★新型コロナ第5波
感染力が強く凶悪と言われるデルタ株が新規感染者に占める割合が高くなってくると、平日の1日の新規感染者数1000人超え目前の都内で暮らしながらワクチン接種がまだ出来ない私の場合、平日の通勤で混んだバスや電車に乗ることには少々恐怖を感じたりもします。そもそも5階建て程度であれば、狭い空間に他人と同乗することとなるエレベーターに乗るのは避けて階段で昇り降りしているのに、一方で混んだバスや電車に乗っているのではエレベーター乗車を避ける意味がないと言われそうです(大汗)☆☆
★閑話休題
今日は「プラモデルコレクションから」シリーズ第18回記事として日本文化教材(NBK)の日産ジュニア高圧化学消防車をご紹介しますne☆☆☆
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★1962年ニッサンFR40型 中型消防車 リーフレット (A4判・表裏1枚)
今回のテーマは日本文化教材の2代目日産ジュニア消防車ということで、まずは実車カタログをご紹介します。2代目ジュニアをベースにPF型3956cc125psエンジンを載せ、車体は小型車枠内のジュニアの全長4690㎜/全幅1690㎜より一回り大きい全長5235㎜・全幅1800㎜とした車両。ボンネット部分やホイールベースはジュニアのままでリアに搭載した消防装備により全幅とリアオーバーハングが伸びています。フロント左右にサイドマーカーが付かない初期型。今回のNBKのプラモデルの箱絵はフロントグリル下部の通気口が3つのこの車両を描いています。

裏面:スペック等

★1962年森田式NU型 消防ポンプ自動車ニッサンジュニアFR40型 リーフレット (A4判・表裏1枚)
上掲と同じ車両の森田ポンプが発行した販促資料。森田ポンプでは、ニッサンパトロールベースの消防車をNJ型、トヨタランドクルーザーベースの消防車をTJ型、いすゞエルフベースの消防車をEF型というように独自の車両型式を付けて販売しています。

裏面:スペック等

★1964年? ニッサンジュニア消防車 リーフレット (A4判・表裏1枚)
フロント左右にサイドマーカーが付いた最初のMC後の2代目ジュニア消防車。通常のジュニアと同じ1883cc85psエンジン搭載。ボンネット中央先端の2本のメッキの飾りは同時期の初代セドリックと軌を一にしたデザイン。NBKのプラモデルの本体は箱絵と異なり、フロントグリル下部の通気口が4つのこの車両をモデル化しています。

裏面:スペック等

図面

★1966年 ニッサンジュニア消防車
フロントグリルを太い横線4本にMCした際のニッサンジュニアのカタログ末尾に掲載された絵。

★1968年?ニッサンFR40型 中型消防車 リーフレット (A4判・表裏1枚)
2代目ジュニアベースの中型消防車最終型。フロントグリルが上掲の太い横線4本から上下にに太い横線、その中間に横線3本の意匠に変更されています。


★1968年?ニッサンジュニアF41型 消防車 リーフレット (A4判・表裏1枚)
2代目ジュニアベース最後の消防車。上掲と似たフロントグリルを付けたジュニア消防車。上掲の中型消防車とはグリル下部分の意匠が替えられています。

裏面:スペック等

★1966年?ニッサンジュニア消防車 実車画像 (Webより画像転載)
日本自動車博物館の保管車両。

★1968年?ニッサンジュニア消防車 実車画像 (Webより画像転載)
2代目ジュニア最終型グリルを付けた消防車。

【1962年ニッサンジュニアF40型 消防車 実車 主要スペック】 (1962 Nissan Junior Fire Engine Typ.F40 Specification)
全長4690mm・全幅1690mm・全高1800mm・ホイールベース2800mm・車重2650kg(標準型ジュニア1500㎏)・FR・HF型水冷4気筒OHV1883cc・最高出力85ps/4800rpm・最大トルク15.2kgm/3200rpm・4速MT(1速ノンシンクロ)・乗車定員10名(後部含む)・電装系12V・燃料タンク容量38ℓ・消防ポンプ型式:タービン式(2段バランス)・最小回転半径5900㎜・登坂能力0.313・最高速度110㎞/h
【日本文化教材株式会社 1/21スケール1962年ニッサンジュニア高圧化学消防車 プラモデル 主要データ】
(1/21scale 1962 Nissan Junior Fire Engine by Nihon Bunka Kyozai Plastic model kit KEY DATA)
・商品名: 放水OK!!前進・停車・放水 特殊三段切替装置「高圧化学消防車」
・日本文化教材 製品番号(製品管理番号): 不明
・全長218㎜(実車比1/21.5)
・全幅80㎜(実車比1/21.1)
・ホイールベース130㎜ (実車比1/21.5)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦220×横300×厚さ49mm
・プラスチック成型色: ボディ 赤、グリル等 白、シャシー 黒
・箱絵: 工場街を遠景にニッサン中型消防車(登録車両番号「8た2226」)
・動力: 電動(TKKマブチモーター15、単3電池2本使用)
・3段階切替: モーターの位置を前後にズラし「前進」「停車」「放水」
・ギミック: 放水
・前輪操舵: 可能
・シャシー再現: 軽度に箱型フレームを表現
・ホイールキャップ: ブリキ製
・付属ナンバー: 箱絵と同じ「8た2226」2枚
・発売時期: 1962年(昭和37年) 7月25日・・・・・組立説明書に印字された発行年月日
・販売価格: 450円(1963年下半期に550円に値上げ)
・購入年月日及び場所:1983年(昭和58年)9月22日(木) 都内某所
・入手難易度: 10段階評価で8程度
・2021年現在の絶版プラモ市場での推定評価額: 7~12万円程度 (未開封/未組立美品の場合)
●科学教材社・工作ガイドブック1963年上半期版に掲載された日本文化教材「高圧化学消防車の広告」
懸垂式モノレール「スカイライン」や全長453㎜の1/580デラックス大和等と共に掲載されています。国産プラモデル黎明期の貴重な広告。

●科学教材社・工作ガイドブック1963年上半期版に掲載された日本文化教材「高圧化学消防車の記事」
価格450円と記載されています。

●科学教材社・工作ガイドブック1963年下半期版に掲載された日本文化教材「高圧化学消防車の記事」
1960年代前半には年2回発行されていた工作ガイドブックの1963年下半期版では価格が100円上がり550円と記載されています。

●日本文化教材 1/21スケール1962年ニッサンジュニア高圧化学消防車 プラモデル
新品時のNBKヘッダー付ながら、ランナー外れが多数あり、よくよく見ると透明ビニール袋は一度開封され部分的に組み立てられています。発売から20年余りを経た1983年9月に都内某アンティークショップで購入。残念ながら上箱に目立つ水濡れの染み/汚れがあり、中に封入されていたジュニア消防車が描かれたカードも欠品しています。しかし、パーツの欠品はないようです。箱の目立つ傷みがある上に手付け品という難有ながら、探しても簡単に出てくるようなプラモではなく、安価で入手しましたので良しとします。2021年現在、発売から既に60年近い歳月を経た稀少なプラモデルのため、一部手付け品とは言え気楽に組み立てることは勿体なくてちょっと出来ない状況です。



「高圧」の文字が何れも旧字です。




下箱の手前は大きさ比較用TLV-30a日産ジュニア消防車「玉川消防署」(1/64スケール・全長74㎜・2006年5月発売)

パーツ全景

ボディ等の赤パーツ

シャシー等の黒パーツ

フロントグリル等の白パーツ

フロントグリルの横線と縦線3本、グリル下部の通気口が4つの初期型2代目ジュニア消防車のグリルがかなり正確に再現されています。

箱絵と同じナンバーのデカールが封入されています。

ダッシュボード計器類のデカール

ギアボックス、タイヤ/ブリキ製ホイールキャップ。タイヤにはNBKのメーカーロゴが確認できます。ホイールキャップは工場出荷時はタイヤに組付けられていない状態だったものが組まれています。

TLV日産ジュニア消防車との大きさ比較


組立説明図(組立説明書)

完成図と消防車の歴史解説

部品表

組み立て方

ギヤーボックスの組立ほか

遊び方の解説。3段切替は何とモーターの位置をズラして切換。後ろに走らせる時は電池の入れ方を逆に替えるとの指示が記載されています。当時、上手く放水出来るまでに組み立てることの出来た少年は果たして何人いたのでしょうか。

昭和37年7月25日発行の印字。1962年(昭和37年)1月にフルモデルチェンジしたばかりのジュニアを素早くモデル化したことが判ります。

★日本文化教材 1/21スケール1962年ニッサンジュニア高圧化学消防車 プラモデルのヤフオク出品画像集
オークファンで検索すると過去10年で未組立品が4回出品されています。最も安価なものでも5万円超え、上は11万円台で落札されています。出品時期が2016年と2017年に集中していることから、この時期にどこかでデッドストックが出たのかもしれません。
(1)ヤフオク2016年1月24日終了(11万3500円落札)


イラストカード欠品?

(2)ヤフオク2017年12月10日終了(7万3500円落札)

右下にジュニア消防車が描かれた小さなイラストカード入り


(3)ヤフオク2017年9月12日終了(6万800円落札)



(4)ヤフオク2017年3月8日終了(5万1000円落札)


★オマケ(その1): 2021年7月トミカリミテッドヴィンテージ&NEO新製品
今月のTLV&TLV-NEO新製品8種が早いところは7月8日(木)、量販店でも7月10日(土)に発売されています。今月は久々の911が1966年911ノーマルのマスタードイエロー(LV-86f・税込2970円)と1967年911Sのマルーン(LV-86g・税込2970円)の2種、スバル360デメキン1961年型の茶ルーフ/ココア色(LV-173c・税込2860円)と白ルーフ/ペパーミント(LV-173d・税込2860円)、2代目フェアレディZ-T2by2後期型の1982年ターボ黒/シルバー(LV-N236a・税込2970円)と1981年赤(LV-N236b・税込2970円)、1988年フェラーリ328GTB赤と1985年フェラーリ328GTS赤(品番なし・各税込6380円)が発売されています。税込定価は8台合計3万360円。これだけ出すならビンテージミニカーを買った方が満足度は高いとも言えますが、勢いで全て購入(大汗)。TLVの911/912はこれまで1台ずつしか買っていなかったのを今回は保存用と展示用と考えて初めて2台ずつ購入。


ナロー911は2台共、いい感じのカラーリング♪


1961年スバル360の2台もカラーリングはいい感じです♪


例によってエンジンフードが開き、小さなエンジンが再現されています。

フェラーリ328GTB&GTSはリアハッチが開きエンジンが再現されています。

★オマケ(その2): ミニカーショップイケダ廃業
2021年(令和3年)7月7日(水)付でミニカーショップイケダが廃業となったことが話題になっています。
https://www.minicar-ikeda.jp/?utm_source=ov&utm_medium=ppc&yclid=YSS.1000028024.EAIaIQobChMIzKvo6IXa8QIVRXRgCh2ULQpVEAAYASAAEgLo9PD_BwE
手元のコレクションノート(ミニカー・プラモデル・鉄道模型・アナログレコード等の購入年月日や購入場所を記録したもの)を見ると、私が初めてイケダに行ったのは開業翌年の1977年(昭和52年)4月26日(火)。まだ日暮里に移転する前で高島平に小さな店舗を構えていた時代です。当時、私はまだ17歳で交通費をかける位ならその分ミニカーを買う方がいいと考えて片道10キロ強の距離を自転車で45分~1時間掛けて通っていました。と言っても高校生の身では使えるお金も限られていたため、イケダに行くのはバイト代が入った後など月に1~2回程度でした。
●1970年代にイケダで入手したブリキ
1977年(昭和52年)~1978年(昭和53年)に掛けてイケダではバンダイのマツダR360クーペや野村トーイの初代マツダボンゴトラックなどの国産ブリキを買っています。私のブリキ自動車コレクションのルーツは幼少時に遊んだ1960年代前半のブリキのオモチャ達ですが、思えば、まだ高校生だったその頃にイケダや街の玩具店で入手したブリキの自動車達が現在まで続くコレクションの始まりでした。ちなみにその頃、バンダイのR360クーペが箱付で5000円、野村のボンゴが1000円と若干のプレミア価格でした。その頃、既にバンダイR360クーペの玩具店の店頭在庫を探し出すことは不可能な状況でしたので、イケダの5000円はボッタクリではない良心的なプレ値だった気がします。当時20代後半だった池田社長からバンダイのクーペについては伊豆半島で発見したモノと聞いた記憶があります。その後、バンダイのR360クーペはレアな大サイズを含めて色々入手していますが、最初にイケダで入手したそのクーペは今でも手元にあります。
●ミニカーショップイケダ「ポイントカード」
最後に使ったのは2021年5月20日、1000円単位で使えるポイントが2000円以上残ったままでした。

★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Drive My Car」 1965
ノルウェーの森と同様に村上春樹の小説のタイトルとしても認知されている曲ということになるでしょうか。春樹版は2021年8月20日(金)から映画が公開されるようです☆