★渋滞時のトイレ
JAFメイト最新号2022年1月号にユーミンパパが連載のコラムに渋滞時のトイレの話を書かれています。年末年始やお盆の大渋滞で何時間もクルマに閉じ込められている時に我慢できなくなったらどうするか。今なら携帯トイレや乗車前に使い捨てのオムツをはいておくと言う手があるかもしれませんが、昔、ユーミンパパの音楽仲間が運転していて大が我慢出来なくなりパンツを下し腰を上げて紙がないので自分が書いたスコア(譜面)の上に大きい方をしては窓の外に投げ、拭いては窓から投げ、また、しては窓の外に投げを繰り返していたと以前のコラムに書いたのだが、彼から異議申し立てがあり、実際には運転中ではなくクルマを降りてからクルマの陰でしたが紙がなくてスコアで拭いたことだけは本当だったとの由☆
★私の場合
白状すると私は、過去40数年の運転歴で高速道路でクルマを路肩に停めてしたことが何度かあります。ただ、幸いにも何故か大は一度もありません。大渋滞でトイレに行かれない状況になると、行きたくなったらどうしようと思うと余計にトイレが近くなり15分と持たずに路肩にクルマを停めていたりします。ところが、東京から広島まで出張で約4時間、新幹線で移動というような時には、いつでも席を立ってトイレに行かれるという安心感から反対に4時間でも5時間でも一度もトイレに行かなかったりします。
30年位前、平成の初め頃に飛行機の6人掛けの窓際に座っていて、トイレに行きたくなっても通路に出るまで横の他の乗客5人に迷惑を掛けられないと思うと余計にトイレが近くなってしまい、実際、15分置き位にトイレに行ってヒンシュクを買った苦い経験があり(大汗)、それなら初めから窓際を予約せず通路際の席を予約すればいいんじゃない?という話になりますが、飛行機に乗るなら外の景色が見える窓際が一番という気持ちもあってトイレは困るが景色も見たいと葛藤していたのです☆☆
★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」第152回記事として米澤玩具(ヨネザワ)のトヨペットルートトラック(初代ダイナ)を御紹介します。初代ダイナについては自動車カタログの記事をUPしていませんでしたので、今回は実車カタログについても駆け足で併せてご紹介しますne☆☆☆
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★初代ダイナ
1957(昭和32)年1月、初代ダイナはトヨペットルートトラックの名称でクラウン/マスターと同じR型エンジンを搭載したトヨタの小型セミキャブオーバートラックRK62型としてデビューしています。これに先立ち前年1956(昭和31)年5月に2分割フロントウインドにトヨペットマスターと同じグリルを付けた小型キャブオーバートラックRK52型が同じトヨペットルートトラックの名称で発売されていますが、これはパイロット販売的な存在に終わり、RK62型ではフロントウインドを1枚ガラスとするなどデザインは全面的に変更されています。当時生産されていた実用一点張りの初代トヨエースSKB型に較べ、丸味を帯びて高級感のあるデザインはトヨエースより上級の小型キャブオーバートラックという位置付けでした。外観デザインや生産は関東自動車工業(現トヨタ自動車東日本)によるものでした。その後、1963(昭和38)年3月にK170系2代目ダイナにバトンを渡すまでの6年強に亘り生産されています。
初代ダイナの玩具・模型等の立体造形物は米澤玩具製ブリキと関東自動車工業製アンチモニー製置物の2種があり(未確認ながら木製ソリッドキットが存在する可能性もあり)、何れもダイナの名称に換わる前のモデルをモチーフとしています。
【実車カタログに見る初代ダイナの変遷】
1)1956(昭和31)年5月 トヨペットルートトラックRK52型 (縦175×横253㎜・3つ折・トヨタカタログNo.368)
フロントウインド2分割・48馬力・トヨペットマスターと同じフロントグリルの試験販売的な車両。

2)1957(昭和32)年1月 トヨペットルートトラックRK62型 (縦233×横260㎜・12頁・トヨタカタログNo.411)
55馬力・1.75トン積・関東自工のボディに一新。

3)1958(昭和33)年4月 トヨペットルートトラックRK70型 (縦235×横256㎜・12頁・トヨタカタログNo.504)
58馬力・2トン積・グリル内にTOYOPET文字を追加しグリルとフロントウインドの間にカモメ型オーナメントを追加。。

RK70型取扱説明書(A5判・45頁+)。オーナー気分が味わえる取説。1950年代のトヨタの取説は表紙にカタログ同様イラストが使われ魅力的です。

4)1958(昭和33)年7月 トヨペットルートトラックRK75型 (縦240×横260㎜・12頁・トヨタカタログNo.526)
小型車規格の変更により全長を385㎜延長し4675㎜、ホイールベースを220㎜延長し2750㎜に変更。米澤玩具がモチーフとしたのはこのRK75型。

運転席。中央にエンジンが鎮座するため、乗車定員は2名。

図面

5)1959(昭和34)年4月 トヨペットルートトラックRK85型
カタログなし。ティルトキャブ採用・フロントグリル変更。
6)1959(昭和34)年7月 トヨペット ダイナRK85型 (縦240×横260㎜・12頁・トヨタカタログNo.566)
車名をトヨペットルートトラックからダイナに変更。ダイナはダイナミックなトラックの意味。

7)1960(昭和35)年7月 トヨペット ダイナRK95型 (A4判・12頁・トヨタカタログNo.633)
60馬力にパワーアップ・ブレーキ改良。

8)1961(昭和36)年3月 トヨペット ダイナRK150型(A4判・12頁・トヨタカタログNo.662)
網目のフロントグリルに変更。

9)1962(昭和37)年3月 トヨペットダイナ1900 RK160型(A4判・12頁・トヨタカタログNo.C-03)
ダイナ1900の車名となり、3R-B型80馬力エンジンに換装した最終型。フロントグリルは中央に逆三角形の飾りの付いた意匠に換えられています。

10)1963(昭和38)年3月 生産終了
2代目RK170型デビューに伴い生産を終了。
●1958年トヨペットルートトラックJALと日航機「榛名」(B5判)
ひかりのくに昭和出版・ひかりのくに絵本「働く自動車」(12頁)より。絵: 梅本 恂 画伯。フロントグリル内にTOYOPETのレタリングの入った1958年式RK70乃至RK75が描かれています。

●1958年トヨペットルートトラック郵便パネルバンとトヨタパトロールBH26/FH26(B5判)
ます美書房・キューピットえほん「自動車」(12頁)より。ひかりのくに昭和出版・ひかりのくに絵本「働く自動車」(12頁)より。絵: 画家不詳。これもフロントグリル内にTOYOPETのレタリングの入った1958年式RK70乃至RK75。

【1958年トヨペット ルートトラック RK75型 実車 主要スペック】(1958 Toyopet Route Truck typ.RK75 Specification)
全長4675㎜・全幅1680㎜・全高1960㎜・ホイールベース2750㎜・車重1385kg・FR・R型直列4気筒OHV1453cc・最高出力58ps/4400rpm・最大トルク11kgm/2800rpm・変速機4速フロアMT(1速ノンシンクロ)・最大積載量2000kg・乗車定員2名・電装系12V・
燃料タンク容量37.8ℓ・最高速度100km/h・シャシー打刻開始番号8-RK75-10001・販売価格73万7000円
【米澤玩具(ヨネザワ) 1/24スケール 1958年トヨペット ルート トラックRK75型 ブリキ製玩具 主要データ】(1/24scale 1958 Toyopet Route Truck typ.RK75 by Yonezawa Tinplate Toy KEY DATA)
・製品名: ルートトラック(ROUTE TRUCK)
・米澤玩具 製品番号: 不詳
・基本素材: ブリキ
・発売時期: 1959(昭和34)年 1月頃
・販売価格: 都内100円/全国120円(?)
・全長: 205㎜(実車比1/22.8スケール・ダンプ仕様215㎜)
・全幅: 75㎜(実車比1/22.5スケール・ダンプ仕様85㎜)
・全高: 82㎜(実車比1/23.9スケール・ダンプ仕様90㎜)
・ホイールベース: 115㎜(実車比23.9スケール)
・スケール表記: なし
・動力: 前輪フリクション
・箱のサイズ: 縦77×横210×厚さ82㎜(ダンプ仕様: 縦92×横225×厚さ92㎜)
・シャシー再現: 殆どなし
・バリエーション: ダンプ仕様
・カラーバリエーション: 赤、朱赤/銀メタ、パステルオレンジ(ダンプ仕様)、パステルイエロ-(ダンプ仕様) 等
・入手難易度: 10段階評価でレベル6程度
・2021年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 3.5~7万円程度(箱付未使用ミントコンディションの場合)
★東京玩具商報1959年2月号の編集部推薦新製品紹介欄に掲載された米澤玩具トヨペット ルートトラックの記事(国立国会図書館の蔵書より複写)
ルート・トラックではなく、ロード・トラックと記載されているのは誤植と思われます。「少々乱暴しても壊れない、小粒ながらガッシリした出来。春先の縁側や日の当る庭先で遊ぶにふさわしい製品です。」と記載されています。

★米澤玩具の工場より発掘されたトヨペット ルートトラック及びダンプの生写真(筆者蔵)
恐らく発売に際して撮られたトラック仕様1枚、ダンプ仕様2枚の計3枚の生写真。

ダンプ仕様


★米澤玩具 1/24スケール 1959年1958年トヨペット ルート トラックRK75型 標準トラック仕様 (オレンジ/銀メタ・傷有・箱無)
同時代の米澤製初代ニッサンジュニアと同様に室内の造作も省かれた甘い造り。フロントグリルとヘッドライトとスモール/ウインカーが一体パーツにされるなど、かなりのコストダウンが図られていますが、グリル上側のカモメ形のオーナメントやボディのプレスラインからトヨペット ルート トラック(初代ダイナ)と判別できます。しかし、骨董市やヤフオクでは箱無であれば単にブリキのトラックと認識されて安価で流通していそうです。




造りの良い荷台


1/64スケールTLV2代目トヨエースとの大きさ比較


室内造作はハンドルを含め全くなし。

シャシー裏

元箱画像。残念ながらTOYOTAの文字がないものの、ROUTE TRUCKと印字され、実車に忠実な絵が描かれています。

★米澤玩具 1/24スケール 1958年トヨペット ルート トラックRK75型 ダンプ仕様 (パステル オレンジ・箱付・美品)
ダンプ仕様の箱には、「ソフトカラー」「ルートダンプ」の日本語表記があります。箱絵は適当に描かれており、実車とあまり似ていません。





左横の赤いレバーを引くとダンプUPします。

1/64スケールTLV2代目トヨエースとの大きさ比較


シャシー裏

★米澤玩具 1/24スケール1958年トヨペット ルート トラックRK75型 ダンプ仕様 (パステル イエロー・箱無・錆傷有)
欠品はないものの、遊ばれたジャンク。しかし、頑丈を謳った製品だけに今でもダンプUPします。



ダンプUP


★関東自動車工業特注1/46スケール1958年トヨペット ルートトラック RK62型 置物
フロントグリル内にTOYOPET文字が入らない初期型のアンチモニー製置物。全長90㎜・全幅36㎜。1/43より若干小さ目。この個体は箱無ですが、本来は木箱に入れて配布されています。






★米澤玩具 1/24スケール1958年トヨペット ルート トラックRK75型ブリキと1/46スケール関東自工製 置物の並び



★オマケ(その1): 2021年12月 トミカ新製品
12月18日(土)販売開始の新製品。72番1/56ロータスエリーゼ スポーツ220Ⅱ(通常:黄色、初回:白・税込各495円)、93番1/63コペンGR SPORT(白・税込495円)、148番(ロングトミカ)1/60程度「ハマーH2リムジン」(ピンク・税込990円)、148番(ロングトミカ)1/60程度「ハマーH2リムジン」(ピンク・税込990円)、149番1/113程度いすゞギガ特殊高圧タンク輸送車(税込990円)、そして、今月はトミカプレゼンツ・ブラーゴが幾つか発売されたうち、3インチのポルシェ911GT2(黄色・税込770円)のみ入手。



★オマケ(その2): 2021年12月 ホットウィール新製品トヨタ2000GT SCCA1968#23
トミカを買いに行った家電量販店にSCCA2000GT#23と1981スターレットが各30台ずつ位入荷していたので2000GTのみ開封用と保存用の2台入手。最近の3インチでは魔女の白いトヨタ2000GTが幾ら探しても見つからず苦戦しています。しかし、品薄なのを狙って1台1500円位で売っているレンタルショーケースがあり、仕方がないので転売屋さんからプレ値でも買うべきか少々迷うところです。

HWがフェンダーミラー付なのに高価なTLVのミラーがユーザー取付別パーツになっているのは何とも残念です。


★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Bad boy」 1963
先週に続きカバー曲をオリジナルより有名にしてしまうビートルズの1曲。ジョンのボーカルが冴えてますyone♪