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★1959年旭玩具2代目トヨエース ~ ブリキ自動車コレクションから 151

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★12月も半ば
今年も気付けば残りもう3週間を切りましたね。年末年始は年賀状を作ったり、正月用の家の内外の飾り付けをしたり、大掃除をしたりと何かと忙しくなって誰しも大変だと思いますが、現時点では国内の感染状況が落ち着いていることから、さすがに今年は故郷に帰るよ~!という人も居られるようです。
しかし、ワクチンを2回接種していても感染してしまうオミクロン株の出現や欧州の感染状況を見ていると、日本にも第6波が来る可能性は十分あるように思えます。そのあたりのことも考慮し、今年の年末年始もまだ帰省や旅行は控えるという慎重派の人も意外に多いようです☆


★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」第151回記事として旭玩具の2代目トヨエースを御紹介しますne☆明日は1日出掛けてしまい更新が難しいため今回は土曜更新です☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・

★2代目トヨエースとミニチュア
1954年(昭和29年)9月にデビューした初代トヨエースSKB型(当初の車名はトヨペット・ライトトラック)は4年半を経た1959年(昭和34年)3月16日に初めてのフルモデルチェンジを受け2代目トヨエース(SK20型)となります。
2代目は搭載エンジンの変更や内外のマイナーチェンジによるアップデートを図りながら激動の1960年代を駆け抜け1971年(昭和46年)8月30日に3代目トヨエースにバトンを渡すまで実に12年5ヵ月も製造されています。大量に売れた2代目トヨエースは文字通り1960年代の日本の商用車のアイコン的な存在とも言えます。
実車がメジャーだっただけに玩具・模型の世界でも夥しい種類の製品がリアルタイムにリリースされています。組立キットでは、とみやま商事(タカラトミーの前身)のプラモデルや山田模型等の木製ソリッドキット、ミニカーでは旭玩具モデルペット初期のダイキャスト製ミニカー、ブリキ玩具では旭玩具(アサヒ)、野村トーイ、米澤玩具(ヨネザワ)、その他、駄菓子屋等で売られたと思われる駄玩具系のプラ製品など膨大な種類の製品が存在します。


●1959年トヨタ車体発行 トヨエース ポストカード6種(縦92㎜×横143㎜)
トヨエースの車体製作を行ったトヨタ車体発行のポストカード。1枚ずつ型式名称も記載されています。

標準型 SK20


高床型トラック SK20-B


ダブルキャブトラック SK20-P


オープンバン SK20-C


パネルバン SK2-V-B


ライトバン SK20-V



●2代目トヨエース初期の実車カタログより
初代コロナ、初代クラウンRS20、ダットサン211セダン、初代ジュニア、日野THタンクローリー等、1959(昭和34)年前後の国産車の姿が多数確認できます。



【1959年トヨタ トヨエース標準型トラック SK20型 実車 主要スペック】(1959 Toyota Toyoace truck typ.SK20 Specification)
全長4260㎜・全幅1690㎜・全高1895㎜・ホイールベース2500㎜・車重1165kg・FR・S型直列4気筒SV995cc・最高出力33ps/4500rpm・最大トルク6.5kgm/2800rpm・変速機4速コラムMT・最大積載量1000kg・乗車定員3名・電装系12V・燃費13km/L・最高速度78km/h・シャシー打刻開始番号9-SK20-10001・販売価格46万5000円


【旭玩具 1/18スケール 1959年トヨタ トヨエース標準型トラック SK20型 ブリキ製玩具 主要データ】(1/18scale 1959 Toyota Toyoace truck typ.SK20 by Asahi Toy Tinplate Toy KEY DATA)

・製品名: トヨエース
・アサヒ玩具 製品番号: No.3558
・基本素材: ブリキ
・発売時期: 1960(昭和35)年 2月上旬
・販売価格: 都内200円/全国220円(後に全国240円に値上げ)
・全長: 235㎜(実車比1/18.1スケール)
・全幅: 95㎜(実車比1/17.8スケール)
・全高: 102㎜(実車比1/18.5スケール)
・ホイールベース: 139㎜(実車比18.0スケール)
・スケール表記: なし
・動力: 前輪フリクション
・ギミック: キャブ可倒
・箱のサイズ: 縦100×横240×厚さ98㎜
・シャシー再現: デフ・プロペラシャフト等の浮彫あり
・バリエーション:  1964年式PK30-H型(キャブ可倒アクションなし)
・カラーバリエーション:  水灰/渋青・水灰/紺紫・ベージュ/茶・白灰/紺 等
・入手難易度: 10段階評価でレベル7程度
・2021年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 10~15万円程度(箱付未使用ミントコンディションの場合)


★東京玩具商報1960年2月号に掲載された旭玩具製作所トヨエースの広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
2月初旬発売、決定版、美しいデザインの深箱入発表等と記載されています。



★東京玩具商報1960年3月号に掲載された旭玩具トヨエースの新製品紹介記事(同上)
「都内売価200円」、「本物同様、運転台を操作1つで傾けることも出来る」と価格やギミックについても記載されています。



★アサヒ玩具 1962年 総合カタログ日本語版に掲載された「トヨエース」
製品番号3558、全国売価240円と記載されています。



★アサヒ玩具 1967年 総合カタログ英語版に掲載された「トヨエース」1964年式2ndモデル
製品番号は3558のまま、グリルが変更された2ndモデル。




★旭玩具 1/18スケール 1959年トヨタ トヨエース標準型トラック SK20型 (水灰/渋青・箱付・説明書付・美品)
上箱に購入年月日と思われる1960年2月27日とコレクション番号と思われるNo.270の書き込みがあり、2月上旬に発売されてからあまり時間を置かずに購入した個体だったと判ります。同時代のブリキ自動車の箱にこれと同様に購入年月日とコレクション番号が書き込まれた箱を幾つも見たことがあり、出所からすると恐らくJMACの重鎮だった須永 実氏のコレクションだったものと思います。本体は工場出荷時のままの状態が保たれたスーパーミントです。この初版では別パーツだったドアノブは後に省略されます。














リアナンバーの「1291」の数字は、同じ旭玩具のスバル360大小サイズでも同じ数字のナンバーが付けられており、「1291」の数字に何らかの意味があったのか否かは不明です。




キャブは荷台のレバーを引くと実車同様にティルトします。



ブリキで造形されたエンジン




1/64スケールTLVとの大きさ比較




運転席。ハンドルはブリキ製。






シャシー裏


手前は付属の説明書。1959年10月MCのP型45psエンジンに換装されたPK20型の説明となっています。


説明書サイズ:縦90㎜×横182㎜、2つ折見開き。


旭玩具製品でもキャブが本物通りにティルトする旨等が記載されています。


裏表紙:トヨエースのバリエーション




★旭玩具 1/18スケール 1964年トヨタ トヨエース標準型トラック PK30-H型 (白灰/紺・箱付・美品)
2度目のMC後の2代目トヨエースに変更されています。ドアノブがプレス表現となり、キャブ可倒アクションも省かれています。野村トーイの大中小サイズなど、この年式のブリキ玩具は沢山リリースされている中でコンパクトながらスケール感が良いのはこの旭玩具製。野村トーイ製の2代目トヨエースのような日通や郵便仕様等のノーマル以外のバリエーション展開は残念ながら旭玩具製では為されませんでした。




















1/64スケールTLVとの大きさ比較




運転席。ハンドルはプラ系素材のパーツに換わっています。




シャシー裏




★旭玩具 1/18スケール1959年トヨエース SK20型と1964年トヨエース PK30-H型の並び
左:1stモデル1959(~1960)年式、右:2ndモデル1964年式。










左下は大きさ比較用1/42モデルペットと1/64TLVのトヨエース


TLVは2灯最終のフロントグリルの横線が3本となった1965~66年型をモデル化しています。


箱2種




★旭玩具 1/18スケール初代トヨエースと2代目トヨエースの並び
左:初代トヨエース(幌付)、右:2代目トヨエース初期型。旭玩具は初代トヨエース・2代目トヨエース共に1/18スケールでモデル化。






【参考】2代目トヨエース とみやま商事製プラモデルと山田模型製木製ソリッドキット
箱の大きさは、とみやま(富山商事)縦220㎜×横355㎜、山田模型(ヤマダ)が縦75㎜×横200㎜。とみやま製プラモデルは1962~1963年式、KYロゴの山田模型製木製キットは1959~1960年の初期型をモチーフにモデル化しています。




最初のフェイスリフトを受けた1962~1963年式をモチーフとした1/42モデルペット102番と1/20とみやま商事(現タカラトミー)プラモデル完成品の並び。とみやま製トヨエース・プラモは傑作モデルながら現存数が少ないレア物。




とみやま製プラモデルは旭玩具のブリキ同様にキャブ・ティルトアクション付。






※註)2代目トヨエースの実車カタログについては、2013年11月4日の自動車カタログ棚からシリーズ第188回記事をご参照ください。


※註)旭玩具 初代トヨエースのブリキ製品については、2018年12月16日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第14回記事をご参照ください。






★オマケ(その1): 2021年12月 1/64トミカリミテッドヴィンテージ&NEO新製品
12月13日(土)販売開始の新製品(一部店舗では11日より販売)。またしても怒涛の発売ラッシュで高額なモノが多く、全てを買うと6万4350円となりおいそれと買える金額でもなく、もし同じ金額を出すならビンテージミニカーを買った方が遥かに満足度が高いことは明らかなため、例によって購入品は金額で3分の1程度まで絞り込みました。しかし、TLV&NEOの怖いところは完売するとプレミアが付きやすいことで、後から欲しいと思った時には流通価格が元々高い定価以上に跳ね上がっていたなんてことにもなりかねません。今月は熟慮の末、1994年フェラーリ F355 スパイダー青メタ(税込6380円)とランチアデルタ2種(各3080円)、スバル サンバー ディアス クラシック2種(各税込3080円)、LV-198a マツダ ポーターキャブ 三方開 渋緑フィギュア付(税込3850円)、LV-N221b 日産アトラスH42 花見台自動車 セフテーローダ ビッグワイド「日産仕様」(税込8800円)、トミカラマヴィンテージ04d 中古車店「日産中古車」(税込11000円)はスルーして以下の5台に絞り2万2000円(定価ベース)の散財となりました。今月のTLV&NEOのうち、もし1台だけ買うならば個人的には迷わずミウラSVということになりますが、330の4ドアHTとNSXのタイプR及びパトカーも捨てがたく、結局5台の購入と相成りました。

1)LV品番無 1971年ランボルギーニミウラ P400SV 黄(税込7920円)
2) LV-N250a 1976年日産セドリック 4ドアHT Fタイプ 2800SGL マルーン(税込3190円)
3)LV-N251a 1976年日産グロリア 4ドアHT Fタイプ 2800SGL ベージュ(税込3190円)
4)LV-N247a 1995年ホンダNSX タイプR イエロー(税込3740円)
5)LV-N248a 1992年?ホンダNSX 栃木県警パトロールカー(税込3960円)






1976年330セドグロ4ドアHT




ホンダNSX栃木県警パトとタイプR




ミウラは例によって前後カウル開閉。先月発売のオレンジに続き、ミウラのイメージカラーとも言えるイエロー。前後カウル開閉。ユーザー取り付けパーツのフェンダーミラーはボディ側に穴もないため取付が難しく、価格を考えればミラー取付済の状態で販売してもらいたいところです。




★オマケ(その2): 月刊「グラフ山形」1977年1月号
B4判・70頁。当時定価480円。No.6=通巻6号と記載があるため1976(昭和51)年に創刊された地方グラフ誌のようです。新刊時に東京では売られていない雑誌と思われますが、都内の古書店で売られていたということは、当時、都内在住の山形県出身の人が郵送で定期購読していたものかもしれません。この号は「山形を走ったSL」が特集で久保田久雄氏撮影のSL写真をメインに特集に24頁が割かれています。今は亡き大沼百貨店の広告など掲載されている広告もローカル色が溢れています。


絹出川の鉄橋を渡るC58重連(前2機・後1機)。陸羽東線、羽前向町(現 最上駅)~羽前赤倉(現 赤倉温泉駅)間、1971(昭和46)年10月25日撮影764レ。


大沼百貨店の広告。平日6時閉店と記載があり、現在の感覚からするとデパートが18時に閉店というのは随分と早い閉店時刻と感じます。






★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Please Mister Postman」 1963
カバー曲でもオリジナルより有名なビートルズの1曲。ジョンのボーカルが何とも魅力的ですyone♡



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