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★1957年萬代屋ミンセイリアエンジンバス コンドル号 ~ ブリキ自動車コレクションから 150

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★ブリキ自動車コレクション記事 第150回 達成
拝ブログでは長いこと自動車の実車カタログをテーマとしたシリーズ記事「自動車カタログ棚から」をメインとしてきました(現在、最新記事は2021年9月24日の第382回記事「アルファロメオ ジュリエッタSS」)。2016年8月12日にイチコーのコンテッサ900と縦目セドリックの構内タクシー仕様試作品の記事を第1回としてブリキ自動車を主役としたシリーズ記事「ブリキ自動車コレクションから」を開始し、ここ数年は自動車カタログの記事のUPが殆どなくなりブリキ自動車の記事に軸足を移しています。
そのブリキ自動車のシリーズ記事が今回で150回目となります。1記事に50枚位の画像をUPしていることも多々あるため、もし紙媒体の書籍にするなら1記事見開き2頁位に纏まるよう画像は1記事5~6枚程度に絞るとしても150記事×2頁=300頁の本が出来る計算です。
しかし、本ブログに掲載した画像は誰もが自由に閲覧し必要であれば保存も転用も出来る状況にあり、既に時代は紙媒体の書籍の時代ではなくなってはいますが、もし手持ち資金があれば一生に1冊位は少部数であっても紙の本を自費出版し、国立国会図書館に行って自分の名前で検索を掛けると「ブリキ自動車図鑑」といった本がヒットしたらいいなあと夢見たりもします☆☆


★閑話休題
という訳で今日は「ブリキ自動車コレクションから」の節目となる第150回記事として萬代屋(現バンダイ)の1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号を御紹介しますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★民生リアエンジンバス「コンドル号」
1950(昭和25)年に民生ディゼル工業(後の日産ディーゼル/UDトラックス)と民生のコーチビルダー富士重工が開発・デビューさせたのがリアに横置きされた2ストロークエンジンと本格的なアングルドライブ機構を持つリアエンジンバス「コンドル号」でした。1955(昭和30)年には、パワーユニットがGMとのライセンス契約によるユニフロー掃気式のUDエンジン(=Uniflow scavenging Diesel engine)に置き換えられ、また、民生のコーチビルダーであった富士重工の車体デザインも、GMバスのスタイリングに強い影響を受けたものでした。1956(昭和31)年秋に登場した6気筒230馬力のUD6エンジンを搭載した6RF100 コンドル号は当時国産最高出力を誇るバスとなり、この謂わば当時の国産バスの王者たる6RF100 コンドル号を萬代屋(現バンダイ)は民生のオフィシャルモデルとしてほぼ正確に1/43スケールで製作し1957(昭和32)年5月9日〜5月19日に日比谷公園で開催された第4回東京モーターショー(当時の正式名称は全日本自動車シヨウ)の民生ブースにてプレス用に先行配布した後、翌6月中旬より一般販売しています。


★1952年?上野駅公園口?の国際自動車コンドル2台
1950年代前半、浅草・綱島書店発行のカラーフォートえほん「じどうしゃ」(B5判・12頁)より。UDエンジン搭載前のコンドル。写真は人工着色。撮影:綱島孝太郎氏。出版社の社長が自ら撮影して出版した写真絵本だったようです。



★1956年9月発行 1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号 専用カタログより


230馬力UD06エンジン


図面。雛壇含め12列のロマンスシートは萬代屋製でも正確に再現されています。


スペック



★富士重工保存写真 1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号 サンプル車
2003年9月20日ぽると出版発行「富士重工業のバス達」123頁より。1957年5月の第4回モーターショー展示車と思われる車両。




【1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号 実車主要スペック】(1957 Minsei Rear engine bus CONDOR typ.6RF100 Specification)
全長10920㎜・全幅2450㎜・全高3000㎜・ホイールベース5500㎜・車重7770kg・RR・UD6型水冷2サイクル直接噴射式6気筒7410cc・最高出力230ps/2000rpm・最大トルク90kg-m/1300rpm・エンジン重量880kg・電装系12V・乗車定員77名(ロマンスシート:座席49・立席26・乗務員2)・最小回転半径10000mm・タイヤ10.00-20-14PR・最高速度120km/h(高速型トランスミッション仕様)



【萬代屋(現バンダイ) 1/43スケール 1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号 ブリキ製モデル玩具 主要データ】(1/43scale 1957 Minsei Rear engine bus CONDOR typ.6RF100 by Bandai-ya Tinplate Model Toy KEY DATA)

・製品名: ミンセイのリアーエンジンバスコンドル号(箱上面の表記)・ミンセイジーゼルバス(箱横面の表記)
・萬代屋 製品番号: No.530
・基本素材: ブリキ
・発売時期: 1957(昭和32)年6月中旬
・販売価格: 不明(パーツの多さ、造りの良さからすると全国売価200円以上?)
・全長:255㎜(実車比1/42.8スケール)
・全幅:60㎜(実車比1/40.8スケール)
・全高: 68㎜(実車比1/44.1スケール)
・ホイールベース: 130㎜(実車比1/42.3スケール)
・スケール表記: なし
・動力: 後輪フリクション
・箱のサイズ: 縦67×横262×厚さ68㎜
・シャシー再現: 細かなプリント表現有
・カラーバリエーション:  白/オレンジ・黄緑/緑・水色/オレンジ・草色 等
・その他のバリエーション:  輸出専用仕様、第4回モーターショーメディア配布仕様(箱や裏板の表記に差異有)
・入手難易度: 10段階評価でレベル8~9程度
・2021年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 25~35万円程度(箱付未使用ミントコンディションの場合)


★東京玩具商報1957年6月号 萬代屋 広告に掲載された 民生コンドル号(国立国会図書館の蔵書より複写)
民生ジーゼルバスコンドルが6月中旬発売と印字されています。





★東京玩具商報1957年9月号 萬代屋 広告に掲載された 民生コンドル号(同上)
発売開始後の広告。クラウンRSD、初代ジュニア、三菱3輪、マツダ三輪ホロ付等と共に掲載されています。





★講談社たのしい幼稚園1958年2月号付録「のりものえほん」裏表紙の萬代屋広告に掲載された民生コンドル号
三菱ウイリスジープ、VWタイプ2救急車(小サイズ)、クラウンRSD等と共に掲載されています。






★萬代屋(現バンダイ) 1/43スケール 1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号 (白/オレンジ・箱無・美品)












トミカいすゞBXとの大きさ比較




MINSEI-FUJI(民生デイゼルー富士重工)の赤いエンブレムがそそります♪


実感的な網目の左右エンジンルーバー






運転席


シャシー裏


「UD6型230馬力ジーゼルエンジン」の印字


エンジンのプリント及び最下部にBCバンダイ商標。




★萬代屋(現バンダイ) 1/43スケール 1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号 (黄緑/緑・箱付・赤文字パーツに色褪せあるも全体には美品)
上掲の白/オレンジに比べて赤文字のパーツに退色が見られます。この褪色は箱の有無を問わず比較的多くの現存個体に発生しています。




















トミカいすゞBXとの大きさ比較




MINSEI-FUJIの赤エンブレム


実感的な網目エンジンルーバー




シャシー裏




エンジンのプリント及び最下部のBCバンダイ商標。




★ヤフオクに出品された萬代屋(現バンダイ) 1/43スケール 1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号
上:2021年9月23日終了の黄緑・緑ツートン(箱・説明書・保証券付き・落札額30万5000円)
中:2015年9月19日終了の草色(箱・保証券付き・赤文字色褪せ有・落札額29万1000円)
下:2015年7月12日終了の水色/オレンジ(箱付き・第4回モーターショ―配布品・落札額16万1000円。


草色。残念ながら赤い文字に褪色が見られます。


第4回東京モーターショーでの民生デイゼル配布品。この水色/オレンジはモーターショーで配布されたモデル専用のカラーだった可能性があります。




★萬代屋(現バンダイ) 1/43スケール 1957年 民生リアエンジンバス6RF100 コンドル号 2台の並び








残念ながら黄緑/緑の方は赤文字にかなりの褪色が見られます。






トミカいすゞBX都営バスとダイヤペット1/40いすゞBU06都営バス美濃部カラーとの比較






※註)ミンセイリアエンジンバス「コンドル号」の実車カタログについては、2015年10月18日の自動車カタログ棚からシリーズ第289回記事をご参照ください。






★オマケ(その1): 1960年代前半 「八千代交通株式会社」パンフレット(縦107×横190㎜・3つ折)
現在も山形市南栄町で盛業中の八千代交通の1960年代前半発行と思われるバス観光パンフレット。白黒写真のため実際のところは判りませんが、1960年代初頭のいすゞBAのカラーリングが東京の西武バスとよく似ているように見えます。山形というと、1980年代初頭にいすゞベレットで東京から月山まで行き宿坊に泊まったあと酒田などの街を走り廻ってきたことを昨日のことのように思い出しますが、あれから既に40年とは時が経つのは早いものです。既に古いミニカー等のコレクションを始めていたため、当然、その折にも玩具店に立ち寄っていますが、古いブリキは見つけられず古いプラモデルを幾つか入手して東京に帰っています。










★オマケ(その2): タカラトミーアーツ 1/64スケール1991年日産フィガロ ガチャガチャ
11月にフィガロのガチャガチャ5色が1台400円で発売されています。1回廻してイメージカラーのエメラルドが運よく出たためカラバリはまだ買っていないのですが、同じ1/64スケールのTLVの乗用車が1台3000円前後もすることを考えると、カラバリを集めてみても良いですyone♪(ドアミラーはユーザー取り付けパーツ)
フィガロはBe-1、パオに続く初代マーチベースのパイクカー第3弾。エリック・クラプトンが購入したことも有名な話ですが、英国ではフィガロは人気が高く近年の調査では何と3000台以上が英国内に現存・棲息しているようです。






タカラトミーアーツのHPより




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Twist And Shout」 1963
カバー曲ながらジョンのボーカルの魅力が炸裂したような1曲。1964年6月のメルボルン公演から☆☆


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