★ここ数日は湿度が低くて過ごしやすいですね~!しかし、まだ8月半ばですので、このまま涼しい秋になるという訳ではなく、週明けから蒸し暑さが戻り週半ばには猛暑日となる可能性もありとの予報のようですYO☆
★JOCの森喜朗会長が2020年夏の東京オリンピック開催に向けてサマータイム導入を提案したことに対して政府も検討を始めているようですが、暑い時間帯の競技を避けることが一番の目的であれば、単に競技の開始時間を1~2時間早めればいいことですので、私は反対です。もし仮に7~9月あたりにサマータイムを導入し時計の針を2時間早めるとなると様々なシステムの改変費用は誰が負担するのでしょう。もし夏の一定期間だけ2時間時計の針が早まったとしたら、平日は基本、朝5時過ぎ起床の私の場合、毎朝3時過ぎ起床という話になり、なかなか体が追いついていけない感じがしますYO☆☆
★閑話休題
2012年(平成24年)6月2日に開始した弊ブログのメイン記事「自動車カタログ棚からシリーズ」も気が付けば今年2018年(平成30年)は4月15日から4ヵ月以上も更新しておらず、今日はこの週末8月18日(土)にトミカ久々のフェラーリ「ラフェラーリ」が発売されて話題になっていることに因んで、1960年代のフェラーリのカタログを簡単にご紹介しますNE☆☆☆
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★フェラーリは言わずと知れたイタリアの高級スポーツカーメーカー
最初のクルマは1947年のレーシングスポーツ「125S」でその後はF1を始めとするモータースポーツでの活躍により習得した技術をフィードバックした超高性能スポーツカーを多数リリースしてきた。ほぼ同時期に356でスタートしたポルシェが連綿と356や911を製造してきたのとは異なり、フェラーリが長期に亘り同じ車種を製造した例は少なく少量限定生産が特徴である。その為、いつの時代も非常に高価ではあるけれども高性能で美しいクルマを造り続けてきた。フェラーリは伝統的に一般的な広告宣伝を全く行わないにも関わらず、そのブランドイメージの高さは突出している。
★フェラーリ250シリーズ
フェラーリが1953年(昭和28年)から1964年(昭和39年)にかけて生産しロードカー、レーシングカー共に大きな成功を収めたモデルで、ロードカーは大別して2400mmのショートホイールベース(Passo Corto/SWB)と2600mmのロングホイールベース(Passo Lungo/LWB)があり(コンバーチブルモデルは殆どSWB)、エンジンはほぼ全てのモデルに基本的にコロンボ ティーポ (Tipo) 125 V型12気筒2963ccが搭載された。後継車は、エンジン排気量を増した1964年秋デビューの275シリーズと330シリーズ。
250シリーズには顧客の注文によるワンオフを含め多種多様なボディが存在したが、ピニンファリーナによるデザイン、製作スカリエッティの組み合わせが基本であった。250GTルッソは、車重960kg最高速度270kmの獰猛な250GTベルリネッタ・ショートホイールベース車と更に獰猛なレーシング仕様250GTOとは少々性格の異なる実用性の高い最後の250シリーズとして1962年(昭和37年)秋のパリサロンでデビューした。ルッソはイタリア語でラグジュアリー=luxuryを示し、従来の250GT以上に豪華で高級なグランツーリスモという性格を持つ。ピニンファリーナのデザインしたボディは今日の目で見ても尚充分美しい。大径の速度計と回転計がドライバー正面ではなくダッシュボード中央に位置するのも大きな特徴である。1960年代後半に少年時代を過ごした世代にとっては、マッチボックス・レギュラーシリーズ75番の緑のフェラーリとして記憶に残るクルマでもある。
ルッソは豪華で実用性を増し獰猛さを削ぎ落としたフェラーリとはいえ、他の250シリーズ同様の3リッターV12を積み、最高出力250ps、最高速度240kmという性能は、1960年代前半のロードカーとしては尚トップレベルにあった。当時の販売価格は13375USドル(当時の邦貨換算481万円:当時の日本車ならクラウン5台分程度)であったが、現在の市場評価額は50万ドル(邦貨5500万円)以上と言われる。
【主要スペック】 1963年フェラーリ250GTルッソ (1963 Ferrari 250 GT Lusso)
全長4410㎜・全幅1750㎜・全高1290㎜・ホイールベース2500㎜・車両重量1020kg・FR・水冷60度V型12気筒SOHCフロント縦置2953cc・最高出力250ps/7500rpm・最大トルク26.0mkg/5500rpm・変速機4速MT・全輪ディスクブレーキ・乗車定員2名・燃料タンク容量114ℓ・タイヤサイズ185×15・最高速度240km/h・販売価格:13375USドル
●1963年フェラーリ250GTベルリネッタ カタログ(縦21×横28.5cm・伊独英3ヵ国語併記2つ折4面)
ルッソ(Lusso)の印字のない初期のカタログ(?)。印刷・発行時期の印字なしながら、カタログに掲載されている車両のナンバー文字が1963であることから、1962年秋から1963年にかけての発行と推定できる。8/32と9/34の2種のチューンがあり、低いチューンで最高速度240km、高いチューンでは最高速度246kmと印字あり。
フェラーリの公式サイト内の250GTルッソの解説に、「パリ・サロンに展示され、カタログにも登場したシャシーナンバー3849GTのプロトタイプには、ボンネットのインテークグリルの中央に1本縦にバーが走り、テールパネルには丸形のリフレクター、テールライト、方向指示器が独立して備わっていたが、生産型ではボンネットインテークのメッシュには飾りがなく、一段くぼんだテールパネルには大径のテール/方向指示器/レフレクターのコンビネーションライトが収まる」旨の解説があることから、ボンネット上の小さなグリル中央に縦バーの入り、テールの灯火類が賑やかなカタログ掲載車はルッソの試作車両と思われます。

【中面から】

カタログの試作車では6連テール。生産車ではシンプルな丸型2灯に変更。

英文解説箇所


裏面: スペック

エンジン

シャシー

★オマケ(その1): 英マッチボックス75番 1/62スケール1963年フェラーリ・ベルリネッタ
全長7.3cm。ダイキャスト製。当時定価150円。私が小学校低学年の頃に遊んだ懐かしのミニカー。ワイヤーホイールとスチールホイールのバリエーションがある他、スーパーファスト(スピードホイール)移行時に赤塗装が少数市場に出ています。牽引している9番のモーターボート・トレーラーは、マッチボックスに大きな影響を受けて誕生したトミカが後にヤマハボートトレーラーをリリースしたことを思い出します。73番のフェラーリF1もマッチボックスの1960年代半ばのモデルです(本来乗っているドライバーが行方不明w)。




★オマケ(その2): 仏ディンキー1/43スケール1961年フェラーリ250GTE & 伊TOPMODEL1/43スケール1961年フェラーリ250GTクーペ
青のフランスディンキーは1960年代モノで全長10.5cm、1990年代に売られたトップモデルは全長10cm。何れもダイキャスト製。個人的にはこの時代のフェラーリが最も美しいと思います。


仏ディンキーはボンネット・トランク開閉アクション付

★オマケ(その3): 今井科学ミリオンレーサーシリーズNo.3 1/35スケール程度 1956年フェラリーF1 プラモデル
全長11.5cm。箱サイズ: 縦9.6×横15×厚さ2.5cm。日本のプラモ黎明期のキット。組立説明書に1956年型云々との記載あり。1960年代の日本ではプラモデルの箱の車名の印字はフェラーリではなく、このように「フェラリー」の場合が多かったのです。

★オマケ(その4): 二玄社CARグラフイック1962年9月号「特集 フェラーリへの招待」(B5判・162頁)
恐らく日本で最初に出たフェラーリの本。カーグラ通巻第6号。初期のカーグラは1号1車特集の方針で編集され、1号メルセデス・2号ジャガー・3号フォード・4号ニッサン・5号MGと発行され、6号で読者からの要望が多かったフェラーリ特集を出した。この号の編集後記に「何しろわが国にはフェラーリは1台もなく、フェラーリ特集の実現には苦労した」旨が記載されています。そのような時代に宮川秀之氏がモデナのフェラーリを訪ね、250GTベルリネッタの公道での試乗をして220キロまで出してきたという巻頭のロードテストの記事はなかなか興味深いです。同時代の国産プラモデルとは異なり、フェラリーではなくフェラーリと印字されています。

エンツォからCGへのメッセージ

魅力的なロードテスト記事

★オマケ(その5): トミカ62-?番1/62ラフェラーリ&トミカプレミアム06番1/61フェラーリ・テスタロッサ&トミカタウン「フェラーリ・ショールーム」&トヨタダイナレッカー車
2018年8月18日(土)発売新製品。定価はトミカ税抜450円、トミカプレミアム税抜800円、フェラーリ・ショールーム税抜2500円。30年振り位?のトミカのフェラーリ・ロードカーということで前々から話題になっていたラフェラーリがついに発売。これまでのトミカよりミニチュアとしてのレベルが高くタカラトミーが特段に気合いを入れて造った感じがします。黒/赤が通常品、黒が初回限定、黒/白がトミカ博限定。プレミアムのテスタロッサは赤が通常品、白が発売記念限定品で他に黄色が8月末にタカラトミーモールの予約販売のみで出るようです。黒/白は8月18日からトミカ博会場だけで販売というので、18日はまず家電量販店で初回限定や通常品などの新製品を一通り入手したあと、11時頃にパシフィコ横浜へ行くと何とラフェラーリは10時の開場から僅か1時間にも関わらず完売しており、たまたま会った知人に1台だけ分けて戴きました。3台位は入手して、1台はお中元に送るつもりでいたのに残念でした。但し、現在は品切れというだけで、この黒/白のラフェラーリは再生産し今後の各地のトミカ博でも売られるとのことです。横浜のトミカ博ではラフェラーリ初回の黒は何と1人当たりの購入台数「無制限」で出されてウン十台と買う人も少なからずいて一瞬で無くなったとの話です(汗)。


テスタロッサはまだ未開封のため、レッカーに牽かれているのは昔の91番です。


1/43スケール・ブラーゴ製ラフェラーリとトミカの比較



黒/白のラフェラーリは何と、トミカ博の開場から僅か1時間で完売((゚m゚;)

★オマケ(その6): 1963年フェラーリ250GTルッソ 実車動画
赤いルッソ、何とも美しいクルマです♪