウン警視庁パトカーと共に大サイズよりも一足早く広告が掲載されています。





●東京玩具商報1966年5月号バンダイ広告(同上)
上掲より約1年後の広告でも小サイズのポケットリモコンのコンテッサが他の同じ国産車のラインナップと共に掲載されています。





●輸出玩具登録協会「ニューデザイン」1965年5月25日号 記事
バンダイ・ポケットリモコンのコンテッサが保全登録合格品として掲載されています。製作は新生工業(後のシンセイ)の浅野清治氏。バンダイはポケットリモコン・シリーズの開発/生産はコンテッサ以外の車種も含め全て新生に委託していたと思われます。




●バンダイ1/15スケール 1964年 日野コンテッサ1300デラックス 赤メタ (大サイズ)










1/42モデルペット、1/64TLVのコンテッサ1300との大きさ比較




箱には「日野自動車株式会社認可推薦」の印字。サイレン付というのは、フリクション稼働音のことを指していたと思われます。


工場出荷時のルーフシール付


室内は比較的正確にプリントされています。


シャシー裏には、Contessa1300の浮彫り文字


フロント先端のHinoエンブレムも再現




●バンダイ1/15スケール1964年 日野コンテッサ1300デラックス 青メタ (大サイズ)
これは1980年代初頭に遭遇した個体で入手当時のままですが、イチコー製品でよく使われたプラメッキのミラーはノンオリジナルの可能性ありです。










●バンダイ1/15スケール1964年 日野コンテッサ1300デラックス 赤メタ&青メタの並び (大サイズ)












●バンダイ1/23スケール1964年 日野コンテッサ シルバー&オレンジ(小サイズ/ハンドルリモコン)
この2台は初版ホイルキャップ。1967年の後半頃から市場に出た製品では玩具然としたプラメッキホイールに変更されています。




リアナンバープレートは他車種との共用パーツ。「123」「1967」の文字バリエーションあり。






室内


シャシー裏。リモコンの前輪操舵は中央の第3輪を使用します。




●バンダイ1964年コンテッサ大小サイズ 全員集合!!










※日野コンテッサ1300セダンの実車カタログについては、2013年8月2日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第161回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 1/18ポルシェ911新入荷3台
全てダイキャスト製。SOLIDO品番S1802601ポルシェ911カレラ3.0ブルー1975年?(税抜8000円)、NOREV品番187634ポルシェ911Tタルガ1971年レッド(税抜9800円)、NOREV品番187641ポルシェ911Sクーペ1973年ブルーメタリック(税抜9800円)の1/18スケール・ポルシェ3台を自分へのクリスマス・プレゼントに購入。ソリドのブルーはなかなか美しいです♪TLV新製品の価格を考えると、プロポーションの良い1/18が税抜4ケタは割安かも。しかし、こうしたナローポルシェのミニカーはエンドレスに新製品が出るので、どこかでストップしないと一生集め続けることになりそうです(汗)。

1/18ポルシェ3台。右手前は大きさ比較用の1/64TLV



SOLIDO ポルシェ911カレラ3.0ブルー1975年(?)。 左右ドアが開閉しリアルな室内を眺められます♪



NOREVポルシェ911Tタルガ1971年レッド。2.2Lの911Tタルガ。




911T



NOREVポルシェ911Sクーペ1973年ブルーメタリック。ナロー最終2.4L。




2.4Lバッチ




★オマケ(その2): 今日のビートルズ「I Feel Fine」 1964
この曲は1973年、中2の時にコピーした思い出ありますが、ビートルズを聴いていた周りのギター好きでこの曲を弾いていないなんて人はいなかったかも☆

★1950年代 三線式Oゲージ つぼみ堂80系湘南電車と70系スカ色 2020謹賀新年

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明けましておめでとうございます☆☆
遅くなりましたが、2020年も引き続きよろしくお願いいたします☆☆☆


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★日本型三線式Oゲージ鉄道模型
16番(1/80スケール/軌間16.5mm)が普及する前の日本の鉄道模型は、三線式Oゲージ(1/45スケール/軌間32mm)がメジャーな存在でした。1967年(昭和42年)に私が鉄道模型を初めて手に入れたのは16番(カツミの自由形電気機関車ED58)でしたが、当時、友達のお兄さんが部屋一杯に敷き詰めたブリキのガラレールの上を豪快に火花を散らしながらOゲージの電気機関車を走らせていたことを覚えています。カツミ模型店が1965年(昭和40年)にOゲージの101系・153系・155系の新性能電車群を何れもジュニア向けショーティーとして発売し、ビートルズが来日した翌1966年(昭和41年)には最後のOゲージ製品0系新幹線(これもジュニア向けショーティー)を発売した事実からすると、1967年(昭和42年)~1968年(昭和43年)あたりまでOゲージは国内の模型店等で流通していたと思います。


★つぼみ堂の80系湘南電車ショーティー
日本型三線式Oゲージ製品群は、個人的には同時代(1950~1960年代)のブリキのオモチャと同様に郷愁をかきたてられるところが魅力です。鉄道模型も自動車の模型やミニカーも、実物そっくりに精密/細密に造られた製品に人気が集中しがちですが、三線式Oゲージは時を経た味わいと細密ではなくとも実物を彷彿させるモノとしての存在感が何とも魅力的です。
今年2020年(令和2年)は国鉄80系湘南電車が1950年(昭和25年)にデビューしてちょうど70年。三線式Oゲージの80系はカツミのスケール物も出ていますが、現在中古市場で見かけるのは大抵が今回ご紹介する実物の20m級を16m級として作られたジュニア向けショーティーのつぼみ堂製品と言われるモノです。

※註)カツミではなく「つぼみ堂」製であるというのは、つぼみ堂の当時のカタログなど一次資料が見当たらないため確証はありません。



●三線式Oゲージ つぼみ堂 国鉄クハ86タイプ
全長34cm。金属製(床板は木製)。私が三線式Oゲージを集め始めた1980年代から現在に至るまで中古市場でよく見かけるため、相当に売れた製品のようです。但し、中間車は数が少ないと思います。1956年トヨタFA日通トラックは2001年発売のTocky Mobille品番102(1/43スケール・アンチモニー製)。












●三線式Oゲージ つぼみ堂 国鉄80系 両運転台タイプ
全長34cm。金属製(床板は木製)。実物のクモユニ81のような両運転台ショーティー。1両で走らせても不自然でないため、人気があったようです。数は少な目ですがベージュ/ぶどう色の関西色のカラーバリエーションも発売されています。










●三線式Oゲージ つぼみ堂 国鉄80系タイプ 2種








●三線式Oゲージ つぼみ堂 国鉄クハ76タイプ
全長34cm。金属製(床板は木製)。80系に比べると中古市場で流通している数は少な目です。スカ色(横須賀線色)は実物とは色味が違いますが、とても良い雰囲気です。










●三線式Oゲージ つぼみ堂 国鉄クハ86タイプとクハ76タイプ








●1950年12月発行「科学グラフ第32号」特集・電車の話 (B5判・36頁)
表紙は湘南顔になる前のクハ86一次車を先頭とした編成。新橋付近での撮影。


中の頁には湘南顔80系も掲載






★オマケ(その1): TCNオリジナルトミカ UDコンドル ヤマハレーシングトラック
2019年12月26日発売。税抜700円。全国まちのおもちゃ屋の会オリジナルトミカの第7弾。空色のクラウンで始まったTCNトミカですが、このところトラックばかりリリースされています。








★オマケ(その2): AEONオリジナルトミカ 三菱ふそうエアロスター「イオンバス」
2020年1月1日発売。税抜700円。トミカ発売50周年デザインの箱入り。行先表示などの文字類がシール貼付けでなくプリントされているのがいいです。








★オマケ(その3): Love  piano arranged by porsche356A
1970年に名作「ジョンの魂」(邦題)に収録されこの曲が世に出てから早いもので今年で半世紀。

★1964年米澤玩具1/15日野コンテッサ1300 ~ ブリキ自動車コレクションから 043

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さて、正月休みも終わりですね。帰省してたよーという方、海外旅行に行ってきたよーという方、風邪など引いて寝正月だったよーという方、あるいはサービス業で正月休みは全然なしだよーという方など色々かと思いますが、私は明日1月6日(月)からは忙しくなりそうなので、ちょっと頭が痛いです(汗)

閑話休題
という訳で、時間があってアップ出来るうちに、もう1つ記事をアップしておきますne。昨年末にバンダイ製品をご紹介した日野コンテッサ1300ですが、今回は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第43回記事として米澤玩具(ヨネザワ)製品をご紹介しますne☆☆☆ 


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★1964年(昭和39年)9月15日に発売された日野コンテッサ1300は、戦後、欧米に比べ立ち遅れた自動車製造技術を学ぶためノックダウン生産された日野ルノー4CVの流れを汲むリアエンジン車で最大のセールスポイントはジョバンニ・ミケロッティ(Giovanni Michelotti;1921年10月-1980年1月23日)による上品かつ美しいボディ・デザインにありました。 
内外から高い評価受けたコンテッサ1300のデザインは当時の日本車としては文字通り傑出したもので、イタリア、ベルギーなどで開催された国際エレガンス・コンクールに於いて1300クーペと共に度々グランプリを受賞しています。しかし、美人薄命の言葉通り、1967年(昭和42年)までの3年程度で生産を終えています。


【1964年 日野コンテッサ1300デラックス (形式: PD100型) 実車 主要スペック】
1964 Hino Contessa1300 Deluxe Specification
全長4150㎜・全幅1530㎜・全高1390㎜・ホイールベース2280㎜・車重940kg・RR・GR100型水冷直列4気筒OHV 5ベアリングクランクシャフト1251cc・最高出力55ps/5000rpm・最大トルク9.7kgm/3200rpm・変速機コラム3速MT・前後ドラムブレーキ・乗車定員5名・最高速度130km/h・販売価格65万3000円


【米澤玩具 1/15スケール1964年日野コンテッサ1300デラックス ブリキ製モデル玩具 主要データ】
(1/15scale Hino Contessa1300 Deluxe by Yonezaawa Toys Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: 日野コンテッサ1300
・米澤玩具 製品番号(製品管理番号): No.461
・主要素材: ブリキ
・全長: 280㎜(実車比1/14.8)
・全幅: 105㎜(実車比1/14.6)
・ホイールベース: 151mm(実車比1/15.1)
・スケール表記: なし
・箱サイズ:縦108㎜×横285×厚さ97mm
・動力: 後輪フリクション
・ボディ塗色: 薄青メタ・紺・赤等
・シャシー再現: RRにも関わらずFR風
・発売時期: 1965年(昭和40年) 4~5月
・販売価格: 都内280円/地方310円
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 14~20万円程度(元箱付 未使用美品の場合)



●東京玩具商報1965年5月号 米澤玩具広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
RT40コロナ、410ブルーバードと共にコンテッサ1300が新製品として掲載されています。3台共に日本の玩具メーカー各社がブリキ玩具の世界で競作した当時の国産人気大衆車です。





●米澤玩具1966年版 総合カタログに掲載されたコンテッサ1300
米澤玩具のカタログにコンテッサ1300が掲載されたのは、この1966年版のみで1967年版では早くもカタログ落ちしています。




●米澤玩具1/15スケール 1964年 日野コンテッサ1300デラックス 赤
バンダイ製の赤メタとは異なるソリッドな赤です。












1/42モデルペット、1/64TLVのコンテッサ1300との大きさ比較


室内は残念ながら出鱈目なプリントで何とハンドルがプリントされた上にハンドル部品が取り付けられています。


ホイールキャップ


シャシー裏は、FR風の表現


箱の中の緩衝材も工場出荷時のまま残っています。




●米澤玩具1/15スケール1964年 日野コンテッサ1300デラックス 薄青メタ
なかなか綺麗なカラーリングです。










●米澤玩具1/15スケール1964年 日野コンテッサ1300デラックス 赤&薄青メタの並び
小さいコンテッサは大きさ比較用1/64TLV














●米澤玩具製とバンダイ製 1/15スケール1964年 日野コンテッサ1300の比較
左:バンダイ、右:米澤玩具。発売前に情報が洩れていたとは考えにくいですが、申し合わせたように殆ど同じ大きさで販売価格まで同じだった両社のコンテッサ1300。しかし、印象は大きく異なります。世界の自動車シリーズでスケールモデルの製作に長けたバンダイ製の方がディテールも全体のプロポーションも良く、米澤製の美点はバンダイ製ではボディプレス一体だったドアノブが別パーツであること、バンダイ製のように実車以上にスリムには見えない点位しか見当りません。しかし、米澤製のダッシュパネルが出鱈目だったりする稚拙な出来も少々モッコリしたボディの造形も歳月を経た今となっては味わい深いものに感じられます。












※日野コンテッサ1300セダンの実車カタログについては、2013年8月2日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第161回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): ロンドンバス1977年シルバージュビリー&1981年ロイヤルウェディング限定ミニカー2種

ロンドンバスのミニカーだけ集めても立派なコレクションが出来ますが、今回は時代を思い出すことの出来る限定品を2台♪

●英CORGI 471番1977年エリザベス女王 載冠 25周年ルートマスターバス
全長約12cm。スケール1/68程度。ダイキャスト製。当時の国内定価1500円。1977年の女王陛下在位25周年記念のミニカー。1926年4月21日生まれのエリザベス2世は、93歳となった現在も史上最長の在位継続中ですが、このミニカーが出た1977年の時点ではまだ50歳だったことになります。









●英MATCHBOX KRW15番 1981年ロイヤルウェディング記念2階バス
全長約12cm。スケール1/68程度。ダイキャスト製。ジョン・レノン他界の翌年1981年のチャールズ皇太子とダイアナ妃結婚の際の記念ミニカー。







●2台一緒に
小さい1台は大きさ比較用トミカ






★オマケ(その2): 今日のビートルズ「With a Little Help from My Friends」 1967
数少ないリンゴのボーカル曲。サージェントペパーA面2曲目。この曲、気付くとよくサビ部分を鼻歌で唄ってますw

★2020東京オートサロン レポート ~ 限定トミカ/GALSほか

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●東京オートサロン2020 概要 

正式名称: TOKYO AUTO SALON 2020

・会 期: 2020年(令和2年)1月10日(金)、11日(土)、12日(日)
・会 場: 幕張メッセ(日本コンベンションセンター:千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
・一般入場時刻: 1月10日(金) 14時~19時・1月11日(土)9時~19時・1月12日(日)9時~18時
・入場料: 1月10日当日3500円/前売り3000円・1月11日~12日当日2500円/前売り2,000円(入場記念トミカ付は各1000円プラス)
・展示車両数: 約900台
・来場観客数(見込み): 33万人



★これまで仕事の都合もあり例年土曜日に行っていた東京オートサロンですが、今年は初めて初日の金曜日に行ってきました。入場料が土日より1000円高いのと入場出来る時間が14時からの5時間と短いというデメリットがあるものの、文字通り芋を洗うような混雑で会場内を歩いて進むのも一苦労という土日より遥かに人が少なく思い通りにスイスイと会場内を移動出来て、限定トミカもウン時間待ちといった長蛇の列に並ばずに殆ど待たずに買えるというメリットは日程の都合さえつくならば1000円以上の価値ありと思いました。

★クルマは個人的にはメーカーオリジナルに拘る方でメーカー純正ではないカスタムには元々あまり関心がないため、トヨタ/日産/ホンダといった自動車メーカーのブースを見る以外は、旧車の展示とミニカーとコンパニオンを見て帰ってくるのが例年のパターンです。
今年もそのような個人的な視点から抜粋してレポートしておきますne☆



●イベントポスター


●幕張は良いお天気でした♪



●会場内の様子
金曜日は予想以上に空いています。





●日産GT-R 50thアニバーサリー







●日産フェアレディZ 50thアニバーサリー



●日産GT-R 50byイタルデザイン
ついに2020年より限定50台のデリバリーが開始されるようですが、驚くべきはその価格でベーシック99万ユーロ(邦貨約1億2000万超)からオプションにより150万ユーロ(同約1億8000万円超)とのこと。







●ホンダNSX-GT
2020年よりスーパーGTシリーズのGT500クラスに参戦が予定されている車両







●無限S660コンセプト
2020年夏に発売が予定されている車両





●8代目コルベット
2020年に上陸する8代目(C8)はついにFRを止めミッドシップとなり、見た目はコルベットと言うよりはフェラーリのイメージです。





●ドライエ風カスタムカー
ケーターハムスーパー7をベースに1930年代のブガッテイやドライエに通じるデザインの美しくグラマラスなFRPボディを載せた車両。今年展示されていたカスタムカーの中で一番魅力的でした。




何ともセクシーなヒップ




【旧車展示】

●C2コルベット







●1962年トヨペットクラウン1900デラックスRS31型 改造車
ボロボロだったRS31をベースに11代目クラウンの220psエンジンを載せ、それに伴い運転席周りも大幅に変更した車両。伺ったところ、フレームはオリジナルのままとのお話でしたので、オリジナルの3~4倍の出力に耐えられるのか少々心配ではあります。




11代目クラウンのエンジン


内装も大幅に変更されています。


専用チラシ(A4判・両面印刷1枚)





●日野ルノー4CV







●ダットサンフェアレディ1500(SP310)




白ボディに赤のハードトップはよく似合います。



●日産シルビアCSP311






赤いシートが映える美しい内装




★星野一義氏(1947年7月1日~)のサイン&握手コーナー(インパルブース)



★豊田章男氏(モリゾウ:1956年5月3日~)のインタビュー (トヨタブース)
自動車メーカーの社長としてはメディア露出の多いモリゾウ氏は1965年のヨタハチ以降のトヨタのスポーツカーの歴史、そしてこれからを語っていました。




【ミニカーコーナー】

●トミカ


会場限定トミカは3種。1人1種類3台まで購入可。



●エブロ
手前は木谷社長。毎年恒例のアウトレット激安販売あり。


1/43の86が1台1000円!


バイク各種、1/24初代フェアレディZが1台3000円!


初代フェアレディSPL213は今年発売とのこと



●スパーク


1/12スケール ポルシェ904GTS1964年日本グランプリ優勝車(レジン製・価格4万5000円)



●サンリッチジャパン


TSM1/43スケール1977年ポルシェ911Sサーフィンキャリア(1万2100円)





●イグニッションモデル


会場限定150台の993(3000円)は初日10日の夕方の時点て完売。





●RWB
5000円のTシャツを買うと1台3500~4000円の会場限定各1500台の1/64ポルシェ964レーシング4種類を購入可(セット販売優先)。4台買うと1万9500円となりますが、初日10日の夕方の時点で何と既に半分は売れた、沢山買ってくれたのは主に海外のバイヤーとの由でした。




ミニカーとなった964の実車も展示






【GALS】


後ろ姿もバッチグー(死語)☆
















【パンフレット】
紙物は配っていると何でもつい貰ってきてしまいますが、今年一番良かったのはコルベットの歴史が掲載された8代目コルベットのパンフ(A4判/12頁)。


歴代コルベット解説






★オマケ(その1): 東京オートサロン2020限定トミカ
会場限定販売はS13シルビア、86、ランボルギーニウルスの3台。そして、入場料を1000円余分に払うと1台貰えるのが日産GT-Rレーシング(マットブラック)。








★オマケ(その2): トミカリミテッドヴィンテージ&NEO 2020年1月新製品
1月10日(金)発売のTLV&TLV-N(1/64スケール)。TLVは待望のトヨタコースター2種類(LV184a/b各税抜5800円)。TLV-NEOはRX-7(FC)2種(白LV-N192c:税抜2400円・深緑LV-N日本車の時代VOL.14:税抜2700円)とR32セダン2種(各税抜2400円)。今月はトミカプレミアムRSの1/43トヨタ2000GT白と赤が発売になるなど外せないものも多いため、R32セダンはあえてパス。FCは特別好きなクルマでもないのですが2019年に出たグレイとダークブルーを買ったためコレクションが中途半端にならないよう購入。コースターには箱に年式表記がないのが惜しまれます。

トヨタコースター




土浦ナンバーも再現







マツダサバンナRX-7(FC)
2020年1月発売は白と深緑、既発売分と併せて4色。もう少し明るい色のバリエーションが欲しい気がします。







★米澤玩具1968年トヨペットクラウンMS50大小サイズ ~ブリキ自動車コレクションから 044

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今日は成人の日ですね。出掛けましたら街で振袖姿の若い女性を大勢見かけました。しかし、振袖を着てお化粧をしていると女性はみんな綺麗に見えますよね。
今年2020年(令和2年)の成人の日の式典出席対象者は1999年(平成11年)4月2日~2000年(平成12年)4月1日生まれの人とのことです。1999年とか2000年というのは、私にはついこないだのことのようでもあり、と言うことは、人が20歳になるまでの時間というのは案外あっという間のように思えたりします。
と言うより、私が2度目の成人式を迎えた20年前に結婚して子供が出来ていれば今頃は成人していたのに惜しいことをしたなあ、もしこれから子供が出来たとしても成人するのは私が80歳を越えた時ということになり(大汗)、まあそれでも子供を残さないよりは良いかなと思ったりもしますyo☆


一方、不妊治療をしても子供が出来なかったりディンクスで子供を作らない方針だったりと世間には子供のいない夫婦というのも意外に多いですので、それを思えば独り者のまま人生を終えるよりは子供がいなくとも愛する奥様がいた方が余程良いという話にもなります。私のような人生の負け組との烙印を押されそうな大馬鹿者であっても、人を好きになる能力を失わない限りは、結婚できる可能性が残されているような気がしたりしますyone☆☆

閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第44回記事として米澤玩具(ヨネザワ)の3代目クラウン大小サイズをご紹介しますne☆☆☆


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★3代目クラウン
1962年(昭和37年)9月にデビューした2代目40系クラウンは丸5年のモデルライフを終え、1967年(昭和42年)9月4日(発売は9月13日)に3代目50系クラウンにフルチェンジしています。
性格的にも価格面からしても個人オーナーよりは圧倒的に法人ユースが大半を占めていた従来のクラウンが、1960年代のモータリゼーションの飛躍的な進展により初めて個人所有にウェイトを置いたモデルとなったのが3代目です。
デザイン面では初期型のフロントグリルは寺社仏閣を思わせるものがあり、ボディサイドに流れる微妙にうねったキャラクターラインにも独特な和のテイストがありました。


★リアルタイムに作られた3代目クラウンの模型・玩具
最も有名なのはトミカ3-1。ダイキャストミニカーとしては他に米澤玩具ダイヤペット170番の1/40、アサヒ玩具モデルペット38番の1/42の2台があり、ダイヤペットでは後期型のHTをダイキャスト製とABS樹脂製の2種出しています。ブリキ玩具の世界ではプラ製へ移行する過渡期に当ったため、今回ご紹介する米澤製の大小サイズとバンダイのスタンダードサイズはボディプラ製/シャシーブリキ製で作られ、ボディがブリキの製品としては、アサヒ玩具、野村トーイ、バンダイ小サイズ(警視庁パトカーのみ)、2代目クラウンの金型の改修により無理矢理3代目に仕立て上げられた平べったくヒラメのような印象のイチコー製セダンと同じイチコー製の巨大な前期型ハードトップがあります。プラモデルでは大滝の1/20HTが有名な存在です。


★米澤玩具の大小サイズ3代目クラウン
米澤玩具では3代目クラウンについては大小の2種類何れもプラボディ/ブリキシャシーでリリースしています。3代目クラウンと同じ1967年に実車がデビューした縦目のグロリアの米澤製品はブリキボディで製作されたのに対して、クラウンには最新技術を投入したということなのでしょうか。米澤製の大サイズについてはフロントグリルやホイルキャップ等にブリキパーツが付き、各社で競作された3代目クラウンをモチーフとした玩具の中では最もリアルで実感的な仕上がりと言えるものでした。


【1967年トヨペット クラウン スーパーデラックスMS50-F型 実車主要スペック】 (1967 Toyopet Crown Super Deluxe Specification)
全長4665㎜・全幅1690㎜・全高1445㎜・ホイールベース2690㎜・車重1310kg・M-D型直列6気筒OHC1988cc・最高出力110ps/5600rpm・最大トルク16.0kgm/3600rpm・変速機3速コラムMT・前輪ディスクブレーキ・乗車定員6名・
最高速度160km/h・販売価格112万円



【米澤玩具 1/12(小サイズ1/18)スケール1967年トヨペットクラウン スーパーデラックス モデル玩具 主要データ】
(1/12&1/20scale 1967 Toyopet Crown Super Delux by Yonezawa Toys model Toy KEY DATA)

・商品名: トヨペットクラウン
・米澤玩具製品番号(製品管理番号): No.553(小サイズノーマルNo.526/小サイズパトカーNo.527)
・主要素材: ボディ/ABSプラスチック・シャシー等/ブリキ
・全長:大サイズ390㎜(実車比1/12.0)、小サイズ265㎜(実車比1/17.6)
・全幅:大サイズ140㎜(実車比1/12.1)、小サイズ95㎜(実車比1/17.8)
・ホイールベース:大サイズ215mm(実車比1/12.5)、小サイズ145㎜(実車比1/18.5)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 大サイズ 縦152㎜×横405×厚さ125mm、小サイズ 縦97㎜×横275×厚さ84mm
・動力: フリクション(大小とも)
・ボディ塗色: 赤のみ(大小とも)
・シャシー再現: 軽度にあり(大サイズのみ)
・発売時期: 1968年~1969年頃
・販売価格: 大サイズ/都内600円/地方660円、小サイズ/都内320円/地方350円
・入手難易度: 10段階評価でレベル6程度 (大小とも)
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 大サイズ4~8万円程度、小サイズ1.8~3万円程度 (箱付未使用美品の場合)


●米澤玩具1971年版に掲載された3代目クラウン

大サイズ


小サイズ ノーマルとパトカー




●米澤玩具1/12スケール1968年クラウンスーパーデラックス (大サイズ)
ブリキ製のフロントグリル、ドアノブ等のメッキパーツがリアルです。プロポーションも良く、大きくて迫力もあります。赤以外のカラーや警視庁パトカーのバリエーションが発売された形跡はありません。










小さいミニカーは大きさ比較用1/65トミカ3-1




フロントフェンダーにはSUPER DELUXEの文字


リアクォーターにはCROWNの文字


工場出荷時からのルーフシール


比較的正確な運転席のプリント




●米澤玩具1/18スケール 1968年クラウンスーパーデラックス (小サイズ)
大サイズに比べると、グリル等がプラ製メッキパーツで少々玩具的な小サイズ。しかし、プロポーションは悪くありません。






フロントグリルにはSUPER DELUXEの文字




なかなか魅力的な箱絵


ルーフ上はトミカ3-1




運転席のプリントは細かく為されているものの残念ながら実車とは全く異なります。




●米澤玩具1/18スケール 1968年クラウンスーパーデラックス警視庁パトカー (小サイズ)
後にメクラ窓の警視庁パトカーにされて1970年半ば頃まで売られた金型ですが、この初版はあまり見かけません。画像の個体は1980年代半ばに今はなき鶴見チェッカーにて入手。








これもなかなか良い箱絵です。




工場出荷時のままの状態




●米澤玩具3代目クラウン全員集合!!










※3代目クラウンの実車カタログについては、2013年6月16日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第142回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2020年1月12日(日)の銀座天賞堂と有楽町カツミ
昨日12日は銀座&有楽町へ。

●銀座天賞堂
建て替え中のため鉄道模型売り場は松屋裏のビル4Fで営業中


エバーグリーンショップはなくなり、新製品の販売のみ。



●カツミ 有楽町店




155系




155系4連Aセットは税抜28万5000円(税込31万3500円)。


丸ノ内線




丸ノ内線6連は63万5800円。ちょっと手が出ません(汗)。




★オマケ(その2): 書籍「写真でみる秋鉄20年」(縦20×横20.2cm・72頁)
1970年8月1日発行。秋田鉄道管理局/監修、秋田鉄道新聞社/発行。定価200円。20系寝台「日本海」の表紙がなかなか良い珍書。しかし、少々ローカルな話題も多い内容です。表紙右下に「開局20周年レクリェーション行事参加記念」と印字がありますので、価格200円と印字があるものの行事参加者に配布されたものと推測します。


1950年代後半(昭和30年代前半)の撮影と思われる秋田駅。左端に初代クラウンRSDが確認できます。


1960年代前半(昭和30年代後半)の撮影と思われる山形駅。2代目コロナラインや310ブルーバードが確認できます。




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「A Day In The Life」 1967
米ローリング・ストーン誌のビートルズの「グレイテスト・ソング100」で第1位。この曲もジョンのボーカルが何とも魅力的です。

★バンダイ1968年トヨペットクラウンMS50トミカ新車 ~ブリキ自動車コレクションから 045

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凍えるTOKYO☆
1月18日(土)の東京は寒かったですne☆
トミカを買いに出かけましたが、本格的な冬を感じましたyo☆


東日本大震災発生から今年でもう9年となりますが、阪神淡路大震災から25年とはビックリンコです。まだ、ついこないだのことのように思えます。と言うことは、更に25年の時が過ぎて50年目となっても、もし、まだ私が生きていたなら、案外ついこないだのことのように思い出すのかもしれませんyone☆☆

閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第45回記事としてバンダイの3代目クラウン(大サイズ)をご紹介しますne☆前回に引き続き、3代目クラウンの当時物玩具です☆☆☆


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★3代目クラウン
1962年(昭和37年)9月にデビューした2代目40系クラウンは丸5年のモデルライフを終え、1967年(昭和42年)9月4日(発売は9月13日)に3代目50系クラウンにフルチェンジしています。
性格的にも価格面からしても個人オーナーよりは圧倒的に法人ユースが大半を占めていた従来のクラウンが、1960年代のモータリゼーションの飛躍的な進展と所得の向上により初めて個人所有にウェイトを置き、「白いクラウン」が売れたことで有名なモデルが3代目です。
デザイン面では初期型のフロントグリルは寺社仏閣を思わせるものがあり、ボディサイドに流れる微妙にうねったキャラクターラインにも独特な和のテイストがありました。


★バンダイの3代目クラウン
バンダイ製の3代目クラウンには、全長29cmの1/16スケール(プラボディ/ブリキシャシー)と全長20cmの1/23スケール(ブリキボディ:警視庁パトカー仕様のみ)の大小2種が存在します。大サイズはバンダイらしくプロポーションの良いモデルですが、米澤玩具の3代目クラウンと同様にプラスチック・ボディとなり、シャシーと室内プリント以外はプラで製作されています。米澤製大サイズのようにグリル等にブリキパーツを使用しなかったためにやや実感味には欠け、また、SUPER DELUXEのロゴ等の細部の彫込みが省略されていることも残念なところです。バンダイ製が米澤製に勝る点はボディ塗装が美しいことで、米澤製のボディがプラ成型色のままで少々チープな印象だったのに対して、バンダイ製は特殊な塗装が施されているため、全体の印象はけっして悪くありません。


【1967年トヨペット クラウン スーパーデラックスMS50-F型 実車主要スペック】 (1967 Toyopet Crown Super Deluxe Specification)
全長4665㎜・全幅1690㎜・全高1445㎜・ホイールベース2690㎜・車重1310kg・M-D型直列6気筒OHC1988cc・最高出力110ps/5600rpm・最大トルク16.0kgm/3600rpm・変速機3速コラムMT・前輪ディスクブレーキ・乗車定員6名・最高速度160km/h・販売価格112万円



【バンダイ 1/16スケール1967年トヨペットクラウン スーパーデラックス モデル玩具 主要データ】
(1/16scale 1967 Toyopet Crown Super Delux by Bandai KEY DATA)

・商品名: トヨペットクラウン
・バンダイ製品番号(製品管理番号): 不明
・主要素材: ボディ/プラスチック・シャシー等/ブリキ
・全長: 290㎜(実車比1/16.1)
・全幅: 105㎜(実車比1/16.1)
・ホイールベース: 165mm(実車比1/16.3)
・スケール表記: 1/16
・箱サイズ: 縦115㎜×横325×厚さ115mm (フリクション)
・動力: フリクション・電動エアリモコン
・ボディ塗色: 金茶メタ・青緑メタ・青メタ・赤メタ
・シャシー再現: 殆どなし
・発売時期: 1968年5月~7月頃
・販売価格: フリクション都内500円/地方550円、エアリモコン都内950円/地方1000円
・入手難易度: 10段階評価でレベル5~6程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 1.8~3.5万円程度 (箱付未使用美品の場合。フリクション・エアリモコン共)


●玩具商報1968年6月1日号 バンダイ 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
「フリクション玩具の高級化に成功」と題してプラボディの3代目MS50クラウンと510ブルーバードが掲載されています。何れも前年にデビューした最新型を商品化しています。「フリクション玩具の粗末、安価のイメージを、プラスチックを素材にし、特殊塗装を施すことにより、安全、豪華のイメージにイメージアップしました。」との記載はブリキ玩具が未だ主流だった時代を示しています。しかし、今日の目で見れば、特殊塗装でボディに艶はあるものの、プラ製特有のチープさは否めません。もし米澤製大サイズのようにバンダイ製でもフロントグリル/バンパーにブリキのメッキパーツを使っていたなら、格段にリアルなモデルに仕上がっていたと思われます。





●トイジャーナル1968年8月号 バンダイ 広告 (同上)
世界で初めて空気で操縦する「エアリモコン・シリーズ」の1台としてニュートヨペットクラウンが「新発売」と記載されています(画像は510ブルーバードとパワーシャベルのみ)。広告の掲載順から、最初にフリクション仕様が発売され、2ヵ月程度遅れてエアリモコン仕様が市場に出たものと思われます。エアリモコン仕様はフリクション仕様の概ね2倍の売価であることから、小売店にとってもメーカーのバンダイにとっても利ざやの大きいオイシイ商品だったはずです。






●バンダイ1/16スケール1968年クラウンスーパーデラックス 金茶メタリック(フリクション仕様)
フロントグリル/バンパー等も全てプラメッキであるためにプラ製品特有のチープさはありますが、プロポーションの良いモデルです。










小さいミニカーは大きさ比較用1/65トミカ3-1-4






比較的正確な運転席のプリント。ドア内貼りもブリキで再現されています。


工場出荷時からのルーフシール


ブリキ製シャシー








●バンダイ1/16スケール1968年クラウンスーパーデラックス 青緑メタリック(エアリモコン仕様)
現存している個体はフリクション仕様の約2倍と高価だったエアリモコン仕様の方が多い印象です。












箱裏面の解説


似た色合いながら青メタも出ています(右:青メタ、左:青緑メタ)。






●バンダイ1/16スケール1968年クラウンスーパーデラックス 赤メタリック(エアリモコン仕様)






●バンダイ1/16スケール1968年クラウンスーパーデラックス 全員集合!!












●バンダイ 歴代クラウンRS21/RS41/MS50の比較
1959年RS21の時代から3代目MS50までの8年程度で実車もバンダイ製品も大きく印象を変えています。スケールはRS21が1/19、RS41が1/17、MS50が1/16と新しくなるにつれて大きくなっています。なお、4代目クジラセダンMS60のバンダイ製品は少し小ぶりなブリキ・ボディに戻り、警視庁パトカーリモコン仕様のみが発売されています。










※3代目クラウンの実車カタログについては、2013年6月16日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第142回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2020年1月 トミカ新製品
2020年1月18日(土)はトミカ新製品発売の第3土曜日。74番1/61BMW Z4の赤茶(通常)と白(初回)、98番1/136いすゞエルガ大型人員輸送車、トミカプレミアム04番1/62スカイラインGTS-R、同33番1/62ランボルギーニガヤルド スーパーレジェーラの黄緑(通常)とオレンジ(発売記念仕様)、セブンイレブン限定ドリームトミカSPとして頭文字DのAE86トレノ・FC3S RX-7・MR2 SW20が発売になっています。


いすゞエルガ大型人員輸送車は窓周りの出来が良く、今月のイチオシ。




★オマケ(その2): 2020年1月 トミカプレミアムRS新製品 1/43トヨタ2000GT
トミカプレミアムRS1/43後期型トヨタ2000GTの白と赤も発売になっています(1台税抜3500円)。なかなか良い出来です。




ドア開閉♪


木目ダッシュボード&シフトレバーも簡単に再現


既発売のトミカプレミアム27番1/59後期型トヨタ2000GTとの比較








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「NME – 1964 LIVE」
1964年4月26日、猛烈に勢いがあった時期のビートルズ。ジョン23歳、ポール21歳、ジョージ21歳、リンゴ23歳。米ビルボードで1位~5位を独占した直後のライブ。世界制覇した時、ビートルズのメンバーがまだ猛烈に若かったことに驚きます。1曲目のShe Loves Youではジョンがマイク位置を直すためギター演奏を暫く中断しています。
・She Loves You
・You Can't Do That
・Twist And Shout
・Long Tall Sally
・Can't Buy Me Love


★1960年バンダイ マツダR360クーペ 可憐なクーペ ~ブリキ自動車コレクションから 046

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古いミニカーやブリキの自動車といったアンティーク物を集めていると、たまに金山に当ることがあります☆
発掘体験で一番思い出深いのは国道20号沿いの長野県上諏訪駅前で大正期から営業していた老舗玩具店に1980年代半ばに行った折、店頭に古いモノが妙に多いため驚いていると、まだまだ2階の倉庫に古いモノがあると言うので2階の倉庫を見せて戴いたところ、観音クラウンのブリキや寺井商店の都電を始め1950年代~1960年代の玩具が文字通り山のようにあり、さすがに観音クラウンを発売当時の定価200円などでは売って貰えませんでしたが、1台3000円程度でクルマと鉄道系のブリキを幾つか、これはいいと思ったモノだけ買って帰ってきたことがあります。
ところが、間を開けて再度上諏訪に行ってみると倉庫はもぬけの殻となっていて、伺うと、何でも東京の業者さんがトラックで来て倉庫の中味丸ごと100万で持って行ったとのお話でした☆☆


閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第46回記事として、萬代屋(現バンダイ)のマツダR360クーペ大小2種類をご紹介しますne☆☆☆


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★1960年(昭和35年)5月28日に発売された東洋工業(現マツダ)初の乗用車「マツダR360クーペ」は、4速マニュアル(KRBB型)30万円、2速オートマ(KRBC型)32万円という低価格と大人2人+子供2人乗車の2+2レイアウトとした小杉二郎氏(1915年~1981年)によるシンプルかつ美しいデザインにより爆発的に売れ、スバル360を抜き1960年の軽自動車販売シェア3分の2を占める大ヒットとなりました。
発売翌年の1961年(昭和36年)2月にスライド式だったサイドウインドウを三角窓と巻き上げ式に変更しツートンカラーと白タイヤにメッキパーツを増やしたデラックス・グレードを追加発売した後、1966年(昭和41年)まで生産/販売されました(身障者用車両は1969年まで生産)。
R360クーペの大きく湾曲したリアウインド周りのデザイン処理はマツダ車のアイデンティティとなり、1967年コスモスポーツ、1978年初代RX-7(SA)、2003年RX-8に受け継がれています。


●週刊「女性自身」1961年1月3日号 マツダR360クーペ 広告
1958年(昭和33年)より60年以上に亘り発行されている女性誌「女性自身」新年号に掲載された初期型クーペの広告。「欧州車のムードそのままのミニカー」との広告コピーに恥じない美しいデザイン。撮影場所は上高地?



●1960年5月28日マツダR360クーペ発売時の新聞広告



●1960年マツダR360クーペ販促用カード1 (縦57×横86㎜・両面1枚)
裏面が1960年のカレンダーとなった東洋工業発行の販促用カード。



●1960年マツダR360クーペ販促用カード2 (縦57×横86㎜・両面1枚)
これも裏面がカレンダーの販促用カード。純正カラー3色(マローンルージュ・サマーセットブルー・オパールグリーン)が並んでいます。バンダイの小サイズではこの純正カラー3色を忠実にモデル化しています。



●1960年 初期型実車カタログに掲載された純正色3種



●1960年マツダR360クーペ販促用カード3(縦107×横140㎜・両面1枚)
裏面にスペックが印字された葉書サイズの販促カード。初期のイメージカラーはマローンルージュ(海老茶)だったことが判ります。



●1960年マツダR360クーペ販促用カード4(縦107×横140㎜・両面1枚)
これも裏面にはスペックが印字されています。



●1960年夏 マツダR360クーペ暑中見舞い葉書
クーペが発売された年の夏に東洋工業が全国の販売会社に配布したと思われる葉書。



●1961年マツダR360クーペ販促用葉書1(縦105×横140㎜・両面1枚)
1961年2月に三角窓が付き、ツートンカラーのデラックスが追加された際の販促用葉書。



●1961年マツダR360クーペ販促用葉書2(縦105×横140㎜・両面1枚)
デラックス追加に伴い、従来型は「ニュータイプ・スタンダード」とされています。


●1961年マツダR360クーペ デラックス広報写真(縦119×横162㎜)
後方にK360等が確認できます。



●1961年?マツダR360クーペ スタンダード写真1(縦102×横152㎜)
雨上がりにクーペのウインドも汚れたまま撮影されていることから広報写真ではなく何らかの記録写真でしょうか。背後にK360、D1100等が写っています。



●1961年?マツダR360クーペ スタンダード写真2(縦102×横152㎜)
クーペは岡山ナンバー。背後にT1500?バキュームカーが写っています。



★マツダR360クーペの当時物玩具・模型
ブリキ製は萬代屋(バンダイ)の大小サイズと旭玩具製作所の3種、ミニカーはモデルペット13番と大盛屋ミクロペット7番の2種、プラモデルは大滝製作所が発売しています。その他にプラ製の駄玩具が数種類あり、メーカーの東洋工業がアンチモニー製モデル(煙草入れではなくライター)を出しています。その中から今回は萬代屋(バンダイ)の大小ブリキモデルをご紹介します。


【1960年マツダR360クーペ KRBB型 実車主要スペック】 (1960 Mazda R360 Coupe Type.KRBB/KABC Specification)
全長2980 mm・全幅1290 mm・全高1290 mm・ホイールベース1760 mm・車重380kg・駆動方式RR・強制空冷 V型2気筒OHV 4ストローク356 cc・最高出力16 ps/5300 rpm・最大トルク2.2 kgm/4000 rpm・最高速90km/h/・燃費32km/ℓ・販売価格MT30万円/AT32万円


【バンダイ 1/16(大サイズ1/12)スケール1960年(大サイズ1961年) マツダR360クーペ ブリキ製モデル玩具 主要データ】
(1/15&1/23scale 1960 Mazda R360 Coupe by Bandai Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: マツダR360クーペ(大サイズ:マツダ大型クーペ)
・バンダイ製品番号(製品管理番号): フリクションNo.796・リモコンNo.851・大サイズ不明
・主要素材: ブリキ
・全長:小サイズ180㎜(実車比1/16.5)、大サイズ240㎜(実車比1/12.4)
・全幅:小サイズ82㎜(実車比1/15.7)、大サイズ108㎜(実車比1/11.9)
・ホイールベース:小サイズ105mm(実車比1/16.7)、大サイズ139㎜(実車比1/12.6)
・スケール表記: なし
・箱サイズ(小サイズフリクション):縦86㎜×横183×厚さ76mm
・動力:小サイズ/フリクション及び電動リモコン、大サイズ/フリクション
・ボディ塗色: 小サイズ/海老茶・青・薄緑・赤・水色・緑メタ等(全て単色)、大サイズ/空色クリーム・緑クリーム等(全てツートン)
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 小サイズ/1960年(昭和35年)12月頃、大サイズ/1961年(昭和37年)9月頃
・販売価格: 小サイズ/地方150円(都内130円?)、大サイズ/全国330円(都内300円?)
・入手難易度: 小サイズ10段階評価でレベル4~5程度、大サイズはレベル10
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 6~9万円程度 (小サイズ、箱付未使用美品の場合。大サイズは箱付未使用美品なら70万円以上)


●東京玩具商報1961年1月号 萬代屋 広告(国立国会図書館の蔵書より複写:以下同)
マツダR360クーペ小サイズが地方売価150円の世界の自動車シリーズの1台として掲載されています。





●東京玩具商報1961年10月号 バンダイ 広告(同上)
社名が現在と同じバンダイに替わり、マツダR360クーペ大サイズが全国売価330円の「マツダ大型クーペ」として掲載されています・





●ニューデザイン1965年12月25日号 バンダイ大クーペ金型「コミックポリス」(同上)
財団法人輸出玩具登録協会発行「ニューデザイン」の通巻64号に掲載された謎の大クーペ。現物を見たことがないため未発売の可能性もありですが、全長24cmの大クーペの金型を流用しオープン化改造を施し電動ギミックを付けた製品。Dr.スランプの世界に登場しそうなキャラ車です。



●1964年バンダイ総合カタログに掲載されたプレイ・マップ付リモコンクーペ




●バンダイ1/16スケール1960年マツダR360クーペ 海老茶
実車カタログではマローンルージュと記載されている初期のイメージカラー










手前は大きさ比較用1/42スケール全長7センチのモデルペット




室内プリント


シャシー裏




●バンダイ1/16スケール1960年マツダR360クーペ 薄緑
実車カタログではオパールグリーンと記載されているカラー。








●バンダイ1/16スケール1960年マツダR360クーペ 緑メタリック
レアカラー。これは欧州で発見された個体で小傷もあって綺麗過ぎないことからリペイントではないと思われます。輸出向けのクーペには大抵付いている右フェンダー上のアンテナは付いていないながらも、この色は輸出専用色だったのかもしれません。








●バンダイ1/16スケール1961年マツダR360クーペ 海老茶
サイドウインド部分のみ三角窓付の1961年型に変更されています。1/16スケールの工場出荷時にはバンザイマークのタグと裏面に学校の時間割表を描き込める専用カラーカードが付けられています。






箱に封入されたカード


カード裏面




●バンダイ1/16スケール1961年マツダR360クーペ 青
実車カタログではサマーセットブルーと記載されているカラー。箱はこの赤箱タイプは少ないです。








●バンダイ1/16スケール1961年マツダR360クーペ 赤ハンドルリモコン プレイマップ付
都内800円と通常のリモコンより割高で販売されたビニール製プレイマップ付。プレイマップは広げると3m四方程度の道路が現われます。この個体は1978年(昭和53年)7月に都内で初めて発掘したバンダイのクーペで、1966年(昭和41年)あたりまでは売られていた製品であることから、発掘当時はたった12年前の製品だった計算となりますが(2020年現在で言えば2008年の玩具を発掘)、これを発掘した時、18歳の私はあまりの懐かしさに胸が震えたことを思い出します。前輪は左右前輪間の第3輪によって操舵するタイプです。








第3輪で操舵




●バンダイ1/16スケール1961年マツダR360クーペ 水色ハンドルリモコン
輸出用にも使われた英字箱。操舵は第3輪ではなく前輪自体が左右に動くタイプです。






前輪が左右に動きます。




●バンダイ1/12スケール 1961年マツダR360クーペデラックス 大サイズ 空色/クリーム
販売期間が短かったのか、滅多にアンティーク市場に現れない1/12スケールのデラックスをモチーフとした大サイズ。箱付はこれまで一度も見たことがありません。


手前は1/35スケール大盛屋フリクション7番














室内プリント


よく出来たホイルキャップ


シャシー裏面




●バンダイ1/12・1/16マツダR360クーペ 大集合!!












小サイズ2種:左1960年・右1961年






※マツダR360クーペの実車カタログについては、2012年9月28日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第61回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 1/24国産名車Vol.89 1968年トヨペットクラウン ハードトップ
2020年2月4日号。1/24国産名車は保存に相当な場所を取るためVol.30あたりまでで定期購読を中止したのですが、その後も1960年代以前の車など気になった号だけ購入しています。最新号は3代目クラウンHTの初期型(税抜3703円)。このミニカーをウルトラマンタロウに登場したウルフ777仕様に改造してみたいと思う向きもいるはず。MS51前期は1/43でもキッドボックスENIFブランドから1台税抜12600円で白・青メタ・金メタ・赤メタの4色が発売になるようですが、コスパではこの大きくてドアも開く1/24国産名車が圧倒的に上です。








なかなか良いプロポーション


室内




★オマケ(その2): 1960年発売 10インチレコード「森山加代子ヒットパレード」
東芝音楽工業JPO1073。マツダクーペ好きなら外せないレコード。ジャケットにクーペが大写しされているのはこのレコードだけだろうと思います。裏面には収録された8曲の歌詞と共に「表紙協力:東洋工業株式会社」の印字があります。帯付は未見ですが、工場出荷時には紙帯が付いていたのかもしれません。


表紙協力として東洋工業が印字されています。




★オマケ(その3): 1960年 森山加代子「月のセニョリータ」
森山加代子さん(1940年3月23日~2019年3月6日)の唄を最後に。森山さんはジョン・レノンと同じ1940年生まれだったのですね☆

★1959年バンダイ スバル360 初めてのマイカー ~ ブリキ自動車コレクションから 047

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新型コロナウイルスの影響で都内ではマスクが品薄です。いつもドラッグストアで65枚入りで500円程度の使い捨てタイプを買っているのですが、どこに行っても売っていません。アマゾンの通販を見ると65枚入りが何と9000円といった高値で売られています。商機と見て通常の何倍もの高値で販売する業者だけでなく、個人が転売しているケースもあるようです。都内でもまだ、1~3枚入りの割高なマスクは売っているのですが、何とどこの店でも「1家族2つまで」といった貼り紙がしてあります。「1人2つまで」ではなく、あえて「1家族2つまで」とするのは、独り者も大勢家族がいる人も同じ数のマスクしか買えないという話になり不公平です。
反対に、「1人1台まで」と貼り紙がされているトミカ初回などは、一族郎党引き連れて買いに来るケースも見られますが家族は単なる購入要員であってトミカを集めてはいないケースが大半と思いますので、マスクとは異なり「1家族1台まで」とするのが公平だろうと思います。

★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第47回記事として、萬代屋(現バンダイ)のスバル360をご紹介します。スバル360のブリキについては、既に「ブリキ自動車コレクションから」の第4回記事(2016年11月12日)で米澤製、第6回記事(2017年5月14日)でダイヤ(寺井商店)製をご紹介していますが、個人的に一番思い入れが強いのは幼少時にリアルタイムで買ってもらって遊び倒した今回のバンダイ製です。
バンダイ製には外箱が4種類あり、実は白楕円抜き赤箱のみ未入手のため、その箱が入手出来てから記事にしようかな~と思っていたのです。しかし、その箱は何年経ってもなかなか入手出来ないため、いつか入手出来た際には画像を追加することとしてバンダイ製スバル360をご紹介することとしますne☆☆☆


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★1958年(昭和33年)3月3日、国産自動車史に永遠に残るであろう名車「スバル360」がプレス発表されています。その日の正午過ぎに東京・丸の内にあった富士重工業の本社で記者発表会が行われたのです。
スバル360は空冷2気筒2ストローク360㏄エンジンをリアに置いた大人4人乗り16馬力で極限まで無駄を省いた車重は385kg、サイズは当時の軽規格の全長3m/全幅1.3m内でした。インダストリアル・デザイナー佐々木達三氏(1906-1998)によるエクステリア・デザインは、無駄を省いたシンプルな曲面で構成されたもので美しく可愛らしいものでした。



●サン写真新聞社発行「サングラフ」1958年12月号表紙
スバル360が表紙に登場した雑誌は意外に少なく、初期モデルではこのサングラフとモーターマガジンの1959年3月号に真後ろからの写真が使われた程度と思います。ブルーグレイ(青灰色)はサンドベージュ(肌色)と並ぶ初期のスバル360のボディカラーです。私の家の最初のマイカー1960年式スバル360はこのカラーでした。



●モーターマガジン1960年12月号 スバル360広告
「車あるたのしさ」のコピーは、まだ庶民が車を持てなかった時代を表しています。



●1960年富士重工業カレンダーより
1959年の晩秋あたりに富士重工業から全国のディーラーに配布されたと思われる大判オフィシャルカレンダーより。カタログに比べてカレンダーは後世に残りにくいため、比較的貴重な写真と思います。






【1958年 スバル360 K111型 実車主要スペック】 (1958 Subaru360 Type.K111 Specification)
全長2990mm・全幅1300mm・全高1380mm・ホイールベース1800mm・車両重量385kg・空冷直列2気筒2ストローク356cc・最高出力16ps/4500rpm・最大トルク3.0kgm/3000rpm・4人乗り・最高速度83km/h・販売価格42万5000円

【バンダイ 1/15スケール1959年 スバル360 ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/15scale 1958 Subaru360 by Bandai Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: スバル360
・バンダイ製品番号(製品管理番号): No.752
・主要素材: ブリキ
・全長: 200㎜(実車比1/15.0)
・全幅: 88㎜(実車比1/14.8)
・ホイールベース: サイズ120mm(実車比1/15.0)
・スケール表記: 1/15
・箱サイズ: 縦90㎜×横203×厚さ84mm
・動力: フリクション
・ボディ塗色: 青灰・肌色・空色・明青・卵黄・海老茶・赤・薄青メタ等
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1959年(昭和34年) 8月頃
・販売価格: 都内140円/地方150円
・入手難易度: 1st=10段階評価でレベル8程度、2nd=レベル7程度、3rd=レベル5~6程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 1st=30万円程度、2nd=25万円程度、3rd=20万円程度(何れも箱付未使用美品の場合)



●東京玩具商報1959年9月号 萬代屋 広告(国立国会図書館の蔵書より複写:以下同)
スバル360が「世界の自動車を集めましょう!!」シリーズの第1回(8月)紹介新型製品として、1959年型キャデラックと共に掲載されています。





●萬代屋1959年クリスマス・カタログより(同上)
スバル360がクラウンRS21、初代2灯スカイラインと共に紹介されています。都内売価のみが印字されています。



●萬代屋1960年 世界の自動車シリーズ専用カタログより
スバル360の都内/地方最低売価・全長・縮尺が製品写真と共に掲載されています。




●バンダイ1/15スケール1959年スバル360 青灰
バンダイ製スバル360の1stモデルはこの青灰と肌色の2色のみで、何れも実車同様にルーフが色分けされ、バンパーとウインドモールが黒塗りでフロントウインカーには橙色が色差しされています。ハンドルはブリキ製です。バンダイ製は全てフロントウインド前にカウルベンチレーターが付いた1959年型をモデル化しています。










手前は大きさ比較用1/64スケールTLV




専用タグ付


室内プリント。ハンドルはブリキ製。




●バンダイ1/15スケール1959年スバル360 肌色
2ndモデルではルーフの色分けとフロントウインカーの色付けが省かれています。ハンドルはブリキ製。






リアナンバー文字は英字と日本語があり、アトランダムに付けられていたと思われます。




手前は1/64TLV




シャシー裏面




●バンダイ1/15スケール1959年スバル360 水色
3rdモデルではバンパーとウインドモールが黒塗りからメッキ仕上げに変更され、ハンドルはブリキ製から軟質樹脂製に変更されています。










●バンダイ1/15スケール1959年スバル360 青灰
3rdモデル。これは1980年代前半に高田馬場にあったアンティーク・トイ専門店で私が最初に入手したバンダイのスバルで幼少時に私が遊び倒したモノと同じ3rdの青灰。






●バンダイ1/15スケール1959年スバル360 左ハンドル赤
国内向け3rdモデルをベースに輸出向けに左ハンドル化された製品。デメキン時代のスバル360の実車では輸出用左ハンドルが造られていないことから、1960年10月にデビューしたスバル450が左ハンドル化され「スバルマイア」(Subaru Maia)として輸出された時期以降の製品と推定。当時のバンダイはクラウンRS21や初代2灯スカイラインも輸出用の製品はわざわざ左ハンドルに造り替えるという良心的な仕事をしています。












左ハンドル


箱に封入された英文カタログとユーザーが提案事項(suggestion)を書いて送るカード。




●バンダイ1/15スケール1959年スバル360 左ハンドルライトブルーメタリック
1980年代半ばに湯島のアンティーク・トイ専門店「パニポート」で入手した左ハンドル。当時、箱なしで15万程度と高額だったのですが、一期一会でもう二度と出ないかもと思い入手。しかし、ヤフオク等のインターネット・オークションの普及でバンダイのスバルは相当な数が現存することが判ってきたこともあり、これと同じブルーメタの左ハンドルも、その後、もっと状態が良い物を何台も見かけています。2020年現在の箱なしの価格は1985年の半額程度まで落ちているようです。




左ハンドル。ハンドルの色は上掲の左ハンドル赤ボディは赤だったのが、こちらは白。




【参考】輸出向けスバルマイア実車カタログ(17.4×20.0cm・英文3つ折6面)


左ハンドル




●バンダイ1/15スバル360 大集合!!








※初期スバル360の実車カタログについては、2012年9月15日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第54回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): トミカ新製品1/64スケール ホンダ シビック タイプR トミカショップ限定「赤」
2020年2月1日発売。トミカショップの店頭販売のみ(1人3台まで購入可)。






1人3台まで




★オマケ(その2): TSM MODEL1/43スケール1977年ポルシェ911S 2.7サーフィンキャリア
品番TSM430191。定価税抜11000円。先日のオートサロンで見かけて欲しかった新製品。入荷量は少な目のため、入手希望の場合には早目の購入が無難かも。ライトイエローの塗装がなかなか美しい911☆








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「I Will」 1968
ポールの名曲の一つ。この曲を自分の結婚式で流したというファンは意外に多いようです♡


Lyrics :

Who knows how long I've loved you
You know I love you still
Will I wait a lonely lifetime?
If you want me to I will

For if I ever saw you
I didn't catch your name
But it never really mattered
I will always feel the same

Love you forever and forever
Love you with all my heart
Love you whenever we're together
Love you when we're apart

And when at last I find you
Your song will fill the air
Sing it loud so I can hear you
Make it easy to be near you
For the things you do endear you to me
Oh, you know I will, I will

★1962年バンダイ マツダキャロル クリフカット ~ ブリキ自動車コレクションから 048

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★青ガエル
渋谷駅ハチ公前広場に2006(平成18)年より設置されている元東急5000系「青ガエル」が 大館市の「秋田犬の里」へ今年2020(令和2)年5月以降に移設されることに決まったとのことです。渋谷にあるうちに、もう一度見てこようかと思います。しかし、渋谷駅周辺は100年に一度の再開発と言われるだけに景観が劇的に変りました。都内に住んでいても久々に行くと、「あれ?ここどこだっけ?」って感じになりますyone☆

★あかぎれ(ひび割れ)
皆さんは、あかぎれになることってありますか??
私は冬になると毎年なってしまい、塗り薬ヒビケアが手放せません。御承知の通り、「男子厨房に入るべからず」派ですので料理は一切しないのですが、手はかなりマメに洗います。どうも洗った後の水分の拭き取りが足らないのが原因の一つなのかもw


★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第48回記事として、バンダイの初代マツダキャロルをご紹介しますne☆☆☆ 


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★マツダは前身の東洋コルク工業の1920年(大正9年)の創立から数えて2020年(令和2年)で100周年を迎えました。
歴代マツダ車に個人的に順位を付けるとしたなら以下のようになります。1位のコスモスポーツは、誰しも1位で納得の名車と思います。6位までを60年代以前のクルマが独占しているのは、無論、個人的なノスタルジーもありますが、今日の目で見ても十分に魅力的なクルマに見えるためです。7位のMX-6と9位のカペラHTはリアルタイムで見て買おうかと思った程デザインが好きなクルマでした。

【第1位】 1967年 コスモスポーツ
【第2位】 1960年 R360クーペ
【第3位】 1962年 初代キャロル
【第4位】 1964年 初代ファミリア
【第5位】 1966年 初代ルーチェ
【第6位】 1959年 K360
【第7位】 1992年 MX-6
【第8位】 1971年 サバンナ&グランドファミリア
【第9位】 1978年 カペラHT(CB)
【第10位】 1975年 コスモAP



★東洋工業(現マツダ)は1960年(昭和35年)5月の2+2の軽四輪乗用車R360の発売に続き、1962年(昭和37年)2月に4人乗りの「マツダ キャロル」を発売しています。
前年1961年(昭和36年)10月の第8回東京モーターショーに展示された700ccセダンのプロトタイプ「マツダ700」の排気量を約半分の360ccに落として軽規格の乗用車「キャロル」として発売したものでした。キャロルのデザイン上の特徴 は、1959年デビューのフォードアングリアとよく似たリアウインドを垂直に立てルーフ後端をバッサリ切り落としたクリフカットと印象的なリアのグリルにありました。リアに搭載された360ccエンジンは、水冷 4ストローク 直列4気筒 OHVの総アルミ製で当時世界最小の4気筒エンジンでした。1966年(昭和41年)10月にフロントとリアのデザインを一新した後期型となり、1970年(昭和45年)8月まで生産され生産期間8年半の間に累計約26万5000台がラインオフしています。


●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1962年 第2号 表紙(B4判・10頁)
R360の発売翌年の1961年から3~4年程度発行されていたと思われる東洋工業の軽乗用車に特化した広報誌。大判で殆どがモノクロながらカメラマンのセンスが光る魅力的な写真が多く見られる広報誌で、何とも洒落たタイトルは仏語で日本語では「希望への道」といった意味。テニスコートの男女と共に写るキャロルは左ミラーが付かない最初期型(最初はスタンダードのみ発売)。右端の男女はR360に寄りかかっています。


この号はキャロル発売直後のもので全国の販売店で行われた発表会のグラフ(47都道府県中、27都道府県の写真を掲載)など今となっては貴重な写真が多数見られます。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1962年 第3号 中頁(B4判・10頁)
この広報誌の中央の見開きはカレンダー付の大判写真となっており、この号の見開きは「海と若者たち」。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1962年 第4号 表紙(B4判・10頁)
どこかの大学でしょうか。「教授がキャロルの新車で乗りつけたところに学生が集まって談笑している」の図。




この号のカレンダー付見開きは日航機を見つめるカップルとキャロル。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1962年 第6号 表紙(B4判・10頁)
「デパートでの買い物帰りの夫婦とリアシートのぬいぐるみと女の子」の図。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1963年 第3号 中頁(B4判)
カレンダー付の中央見開きは「木洩れ日」と題された、「陽射しの漏れる木立の中でギターを弾く男性とキャロル」の図。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1963年 第4号 表紙(B4判・10頁)
兄貴分キャロル600のデビュー後、従来のキャロルは「キャロル360」と排気量を明記した名称となり、この写真のフロントナンバーではキャロル360となっています。



●東洋工業広報誌「Rue d`Espoir(りゆ・ですぽわーる)」1963年5月別冊 表紙(B4判・16頁)
1963年3月9日に生産累計100万台目をラインオフするに当って特別にゴールデンキャロルを生産して祝った際の特集号。この号には戦前からのマツダ歴代モデルの写真も掲載されています。




100万台を祝い、くす玉が割れ花吹雪が舞う。


ゴールデンキャロルを東洋工業の重鎮連がシャンパンをかけて祝っています。


当時、31~32歳の戸川昌子さん(1931年3月23日-2016年4月26日)が100万台達成の祝辞を寄せています。




【1962年 マツダ キャロル KPDA型 実車主要スペック】 (1962 Mazda Carol Type.KPDA Specification)
全長2980mm・全幅1295mm・全高1340mm・ホイールベース1930mm・車重525kg・水冷 4ストローク 直列4気筒 OHV358cc・駆動方式RR・最高出力18ps/6800rpm・最大トルク2.1kgm/5000rpm・乗車定員4名・最高速度90km/h・販売価格37万円



【バンダイ 1/15スケール1962年 マツダ キャロル ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/15scale 1962 Mazda Carol by Bandai Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: マツダ キャロル
・バンダイ製品番号(製品管理番号): 不明
・主要素材: ブリキ
・全長: 200㎜(実車比1/14.9)
・全幅: 85㎜(実車比1/15.2)
・ホイールベース: 120mm(実車比1/16.1)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦90㎜×横208×厚さ80mm
・動力: フリクション
・ボディ塗色: サーモンピンク・ブルー・アイボリー・クリームイエロー/ライトグリーン・クリームイエロー/オレンジ・アイボリー/スカイブルー・アイボリー/レッド等 (リモコン仕様はツートンのみ)
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1962年(昭和37年) 12月頃
・販売価格: フリクション都内180円/全国200円・ハンドルリモコン都内450円/全国480円・ドライブマップ付ハンドルリモコン都内820円/全国860円
・入手難易度: 10段階評価でレベル4~5程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 7~10万円程度(フリクション・リモコン共に箱付未使用美品の場合)


●バンダイ1965年版総合カタログに掲載されたキャロル

フリクション


プレイマップ付ハンドルリモコン



●東京玩具商報1964年7月号 バンダイ 広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
ハンドルリモコンの一員としてキャロルが掲載されています。






●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル サーモンピンク
リアルタイムに市場に出た初代キャロルの玩具/模型は意外に少なく、このバンダイ製と一宏工業(イチコー)製のブリキ2種以外にはミヤウチ(ベスト科学)の後期型プラモデルと東洋工業特注のアンチモニー製ライターがある程度。ミニカーはリアルタイムには全く造られず、21世紀に入ってからエブロ・京商・コナミ・TLVなどで続々とリリースされています。当時物では全体のバランス、細部の造り込みなどでバンダイ製がスケールモデルとしては最も優れています。










手前のパトカーは大きさ比較用1/64スケールTLV




リアルなリア周りの造形




マツダマーク「m」の入ったリアルなホイールキャップ


室内プリント


シャシー裏




●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル ブルー










●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル ハンドルリモコン クリームイエロー/ライトグリーン
リモコンの1stモデルはリアウインカーが赤色プラパーツで造られハンドルを切った際に点滅し、リモコン操作部がブリキ製。また箱は小ぶりでアカバコビーシーの印字があります。リモコン仕様は実車のデラックスを想起させるツートンカラーのみ。箱絵のキャロルのフロントナンバーが「5」なのは御愛嬌。






点灯式テールライト






ルーフにアカバコビーシーのシール




●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル ハンドルリモコン アイボリー/スカイブルー
リアウインカーの点滅するリモコンの1st。












●バンダイ1/15スケール1962年マツダ キャロル ハンドルリモコン クリームイエロー/オレンジ
リモコンの2ndモデル。リモコン操作部がブリキ製からプラ製に替わり、リアウインカー点滅アクションが省かれています。このオレンジツートンの個体は1978年(昭和53年)に私が最初に遭遇したバンダイ製キャロル。これを初めて見た時は懐かしさで胸が震えたものでした。






非点灯のブリキ製テールライトに変更







●リモコンの箱2種
上:1st、下:2nd。文字配列が異なり、1stの方が少し小さく、何れも同じ写真が使われていますが、御愛嬌の5ナンバーは地名も数字も異なり、また2ndではフェンダーミラーが消されています。




●バンダイ1/15マツダ キャロル 大集合!!










※初代キャロルの実車カタログについては、2012年10月6日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第66回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): トミカリミテッドヴィンテージ新製品1/64スケール 1968年ダットサンブルーバードエステートワゴン&ブルーバードバン「ヨコハマタイヤ」
2020年2月7日発売新製品。2009年に2種が発売になってから何と11年ぶりのバリエーション追加。ワゴンがLV-81aで定価税抜2400円、バン「ヨコハマタイヤ」が2600円。2009年には1200円程度だった定価が10年で何と2倍になっています。物価は2倍にまでは上がっていないため、個人的には現在のTLV&TLV-Nは割高な感じがします。












★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Here, There And Everywhere」 1966
リボルバ―収録のポールの名曲。ちょっとベタですが、この曲も自分の結婚式で流したというファンが意外に多いようです♡


Lyrics :

To lead a better life
I need my love to be here

Here, making each day of the year
Changing my life with a wave of her hand
Nobody can deny that there's something there
There, running my hands through her hair
Both of us thinking how good it can be
Someone is speaking, but she doesn't know he's there

I want her everywhere
And if she's beside me I know I need never care
But to love her is to need her everywhere
Knowing that love is to share
Each one believing that love never dies
Watching her eyes and hoping I'm always there

I want her everywhere
And if she's beside me I know I need never care
But to love her is to need her everywhere
Knowing that love is to share
Each one believing that love never dies
Watching her eyes and hoping I'm always there

I will be there
And everywhere
Here, there and everywhere

★1966年 野村トーイ130セドリック 大小サイズ ~ ブリキ自動車コレクションから 049

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★もうすぐバレンタインデー♡
最近は義理チョコが年々減少傾向にあり、法人内での義理チョコを禁止するところも増えているようです。そして、旧来の女性から男性にということに拘らず、同性の友達や自分へのプレゼントとして買う人が年々増えているようです。御承知の通り、私の場合は義理でも誰からも貰えないという状況が長年続いているため、義理でも構わないから是非貰いたいなあ、例え義理でも貰えたならどんなに幸せな心持ちになるだろうか♡というのが本音だったりもします☆

★今日は祝日「建国記念の日」
初代天皇「神武天皇」が即位した日として1872年(明治5年)に始まった紀元節が戦後廃止された後、1967年(昭和42年)に現在の名称となって復活した経緯があり、現在でも天皇制反対論者等から批判があるようです。個人的には天皇が現人神として崇められた暗黒の時代を思い出すと批判する気持ちも判らなくもないのですが、復活してからでも既に半世紀以上続いている国民の祝日であり、何にしても休みは多い方がいいので、「まあ、今のままでもいいんじゃないの」という少々軽薄な立場だったりもします。

★閑話休題
祝日で自由時間があってアップ出来る時には一つでも記事をアップしておこうということで、今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第49回記事として野村トーイの130セドリック大小サイズをご紹介しますne☆☆☆ 



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★ブリキ製130セドリック
スケールが大きい順に米澤玩具・野村トーイ(プラボディの標準サイズも有)・アサヒ玩具・バンダイ(標準サイズ以外にポケットリモコンシリーズの小サイズ有)・イチコーと国内の玩具メーカー5社で競作されています。130セドリックは個性的かつ先進的なピンファリーナデザインが災いしてセールスは苦戦し、後期型ではその個性をバッサリ削ぎ落としてまるで別のクルマに見えるモデルとなりましたが、玩具メーカー各社が初期ないし前期型を競作した事実は1960年代を代表する高級車セドリックの最初のフルモデルチェンジが如何に世間に注目されていたかが判るように思います
今回ご紹介する大小の野村トーイ製の中で大サイズの方は本シリーズ第35回記事でご紹介した米澤製に次いでスケールが大きく、なかなか迫力があります。


●1966年?西武新宿線「武蔵関」南口駅前の130タクシー
いき出版2015年12月23日発行「練馬区の昭和」より練馬区所蔵写真。中央の三角地点の先端の交番、左端の三井銀行(現在は三井住友銀行)、左手の荻窪行き関東バスの停まるバス停、その先の書店「文雄堂」など、半世紀以上を経た現在も同じ位置にあります。右手の130タクシー後方の拓銀は現在マンションに変っています。撮影年月日不詳ですが、オーバーを着た人、和装の御婦人が写っていることから、お正月の撮影かもしれません。都電など路面電車の写真集を時間を掛けて探せば、このような130セドリックのタクシーが写り込んだ写真は沢山出てくると思います。






【1966年 日産セドリック スペシャル6  H130型 実車主要スペック】 (1966 Nissan Cedric Type.H130 Specification)
全長4680mm・全幅1690mm・全高1455mm・ホイールベース2690mm・車重1290kg・FR・L20型4サイクル水冷SOHC1998ccエンジン・ツインキャブ・最高出力115ps/5200rpm・最大トルク16.5kgm/4400rpm・変速機3速コラムMT・前輪独立懸架・乗車定員6名・最高速度160km/h・販売価格:東京店頭渡し115万円



【野村トーイ 1/14(小サイズ1/18)スケール1966年後期(小サイズ1966年前期)日産セドリック スペシャル6 ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/14&1/18scale 1966 Nissan Cedric Special6 by Nomura Toy Tin model KEY DATA)

・外箱に印字された商品名: セドリックスペシャル(小サイズ:ニューセドリックスペシャル)
・野村トーイ製品番号(製品管理番号): 大サイズノーマルNo.240・大サイズパトカーNo.225・小サイズノーマルNo.222・小サイズパトカーNo.225?

・主要素材: ブリキ(小サイズ:ボディプラ製)
・全長: 大サイズ328㎜(実車比1/14.3)、小サイズ263㎜(実車比1/17.8)
・全幅: 120㎜(実車比1/14.1)、小サイズ95㎜(実車比1/17.8)
・ホイールベース: 185mm(実車比1/14.5)、小サイズ155㎜(実車比1/17.4)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 大サイズ:縦125㎜×横330×厚さ105mm、小サイズ:縦100㎜×横270㎜×厚さ87㎜
・動力: フリクション
・ボディ塗色: 大サイズ:青メタ・赤メタ、小サイズ:赤のみ?(パトカーは大小サイズ共に白/黒)
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 大サイズ:1967年?、小サイズ:1966年12月頃?
・販売価格: 大サイズ都内400円/全国440円・小サイズ都内330円/全国360円(1969年頃、都内350円/全国380円に値上げ)
・入手難易度: 10段階評価で大サイズレベル8程度、小サイズレベル6程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 大サイズ12~20万円程度、小サイズ3~4万円程度(何れも箱付未使用美品の場合。警視庁パトカーの方が稀少ながらノーマルの方が人気があるため概ね同程度の評価と推定。)



●野村トーイ1968年版総合カタログより

130セドリック大サイズ ノーマル


130セドリック大サイズ パトカー


130セドリック小サイズ ノーマル



●野村トーイ1971年版総合カタログより
小サイズのパトカーは後から追加されたのか上掲の1968年版カタログには掲載がなく、この1971年版には掲載されています。




●野村トーイ1/14スケール1966年後期130セドリック スペシャル6ノーマル 青メタリック(大サイズ)
テールライトの間にクロームメッキのガーニッシュが付いた1966年6月以降の1966年後期型をモデル化しています。これは函館で発掘された個体。












手前は大きさ比較用1/64スケールTLV130




Specialのエンブレム


室内プリント


リアトレイに戦前から連綿と使われた菱形にT.Nの野村ロゴ


シャシー裏




●野村トーイ1/14スケール1966年後期130セドリック スペシャル6ノーマル 赤メタリック(大サイズ)












緩衝剤も入った工場出荷時の状態




●野村トーイ1/14スケール1966年後期130セドリック スペシャル6警視庁パトカー(大サイズ)
ホイルキャップ4個、ファンダーミラー左右、サイレン、アンテナ等が欠品の遊び倒されたジャンク。しかし、パトカーは現存数が少なく状態を問わず殆ど見掛けません。










●野村トーイ1/18スケール1966年前期130セドリック スペシャル6ノーマル 赤(小サイズ)
ボディ:A.B.S.プラ製、シャシー/室内等ブリキの小サイズ。左右テールライト間にガーニッシュの付かない1966年前期型をモデル化していることから、大サイズより先に市場に出たものと推定。ボンネット、トランク開閉アクション付。左右フェンダーとリアエンドにはSpecial6のバッチが彫られているのに残念ながらフロントグリルはカスタム6のものが付き、箱絵もカスタム6が描かれています。ボディ成型色のままであるため、恐らくカラーバリエーションはなし。開閉アクションに惹かれて当時買ってもらった、個人的には思い出のモデル。私が小2から小3になった1968年(昭和43年)の春先あたりと思いますが、買ってもらった時の玩具店の情景を今でもよく覚えています。




カスタムのフロントグリル




Special Sixの浮彫




手前は1/66TLV




ボンネット、トランク開閉


6気筒エンジン


ブリキ製の室内プリント


シャシー裏




●野村トーイ1/18スケール1966年前期130セドリック スペシャル6 警視庁パトカー(小サイズ)








ボンネット、トランク開閉




●野村トーイ130セドリック大小サイズ 大集合!!










※130セドリック前期型の実車カタログについては2015年5月6日の自動車カタログ棚からシリーズ第264回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): USJ限定トミカ スバル360「名探偵コナン」
現在、都内の専門店やレンタルショーケースで1500~2000円前後で売られています。現在、USJオンラインストアでは売られていないため、USJに行けば購入できるものなのかは不明。USJではRX-7(FD)のトミカも売られていたようです。








★オマケ(その2): 英コーギー319番1/43スケール 1966年ランボルギーニミウラP400GT
ダイキャスト製。全長95㎜。前後カウル開閉アクション付。スピードホイールながらカットガラスのジュエルライトが魅力的なミニカー。初版は牛のフィギュア付だった気がしますが、この2台は何れも箱に「1972」の印字があります。イエローはフェンダーミラーが付き、フロントフード内のスペアタイヤも本物のタイヤ付なのが、シルバーでは省かれています。










なかなか出来の良いエンジン






★オマケ(その3): 今日のビートルズ 「And Your Bird Can Sing」 1966
リボルバー収録のジョン作品。私も中学生の頃にコピーしましたが、この曲はギターの練習にうってつけ☆

★1959年バンダイ・米澤・青眞マツダK360けさぶろう ~ブリキ自動車コレクションから050

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★新型コロナウィルス
日本国内でもどうやら市中感染が始まったようです。例え感染しても致死率は2~3%で、高齢で体が弱っている場合や呼吸器系の持病がある場合以外は、まず命を落とすことはないようですが、感染しないに越したことはありません。私の場合、平日は通勤で混んだ電車に乗ることは避けられないため、感染しないよう対策したいところです。しかし、手持ちのマスクは残り10枚を切っています。周りに咳き込んでいるいる人がいる場合など、手持ちのタオルなどで口と鼻を覆っても防御効果は得られるとのことですので、高値であってもマスクを買うかどどうかは少々迷うところです。しかし、花粉の季節にも入りマスクが必要な人は世の中多いと思いますが、マスクの需要に供給が追い付き、どこでも安価で買える状況に戻るのは、いつ頃になるのでしょうか☆☆

★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズの記念すべき?第50回記事として萬代屋(現バンダイ)・米澤玩具(ヨネザワ)・青眞商店(アオシン)からリリースされたマツダK360の当時物ブリキ玩具をご紹介しますne☆☆☆


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●ます美のデラックス絵本「のりもの」表紙 (B5判・12頁)
東京都中央区八重洲6-7に存在した「ます美書房」発行。当時定価50円。表紙絵:中村春生 画伯。発行年月日の印字はなしですが、マツダK360と縦目のセドリック初期型が描かれた表紙から1960年(昭和35年)~1961年(昭和36年)あたりと推定。表紙にマツダK360がメインで描かれたのは恐らくこの絵本のみ。K360については、私がまだ小学校低学年の頃、近所の原っぱに乗り捨てられて放置された廃車体があって、ドアを開けて入り運転室で遊ぶことがワクワク感MAXのこの上もなく楽しい遊びだったことを思い出します♪



★東洋工業 (現マツダ)は、1957年にデビューして大ヒットした軽三輪ダイハツ・ミゼットの対抗馬として1959年(昭和34年)5月に軽三輪トラック「マツダK360」を発売しました。
マツダK360はデビュー時点においては国内で初めての丸ハンドルの軽三輪で、4ストローク OHV 2気筒エンジンを運転席背後下に搭載したミッドシップであったことが特徴でした。ボディデザインは同時期のマツダ三輪各種、ロンパー、R360クーペ、キャロルを手がけた小杉二郎(1915年~1981年)氏によるもので、チャーミングかつ可愛らしいものでした。マツダK360は東洋工業のヒット商品となり、1960年代、ダイハツ・ミゼットMP型と並ぶ軽三輪として日本中に溢れました。1969年(昭和44年)3月までの丸10年に亘って生産が続き、計28万台が市場に出ています。


【1959年マツダK360 KTBA43型 実車主要スペック】 (1959 Mazda K360 Specification)
全長2975mm・全幅1280mm・全高1430㎜・ホイールベース2060mm・車重485kg・強制空冷OHV4サイクルV型2気筒356cc・最高出力11ps/4300rpm・最大トルク2.2kgm/3000rpm・乗車定員2名・最大載載量300kg・最高速度65km/h・販売価格23万円


【1/15バンダイ・1/16ヨネザワ・1/18アオシン 1959年マツダK360 ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/15.5Bandai・1/16Yonezawa・1/18Aoshin 1959 Mazda k360 Tinplate model toy KEY DATA)

・商品名: マツダK360(バンダイ製郵便車は「マツダK360郵便車」、米澤製は「ニューマツダK360」)
・バンダイ/ヨネザワ/アオシン製品番号(製品管理番号): 不明
・主要素材: ブリキ
・全長: バンダイ190㎜(実車比1/15.7)、ヨネザワ180㎜(実車比1/16.5)、アオシン170㎜(実車比1/17.5)
・全幅: バンダイ85㎜(実車比1/15.0)、ヨネザワ80㎜(実車比1/16.0)、アオシン73㎜(実車比1/17.5)
・ホイールベース: バンダイ130㎜(実車比1/15.8)、ヨネザワ125㎜(実車比1/16.5)、アオシン115㎜(実車比1/17.9)
・スケール表記: バンダイのみ箱に1/15.5のスケール表記あり
・箱サイズ: バンダイ:縦90㎜×横190×厚さ90mm、ヨネザワ・アオシン不詳
・動力: フリクション
・ボディ塗色: 3社共に実車通りのアイボリー/ピンク、アイボリー/ブルー、アイボリー/レッド。バンダイ製のみ黄色1色と赤の郵便車あり。
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 各社共1959年9~10月頃
・販売価格: バンダイノーマル都内140円/全国150円・バンダイ郵便車 都内220円?/全国240円・ヨネザワ幌なし都内100円/全国110円・米澤幌付 都内130円/米澤全国140円・アオシン都内100円/全国110円
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度、バンダイ郵便車はレベル10
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: バンダイノーマル15~18万円程度、バンダイ郵便車40~50万円程度、ヨネザワ18~28万円程度、アオシン25~35万円程度(何れも箱付未使用美品の場合)


●東京玩具商報1959年10月号 萬代屋 広告(国立国会図書館の蔵書より複写・以下同)
マツダK360がフィアット、サーブと共に10月の新製品として掲載されていますが、何故かK360のみ製品写真ではありません。





●東京玩具商報1959年11月号 青眞商店 広告(同上)
K360が新製品として掲載されています。この最初の広告ではドアに青眞製品特有のK360のプリントがありません。





●東京玩具商報1960年12月号 青眞商店 広告(同上)
1年後のこの広告ではドアにK360のプリントが入っています。





●東京玩具商報1962年3月号 バンダイ 広告(同上)
1959年秋のK360発売から2年以上を経て郵便車が追加されています。





●萬代屋1960年「世界の自動車を集めましょうシリーズ」専用カタログより
K360は製品の箱には1/15.5の印字があるにも関わらず、このカタログでは1/16と印字されています。また、東京玩具商報の広告同様に何故か製品写真ではありません。



●米澤玩具1963年版総合カタログより
幌付ニューマツダK360の製品名で幌付きが掲載されています。




●1/15.5スケール バンダイ1959年マツダK360 アイボリー/ピンク
3社で競作されたK360は何れもビニールサイドウインドにフロントバンパーの付かない初期型をモデル化していますが、その中で最もスケールが大きいのはバンダイ製。フロントのmatsudaロゴまで浮彫されていますが、実車を見た印象よりも左右ヘッドライトが離れ過ぎの感があるのが難点です。この個体はブリキ製のハンドルとハンドルパーツに台座も付いた1stモデル。バンダイ製のK360はヘッドライトのメッキが薄く、綺麗にメッキが残っているものは殆ど存在しないようです。










手前は大きさ比較用1/64スケールTLV






台座付ブリキ製ハンドル


シャシー裏




●1/15.5スケール バンダイ1959年マツダK360 アイボリー/ブルー
ハンドルの台座パーツが廃されハンドルがプラ製となった2ndモデル。












台座なしプラ製ハンドルに変更




●1/15.5スケール バンダイ1959年マツダK360郵便車
数台しか現存が確認されていない郵便車。これまで箱付は見たことがありません。


残念ながら荷箱後ろの扉が欠品しています。










プラ製ハンドルの2ndベース




●1/16スケール ヨネザワ 1959年マツダK360幌付き アイボリー/ピンク
ビニール製の幌が何ともいい味を出しています。私が幼少時にリアルタイムで遊んだのは、この米澤製K360でした。室内にはハンドルが付いていますが、メーター等のプリントは省かれています。










手前は1/64スケールTLV




ハンドルが付くだけのあっさりした室内



【参考】
2012年3月ヤフオクに出品され14万3000円で落札された幌なしバージョンの箱の出品画像


2017年8月ヤフオクに出品され22万6000円で落札された幌付バージョンの箱と本体の出品画像。バランスの崩れた何とも下手な箱絵です。




●1/18スケール アオシン 1959年マツダK360 アイボリー/ピンク
フロントのmatsudaロゴ、ドアのK360ロゴがプリントされて派手な印象の青眞製。この1stモデルでは室内に別パーツでハンドルが付きますが、2ndモデルではハンドルが省かれプリント表現に替わっています。3社の中で一番小ぶりながら、丁寧に造られた凝縮感があり、なかなか魅力的です。










1/64スケールTLVとの比較


ハンドル付の1stモデル




●2020年1月ヤフオクに出品された1/18スケール アオシン 1959年マツダK360 アイボリー/ブルー2ndモデル箱付
ヤフオク2020年1月31日終了の出品画像。落札価格22万7000円。ハンドルが別パーツからプリント表現に替わった2ndモデル。窓枠やヘッドライトのメッキが黒ずんで劣化していますが、箱付は滅多に見掛けません。


箱には「軽免許で乗れる・・・」の印字


ハンドルがプリントの2ndモデル




●バンダイ・ヨネザワ・アオシン1959年マツダK360大集合!!








上から順にバンダイ、ヨネザワ、アオシン。大きさが少しずつ異なることが判ります。






※マツダK360の実車カタログについては2012年12月3日の自動車カタログ棚からシリーズ第92回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): ペガサス製 1/36スケール程度 1959年マツダK360幌付き12台セット未使用
箱サイズ:175×245×40㎜。本体全長83㎜。1960年代に駄菓子屋などで売られたプラ製の駄玩具。ミゼットMPと共用の箱。この箱にはミゼットは1台もなくK360ばかり12台(赤青緑が各4台)が入っています。驚くべきことにビニール製の幌上部に描かれた草花の模様は手書きで全て異なります。緑・赤・白の絵筆を使い分けて、熟練の塗り師の方がサッサッサッと大量に塗ったのでしょう。これはオマケにするには大物過ぎるので別記事として改めて詳細にご紹介したいと思います。


右端は1/64スケールTLV




★オマケ(その2): マウント社 タクシーゲーム
箱サイズ:縦128×横157×厚さ25㎜。この週末、整理をしていたら出てきた、1980年代後半に箱に惹かれて入手した未使用のゲーム。1964年RS40クラウンタクシーの後ろには横目のセドリックタクシー。そして、注目すべきは、何とタクシーの文字の下に五十嵐平達先生がデザインした1963年スーパーデラックスはとバスAタイプ月光仮面が写り込んでいます。




貨幣も封がされたままの未使用状態




★オマケ(その3): CARグラフィック1962年12月号
これも、この週末、整理をしていたら出てきた、B5判時代の初期のカーグラ。特集「国産新車をテストする」では、小林彰太郎氏がデビューしたばかりのS40DグロリアとRS41クラウンをテストし、ざっくり言えば、「グロリアはトルク不足のため噂の2500cc6気筒エンジンを搭載すれば文句なし」、「クラウンは3速+ODは使いにくく4速ミッションを付ければ文句なし」といった結論となっています。この号は1962年の東京モーターショーのレポートも掲載されており、国産旧車好きにはお薦めの1冊。






ロードテストは村山で行われているため、撮影場所は村山周辺でしょうか。




★オマケ(その4): 2020年2月トミカ新製品
2020年2月15日(土)はトミカ新製品発売の第3土曜日ということで、近所の家電量販店に買いに行ってきました。今月の新製品は、59番1/62スケール フェラーリF8 トリブート(通常品が青メタ・初回限定は赤)と21番日産ノートパトロールカー「埼玉県警」。フェラーリはテールライトが別パーツなのが、細密感があって良い感じです。ノートパトは警視庁ではなく埼玉県警であるところが良いです♪








★オマケ(その5): 今日のビートルズ「I'm Looking Through You」 1966
邦題:君はいずこへ。ラバーソウルB面3曲目。ビートルズは基本アルバムで聴いたので、ジョンのガールの後にポールのこの曲という流れが頭に染みついています☆

★2020年 第12回ノスタルジック2デイズ in パシフィコ横浜 旧車イベント レポート

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★新型コロナウイルス
コウモリに宿っていたウイルスがヘビを介しヘビを食す文化のある中国人の間で感染が広まったと言われるコロナウイルスですが、感染した場合の致死率は高くはないとはいえ、まだまだ先が見えない状況が続いていますね。
元々、中国人旅行客の多かった北海道内の広域で、感染ルートが特定出来ない感染者が多数発生していることから、道内では既に市中感染が始まっていると見るべきなのでしょう。北海道で感染が爆発し、やがて、日本中で感染が爆発的に広まるという、恐怖のシナリオも想定しておくべきなのでしょうね。
新型ウイルスの感染初期にはHIV治療薬が効果があることが確認されているようですが、肺炎に至り重症化した場合には対症療法以外に現時点では為す術がなく、根本的にウイルスを退治するような薬の開発には少なくとも数ヵ月、場合によっては簡単には開発が出来ない可能性もあると言われていますので、食料や日用品の買い物に近所のスーパーなどへ行くことまで控えるのはなかなか難しいとしても、不要不急の外出を出来る限り控え感染リスクを減らすことが当面最も有効な対応策と言えるでしょうか。実際、現在、武漢では外出は3日に1回までに制限されているようです。しかし、そうなると、平日は毎日混んだ通勤電車に乗ることが避けられない首都圏の私のような勤め人は仕事を在宅ワークに切り替えるなどしない限り、対応が出来なくなりますyone☆☆


★閑話休題
昨日、2020年(令和2年)2月22日(土)は、2月恒例のノスタルジック2デイズに行ってきましたので、簡単にレポートしておきますne☆
芸文社の旧車全般を扱う雑誌ノスタルジックヒーローよりも後発の1980年代車をメインに扱う雑誌ハチマルヒーローの方が売り上げは多いそうですが、御承知の通り、私の場合、ハチマルヒーローは一度も買ったことがなく、また読みたいと思ったこともなく、従って1980年代以降の自動車には殆ど興味がないため(註:ポルシェは除く)、古い年代の車両のみのご紹介となりますが、悪しからず御了承くださいne☆☆☆



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★第12回ノスタルジック2デイズ 2020 開催概要

・会期: 2020年(令和2年) 2月22日(土)・2月23日(日)
・開催時間: 午前10時~午後5時(クラブヒーロー会員は午前9時半~)
・開催場所: パシフィコ横浜 展示ホールB・C・D
・入場料: 1日券当日2500円(前売り2200円)、2日券当日4200円(前売り3600円) ※何れも1日当り500円の金券付
内容: 旧車の展示・販売、ミニカー等旧車関連グッズの販売


★ノスタルジック2デイズは、あのクルーズ船からも程近いパシフィコ横浜での開催であり、また、屋外イベントに比べて感染リスクの高い大規模な室内イベントということから、知人からは「今年は危ないから行かない方がいいんじゃない」と言われたのですが、室内イベントが危険なら大勢の人が集まる映画館やライブハウスや結婚式へも行けない、閉じられた空間に大勢が乗る飛行機や新幹線にも乗れないといった話にもなりますので、感染の可能性がないとは言えないけれども、まあ、大丈夫だろうと思って行ってきました(会場滞在時間:約1時間)☆☆

★蓋を開けて見たら、どうやら感染を恐れて出展を見送ったり、来場を控えた人が多かったらしく会場内は閑古鳥が鳴いてガラガラでした。
ノスタルジック2デイズの中で行われるイベントの類も中止になったりなどしていました。尤も来場者が少ないため、イベントを予定通り開催しても観る人が殆どいないような状況ともなりそうです。主催者側はあまりにも来場者が少ないと会場費を回収できず赤字となることが避けられないように思いますが、かと言って、イベントを急遽中止した場合は、通常、会場使用については高額なキャンセル料が発生するため、まあ、今年は赤字になったとしても仕方がないでしょうね☆☆


●日常風景の中のマツダK360
今回のイベントの一番の収穫はマツダ100周年記念展示の中にあったこの1枚の写真。まだ新車に近い状態に見えるK360に右端の三輪車の坊や、街を歩く和装の女性達、商店街の看板など何とも魅力的な写真です。K360を主役に置いた構図が秀逸なことから、東洋工業(現マツダ)のオフィシャルフォトでしょうか。



●パシフィコ横浜



●電光看板



●会場内は閑散



●ミニカーなどの物販ブースも人はまばら




●1955年フライングフェザー
1970年代より、自動車史/自動車文化史の第一人者であった五十嵐平達先生とも親交のあった林克巳氏のコレクション。五十嵐先生と言えば、昨2019年に没後19年を記念してCG編集部にいた三重宗久氏が世話人となり、「五十嵐先生を偲ぶ会」が開催されたそうですが、自動車メディアor自動車評論のプロではなくとも、そうした会に参加を希望する「五十嵐チュードレン」とも言える在野(アマチュア)の五十嵐先生に多大な影響を受けた旧車趣味人や自動車史研究者は、世の中、恐らく大勢いるのではないでしょうか。












タータンチェックのシートはオリジナル


※フライングフェザーの実車カタログについては、2012年7月21日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第25回記事をご参照ください。



●1957年フジキャビン
右側(ドライバ―側)にもドアの付いた後期型。これも林 克巳氏のコレクション。




1つ目小僧






後1輪チェーン駆動


助手席が前後方向に後退しているのは、運転席側から左ドアへの出入りを可能とするため。


※フジキャビンの実車カタログについては、2012年7月31日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第31回記事をご参照ください。



●1937年ダットサン17型セダン
全長2790mm・全幅1190mmと現代の軽自動車よりもずっと小さいクルマながら、リアルタイムで購入出来た日本人は開業医等の富裕層のみでした。同時代のアメリカでは既に自動車は一家に2台の時代に入っていたことを思えば、当時の日米の国力の差は明白で日米開戦が如何に無謀なことであったかが判ります。






※戦前ダットサンの実車カタログについては、2013年11月27日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第192回記事をご参照ください。



●1938年マツダGA型三輪トラック
マツダ100周年を記念して、このGA型トラック以外に1969年ルーチェロータリークーペ(RX-87)、1982年?初代FFファミリアXG、1989年ユーノスロードスターが展示されていました。








※戦前マツダ三輪の実車カタログについては、2017年1月21日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第338回記事をご参照ください。



●1964年ホンダF-1 RA271
ホンダコレクションホールの保存車両。






●1964年第2回日本グランプリ再現「ポルシェ904 VS プリンス スカイラインGT」
2台共に実物ではなく同型車。








●1964年第2回日本グランプリ「プリンススカイラインGT砂子義一 車両」
これも実物ではなく同型車。2020年1月3日に砂子氏が87歳で逝去されたことから、来場者の寄せ書きコーナーも設置。






●1964年プリンスグロリア東京五輪公用車
これは本物。












●1966年トヨタ2000GTボンドカー
本物ではないにしても、良い仕上がり。








●1970年?いすゞベレット1600GT「横山 剣」
ベレGの後ろに横山氏の姿も見えます。ベレGはやはり国産スポーツクーペの中ではトヨタ2000GTと並ぶ美しさ・カッコ良さです♪








●1969年いすゞベレット1600スポーツ2ドア
販売価格231万円。中味はベレGと同じ羊の皮を被った狼。






●1969年ダットサン サニークーペ1000デラックス
販売価格198万円。






●1966年トヨペット クラウン カスタム
販売価格360万円。










●1966年トヨペット クラウン スーパーデラックス
2代目クラウン最終型の最高グレード。これは非売品との由でした。








●1972年ニッサンプレジデント
販売価格297万円。新車当時の定価より安い位の価格は旧車としては割安に感じます。






●1971年ダットサントラックL521型
「沖4」ナンバーの沖縄向け左ハンドル車。販売価格150万円。この車をモデル化したホンコントミカ42-1番を思い出します。




●1974年ダットサントラックLG620型
これも沖4ナンバーの沖縄向け左ハンドル車。販売価格130万円。




●イベント・プログラム(A4判・日本語32頁)



●イベント会場限定表紙のノスタルジックヒーロー2020年4月号 Vol.198




●イベント会場で購入したミニカー

1)ミニチャンプス 1/43スケール 1967年ポルシェ911タルガ「Rijkspolitie」
オランダ警察仕様。発売時に1台買って持っていますが税込1000円という価格に釣られて購入(汗)。



2)ホットウィール日産ガレージ
定価税抜3800円が会場価格は税込3300円。ビンテージ日本車が猛烈に増殖している最近のホットウィールは最早追いかけることが出来ず(汗)、殆ど買っていないのですが、これはジオラマ風の造りに魅かれて衝動買い(大汗)。






★オマケ(その1): トミカ50周年ヒストリーセレクションVol.1 1/59スケール トヨタ2000GT
2020年2月20日発売。定価税抜1000円。書店限定販売。2002年のトミカリミテッド金型。50周年記念トミカは何故かどれもグリル周りが黒塗りされているのが難点。




例によって日本製時代からの金型ではなく2002年金型。




★オマケ(その2): ガチャガチャ1/64スケール トヨタランドクルーザーFJ40
1台(1回)税込400円。赤・青・緑・白の4色あり。製造者:有限会社プラッツ、製造委託:株式会社トイズキャビン、販売者:アイビーフォー株式会社。人気のあったジムニーのガチャガチャは1台も買わなかったのですが、このランクルにはそそられてつい2回ガチャガチャしました。出来がいいので、残り2色もまたの機会に入手したいところ♪








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「It won't be long」 1963
ビートルズ2枚目のアルバム「With the Beatles」A面1曲目のジョンのナンバー。この曲を聴くと元気が出ますyone☆

★1965年アサヒ玩具トヨペット コロナRT40型 ~ ブリキ自動車コレクションから 051

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しかし、もう3月ですne☆
今日のTOKYOはとても暖かです☆
明日はまた冷え込む予報ですが、全体としては今年の冬は暖冬で都内での桜の開花は例年より早く3月半ばあたりのようです☆


恋女房も子供もいない私の場合、孤独死して死後2週間あるいは1・2ヵ月後に発見されるといったことになる可能性があります。
親戚などには私が蒐集してきた大量のブリキのオモチャ、ミニカー、鉄道模型、自動車カタログ、鉄道車輛カタログ、アナログレコード等のモノに関心のある人は皆無のため、死後に廃品回収業者が来て、
例えば、
これだけの大量のモノを処分するには軽く百万円以上は掛かりますが、中には多少は値打ちのあるモノが含まれているようですので、処分費用は相殺してゼロ、1円も戴かずに全てのモノを処分させていただくということでは如何でしょう?
と言われたら、親戚は、
これだけ大量のモノを無料で処分してもらって家が綺麗に出来るなんてラッキー♪良心的な業者さんにお願い出来て良かった~♪
などと考えて、業者さんの言うままに無償での処分をお願いしてしまうという可能性は案外高いように思えます。
尤も適正な価格で売って資産を残したとしても、私には資産を受け継ぐ恋女房も子供もいない訳ですので、例え廃品回収業者さんが大儲けをしたとしても、資産を残すことよりもモノが捨てられずに後世に残ることが第一と考えれば、業者さんからマニア市場に流れて本当に価値の判る人にきちんと受け継いでもらえたなら、それはそれで良いのかもという話にもなりますyone☆☆


閑話休題
トヨタ自動車は1957年(昭和32年)から1996年(平成8年)まで10代に亘るコロナを市場に出しています(厳密にはコロナプレミオと呼ばれた11代目までコロナの名称を使用)。車名の語源は太陽の周りに見える冠「コロナ(Corona)」。明るく親しみやすいファミリーカーに相応しいものとして命名されています。トヨタのコロナ(Corona=太陽冠)は、1955年デビューのクラウン(Crown=王冠)、1957年デビューの1966年デビューのカローラ(Corolla=花冠)と共にトヨタ「冠車名」御三家の一つでした。
太陽の周りのコロナに形状が似ているとして命名された新型コロナウイルスと語源が同じことから、「現在(2020年)はコロナが現行車種でなくてトヨタは助かったね。もし現行車種だったら車名を変えないと売れなくなってしまうよね。」といった趣旨のコメントも多数見られます。しかし、歴代のコロナに現在も大切に乗られている方も大勢おられると思いますので、トヨタの生産したコロナはウイルスとは無関係の名車であることを、今だからこそUPしておこうかと思います。
と言う訳で、今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第51回記事としてアサヒ玩具の3代目RT40コロナをご紹介しますne☆☆☆


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★3代目トヨペット コロナ (RT40型)
東京オリンピック開催の前月1964年(昭和39年)9月5日にホテル・ニューオータニ(1964年9月1日開業)でプレス発表され、1週間後の9月12日より発売されました。
コロナはこの3代目で一気に国際レベルの小型乗用車となり、輸出名も従来のティアラを捨てコロナに統一されています。57万8534台が生産されたうち、3分の1程度が輸出されて輸出台数ランキング第1位を獲得し、現在の「世界のトヨタ」の礎となった車の一つと言えます。1960年代半ばのデビューから1970年代前半あたりまで日本中に溢れていたクルマでした。スラントしたフロントマスクから、通称「バリカン・コロナ」とも言われています。


★3代目トヨペット コロナの模型・玩具
実車の人気を反映してリアルタイムで3代目コロナの立体造形物は多数リリースされています。ミニカーは1/42スケールのモデルペット27番のセダン、1/40スケールのダイヤペット138番のハードトップと146番の5ドアセダン、プラモデルは三共の1/32スケールセダン、金属玩具(ブリキ玩具)はアサヒ玩具・一宏工業(イチコー)・米澤玩具(ヨネザワ)・バンダイ(小ぶりなポケットリモコン仕様のみ)の4社がセダン、プラボディのラジコンとして日本模型(ニチモ)が1/16スケールの出来の良いハードトップをリリースしています。その他に実車購入者等に配布されたトヨタ特注のアンチモニー製煙草入れ(セダン・ハードトップ・バン)が実車のMC毎に造られています。
4社からリリースされたブリキ玩具の中では今回ご紹介するアサヒ玩具製が最もシャープでリアルな出来栄えだったと言えます。


【1965年トヨペット コロナ デラックス RT40-D型 実車主要スペック】 (1965 Toyopet Corona Deluxe Type.RT40-D Specification)
全長4110㎜・全幅1550㎜・全高1420㎜・ホイールベース2420㎜・車重945kg・FR・2R型 水冷4気筒OHV1490cc・最高出力70ps/5000rpm・最大トルク11.5kgm/2600rpm・変速機3速コラムMT・乗車定員5名・ゼロヨン19.7秒・最高速度140km/h・東京店頭渡価格64万8000円


【アサヒ玩具 1/15スケール1965年トヨペット コロナ デラックス ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/15scale 1965 Toyopet Corona Deluxe by Asahi Toy Tin model KEY DATA)

・外箱に印字された商品名: トヨペットコロナ デラックス
・アサヒ玩具製品番号(製品管理番号): ノーマルNo.3692・警視庁パトカーNo.3805
・主要素材: ブリキ
・全長: 285㎜(実車比1/14.4)
・全幅: 106㎜(実車比1/14.6)
・ホイールベース: 163mm(実車比1/14.8)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦110㎜×横295×厚さ90mm
・動力: フリクション
・ボディ塗色: 灰メタ・赤メタ・青メタ等(パトカーは白/黒)
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1965年8月頃
・販売価格: 都内360円/全国400円(1967年に都内350円/全国380円に値下げ)
・入手難易度: 10段階評価でレベル7程度(パトカーの方が難易度=レア度は高目)
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 8~12万円程度(ノーマル、パトカー共に箱付未使用美品の場合)


●アサヒ玩具1967年総合カタログ英語版より

ノーマル


警視庁パトカー



●アサヒ玩具1968年総合カタログ日本語版より

ノーマル


警視庁パトカー



●東京玩具商報1965年8月号 アサヒ玩具 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写:以下同)
「新発売!話題の金属玩具」のコピー。RT40コロナが「最新型トヨペットコロナ」として掲載されています。410ブルーバードも最新型と印字されています。





●東京玩具商報1965年9月号 アサヒ玩具 広告(同上)
前月号と同じ車種での広告ながらレイアウトを変えています。コピーは「売れています!・・・有名国産車だから」と印字されていますが、はとバスの1台はGMの左ハンドル車です。





●東京玩具商報1965年10月号 アサヒ玩具 広告 (同上)
トヨタスポーツ800が「NEW」として加わっています。1962年クライスラーインペリアルはコロナの約2倍の都内700円/全国770円。





●輸出玩具登録協会「ニューデザイン」1965年12月25日号より (同上)
1965年(昭和40年)10月13日付でアサヒ玩具のコロナが輸出玩具として意匠登録されています。




●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ デラックス グレイメタ
実車を彷彿させるカラーリング。少し青みがかったグレイです。










1/42モデルペット、1/64TLVとの大きさ比較










室内プリント


Corona Deluxeの文字入り


シャシー裏




●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ デラックス 赤メタ










1/42モデルペット、1/64TLVとの大きさ比較






●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ デラックス 青メタ








1/42モデルペット、1/64TLVとの大きさ比較




●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ 警視庁パトカー
ノーマルよりこのパトカーの方が現存数は少な目です。













アサヒ玩具製の警視庁パトカーはクラウンRS31観音もRS41も何故か全て「警視第59号」とプリントされています。






●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ 大集合!!












※3代目トヨペットコロナセダンの実車カタログについては2013年9月21日の自動車カタログ棚からシリーズ第175回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 東洋レーヨン 1965年トヨペットコロナ「ペダルカー」フライヤー(A4判・片面印刷)
このフライヤーは画像が小さかった時代に以前2回アップしていますが、画像を撮り直して再録します。金属製ではなくABS樹脂製のペダルカー。赤いコロナに乗って手を挙げている男の子は2020年現在は還暦前後と思います。レッド・ブルー・グレイ・ブラウンの4色のカラーバリエーション。殆ど現存しておらず、ジャンクでも入手は難しいと思います。








★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Good Day Sunshine」 1966
明るい太陽(Corona)繋がりで今日はこの曲。1960年代から現在に至るまでカバーの多いポールの名曲の一つ。

★1964年バンダイ いすゞベレット1500デラックス ~ ブリキ自動車コレクションから 052

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最寄りのスーパーやドラッグストアはどこへ行ってもまだマスクは品切れで入荷見込みなしと掲示されています。にも関わらず、街を行く人の7~8割の人がマスクをしています。一体どこでマスクを手に入れているのか摩訶不思議です。あんなに大勢の人が品薄になる前から買い置きor買い溜めしていたとも思えません・・・☆

1918年(大正7年)~1919年(大正8年)にかけて世界的に流行したスペイン風邪の際、日本人は当時の人口の1%に近い38~48万人(諸説あり)が命を落としたと言われます。2020年(令和2年)の新型コロナウイルスによる死者が高齢者に多いのとは異なり、スペイン風邪の際には免疫を持っていなかった20代前半あたりの年齢層に死者のピークがあったようです。
スペイン風邪の流行から既に100年以上の時が流れていますが、当時の内務省は、人混みを避ける・マスクをする・うがいをする・仕事の時間を分散させる・身体の弱い者は特に注意する・感染した者は隔離する等を通知し、また各種のスポーツや演芸の興行や集会の類は続々と取り止めになったようです。この感染症への対処法は驚くべきことに100年以上の時を経た現在も殆ど変っていないようにみえます。100年前はまだ一般人が航空機で移動することはなかったため現在より遥かに人の移動が遅く、世界的な流行までには時間が掛かったこと、病原となったウイルスを特定する技術もなかったことなどは現在とは状況が異なります。ところが、ウイルスの姿が明確に見えていても、抗ウイルス薬が容易には作れない点では100年前も現在も状況は変わらないようです☆☆


閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第52回記事として、バンダイ製いすゞベレットをご紹介しますne☆☆☆


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★1963年(昭和38年)6月17日にプレス発表され、同年11月20日に発売された「いすゞベレット」は、4輪独立懸架やラック&ピニオンのステアリング等の先進メカを丸味を帯びた美しくコンパクトなボディで包み込んだ魅力的な小型スポーティーサルーン。

ベレットと言うとユーミンがコバルト・アワーで唄った2ドアクーペボディのベレットGTこと通称ベレGが有名ですが、最初に世に出たベレットは4ドアセダンであり、また1973年(昭和48年)までの丸10年に亘るベレットの生涯の総生産台数17万737台のうちの約9割までが実はセダンボディだったのです。


●週刊平凡1963年7月25日号 表紙
発売4ヵ月前の初期型ベレットと前年発売のいすゞベレルのイメージキャラクターを務めた長嶋茂雄氏(1936年2月20日-:当時27歳)とベレットのイメージキャラクターを務めた星 由里子さん(1943年12月6日~2018年5月16日:当時19歳)。表紙解説頁には別ショットも掲載されています。ベレットが自動車専門誌ではなく一般誌の表紙を飾った例は珍しいと思います。この最初期のベレットはフロントグリルとパンパーの間の通気孔がないことが特徴です。


表紙解説頁の別ショット。鮮明なカラーで見てみたい写真です。


この号には当時の皇太子御一家が軽井沢に行かれたグラフ記事が掲載されており、現在の上皇・上皇后と3歳の今上天皇(令和天皇)が軽井沢駅前で宮内庁のS4グロリアに乗り込まれる写真が載っています。グロリアの後ろは同じ宮内庁の観音クラウンRS21のようです。



【1964年いすゞベレット1500デラックス PR20D型 実車 主要スペック】 (1964 Isuzut Bellett 1500 Deluxe Type. PR20D Specification))
全長4090㎜・全幅1510㎜・全高1390 mm・ホイールベース2350㎜・車重930kg・FR・G150型水冷直列4気筒OHV1471cc・最高出力63ps/5000rpm・最大トルク11.2kgm/1800rpm・変速機4速フロア/コラムMT・乗車定員5名・最高速度137㎞/h・販売価格69万9000円



【バンダイ 1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/18scale 1964 Isuzut Bellett 1500 Deluxe by Bandai Tin model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・バンダイ品番(管理番号): 不明
・発売時期: フリクション1963年(昭和38年)12月頃、ハンドルリモコン1964年(昭和39年)7月頃、電動ハイウェイシリーズ1965年(昭和40年)9月頃
・販売価格: フリクション都内220円/全国240円、ハンドルリモコン都内600円/全国630円、電動ハイウェイシリーズ都内550円/全国580円
・全長225㎜ (実車比:1/18.2スケール)
・全幅85㎜ (実車比:1/17.8スケール)  
・ホイールベース126㎜ (実車比:1/18.6スケール)
・スケール表記: なし
・箱サイズ(フリクション): 縦88㎜×横228×厚さ81mm
・動力: フリクション
・ボディ塗色: 水灰、アイボリー、赤、空色/クリーム、クリーム/赤、クリーム/空色、エンジメタ/イエロークリーム、イエロークリーム/エンジメタ等
・シャシー再現: 極く軽度にあり
・入手難易度: 10段階評価でレベル5~6程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 6~10万円 (フリクション・リモコン・電動ハイウェイシリーズ、何れも箱付未使用美品の場合)


●東京玩具商報1964年2月号バンダイ広告(国立国会図書館の蔵書より複写・以下同)
新社屋が完成した際の広告。ベレットと410ブルーバードに鉄腕アトム2種が掲載されています。


ベレットに「(ディスプレー着板付)」との記載は、小売店がベレットを仕入れると店頭用の専用ディスプレイ台が付属したという意味でしょうか。



●東京玩具商報1964年8月号バンダイ広告(同上)
ハンドルリモコンシリーズの見開き広告にベレットが新製品として掲載されています。





●東京玩具商報1965年7月号バンダイ広告(同上)
新製品として電動のモーターハイウエイシリーズ発売が告知され、ベレットは9月下旬の第2回発売と記載されています。



●バンダイ1965年版カタログより
このベレット・フリクション仕様の画像はモノカラーではなく珍しいツートンカラーのようです。




●バンダイ1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス 水灰色 (フリクション)
ベレットのブリキ玩具はバンダイ、イチコー、アサヒ玩具の3社が出しています。その中でアサヒ玩具のみ2ドアをモデル化しているものの出来が悪く、4ドアをモデル化したバンダイとイチコーでは、レア度ではイチコー製が勝るもののスケールモデルとしての仕上がりはバンダイ製のこの初版が勝ります。






グリル中央の「いすゞエンブレム」まで再現されています。








フロントフェンダーのDeluxeバッチも再現。鋳物のフェンダーミラーは同じバンダイ製2代目クラウンRS41と共用パーツのようです。




「いすゞ自動車認可推薦ベレットデラックス」の文字の入ったルーフのバンダイシール


室内プリント




シャシー裏面。平仮名のいすゞ商標が裏面にも浮彫されています。




1/40大盛屋、1/64TLVとの大きさ比較








●バンダイ1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス アイボリー (フリクション)












1/40大盛屋、1/64TLVとの大きさ比較






●バンダイ1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス 赤 (フリクション)














●バンダイ1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス 空色/クリーム (フリクション)
珍しいツートンカラーのフリクション仕様。ヘッドライト、フロントグリルのいすゞマーク、フロントグリル下左右のスモールランプ、左右フェンダーのターンシグナルとDeluxeバッチ、ドアノブ等のパーツが省略され大幅にコストダウンが図られています。














●バンダイ1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス クリーム/赤 (ハンドルリモコン1st)
1970年代末に入手した直後、トランク上面左右のウインカーパーツとリモコンを外してしまっています(外したパーツは全て保存)。当時は工場出荷時のまま保存することよりも展示した際の見栄えを優先していました。フリクション初版と比べるとフロントグリル下左右のスモールライト、左右フェンダーのDeluxeバッチ、ドアノブが省略されています。前輪中央の第3輪で操舵する構造です。
















●バンダイ1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス クリーム/空色 (ハンドルリモコン2nd)
上掲の空色/クリームのフリクション仕様と同様に大幅にパーツを省きコストダウンが図られています。遊ばれてリモコンは失われていますが、フロントに第3輪がなく前輪自体がステアする構造です。










●バンダイ1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス エンジメタ/イエロークリーム (電動ハイウェイシリーズ)
単2電池2本を使用しヘッドライトを点灯させ電動で前後左右に単独走行します。














シャシー裏に電池ボックス






●バンダイ1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス イエロークリーム/エンジメタ (電動ハイウェイシリーズ)










●バンダイいすゞベレット 全員集合!!







●箱3種



●フリクション初版3色









●電動ハイウェイシリーズ2色
この2台は1980年(昭和55年)の夏、井の頭線・池ノ上駅近くのアンティークトイ ショップ「イメージバンク」で入手。イメージバンクは当時まだ20代位の若い女性がオーナーのお店で、店頭にはバービー人形などに混じってブリキの自動車や大盛屋などのビンテージ・ミニカーも置かれていました。










※初期のいすゞベレットセダンの実車カタログについては、2013年8月7日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第163回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): ホンダの最新カタログ
今年初めて現行の日本車カタログ(S660、アコード、フィット)を入手。この頃、現行の自動車カタログを集めることのモチベーションがすっかり下がっているのですが、ガソリンエンジンだった時代のカタログとして将来は貴重になるのかも☆




★オマケ(その2): 今日のビートルズ「This Boy」 1963
いすゞベレットの発売とちょうど同じ頃にリリースされたジョンのリードボーカル曲☆

★1961年 米澤玩具スバルサンバー シックスティーズ ~ ブリキ自動車コレクションから 053

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昨日3月14日はホワイトデーでしたね♪
私の場合、人にプレゼントをすることが好きかも♪
理由は人が喜んだ顔を見ると自分もハッピーになれるから☆
ブランド物のバックなど、女性にねだられると、
つい無理してでも買ってしまう感じです☆

ホワイトデーに喜ばれるお返しランキングトップ15
そもそもバレンタインデーでは長いこと、
義理でもチョコを貰えない私の人生に、
ホワイトデーは全く関係がない訳なのですが(大汗)、
貰って嬉しいお返しランキングは以下の通りだそうです。

【第1位】ネックレス
【第2位】クッキー
【第3位】チョコレート
【第4位】ポーチ
【第5位】ブレスレット
【第6位】マカロン
【第7位】口紅
【第8位】ピアス
【第9位】入浴剤
【第10位】指輪
【第11位】ハンドクリーム
【第12位】プリザーブドフラワー
【第13位】キーケース
【第14位】バウムクーヘン
【第15位】香水

第2位が月並みなクッキーというは「?」ですが、
ホントに愛しの彼女や恋女房に喜ばれるなら、
全部だって買ってあげたいところですyone♪♪☆☆


閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第53回記事として米澤玩具(ヨネザワ)の初代スバルサンバーをご紹介しますne☆☆☆
 


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★初代スバルサンバー
1960年(昭和35年)10月の第7回東京モーターショーに初めて公開され、翌1961年(昭和36年)2月1日に市販に移されています。
サンバーは富士重工の百瀬晋六氏のチームが1958年(昭和33年)発売のスバル360の下回りをベースとして開発した空冷リアエンジン/キャブオーバーレイアウトの軽四輪商用車で、四輪独立懸架による優れた乗り心地と走行安定性、加速力、登坂力、耐久性の高さは、「くろがねベビー」等の競合他車の追随を許さずセールス的にも成功しています。
ボディタイプは初めに登場したトラックと半年遅れて発売されたライトバン(初期はリアゲートの開かない3ドア)。約5年に亘るモデルライフの中で小改良を重ね、外観上は1964年式以降、フロント・カウルベンチレーターが当初のスバル・エンブレムの上部から下部に移されたことが最も目立つ変更点です。その個性的かつ愛嬌のあるフロント周りのデザインから「ケロちゃん」「ペコちゃん」「くちびるサンバー」等の愛称でも呼ばれています。

●1961年スバルサンバー 雑誌広告(B5判)
最初はこのトラックのみ発売



●スバルサンバーのカタログより
1960年代の富士重工のカタログは写真の質が高いように感じますが、初代サンバーのセールスカタログの中で印象に残る写真を幾つか。




昭和の商店街




初期のバン






バンデラックス



【1961年スバル サンバートラック K151型 主要スペック】 (1961 Subaru Sambar Truck Type. K151 Specification)
全長2990㎜・全幅1300㎜・全高1520㎜・ホイールベース1670㎜・車重395kg・強制空冷2サイクル2気筒356cc・最高出力18ps/4700rpm・最大トルク3.2kgm/3200・乗車定員2名・最大積載量350kg・最高速80km/h・全国統一販売価格30万円(幌付き31万円)


【1961年 米澤玩具 1/14スケール1961年スバル サンバートラック ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/14scale 1961 Subaru Sambar Truck by Yonezawa Toys Tin model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・米澤玩具 品番(管理番号): 不明
・発売期間: 1961年~1964年頃
・販売価格: 都内170円/全国190円
・全長214㎜ (実車比:1/14.0スケール)
・全幅95㎜ (実車比:1/14.4スケール)  
・ホイールベース124㎜ (実車比:1/13.5スケール)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 不明
・動力: 前輪フリクション
・ボディ塗色: 水色、青等
・シャシー再現: なし(実車とは異なるFR風)
・入手難易度: 10段階評価でレベル9~10程度(幌付きはレベル10)
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 幌なし50万円以上、幌付き100万円以上 (何れも箱付未使用美品の場合、箱なし美品は半額程度)


●米澤玩具1963年総合カタログより


別刷の価格表には幌なしに加えて、幻の幌付きスバルサンバーも掲載されています。幌付きは都内/全国共に幌なしより30円高の定価です。価格も記載されていることから、現物未確認ながら発売された可能性は高いと思われます。





●東京玩具商報1960年7月号 米澤玩具 広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
米澤製スバルサンバーの元金型「くろがねベビー」が新製品として掲載されています。両車はキャブオーバー/リアエンジンレイアウトの軽規格のトラックという点が共通しており、、米澤玩具では先発のベビーの金型改修によりスバルサンバーを製品化しています。前後左右のボディ外板は概ねサンバーの意匠に変更されていますが、サンバーにはないドアヒンジやサイドウインドの分け目、荷台のプレス、室内プリントはベビーのままで残念ながら変更されていません。






●米澤玩具1/14スケール1961年スバルサンバートラック K151型
1990年代の半ばに入手後、更に濃い青など数台見ていますが、箱付は一度も見たことがなく、幌付きに至っては遊び倒したジャンクさえも見たことがありません。
















1/64スケールTLVとの大きさ比較






室内プリントは、くろがねベビーのまま


シャシー裏面




●米澤玩具スバルサンバー・くろがねベビーの比較










●リアルタイムの米澤製初代スバルサンバートラック
米澤製スバルサンバーは私が幼少時に遊んだ思い出の玩具で何枚か写真が残っています。撮影時期は1962年~1963年、私が3~4歳の頃です。





※初代スバルサンバーの実車カタログについては、2012年11月29日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第90回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): メーカー不詳 1/36初代スバルサンバートラック
全長83㎜。一般の玩具店よりも駄菓子屋や縁日の露店などで売られたと思われるプラ製駄玩具ながら、米澤製と並ぶ貴重な当時物です。フロントエンドには「SAMBAR」のロゴやスバルの六連星マークも彫られています。










★オマケ(その2): シックスティーズ 1/43初代スバルサンバー
全長69㎜。21世紀初頭頃に限定50台程度が市場に出たシックスティーズ・ブランドの初代サンバー。初代サンバーは21世紀に入りエブロやTLVでもモデル化されていますが、シックスティーズのサンバーは真鍮製の鉄道模型のような細密感/プレミアム感が溢れています。分厚い透明アクリル製の台座にしっかりネジ止めされています。初期型トラック、前期型バン、後期型バンデラックスとバリエーションがあり、何れも少量生産で1台3万円前後という価格から、私を含め初代スバルサンバーに余程の思い入れがある人以外は購入していないと思います(更にシックスティーズは2代目サンバーもモデル化しています)。オークファン過去10年の検索でもシックスティーズのサンバーは1台しかヒットしませんでしたので、殆ど中古市場には流通していないようです。市場に現れるのは購入した人が亡くなった時なのかもしれません。




前期型トラック




前期型バン




後期型バンデラックス




初代スバルサンバー 全員集合!




★オマケ(その3): 1960年代の国産旧車好きには堪らない写真
1966年7月20日発行・世界文化社 科学ブック2「陸の乗物」の裏表紙。撮影場所、撮影年月日共に記載なしながら、撮影場所は内堀通り、撮影時期は中央左寄りに最初のMC後のクラウンRS40系タクシーが写っていることから1964年でしょうか。人物が写り込んでいると服装からある程度季節が特定出来ますが、残念ながら人物は車の中以外には写っていません。初代スバルサンバーも2台写っています。


後方の初代スバルサンバーバンDX


1963年クラウンデラックス(RS41)の後ろに1964年式クラウン40系タクシー


1963年クラウン40系タクシーの後ろに初代クラウンRS31


派手なカラーリングのVWタイプ2


この本の中頁では1964年クラウンを使って解説






★オマケ(その4): 今日のビートルズ「Baby It's You」 1963
Live At The BBC For "Pop Go The Beatles" / 11th June, 1963.
ビートルズのオリジナルではなく、シュレルズ (The Shirells)のカバー。ビートルズ・バージョンはジョンのボーカルが何とも魅力的です♪

★1966年野村トーイ/中山商会 2代目スバルサンバー ~ ブリキ自動車コレクションから 054

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★桜
TOKYOでは雪の降った3月14日(土)に開花した桜(ソメイヨシノ)。
ご近所の桜並木は3月21日(土)は5~7分咲き。
連日の20度前後という暖かさで、
3連休最後の3月22日(日)にはほぼ満開を迎え、
3月最後の次の週末までが見頃となりそうですne☆


★新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
2019年末から2020年の年明けにかけて新型コロナウイルスの中国での感染拡大がニュースとなった折、今後深刻な影響を受けるのは衛生状態の悪く医療インフラも整っていない後進国が中心となり先進国は左程大きな影響は受けないだろうという専門家の見解を聞きましたが、2020年3月21日現在の感染者数の国別状況を見ると、イタリアが5万人に迫り、ドイツ・フランス・スペイン・アメリカといった文明の進んだ国が何れも1~2万人と突出しています。日本は水際対策など初期対応が良かったのか、島国であることも幸いしたのか、あるいは軽症者が殆ど検査をしていないため実際の感染者数より表に出ている数が少ないだけなのか判りませんが、欧米より一桁少ない1000人(横浜港のクルーズ船を除く)を少し超える程度のレベルに止まっています。
しかし、都内では感染ルート不明の感染者が多いため、毎日混んだ電車で通勤をしていると、ふと、東京で爆発的に感染が拡大(オーバーシュート)したら大変だろうなあという思いが頭を過ります。
ワクチンの開発には1年程度はかかるとの予想から、来年2021年の今頃には有効なワクチンが実用化され、新型コロナのニュースも見なくなる日が来るのでしょうか☆


★新型コロナ関連で最近よく耳にする言葉
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、最近よく耳にする聞き慣れない言葉を以下に整理しておきますne☆

・パンデミック(pandemic)=感染症の世界的な大流行
・クラスター (cluster)=感染者の集団・集団感染
・オーバーシュート(over shoot)=爆発的な感染の広がり
・アウトブレイク(outbreak)=感染の爆発
・エアロゾル(aerosol )=ウイルスが空気中に漂っている状態
・ロックダウン(lockdown)=閉鎖/封鎖


★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第54回記事として野村トーイと中山商店、2種類の2代目スバルサンバーをご紹介しますne☆☆☆
 

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★2代目スバルサンバー
1961年(昭和36年)2月より丸5年に亘り生産された初代サンバーは1966年(昭和41年)1月にフルモデルチェンジされ2代目となりました。初代同様にトラックとバンが用意され、空冷エンジン、リアエンドにエンジンを搭載したRRでキャブオーバーのボディ等の基本設計は初代から受け継ぎながら、初代の経験で得た種々の改良が加えられ、エクステリア・デザインは初代に比べれば平凡ながらもそつがなく飽きのこないシンプルなものとなりました。
5年で生産を終えた初代サンバーより2代目サンバーのモデルライフは長く、様々な改良を経た後、1972年(昭和47年)2月のMCで70年代初頭の流行に乗りオーバーデコレーションと言える派手なダミーのフロントグリルを付けた通称ストロングサンバーを最終型として1973年(昭和48年)2月に生産を終えるまで丸7年に亘り生産されています。
個人的にはスバルサンバーと言うと、やはり幼少時に見た初代の思い出が強烈で、私が中学生になっても末期モデルが新車で売られていた2代目には残念ながら初代サンバー程の思い入れや熱い思いや強烈なノスタルジーは感じられないのですが、現在の目で見れば初代程ではないにしても2代目サンバーも十分に魅力的な商用車と思えます。


●2代目スバルサンバー 実車カタログより

1966年デビューカタログ表紙


デビューカタログより最初期の白い運転席廻り


1967年9月版カタログより


同上。可愛らしい農家の若奥さんとサンバーの荷台に載せられた富士重工製ロビン草刈機が目を引きます。


1969年1月版カタログより




【1966年ニュー スバル サンバートラック K153型 主要スペック】 (1966 New Subaru Sambar Truck Type. K153 Specification)
全長2995㎜・全幅1295㎜・全高1545㎜・ホイールベース1750mm(初代1670㎜)・車重445kg(初代395kg)・強制空冷2サイクル2気筒EK32型356cc・圧縮比6.5:1・最高出力20ps/5000rpm・最大トルク3.2kg-m/3000rpm・変速機3速フロアMT・乗車定員2名・最大積載量350kg・最小回転半径4m・燃費25km/ℓ・最高速度85km/h・東京店頭渡価格30万円



【1966年 1/12野村トーイ・1/15中山商会1966年スバル サンバートラック ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/12・1/15scale 1966 Subaru Sambar Truck by Nomura Toy&Nakayama Shokai Tin model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・品番(管理番号): 野村No.375(ノーマル)、No.463(郵便車)、No.787(花柄ファンシー)
・発売期間: 1967年~1972年頃(中山商会製は1960年代末頃まで)
・販売価格: 野村 都内270円/全国300円(花柄ファンシーは都内300円/全国330円)・中山商会製は売価不明
・全長: 野村237㎜(実車比:1/12.6スケール)・中山193(実車比1/15.5スケール)
・全幅: 野村100㎜(実車比:1/12.9スケール)・中山89㎜(実車比1/14.5スケール)  
・ホイールベース: 野村140㎜(実車比:1/12.5スケール)・中山110㎜(1/15.9スケール)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 野村102×239×120mm・中山95×197×98㎜
・動力: 前輪フリクション
・ボディ塗色: 野村 クリーム・赤等、中山 赤・青等
・シャシー再現: なし
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 15~25万円程度 (野村・中山共、何れも箱付未使用美品の場合)


●野村トーイ1968年総合カタログに掲載のサンバー



●野村トーイ1971年総合カタログに掲載のサンバー各種
右上のノーマルはミラーやスモールライトのパーツが省かれた2ndモデル、赤い郵便車はミラー取付け穴が開いているのにミラー未取り付けのまま写真が撮られています。カマロ、マスタング、ジャガーEタイプでも造られた野村トーイの花柄ファンシーシリーズはフラワームーブメントの1960年代の残り香を感じますが、スケールモデルとしてはノーマル・バージョンの方が魅力的です。



●東京玩具商報1967年2月号掲載 中山商会 スバルサンバー広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
「新発売!」と印字されていますが、広告が出たのが1月発行号のため、発売は1966年のクリスマスシーズンと推定できます。






●野村トーイ1/12スケール1966年スバルサンバートラック K153型
画像の個体は初版で後年の製品ではミラーやスモールライトのパーツが省略されています。リア周りはテールライトやナンバープレートの別パーツも付かずあっさりしていますが、フロント周りの印象把握は秀逸。1990年代までは比較的安価で見かけた野村トーイの2代目サンバーですが、近年、ノーマル、郵便車共に状態の良い個体は殆ど見かけません。サンバートラックの基本となる低床サイドゲート付をモデル化しています。














1/64スケールTLV2代目サンバーとの大きさ比較




ガソリン給油口蓋も再現


室内プリントは適当に作ったらしく、残念ながら実車とは全く異なります。




シャシー裏面


緩衝材入り未使用品




●中山商会1/15スケール1966年スバルサンバートラック二段高床式 K153型
野村トーイより小ぶりながら、フロントのSambarエンブレムやドアノブも別パーツが奢られた手間の掛かった造りながら、フロント中央のベンチレーターの表現が省かれているため実車の印象把握は今一つです。この個体は遊ばれてはいない模様で、状態は悪いものの貴重な上箱が残っています。荷台中央下部を別室のキ―付ロッカーとし、荷台中央上部に板を渡してフルフラットとした二段高床式をモデル化しています。












箱絵右下にNの中山商標


高床


1/64スケールTLV2代目サンバーとの大きさ比較


キャビン後ろにNの中山商標をプリント


白いダッシュボードなど室内プリントは最初期の実車を模しています。


シャシー裏面




●野村トーイ&中山商会1966年スバルサンバーの比較
ミニカーは1/64スケールTLVの2代目サンバー












★オマケ(その1): 2020年3月トミカ新製品
トミカと言えばトヨタGRスープラGT4コンセプト仕様が当るキャンペーンが3月31日で締切(当日消印有効)です。昨年スカイラインシルエットの当るキャンペーンに沢山バーコードを切り抜いて応募したのに外れまして、完全に心が折れたので、今回の応募は止めようかなと思っています(大汗)。
2020年3月21日(土)はトミカ発売の第3土曜日ということで、今月も一通り買ってきました。10番1/62アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート(通常ワインメタ/初回ガンメタ)、137番1/124海上保安庁 スーパーピューマ H225ヘリコプター(ロングトミカ)、品番なし1/62トヨタLQ(2019年東京モーターショー開催時に公開されたコンセプトカー)、そして、トイザらス限定の1/60トヨタ86カスタマイズタイプが発売になっています。アストンマーティンはなかなか出来が良く、最近のトミカでは少なくなりつつあるドア開閉アクションが付いているのはポイントが高いです。今月のトミカのイチオシはやはり往年のトミカ19-2川崎バートルを思い出させるスーパーピューマでしょう。






開店20分後に行くと既にトミカを買い求める人影はなく、しかしトミカはまだ大量にありました。初回、トイザらス限定共に120台ずつ位ありそうです。






★オマケ(その2): M2 Machines 1/64スケール1971年ハコスカGT-R&1959年VWタイプ2マイクロバス「MOON」
トミカ新製品をトイザらスに買いに行って一緒に入手。金&黒のカラーリングがイケてます♪今回のMOON仕様は他に1949年マーキュリーなど計6種が発売されていますが、コレクションを無制限に増やさないよう、この2台のみ入手。トイザらスでは2台買う毎に20%offとなり、このM2は1台800円位でした。










★オマケ(その3): トイザらス限定のSchuco&TSM MODEL 1/64ポルシェ911
これもトミカ新製品を買いに行って一緒に入手。2台共、1台税込1499円。近頃、各社小スケールのポルシェの新製品は猛烈な勢いで増えているため、RWBなどの改造車は蒐集対象外として除外しても、同じポルシェでもビンテージ物のミニカーの購入を最優先したい気持ちもあり、とてもおいそれと全ては買えない状況になりつつあります(大汗)。








★オマケ(その4): ホットウィール 日本ヒストリック3
サニトラが品薄と聞いていましたが、この連休に入って買いにいっても近くの家電量販店では全種類残っていました(1台税込700円)。最初、芸風範囲(=1960年代以前の車両)のシルビアCSP311緑金メタとコスモスポーツ白だけ買うつもりが、勢いで1980年代車も含めて全5種入手(大汗)。一番そそられるCSP311だけは2台購入。




★オマケ(その5):今日のビートルズ「Anna (Go to Him)」 1963
ジョン・レノンと同じ1940年(昭和15年)生まれのアーサー・アレキサンダー (Arthur Alexander)の楽曲。他人の曲をカバーすると、ビートルズはいつもオリジナルを超えてしまいます。録音は1963年(昭和38年)2月11日。当時22歳のジョンのボーカルの上手さにはのけぞりますyone☆☆♡

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