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★1960年旭玩具いすゞTXダンプトラック大小2種 ~ ブリキ自動車コレクションから 128

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★男子厨房に入るべからず
私のような昭和中期生まれの古株ともなると、「男子厨房に入るべからず」と言われて育った向きも多い訳ですが、近頃は料理をするという同世代の男性は随分と増えてきた感じがします。私の場合は元々が不器用なのと「料理なんて面倒臭い~」という気持ちが強いこともあり、1年中3食外食という結果となり、また、スーパーで梨など見かけても何しろ猛烈に不器用で、中学生の頃の「技術・家庭科」の成績が自慢ではないですが、5段階評価でずっと1だった程でしてw(以前にもお話した通り、これまた自慢ではないのですが数学などの理数系の成績も全て5段階評価で1だったのですyone)、子供の頃からナイフを使うことが上手く出来ず、「梨が食べたくとも梨の剝き方が判らないため食べるに食べられない」という状況であったりもします(大汗)。
・・・・・こういう私のような人間を世間では俗に「大馬鹿者」というのでしょうね(爆笑)☆☆


★閑話休題
人気ブロガー超快速やまや様が、三樹書房から出た筒井幸彦氏編・著の書籍「いすゞトラック図鑑1924~1970」(B5判/246頁)を紹介した記事を見て早速、本屋さんに行って買ってきました。いすゞのトラック書籍が発行されたことに因み、今日は「ブリキ自動車コレクションから」第128回記事として旭玩具のいすゞTXダンプ大小2種を御紹介しますne☆☆



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★いすゞTX型トラック
TX型トラックの歴史は古く、1932年(昭和7年)3月に商工省標準型自動車として石川島自動車製造所、東京瓦斯電気工業、ダット自動車製造の3社共同によるTX40型トラック(WB4m)、TX35型トラック(WB3.5m)及びBX型バスの試作車が完成し、1934年(昭和9年)よりいすゞ川崎工場にて生産が開始されています(TX/BXの意味:T=Truck、B=Bus、X=X型エンジン搭載)。
終戦直後の1945年(昭和20年)10月、GHQ(連合国最高司令官総司令部)より物資輸送のためのトラックに限り日本国内での自動車生産が許可されると、いすゞ自動車の前身であるヂーゼル自動車工業は5トン積みTX80型トラックの生産を開始、翌1946年(昭和21年)にディーゼルエンジンDA43型85psを搭載したTX61型トラックが追加されると爆発的に販売台数を伸ばすこととなります。1951年(昭和26年)型でヘッドライトがフェンダーにビルトインされ、この時期のBX型バスがトミカ(品番6-2)としてヒットしたこともあって現在でもよく知られる顔付きにMC、更に8年後の1959年(昭和34年)10月には今回の旭玩具製ブリキ玩具がモチーフとした近代的な新型にフルモデルチェンジしています。更に3年後の1962年10月のMCでフロントウインドが1枚ガラスとなり型式名称も二桁に変更され、1964年(昭和39年)には俗に猫顔と言われる横4灯ヘッドライトに変更された後、小改良やMCを繰り返しつつTX型ボンネットトラックは1980年代初頭まで命脈を保つこととなります。


★千住大橋の1960~1962年いすゞTXトラック
撮影日:1968年(昭和43年)1月9日。撮影:五十嵐六郎氏。出典:イカロス出版2021年6月発行「全盛期の東京都電」(131頁より転載)。千住四丁目~水天宮前の9キロを走った都電21系統。都電6000形の右側に見えるTXはフロントグリルから1960~1962年式と判別できますが、撮影時点で6~8年落ちということになり、1960年代の国産大型トラックの標準的な代替時期・新車から4~5年を既に超えています。都電の左側には2代目スバルサンバーや初代セドリックの後姿が確認できます。



★神奈川県津久井郡・道志川沿い現場の1960~1962年いすゞTXダンプ542D型
1965年(昭和40年)頃撮影。撮影:渡辺信雄氏。出典:九段書房1983年10月25日発行モータービークル臨時増刊「日本のトラック1984」(70頁より転載)。右上には車検を切りナンバーを外した日産DG680型ダンプが実働中の貴重なショット。こうした働く車の実働中の写真は、あまり残っていません。



★1959年10月発行 1960年型いすゞダンプトラック総合カタログ(A4判・4つ折8面)
1959年(昭和34年)10月のTXのフルモデルチェンジに際して発行されたダンプ総合カタログ。TX以外にTD141、4輪駆動のTX-Wや6輪駆動のTW542型等も掲載されています。



★1960年11月発行 いすゞダンプトラック総合カタログ(A4判・4つ折8面)
上掲のカタログの改訂版。基本的に同じカタログながら、表紙左上の’60の赤い文字が消え、表紙のTXダンプのナンバー文字が1960からISUZUに替えられています。



★1960年5月発行 東急車輛製造 いすゞリヤダンプトラック 専用カタログ(A4判・2つ折4面)
東急車輛株式会社が発行したいすゞTXダンプ架装専用の珍しいカタログ。





★1963年? いすゞダンプトラック 専用リーフレット(A4判・表裏1枚)
1962年10月のMCでフロント1枚ガラスとなりフロントグリルの意匠も替えたTXダンプを表面に描き裏面には4輪駆動車も掲載。



★1962年10月いすゞディーゼルトラック本カタログに掲載されたダンプ
カタログはA4判・16頁。その1頁に応用車としてミキサー車、タンクローリー等と共に掲載されています。上掲のリーフレットと同様にフロント1枚ガラスとしグリルの意匠はより細かいものに変更されています。




【主要スペック】 1960年いすゞTX542D ダンプトラック(1960 ISUZU Dump Truck Typ.TX542D)
全長6675㎜・全幅2355㎜・全高2480㎜・ホイールベース4000㎜・荷台内側長3500㎜・車重5035kg・FR・DA120型6126cc水冷6気筒4サイクル直列予燃焼式ディーゼルエンジン・最高出力125ps/2600rpm・最大トルク39.5kgm/1400rpm・最大積載量6000kg・変速機オーバードライブ付5速MT・電装系12V・最小回転半径8300㎜・乗車定員3名・燃費6.7㎞/ℓ・最高速度80km/h(減速比5.57)・シャシー開始番号:60-TX542D-?・東京渡し車両本体価格:不明(同年式トラックTX552は175万5000円)



【旭玩具 1/26(1/28)スケール1960年(1963年)いすゞTXダンプトラック ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/26scale 1960 ISUZU Dump Truck Typ.TX by Asahi Toy Co.,LTD. Tinplate Toy KEY DATA)

・商品名: 大サイズ「No.3いすゞダンプトラック」・小サイズ「No.250いすゞダンプトラック」
・旭玩具 製品番号(製品管理番号): 大サイズNo.3602・小サイズNo.3641
・基本素材: ブリキ
・発売時期: 大サイズ1962年(昭和37年)・小サイズ1963年(昭和38年)
・販売価格: 全国売価 大サイズ300円・小サイズ270円
・全長: 大サイズ260㎜(実車比1/25.7スケール)・小サイズ240mm(実車比1/27.8スケール)
・全幅: 大サイズ90㎜(実車比1/26.2スケール)・小サイズ83㎜(実車比1/28.4スケール)
・全高: 大サイズ102㎜(実車比1/24.3スケール)・小サイズ95mm(実車比1/26.1スケール)
・ホイールベース: 大サイズ150㎜(実車比1/26.7スケール)・小サイズ145mm(実車比1/27.6スケール)
・スケール表記: なし
・モデルとした実車年式: 大サイズ1960~1962年式・小サイズ1963年式
・動力: 前輪フリクション
・箱のサイズ: 大サイズ 縦105×横261×厚さ101㎜・小サイズ 縦100×横243×厚さ87㎜
・カラーバリエーション: 白ルーフ/赤キャブ/青荷台、白ルーフ/青メタキャブ/赤荷台、黒ルーフ/黄キャブ/赤荷台 等
・シャシー再現: 若干あり(デフ・プロペラシャフトの浮彫等)
・特記事項: 大サイズに荷台をブリキ製ではなくプラ製とした2ndあり。1960~1962年式をモチーフとした大サイズの実車MC対応ではなく、全く新たに多少小さいサイズで1963年型を発売した理由は不明。
・入手難易度: 10段階評価でレベル6程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 2.5~5万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合)


●東京玩具商報1962年9月号 旭玩具製作所 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
いすゞダンプトラック大サイズが「絶対良い売行きを示す話題のダンプ」の印字と共に掲載されています。





●旭玩具 1963年総合カタログ 日本語版に新製品として掲載されたいすゞダンプトラック大サイズ
この年の新製品であることを示すNEWのマーク入りで掲載されています。



●旭玩具 1964年総合カタログ 日本語版に新製品として掲載されたいすゞダンプトラック小サイズ
この年の新製品であることを示すNEWのマーク入りで小サイズが掲載されていますが、価格がカタログ発行時点では確定出来なかったのか空欄となっています。この小サイズが出た時のカタログでは、大サイズは#3Aいすゞダンプトラック、小サイズは#3Bいすゞダンプトラックと記載されています。



●旭玩具 1968年総合カタログ 日本語版に掲載されたいすゞダンプトラック大小サイズ
上掲の1964年版カタログに記載されていた#3A/#3Bの記載がなくなり、カタログ上の品名は大サイズがNo.3いすゞダンプカー、小サイズがNo.250いすゞダンプカーと記載されています。




●旭玩具1/26スケール 1960年いすゞダンプトラック大サイズ (1stモデル・白ルーフ/赤キャブ/ブリキ青荷台・箱付き美品)
2分割のフロントウインド、荒いフロントグリルの意匠など1960~1962年型を再現しています。しかし、室内の造作は省かれているなど、ブリキ自動車黄金時代の製品としては残念ながら甘い造りです。














車体左側のレバーを引くとダンプ部が上昇


手前は大きさ比較用1/150スケール京商いすゞBXD30小田急バス






室内は完全に省略されハンドルも付いていません。


後輪後ろに薄いゴム素材の泥除け付


シャシー裏にはデフとプロペラシャフトの浮彫




●旭玩具1/26スケール 1960年いすゞダンプトラック大サイズ (2ndモデル・白ルーフ/青メタキャブ/プラ赤荷台・箱付き美品)
荷台ダンプ部がプラ製となり、後輪後ろの泥除けも省かれた2ndモデル。プラ製荷台の現存個体が少ないことから販売期間は比較的短かいと思われます。




















●旭玩具1/28スケール 1963年いすゞダンプトラック小サイズ (黒ルーフ/黄キャブ/赤荷台・箱付き美品)
フロントウインドが1枚ガラスとなりフロントグリルの意匠も変えた1963年式をモチーフとした小サイズ。残念ながら室内も省略された甘い造りは大サイズと同じです。














小サイズも車体左横のレバーを引くとダンプ部が上昇


手前は大きさ比較用1/150スケール京商いすゞBXD30小田急バス








●旭玩具1/28スケール 1963年いすゞダンプトラック小サイズ (白ルーフ/青メタキャブ/赤荷台・箱なし美品)
大サイズと同じ白と濃青メタリックのカラーリングが綺麗です。
















●山東? 1/13スケール程度 ポリ系素材1960年いすゞTX日通トラック幌付
全長600㎜、全幅170㎜。旭玩具のいすゞダンプ大サイズと同じ1960~1962年型いすゞTXをモチーフとした巨大な当時物玩具で幼児が跨いで乗車して遊ぶことを想定した製品と思われます。ナンバープレートには「1962」の表記があり、荷台にガッチリとネジ留めされた黄色い幌部分には紙製の丸通マークが貼られています。2021年現在、既に約60年の時を経ているものの紙シールは無事に残っています。






ナンバーは製造年を示すと思われる、「1962」


リアナンバーも「1962」


タイヤに「SANTO」の文字。製造メーカー名でしょうか。


キャブ左下に「1100円」の値札。当時としてはかなりの高額玩具です。




●旭玩具 1/26&1/28スケール1960年&1963年いすゞダンプトラック 大集合!!






貴重な元箱




山東?の巨大なポリ製いすゞTXも一緒に!


友情出演1/150スケール京商いすゞBXD30小田急バス「経堂駅行」


東海バスは1/43スケールの欧州ブックアイテム




【今回の記事に関連する「自動車カタログ棚から」シリーズ過去記事】

1)1939年いすゞTXトラック/BXバス・・・・・第239回記事

2)1950年代のいすゞTXボンネットトラック・・・・・第265回記事

3)1950年代のいすゞBXボンネットバス・・・・・第246回記事

4)1950~1960年代のいすゞ消防車・・・・・第248回記事

5)1960年いすゞTXボンネットトラック・・・・・第17回記事





★オマケ(その1): 三樹書房・筒井幸彦氏編・著「いすゞトラック図鑑1924~1970」
B5判/246頁。税込定価4950円。奥付の初版発行年月日:2021年6月22日。ISBNコード:978-4-89522-739-1。厚さ2cmを超える大著。コスト的な問題からと思いますがオリジナル画像がカラーであっても白黒での掲載とされている写真が多く、また写真そのものの画質もアート紙を使用していないためかあまり良いとは言えないものがあるのが少々残念ですが、大量のいすゞトラックに関する画像情報を1冊に纏めた労作。


トラックのみならず、ヒルマン・ベレル・ベレットの各エキスプレス(バン)仕様についても年式別の画像が掲載されています。




★オマケ(その2): 2021年6月トミカ&トミカプレミアム新製品
6月19日(土)はトミカ新製品発売の第3土曜日ということで、また一通り買って来ました。ついでに6月5日(土)にトミカショップ限定で発売されたランエボⅣ消防指揮車も買ってきました。客車がリアルな出来のNo.146 きかんしゃゴードン(税込990円)もそそられたのですが、これまでトーマス物は買っていないので止めておきました。走行用のスーパースピードトミカ日産GT-R等3種(各税込1320円)もガイドローラーが何ともオモチャっぽいのでパス。それでも、今月のトミカは以下の通り、初回&発売記念を含めれば11種類も買うこととなりビックリ仰天です☆

1)トミカ6番 1/60日産キックス(黒/茶メタ・税込495円)
2)トミカ28番1/60スバルBRZ(通常:青、初回:赤・税込各495円)
3)トミカ145番1/90 SCANIA名古屋市消防局 30m級先端屈折式はしご車(税込990円)
4)トミカ34番1/60ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ トミカ50周年記念仕様 designed by Automobili Lamborghini(白/赤・税込880円)
5)ドリームトミカ SP MFゴースト 1/60トヨタ 86 GT(#86茶赤・税込770円)
6)ドリームトミカ SP MFゴースト 1/60トヨタ GR スープラ(#885黄メタ・税込770円)
7)ドリームトミカ SP MFゴースト 1/64ホンダ シビック TYPE R(#13白・税込770円)
8)トミカプレミアム08番1/63 1980年日産スカイラインHT2000ターボGT-ES(通常:黒/金ストライプ、発売記念:赤・税込各880円)
9)トミカ104番1/59三菱ランサーエボリューションⅣ消防指揮車仕様(税込770円)


ジャパン・ターボはドア開閉ギミック付


HOスケールに近いロングトミカ1/90 SCANIA名古屋市消防局車両




★オマケ(その3): 2021年6月FIRST43新製品1/43スケール1959年310ブルーバード2色
バングラデッシュ製。品番は白/赤がF43-140、青がF43-141。税込定価各3850円。最近の1/43スケール・ミニカーとしては安価に感じますが、書店売りの43の懐かしの商用車コレクションが2000円以下であることを考えると安くはないかも。








★オマケ(その4): まんだらけ大オークション バンダイ電動パーマン箱付き美品 242万円オークションスタート!
2021年7月4日(日)オークション終了のバンダイ製パーマン。全高27cm。


貴重な元箱


まんだらけ中野店で展示中の実物。開始価格は200万円であっても消費税10%と更に消費税込価格の10%の落札手数料が掛かり、事実上は242万円スタート。リアルタイムで1960年代のパーマンをテレビで見た世代にとっては何とも懐かしく、大きくて存在感もある魅力的なアイテム。でも、ちょっと手が出ません(汗)。




★オマケ(その5): 今日のビートルズ「And Your Bird Can Sing」 1966
ツインリードやギターリフが印象的なジョンの曲。高校生の頃はツインリードとは知らずに一人でギターパートをヒイヒイ言いながら弾いてましたが、ギターの練習には打って付けの1曲と言えますyone☆♪♪


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