★スパムメール
自宅PCへのスパムメールが1日概ね200通以上という日が長く続いています。概ね半分以上はアマゾン、楽天、三井住友銀行などの支払い情報の更新を促す内容のもので、とりわけアマゾンは多い時は2,3分に1通、少ない時でも10分に1通位が同じ文面にも関わらず受信者側が迷惑メールに登録しても何度でも受信されるよう御丁寧にも全て異なる発信アドレスから送信されてきます。文面は、一見したところ全て同じ以下のようなものです。
「Amazonプライムをご利用頂きありがとうございます。お客様のAmazonプライム会員資格は、2020/09/25に更新を迎えます。お調べしたところ、会費のお支払いに使用できる有効なクレジットカードがアカウントに登録されていません。クレジットカード情報の更新、新しいクレジットカードの追加については以下の手順をご確認ください。」
私もアマゾンを時たま利用していますが、書籍等注文した品物が届くのが少し早いだけで別途月会費の発生するプライム会員にはそもそもなっておらず(アマゾンでは巧みに利用者全員をプライム会員に自然に誘導する設定にしており、私も一度引っ掛かり知らない間に会員になっていましたが現在は解約しています)、そもそも同内容のメールが常軌を逸した頻度で送信されてくることから誰が見ても怪しい、スパムメールだなと判るのではないかと思います。アマゾンのスパムメールは上記文面の「2020年9月25日」を過ぎているのに「更新を迎えます」と現在も同じ文面で大量のメールが届いているため、文面もよく見ずに機械的に配信し続けているだけということも判ります。それでもこうしたスパムメールが週1回とか頻度が少なければ逆に引っ掛かって偽サイトでカード情報等を入力してしまう危険性が高まりそうです。そのあたりは、アマゾンのスパムメールを送る側では、同一内容のメールを大量の異なるアドレスから発信すれば数打ちゃ当るだろう的に考えているのでしょう。
銀行系カードの情報更新を促すスパムメールは私が実際に利用している三菱UFJやみずほのものは何故かなく、利用していない三井住友銀行からのものばかりが送られてくるため、そもそも引っ掛かりようがありません。楽天についても私は全く利用していないのに登録情報の更新を促すスパムメールが沢山届くため、そもそも引っ掛かりようがありません。
その他のスパムメールは援助系(セレブの奥様と1回お会いするだけで1000万円貰えますみたいな誰が考えても有り得ないような内容・・)とエロ系、FX系やマネー系という感じです。
1日200通のスパムメールのうち、現在、概ね3分の1程度は迷惑メールに自動的に振り分けられて、120通以上は受信トレイに入ってきてしまう状況なのですが、毎日大量のスパムメールを処理することに少々疲れてきたというか、疲れている日など最近は心が折れがちになってきています(汗)。
スパムメールというのは、セキュリティソフトを強化することやセキュリティソフトを替えることでことで、アウトルックの受信トレイに届かないようにも出来るものなのでしょうか?恥ずかしながら私はPC関連の知識が殆どないため、もしスパムメール対策を御存知の方が居られましたら御教示ください。なお、メールアドレスを変えれば一瞬にしてスパムメールはなくなると思いますが、現在使用しているメールアドレスは簡単には変えることが出来ません☆☆
★閑話休題
もう今日で2月も終わり、明日から3月ですが、2月最後の今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズの第110回記事として、先日2月14日にアップしましたバンダイの初代エルフに続き、米澤玩具(ヨネザワ)の初代いすゞエルフをご紹介しますne☆☆☆
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●初代いすゞエルフ
現在も製造・販売されているキャブオーバー小型/中型トラック「エルフ」の初代は 1959年(昭和34年)8月26日にデビューしています。発売当初は1500ccガソリンエンジンのみでしたが、発売翌年の1960年(昭和35年)3月には2000ccディーゼルエンジン搭載車を追加し、このディーゼル仕様は経済的で耐久性も高かったため大ヒットとなり、販売台数はトヨエースを抜いて小型トラックのシェア1位となったのです。初代エルフのエクステリア・デザインは万人受けする奇をてらわずシンプルかつオーソドックスなもので、後ろヒンジで前方に開くドアが特徴でした。
●1966年夏 羽田空港の初代後期4灯エルフ電源車他
いすゞ広報誌「鈴の音」1966年9月号(通巻69号)掲載記事より。1966年1月に日航に導入された3機目のボーイング727「JA8309(愛称:筑後)」に電力を供給する初代エルフ後期4灯電源車。撮影は恐らくビートルズが日航DC-8に乗って来日したのと概ね同時期の1966年7月と推定。



同号に掲載された、いすゞBFシャシーをベースに前輪駆動/全輪操舵?/超低床の6輪バスとして5台が日航に納入されたばかりのオバQ顔の空港内専用ランプバス。インパクトがあり魅力的なこの車両は是非、TLV化を望みたいところですが、実車が現存していて取材出来ることを製品化の前提条件としているTLVの場合、実車が現存せず細部の実車取材が不可能なこの車両は、内外装の画像や図面がいすゞ自動車に保存されている可能性もありますが、製品化はかなり困難かもしれません。


●初代いすゞエルフの玩具・模型
当時物ではバンダイと米澤玩具(ヨネザワ)のブリキ玩具、トミヤマ(富山商事:現タカラトミー)とイマイ(今井科学)のプラモデルがあります。近年のものではお馴染みトミカリミテッドヴィンテージの1/64スケールと1/43スケール、モデルラインの1/43スケールの少量生産モデルがあります。
【1959年いすゞエルフ TL251型 実車 主要スペック】 (1959 Isuzu ELF Light truck Typ.TL251 Specification)
全長4690mm・全幅1690㎜・全高1990mm・ホイールベース2460mm・車重1460kg・GL150型水冷OHV1491cc直列4気筒ガソリンエンジン・最高出力60ps/4600rpm・最大トルク11kgm/2200rpm・最大積載量2000kg・乗車定員3名・最高速度100km/h・販売価格73万円(1960年デビューのディーゼル仕様TL151型は5万円高の78万円)
【米澤玩具(ヨネザワ)1/17スケール 1959年 いすゞエルフ TL251型 主要データ】 (1/17scale 1959 Isuzu ELF Light truck Typ.TL251 by Yonezawa Toys Tinplate Model Toy KEY DATA)
・商品名: スーパーダンプトラック、スーパーファイアーエンジン、スーパーミキサートラック、スーパートレーラーバントラック等全てスーパー(「SUPER」)を頭に付けた商品名(いすゞエルフの名称はカタログ・本体・元箱の全てになし)
・米澤玩具(ヨネザワ)製品番号(製品管理番号): No.10808(消防車)、No.10791(トレーラーバントラック)、他品番不明
・基本素材: ブリキ
・発売時期: 1960年(昭和35年)12月頃
・販売価格: 都内330円/地方最低売価360円(スーパーダンプトラック、スーパーファイアーエンジン、スーパーミキサートラックの3車共通価格)、トレーラー3車(スーパーバントレーラー、スーパー・カートランスポーター、スーパー・コンストラクション・ダンプ)は価格不明
・全長:300mm (ダンプ/消防車 実車比:1/15.6スケール)
・全幅:100mm (実車比:1/16.9スケール)
・全高:110㎜ (実車比:1/18.1スケール)
・ホイールベース144mm (消防車 実車比:1/17.1スケール)
・箱サイズ: 縦125×横300×高さ140㎜ (No.10808消防車)
・動力: 前輪フリクション
・シャシー再現: 殆どなし
・スケール表記: なし
・バリエーション: ダンプ、消防車、ミキサー車、トレーラーバン、トレーラーダンプ、
カートランスポーター
・入手難易度: 10段階評価でレベル5~7程度(トレーラー3車は現存数少なくレベル7以上)
・2021年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 3.5~7万円程度 (箱付美品の場合。ダンプ「エイトマン」仕様等マスコミ物の箱付美品は15万円以上)
●1962年11月3日撮影 私の玩具大集合の中の米澤エルフダンプ
バンダイ製のマツダR360クーペ・スバル360・VWタイプ2救急車、浅草玩具の近鉄ビスタコーチ等と共に米澤のエルフダンプが写っています。この集合写真が撮られた時点で私は3才になったばかり。この写真は1928年(昭和3年)生れで当時30代前半だった亡父がまだ私の玩具を想い出として記録する目的で並べて写したものと思われます。

矢印下が米澤エルフダンプ

●1961年撮影? 米澤エルフダンプと1889年生れの祖父と私
残念ながら紙焼き写真の裏に撮影日がメモされていないため、正確な撮影日が不明ながら、恐らく私が2歳位で上掲の写真より古い1961年の秋から1962年初頭あたりの撮影と推定。私を抱いているのは、1889年(明治22年)生れの父方の祖父。ちなみに1989年生れには、チャールズ・チャップリン(Charles Chaplin)、ルートヴィヒ=ウィトゲンシュタイン(Ludwig Wittgenstein)、アドルフ=ヒトラー(Adolf Hitler)、室生犀星(詩人)、石橋正二郎(ブリジストン創業者)等、有名人が大勢います(功罪はともかくヒトラーが有名人であることに異論を唱える人はいないでしょう)。この写真の撮影は恐らく亡父。父方の祖父は私が生れた時点で既に70歳(私と70歳差)で、私が漸く出来た初孫だった所為かブリキの自動車玩具を家に来る度に買って来てくれたことをよく覚えています。祖父は比較的長寿で私が22歳となったジョン・レノン他界の翌年1981年(昭和56年)の10月に92歳(数え93歳)で亡くなっています。19世紀は既に遥か遠い過去となった感もありますが、私の祖父が生れた1889年はジョン・レノン生誕の1940年(昭和15年)の51年前、フレデリック・ショパン生誕の1910年から79年後と言う風に考えてみると、時系列的な歴史感覚の理解が進みます。
矢印下が米澤エルフダンプ

これは同時期の別ショット。矢印上が米澤エルフダンプ。

●1963年 米澤玩具総合カタログに掲載された初代エルフ
何れもエルフの印字はなく、「スーパー〇〇〇」の製品名となっています。
・スーパーダンプ

・スーパーミキサー

・スーパー消防


●1963年米澤玩具総合カタログに掲載された初代エルフダンプ「エイトマン」
エイトマン仕様エルフダンプの当時定価は通常のダンプより約1割高の都内360円/全国400円。

エイトマンシリーズ・ラインナップ

●財団法人輸出玩具協会発行「NEW DESIGN」1961年3月25日号に掲載された米澤玩具の初代エルフ・トレーラー3車の意匠登録完了記事 (国立国会図書館の蔵書より複写)
【スーパー・カートランスポーター】
1961年(昭和36年)2月23日意匠登録。米沢名ではなく、山崎誠一郎(数々のブリキ玩具の名作を輩出したI.Y.メタルトーイズ:山崎玩具の社長)の名で登録されています。この製品は現物未確認(試作のみに終わった可能性あり)。

【スーパー・カーコンストラクション・ダンプ】
これも1961年(昭和36年)2月23日意匠登録。これも米沢名ではなく、山崎誠一郎名での登録。この製品も現物未確認(試作のみに終わった可能性あり)。

【スーパー・トレーラーバントラック】
1961年(昭和36年)3月6日意匠登録。これは米沢喜孝と中田雅明のダブルネームでの登録。戦前から1960年代までの玩具業界に関する史料には米澤玩具の社長名に米沢喜孝と米沢靖喜の2種の記載があり、同一人物が改名したものか親子・兄弟等の別人なのか不明(御存知の方は御教示ください)。また、このトレーラーダンプを製造したと思われる中田名の人物が主宰した玩具製造メーカーは不明。
●玩具商報1966年10月 壮観20周年特別号に掲載された米沢玩具・米澤靖喜社長の写真と昭和初期の思い出随想記事 (筆者原本蔵)
ヨネザワのダイヤペットを集めている人でも米沢玩具の社長の顔を知っているという人は殆どいないと思います。この本の出た1966年(昭和41年)の時点で50の峠を越えている旨の記載があること、この時点より35年前の玩具業界に入った昭和6年(1931年)当時、野村トーイが金属玩具(ブリキ)を本格的に出し始めて10年目あたりの業界事情を随想に書かれていることから、米沢社長は1910年あたりのお生れでしょうか。同号には玩具業界で役職に就くようになり、会合で余興も出来ないではまずいという思いから米沢社長が日本舞踊を本格的に始めたとの興味深いグラフ記事も掲載されています。


●米澤玩具1/17スケール1959年いすゞエルフ6輪ダンプトラック(赤メタ/緑メタ・箱なし)
商品名:スーパーダンプ。製品番号:不明。右ハンドル。実車には存在しないリア2軸の6輪としたのはダンプ昇降をして遊ぶ際の安定性を考慮したものでしょうか。製品にも箱にもカタログにもエルフの名称はないものの、フロントグリル周りの造形や前開きのドアの造形から初代エルフをモチーフにした製品であることが判ります。




手前は大きさ比較用1/64スケールTLV

サイドの赤いレバーを押すとダンプ部上昇


右ハンドルの室内

シャシー裏

●米澤玩具1/17スケール1959年いすゞエルフ6輪ダンプトラック(朱赤/黄緑・箱なし)
上掲の色違いながら、何故か左ハンドルとなり、ホイールキャップもクロームメッキから黄塗装のものに替わっています(どちらが初版かは不明)。


手前は大きさ比較用1/64スケールTLV


何故か左ハンドルに変更

●米澤玩具1/17スケール1959年いすゞエルフ6輪ダンプトラック 2台の並び



●米澤玩具1/17スケール1959年いすゞエルフ梯子消防車(赤・箱付)
商品名:スーパー消防。製品番号№.10808。左ハンドル。箱絵が6輪となっているのは、当初はエルフ6輪ダンプのシャシーに消防架装をして6輪消防車として発売する予定だったのをコストを抑える等の目的で4輪に変更したのかもしれません。









左ハンドル

シャシー裏

●米澤玩具1/17スケール1959年いすゞエルフ・コンクリートミキサー車 (朱赤/黄色・箱付)
商品名:スーパーミキサー。製品番号:不明。左ハンドル。





左ハンドル

シャシー裏

●米澤玩具1/17スケール1959年いすゞエルフ・トレーラーバン「ALLIED MOVING VAN」 (赤/銀・箱付)
商品名:スーパー・トレーラー・バントラック。左ハンドル。製品番号No.10791。製品番号が消防より17番前であることからすると消防車よりも少し先に市場に出たものと思われます。トラクター部とトレーラー部は初めから接合されていて切り離しは出来ません。このトレーラーは現存個体を殆ど見かけないレアもの。



手前は大きさ比較用1/64スケールTLV


リアハッチ開閉

トラクターヘッドは可動や取外しは出来ない固定式

●米澤玩具1/17スケール1959年初代いすゞエルフのバリエーション大集合!!!
小さな日通仕様は大きさ比較用1/64スケールTLVの初代エルフ。



箱3種

※初代いすゞエルフの実車カタログについては、2012年10月26日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第75回記事をご参照ください。
※とみやま商事(現タカラトミー)1/60初代いすゞエルフのプラモデルについては、2019年5月18日の「プラモデルコレクションからシリーズ」第10回記事をご参照ください。
★オマケ(その1): 2021年2月発売トミーテック1/64トミカリミテッドヴィンテージNEO新製品 追加発売分
2021年2月12日(金)にTLV&TLV-NEOの新製品発売の際には発売が見送られた、ジオコレ64カースナップ04aタクシー乗り場(税込5720円・クラウンコンフォート個人タクシー付)、LV-N229a 1991年出光MOTION無限シビック(税込4840円)、トミカラマ ヴィンテージ08a ガレージ(税込3960円・シャッター可動)の3点が2月26日(金)に追加発売されています。08aのガレージは購入を取り止め、画像の2点のみ購入。それでも税込定価で1万円超えと安い買い物ではなく、同じ金額を出すのならビンテージ物の購入とこうした新製品とどちらを優先すべきか天秤にかければ新製品を買うことは少々勿体なく思えたりもしまyone☆☆


室内まで手抜きのない仕上がり

なかなか楽しめるタクシー乗り場のジオラマ♪


★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Tell Me Why」 1964
ジョンの遺した名曲の1つ。ビートルズ初期の弾けるような魅力に溢れた1曲。後年のジョンの作品とは全く方向性が異なり、ジョンの持つ多面性に驚きます☆