Quantcast
Channel: ポルシェ356Aカレラ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 822

★1959年野村トーイ 釣り目のビュイック2ドアHT ~ ブリキ自動車コレクションから 131

$
0
0

★無観客開催の東京オリンピック
感染者数が全国的に激増している時期にオリンピック開催だなんてとんでもないとの意見がある一方で日本でも65歳以上の高齢者のワクチン接種が進み新規感染者が増えても重症者や死者は減少している状況にある上に国内のプロスポーツでは制限付きながら観客を入れて行われているのだからオリンピックも有観客で開催すべきだ、オリンピックのみ無観客開催とするのは説明がつかないのではないか??、膨大な予算を掛けて作った仮設の観客席などが全て使わないまま取り壊す運命となるのは何とも勿体なく、そうした損失は税金で補填することになるのだから、ある程度制限付きであってもオリンピックは有観客開催とすべきだといった意見もあり、まあ、考え方は色々です。


★ワクチン
しかし、日本も英米並みに全年齢でワクチン接種率が7割など高い状況であったら良いのかもしれませんが、現在の全人口の接種率2割以下というような状況で凶悪と言われるデルタ株が激増している現在の状況ではオリンピックのみを無観客とせず、国内のプロスポーツや甲子園の高校野球なども原則無観客とするのが妥当だとの意見も聞かれます。そもそも飲食関係のみ強力な規制を掛けているのにプロスポーツを含む他の業種はこれまで通り普通に続けて良いよというのは不公平に過ぎるとの意見もあります。
私個人としては、飲食は持ち帰り及びデリバリーのみ営業可、音楽・演劇・映画といった文化系と野球やお相撲などのプロスポーツは全て中止、小中高大といった学校関係も全てオンライン授業以外は禁止とし、英米のようにワクチン接種率が7割を超えるまでは原則として社会インフラ関連業務以外は全て業務停止命令を出してとにかく人々が外出できないようにするのが妥当なところかなと思います。前にも何度も書いてますが、業務停止命令により援助金が出るまで持たずに潰れる事業者が沢山出たとしても、命さえ助かれば幾らでも出直しは出来るからです☆
個人的には緊急事態宣言が出ても日本ではロックダウンをしないため、仕事や学校が休みになることもなく何一つ状況が変わらないため、毎日都内で混んだ電車で通勤をして「ワクチン接種が間に合わずデルタ株に感染して死にたくない、何とか自分は死なずに助かりたい」というような自分だけ助かればいい的な勝手な欲望が心の中にはあり、私を含めてみんなが命を落とさないよう、ワクチン接種が進むまでは国が幅広く事業者や法人に業務停止命令を出して欲しいというのが実は偽らざる心境であったりもします。だって、コロナが爆発してきてるのに、都内の混んだ電車に乗るのは怖いですからne☆☆


★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第131回記事として、野村トーイの1959年ビュイック2ドアハードトップをご紹介しますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・


★ビュイック
世界の自動車ブランドの中でベンツの1886年、プジョーの1889年、ルノーの1898年、フィアットの1899年と並び19世紀末の1899年(明治32年)にその歴史の幕を開けたのがアメリカ車「ビュイック」(Buick)。ビュイック・モーター・カンパニーの設立は1903年であるもののカンパニー設立の4年前の1899年には事実上ビュイックはスタートしたとされており、アメリカ車ではキャデラックの1902年、フォードの1903年よりも歴史が若干長いこととなります。何れにしても19世紀から20世紀に変わる頃にビュイックもキャデラックもフォードも産声を上げています。
GMブランドの中でビッイックは大衆車のシボレーより上の中級ブランドに位置づけられ、保守的なアッパーミドル層向けの上品な中級の上~高級車としてのポジションを担っていました。戦後1950年代から1960年代にかけてのビュイックは、戦前の1930年代と並び魅力的な車が多数世に出ています。

★1959年ビュイック
ホイールベース123インチ(3120mm)のル・セイバーとインビクタ、126.3インチ(3200mm)のエレクトラの3種のグレード構成で、エンジンはV8の325psと250psの2種、ダイナフローと呼ばれたトルコン・フルオートマチックトランスミッション、エアコン、パワーウインドー、パワーシート等がフル装備され、現代の乗用車にあるものはナビゲーション等の一部装備を除き既に殆どが揃っていました。ボディタイプは4ドアセダン、4ドアハードトップ、2ドアハードトップ、2ドアコンバーチブル、4ドアエステートワゴンの5種(日本車の2ドアハードトップは1965年の3代目コロナ・ハードトップ(RT50)で初登場、4ドアハードトップは1972年の230系セドリック/グロリアで初登場したボディタイプ)。

★1959年のアメリカと日本の状況
戦後1965年(昭和40年)までの日本では自動車輸入が自由化されていなかったため、1959年(昭和34年)にビュイックを当時の輸入元・梁瀬(ヤナセ)から買うことは例え巨万の富があっても日本人には叶わぬ夢でした。ところが、駐留米人や非日本人は購入可能であったため、そうした人々を経由して入手するしかビュイックを手に入れる方法はありませんでした。1959年のアメリカの自動車生産数は約700万台で、一方、日本は18分の1の40万台程度、しかも日本では生産台数の大半が乗用車以外(トラック/バス等)という時代でした。1958年の秋にデビューしたビュイック・エレクトラのパワーウェイトレシオが6.4kg/psだったのに対し、同じ1958年秋にデビューしたトヨペットクラウンデラックス(RS21型)は21.5kg/ps(1959年型クラウンは車重1250kgでエンジンは1.5ℓ58ps)とクラウンのパワーウェイトレシオはビュイックの3分の1以下の数値でした。自動車の生産技術自体にもそのレベルには雲泥の差があり、当時のアメリカ車は日本の狭隘路では持て余してしまう恐竜のような巨体も含め日本人にとっては正に夢の乗物以外の何物でもなかったのです。


●1958年9月発行 1959年ビュイック 本カタログ (縦270×横320㎜・英文32頁)
米本国版の本カタログを梁瀬自動車が日本国内で配布したもの。








シャシー


ダッシュパネル


裏表紙に梁瀬自動車の印字。スタンプではなく印刷されています。




●1958年9月発行 Buick Magazine (縦280×横229㎜・英文24頁)
1959年型ビュイック発売時に発行された広報誌。上掲の本カタログと併せて読めば1959年型ビュイックへの理解が深まる形となっています。






ダッシュパネル全体


シャシー図解


裏表紙。ビュイックを買うアッパーミドル層の家族。




【1959年ビュイック・エレクトラ225 2ドアハードトップ4737型 実車主要スペック】 (1959 Buick Electra 225 Two-Door Hardtop Model 4737 Specification)
全長5715mm・全幅2050mm・全高1490㎜・ホイールベース3200mm・車重2100kg・401型水冷V型8気筒6571cc・最高出力325ps/4400rpm・最大トルク61.5kgm/2800rpm・変速機2速コラムAT・乗車定員6名・最高速度190km/h・エアコン/パワーウインド/パワーシート等フル装備・米国内新車販売価格:調査中


【野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ 2ドア ハードトップ ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/19scale 1959 Buick Electra 225 Two-Door Hardtop by Nomura Toy Tinplate model Toy KEY DATA)

・商品名: THE CAR BUICK ’59(英字箱の印字)、59年型ビイック(日本語箱の印字)
・野村トーイ製品番号(製品管理番号): 不明
・製造会社: 山崎玩具(IYメタルトーイズ)
・主要素材: ブリキ
・全長: 295㎜(実車比1/19.4)
・全幅: 110㎜(実車比1/28.6)
・ホイールベース: 165mm(実車比1/19.4)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦120×横302×厚さ85㎜
・動力: 後輪フリクション・電動(リモコン仕様)
・ギミック: フリクション走行、電動走行および左右ステア(リモコン仕様)
・カラーバリエーション: 赤/黄、白/赤、緑/クリーム、抹茶/うぐいす、空色/白、銀鼠/白 等

・その他のバリエーション: リモコン仕様・ポリス仕様・警視庁パトカー仕様・ファイアーチーフ仕様
・シャシー再現: 若干あり(デフ・プロペラシャフト等の浮彫あり)
・発売時期: 1959年(昭和34年)5月頃
・販売価格: 不明
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度(日本語箱付はレア)
・2021年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 8~18万円程度 (箱付未使用美品の場合。リモコン仕様よりフリクション仕様の方が高価。緊急車よりノーマル仕様の方が高価)。


●東京玩具商報1959年7月号 野村―イ 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
右上に「59年型ビック」として「本年最新のアメリカの自動車の玩具化です。フリクション玩具の王座。」とキャプションが入れられています。





●財団法人輸出玩具登録協会「NEW DESIN 第6号 1959年4月25日発行」に掲載された野村トーイの1959年ビュイック (同上)
「(N・Hヒレル)」の印字部分は製作者氏名を示していますが、ヒレルなる人物については情報がなく判りません。




●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ (空色/白・英字箱付・美品)
1959年型ビュイックの実車はセールス的には失敗だったと言われますが、リアルタイムに日本製のブリキ玩具はイチコー製など幾つかの玩具メーカーが製品を競作しています。2ドアHTボディをモデル化し、最もスタイリッシュなのはこの野村製と思います。ルーフ部分の上下が短く低い所為か実車以上にスタイリッシュに見えます。英字表記の箱には本体の2ドアHTではなく何故か4ドアセダンが描かれています。現存する箱は大半がこの英字箱のため、国内向け独自の日本語箱だけでなくこの英字箱に入れて国内で売られた個体もあったと思われます。


















手前は全長98㎜1/57程度の西独GAMA9130番1959年ビュイック2ドアハードトップ








室内プリント。ダッシュボードの意匠は割合正確にプリントされています。足元もアクセル・ブレーキのみの実車通り2ペダルとなっています。


シャシー裏


菱形にTNの野村商標とIY山崎玩具商標が並んで刻印されています。




●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ (緑/白・日本語箱付・美品)
ヤフオク出品画像より。2021年5月2日(日)夜終了、落札額18万1511円。稀少な日本語箱付の個体。








水色ハンドル。プラ製のハンドルは色違いが多数あり、アトランダムに取り付けられものと思われます。


魅力的な日本語箱








●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ (抹茶/うぐいす・英字箱付・美品)
ヤフオク出品画像より。2013年8月12日(月)夜終了、落札額9万1800円。レアカラー。




●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ (赤/黄・リプロ英字箱付・美品)
ヤフオク出品画像より。2018年2月25日(日)夜終了、落札額6万4000円。残念ながら箱はリプロ。リモコン仕様はこの玩具然としたカラーリングが多いようです。




●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ (赤/白・リプロ英字箱付・美品)
ヤフオク出品画像より。2017年8月28日(月)夜終了、落札額4万円。残念ながら箱はリプロ。






●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ (銀鼠/白・英字箱付・美品)
2008年発行・VELOCE PUBLISHING「TINPLATE TOY CARS of the 1950s&1960s from Japan」(ISBN 978-1-84584-126-3)13pより画像転載。


2004年発行・Schiffer Publishing「The Big Book of TIN TOY CARS」(ISBN 0-7643-1948-5)28pより画像転載。




●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ (赤/黄・リモコン仕様・英字箱付・美品)
2001年発行・Schiffer Publishing「TOY CARS of Japan and Hong Kong」(ISBN 0-7643-1196-4)28pより画像転載。




●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ警視庁パトカー その1 (白/黒・箱付美品)
輸出向けのPOLICE仕様、ファイアーチーフ仕様と異なり国内専用商品だったと思われる警視庁パトカー仕様。実車ではあり得ない1959年式ビュイック2ドアHTの日本仕様のパトカーというところが妙に魅力的です。






















●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ警視庁パトカー その2 (白/黒・箱付・状態怪しい点あり)
これも国内専用商品だったと思われる警視庁パトカー仕様ですが、上掲の個体にあるボンネットの警察マーク(旭日章)が消え、リアトランクに警察マークが入り警視庁文字のプリント位置も変更されています。箱付ながら、ボンネットの塗装に筆塗りされたような形跡があり、ホイールキャップも他の個体とは異なるためノンオリジナルのように見えます。少々怪しい個体です。














●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ警視庁パトカー  2種類の比較
2台はボンネットとトランクのプリントが異なることが判ります。こうしたバリエーションがあるということは、ある程度長期に亘り製造販売された製品だったと推定できます。






●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ「High Way Patrol」 (白/黒・英字箱付・美品)
2004年発行・Schiffer Publishing「The Big Book of TIN TOY CARS Commercial and Racing Vehicles」(ISBN 0-7643-1949-3)81pより画像転載。国内では売られなかったのか見かけません。




●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック エレクトラ2ドア ハードトップ「fire chief」 (赤・箱なし・美品)
2004年発行・Schiffer Publishing「The Big Book of TIN TOY CARS Commercial and Racing Vehicles」(ISBN 0-7643-1949-3)54pより画像転載。このファイアーチーフも国内では売られなかったのか見かけません。




●野村トーイ 1/19スケール1959年ビュイック ノーマル&警視庁パトカー集合!!
ミニカーは全長98㎜1/57程度の西独GAMA9130番1959年ビュイック2ドアハードトップ(これも当時物)。1959ビュイックは英Huskyからもポリス仕様のミニカーが出ています。






貴重な元箱



同じ釣り目(チャイニーズアイ)の1962年プリンス スカイライン スポーツ(イチコー製・全長275㎜)との並び








※1959年ビュイックの実車カタログについては2012年12月1日の自動車カタログ棚からシリーズ第91回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): トミカ2021年7月新製品
2021年7月17日(土)はトミカ新車とトイザらスオリジナルトミカの発売日ということで一通り入手してきました。8番1/61スケール トヨタライズ(通常品:青メタ、初回:パールホワイト)、87番1/60スケール トヨタGRスープラ富士スピードウェイ・セーフティーカー(以上、各1台税込495円)、トイザらス限定トミカ87番1/62スケール ランボルギーニ ムルシェラゴ40thアニバーサリーカラーリング仕様(税込み769円)、鬼滅の刃Vol.2が
5種(06番1/60トヨタGRスープラ冨岡 義勇、07番1/50スバル360胡蝶 しのぶ、08番1/62日産GT-R煉獄 杏寿郎、09番1/57スズキスペーシアギア 時透 無一郎、10番1/71トヨタランドクルーザー悲鳴嶼 行冥:各税込880円)、トミカプレミアム17番1/61ケンメリGT-R(シルバーメタ税込880円)、1/82スケール トヨタe-パレット、トミカポリスキャリアカーセット(プラ製キャリアカー+トミカ4台入り:トヨタGRスープラ高速パトロールカー・スズキハスラー巡回パトロールカー・スバルフォレスターパトロールカー・UDトラックスクオン パトロールカー:税込定価4180円)と盛沢山です。ポリスキャリアカーセットは第3土曜発売ではなく、一足先に発売になっていたようです。トミカプレミアムのケンメリGT-Rは初回として白が出れば尚良かった気がします。










★オマケ(その2): 今日のビートルズ「The Word」 1965
邦題「愛の言葉」。ラバーソウルA面5曲目。地味なようでいて実は名曲☆☆


Viewing all articles
Browse latest Browse all 822

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>