★今のお気持ちは?
神田正輝さん(1950年12月21日生れ:71歳)と松田聖子さん(1962年3月10日生れ:59歳)が娘・神田沙也加さん(1986年10月1日生れ:35歳)とのお別れの後に簡単に報道陣に挨拶をして会場を去る際、「今のお気持ちは?」と訊いた記者さんが居たとのこと。2人が泣きはらした顔を見れば全てが判るのに、その質問は非常識との意見と記事を書くには少しでも沢山発言を貰いたかっただけなのではとの意見も一部に見られますが、個人的には発言をした記者さんは非常識と思います。私は残念ながら親になったことがないので実感としては判らないのですが、親より子が先に逝く逆仏ほど悲しいことはないと言われることから、2人がお別れの直後に記者の前に出たこと自体がかなり凄いことだったようにも思えます☆
★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」第153回記事として米屋玩具(ヨネヤ)のポルシェ911を御紹介しますne ☆今回はポルシェ尽くし/ポルシェ三昧的な記事となり、国産旧車好きの人には申し訳ないのですが、年内にもう1回位、出来れば国産旧車系の記事を更新できればと思っています☆☆☆
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★1970年型 ポルシェ911
356に替わるニューポルシェとして1964(昭和39)年9月より生産開始された911は1968(昭和43)年8月にデビューした1969年型で操縦性改善のためホイールベースが2,211mmから2,268mmに延長された後、更に1年を経た1969(昭和44)年8月にデビューした1970年型ではフラット6の排気量を1991ccから2195ccに拡大し、デビューから5年を経て2リッターエンジンが2.2リッターとなります。その後、911は漸次排気量を拡大していくこととなりますが、デビュー後初めての排気量アップがこの1970年型でした。ナローポルシェの中で2.2はバランスが良く、2.2をベストチョイスとする向きも多いようです。
●1970年型911 実車カタログより



★米屋のポルシェ911
米沢大一氏が代表を務めた米屋玩具については資料が乏しく、起業年や廃業年等の情報がないのですが、小売価格の安い金属玩具(ブリキ)をメインに製造販売したメーカーだったようです。トレードマークは菱形の中にYONEのアルファベットが入ったもので、同じ米沢姓の米沢靖喜氏が代表を務めた桜の中にYの文字がトレードマークの米沢玩具とは全く異なるメーカーです。米屋のポルシェ911には全長215㎜でルーフを含めボディが一体成型されたプロポーションが良いものと全長200㎜と少し小さくルーフ部分が別パーツとされ玩具然とした造りのものとの2種が市場に出ています。似たような大きさで2種のポルシェ911が市場に出た経緯は不明です。今回ご紹介するのは全長215㎜の少し出来が良い方の米屋製911です。
【1970年ポルシェ911S 実車 主要スペック】(1970 Porsche911S Specification)
全長4163㎜・全幅1610㎜・全高1320㎜・ホイールベース2268㎜・車重1020kg・2195cc空冷水平対向6気筒SOHC・圧縮比9.8:1・潤滑方式:ドライサンプ・最高出力200HP/6500rpm・最大トルク20.3kgm/5500rpm・変速機5速フロアMT・最低地上高150㎜・回転半径5350㎜・乗車定員4名・燃料タンク容量62ℓ・タイヤサイズ185/70VR15・最高速度230km/h・三和自動車国内販売価格645万円
【米屋玩具(ヨネヤ) 1/19スケール 1970年ポルシェ911S ブリキ製玩具 主要データ】(1/19scale Porsche911S by Yoneya Tinplate Toy KEY DATA)
・製品名: PORSCHE
・米屋玩具 製品番号: No.1051
・基本素材: ブリキ
・発売時期: 1970(昭和45)年 4月頃
・販売価格: 不明
・全長: 215㎜(実車比1/19.4スケール・ダンプ仕様215㎜)
・全幅: 86㎜(実車比1/18.7スケール・ダンプ仕様85㎜)
・全高: 69㎜(実車比1/19.1スケール・ダンプ仕様90㎜)
・ホイールベース: 120㎜(実車比18.9スケール)
・スケール表記: なし
・動力: 後輪フリクション
・箱のサイズ: 縦90×横224×厚さ65㎜(ウインドパッケージ仕様: 縦88×横224×厚さ65㎜)
・シャシー再現: なし
・バリエーション: ノーマル・ラリー仕様・ポリス仕様 等
・カラーバリエーション: 赤・青メタ・空色(ラリー仕様)・白(ポリス仕様) 等
・入手難易度: 10段階評価でレベル6程度
・2021年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 2.8~4万円程度(箱付未使用ミントコンディションの場合)
★財団法人 輸出玩具登録協会「New Design」1971年3月25日号/通巻91号に掲載された米屋ポルシェ911(国立国会図書館の蔵書より複写)
同じ米屋のフォードカプリと911は同時発売だったようです。この号では写真と解説が入れ違って掲載されています。両者共に1970(昭和45)年4月16日付にて意匠登録された旨が記載されています。


★米屋 1/19スケール 1970年ポルシェ911S (赤・箱付・美品)
本体のシャシー裏には米屋の商標があるにも関わらず、箱には丸七=円形に漢数字の七の商標のみで米屋の商標がありません。箱上面にはアロイホイールを履いた911S風の絵が描かれています。







1/64スケールTLVポルシェ911Sとのとの大きさ比較


運転席は実車にはないセンターコンソールが付くなど適当にプリントされています。

シャシー裏


★米屋 1/19スケール 1970年ポルシェ911S (青メタ・箱付・美品)








1/64TLVとの大きさ比較


シャシー裏

★米屋 1/19スケール 1970年ポルシェ911Sラリー (水色・箱付・傷有)
箱は本来は911ラリーカーが描かれた別の箱である可能性があります。





1/64TLVとの大きさ比較


★米屋 1/19スケール 1970年ポルシェ911S (赤・ウインドパッケージ付・傷有)
ホイールキャップが替わりタイヤもゴムからプラ製に替わった恐らく末期モデル。リアエンジンフードに開いた2つの穴は何なのか不明(ラゲッジキャリア取付用?)。

ウインドパッケージ版の絵も通常箱のイラストがそのまま使われています。






1/64TLVとの大きさ比較


★米屋 1/19スケール 1970年ポルシェ911S全員集合!!


白いミニカーは1/64TLV911S




【既にご紹介したポルシェ911ブリキ記事一覧】
1)やのまん(矢野満)・・・・・2019年1月6日 ブリキ自動車 第15回記事
2)タカトク(高徳)・・・・・2019年5月26日 ブリキ自動車 第27回記事
3)アオシン(青眞)・・・・・2020年9月22日 ブリキ自動車 第90回記事
4)バンダイ(BC)・・・・・・2020年12月13日 ブリキ自動車 第100回記事
5)トープレ(TPS)・・・・・2021年2月11日 ブリキ自動車 第107回記事
★オマケ(その1): Schuco Piccolo 1/87 ポルシェ911クリスマス スペシャル2021
クリスマスを1日過ぎてしまいましたが、今年のクリスマス限定バージョンの911。全長49㎜。シュコーピッコロの2021年クリスマス用新製品。限定750台。品番Nr.45 055 0600。国内定価:税込5830円。



750台限定

★オマケ(その2): Solido 1/18 ポルシェ356パナメリカーナ1953年 #162
全長210㎜。ソリド新製品。バングラデッシュ製。品番S1802803。国内定価:税込8800円。ドア開閉アクション付。高価な新製品が多い中、この大きさでこの仕上がりは格安に感じます。



1/87シュコーピッコロ(オマケ1)とのとの大きさ比較


★オマケ(その3): TSM MODEL MINI GT 1/64スケール992型ポルシェ911カレラS(赤)&カレラ4S(黄)
何れも最近発売のミニGT新製品。11月に出た黄色が品番252、12月に出た赤が品番283。税込定価1540円はTLVに比べると格安に感じます。画像は何れも左ハンドルですが、例によって同じ品番でコレクター泣かせとも言える右ハンドルのバリエーションも出ています。


同じ1/64スケールのTLVナロー911Sとの比較。同じ911でも最新の992が肥大化しているのがよく判ります。


★オマケ(その4): 2022年ポルシェ オフィシャルカレンダー
毎年恒例のメダル付き大判カレンダー。サイズ:縦56cm×横59cm。ポルシェジャパンでの税込定価5940円。今年のメダルと表紙はリバイバル版935。今回のカレンダーは930、993など旧いポルシェが多数登場するビンジテージポルシェ・ファンにはなかなか良い内容です。この大判カレンダー、ポルシェの歴史の約半分の過去35年分以上、付属のメダルと共に全て保存してあり、何れ私が現世から居なくなったら、出来れば散逸させずに若いポルシェファンの人に纏めて引き継いで貰いたいと思っています。



993POLIZEI♪

★オマケ(その5): 今日のビートルズ「The Long And Winding Road」 1970
今日のテーマは1970年のポルシェ911ということで、今日のビートルズも1970年発表のこの曲で。
私のテキトーピアノバージョン