★ご主人と奥様
今朝の朝日新聞に「ご主人」「奥様」と言われることに違和感ありますか?とのアンケート結果についての記事が掲載されていました。結果は6割強の人は「違和感なし」。4割弱が「違和感あり」との回答だったとのこと。私の場合、買い物などに行って、「ご主人」とか「旦那さん」と言われると、独身なのでかなりの違和感があります。まあ、しかし、この歳になっていまだに独身という社会常識として真っ当な人の道から大きく外れてしまった我が人生を思い暗澹たる気持ちになりつつも、いつかは誰かを溺愛し結婚して(その歳でまだ人を愛したり結婚したいだなんて頭おかしいと人から言われますが・・)、ご主人とか旦那さんと堂々と言われたいと夢みたりもします☆
★コロナ慣れ
新規感染者数が年明けあたりと比べると大幅に減ってきたことで都内の人出はこれまで以上に増えている感じがします。コロナ慣れという言葉もよく聞くようになりました。新型コロナの致死率は50代以下0.1%以下、60代以上5.7%と高齢者以外では低いことから、マスクなしで出歩く人はいなくとも、あまり神経質にはならずに生活している人が多いようにも感じます。御承知の通り私の場合は年齢ももう若くはなく基礎疾患もあることからどうしても神経質になりがちです。最近はスーパーのレジなどで並ぶ位置の床に足の絵のマークが貼ってあったりしますが、世の中には他人との距離など全く気にしない人もおり、スマホに夢中になったまま床のマークも見ずに真後ろにくっついて立たれたりすると、真後ろの人が無症状感染者でその息を吸い込んで感染したら大変と思わず真っ青になったりもします☆☆
★閑話休題
何だか今日は3月らしい暖かな陽気のTOKYOです☆♪
今日は珍しいナガサキヤの角目いすず117クーペのプラ製完成品をご紹介しますne☆☆☆
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●いすゞ117クーペ
いすゞ117クーペの原形「ギア・いすゞ117スポルト(GHIA ISUZU 117 SPORT)」が初めて公開されたのは、1966年(昭和41年)3月10日~20日開催のジュネーブ・ショーでした。デザインは当時のギアのチーフデザイナーであったジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro:1938年8月7日-) によるもので、美しく纏められたファストバック・ボディは同年7月のイタリア国際自動車エレガンス・コンクールで名誉大賞を受賞しています。117スポルトは、東京モーターショーにも展示された後、いすゞ117クーペと車名を変えて1968年(昭和43年)12月1日に市販に移されました。当初は多くの生産工程を手作業とし丁寧で入念な生産方法が採られ月産30~50台程度の所謂「ハンドメイド117」でした。市販開始から4年強を経た1973年(昭和48年)3月24日に至り大幅な改良が為されボディをプレス成型として月産1000台の所謂「量産117」となり、1977年(昭和52年)11月11日には角目4灯ヘッドライトに内装も一新し大幅にイメージチェンジを図り、いすゞらしいディーゼル車も追加したのち、1981年(昭和56年)4月に初代ピアッツアにいすゞのフラッグシップ・モデルのポジションを譲って生産/販売を終えています。総生産台数は8万6192台でした。
【1980年いすゞ117クーペXG 実車 主要スペック】 (1980 Isuzu 117 Coupe XG Specification)
全長4320㎜・全幅1600㎜・全高1325 mm・ホイールベース2500㎜・車重1070kg・FR・G200型直列4気筒DOHC1949cc・最高出力135ps/6200rpm・最大トルク17.0kgm/5000rpm・変速機5速MT・乗車定員4名・LSD付・オートエアコン付・アルミホイール付・東京店頭渡販売価格234万6000円・車両型式:E-PA96EG
●いすゞのセールス葉書
1970年代後半から1980年代半ばあたりまで、当時、各自動車ディーラーから送られてきた新車展示会やフェア案内の葉書を捨てずに保存しておいたコレクションが手元に沢山あり、その中にいすゞ自動車のものも40~50枚程度あります。

1978年12月9日(土)10日(日)の117クーペ2リッター車デビューフェア案内葉書

これは117からピアッツァにバトンを渡した後の1982年9月4日(土)5日(日)開催「共感、ビートルズエイジ」と名打ったフェアの案内葉書。この時のフェアではいすゞオリジナルのビートルズ「イエローサブマリン・グッズ」が配布され私もディーラーに貰いに行っています。右上のガールズバンドのメンバーは誰でしょうか。

●いすゞのチラシ
上掲の葉書と同時期の1970年代後半から1980年代半ばあたりまで、現在でも新聞に折り込まれている自動車ディーラーのB4サイズのチラシを折らないまま捨てずに保存しておいたコレクションが手元にこれまた沢山あり、その中にいすゞ自動車のものが30枚程度はあります。葉書もチラシも闇雲に自動車メーカーのものを全て保存していたのは、私が10代後半から20代半ばの僅か10年程度の期間でしたが、コレクターズ・アイテムである自動車カタログに比べるとこうした葉書やチラシは大半が捨てられてしまい現存する数は少ないように思います。しかし、ディーラー独自の限定車などカタログには掲載されない情報もあり今となっては貴重ではないでしょうか。

当時、いすゞではGM車も販売


●いすゞ117クーペ角目のカタログ
1977年秋から1981年春までに配布された角目117のカタログは全てリアルタイムでディーラーで貰ったものが現在も手元にあります。

末期に追加されたジウジアーロ・バージョン

ボンネットにアメ車のような派手なデカールを付けたXC-J


ナガサキヤがモデル化したジウジアーロ・XG・XC-Jの3グレード専用のアルミホイール

角目117のボディカラーでは最も美しいと思える薄水色

【ナガサキヤ1/30スケール 1981年 いすゞ117クーペXG 主要データ】 (1/30scale 1981 Isuzu 117Coupe XG by Nagasakiya Plastic Model Toy KEY DATA)
・商品名: レジャーカー
・ナガサキヤ製品番号(製品管理番号): 不明
・基本素材: プラスティック
・発売時期: 1982年(昭和57年)10月頃
・販売価格: 定価300円(販路がスーパー等の菓子売り場のため値引き販売あり)
・全長:145mm (実車比:1/29.8スケール)
・全幅:53mm (実車比:1/30.2スケール)
・全高:43㎜ (実車比:1/30.8スケール)
・ホイールベース83mm (実車比:1/30.1スケール)
・ブリスター台紙サイズ: 縦200㎜×横90㎜
・動力: なし(コロ走行)
・スケール表記: なし
・ボディ色違い: 赤・緑・青
・同シルーズの他車: ニッサンシルビアS110、三菱ギャランΛ
・入手難易度: 10段階評価でレベル8程度
・2021年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 2~3万円程度 (ブリスター未開封品の場合)
●ナガサキヤ1/30スケール 1981年 いすゞ117クーペXG (赤・緑)
ナガサキヤは1960年代からスバル360等の国産車のプラ製モデルを出していましたが、1980年代初頭に「レジャーカー」の名称でリリースされた117クーペ、シルビア、ギャランΛの3車はなかなかの傑作モデル揃いでした。117クーペはほぼ正確に1/30にスケールダウンされています。室内が上げ底なのはチョコレート収納の影響で致し方ありません。ボートやトランクをルーフに載せたレジャーカーというのは同時期にトミカのギフトセットやトミカダンディーでも沢山発売され、今思えばレジャーカーがブームとなった時代でした。お菓子売り場で売られた食玩ということから、当時買った大人のコレクターは少なくあまり残っていない珍品だと思います。117クーペのレアモデルとしてはトミカ10-2の小田急オリジナル水色や香港限定の赤が有名ですが、市場価値はともかくレア度は小田急トミカなどよりナガサキヤの角目117の方が上と思います。ナガサキヤの117クーペは赤・緑・青の3色が発売され、当時、取扱いのあるスーパー等でも1店舗で全色は揃わず、3週間程度かけて漸く3色を揃えています。どこかに保存してあることは間違いないのですが、最後に都内の生協で購入した青だけ別の場所に保管したようで簡単には見つかりませんでした。1976年以降、現在に至るまでミニカーやアナログレコードといったコレクションの購入に際しては、購入年月日・購入場所・価格・購入時の感想等を几帳面にも全て記録してあるため、3色購入した日付や場所は判明していて持っていることは間違いないのです。しかし、今回、青だけがみつからず、残念ながら角目117クーペが3色並んだ画像は撮れませんでした。未開封のまま保存してきたため、残念ながらボンネットを開けて現われるエンジンの造形やシャシー裏の造形が判りません。さすがに40年近くも経ってしまうと今からブリスターを開けるのは勿体なく思えて開けるに開けられません(ブリスターなしの裸の状態のものが入手出来れば一番良いのですが、なかなかモノが出ません)。そう言えば、封入されているはずのチョコレートが蒸し暑い日本の夏を40回近く過ごしても溶け出していないのが不思議と言えば不思議です。





【ボディカラー 赤】


ナンバー文字「80-81」は年式1980~1981を表したものと思われます。



トミカ10-2いすゞ117クーペとの大きさ比較


ボディ内にチョコ封入のため室内は上げ底。右ハンドル。

専用アルミホイールを再現

【ボディカラー 緑】






【1960年代ナガサキヤのスバル360との並び】
全長85㎜×全幅35㎜ですので、概ねモデルペットのスバル360と同じ1/36位。117クーペと比べるとプロポーションが悪く、スバル360に一応見えるかな?という程度の出来。


牽引フック付

●シスコ1/60スケール 1976年 いすゞ117クーペ透明モデル
全長72㎜・全幅28㎜・ホイールベース42㎜。トミカの117クーペより若干大き目。2台セット100円定価。ナガサキヤの117と概ね同じ1980年代初頭あたりにスーパー等のお菓子売り場で売られたこれも食玩。車種は117クーペ以外に初代セリカLB、コスモAP等が出ていました。食玩の上に出来も良いとは言えなかったため、当時これを買った大人のコレクターは少ないと思います。
これは117クーペとセリカLBの2台セット

手前のトミカ10-2より少し大き目



1980年代初頭頃、これと同じ透明スケルトンモデルをダイヤペットでも初代ソアラなど数種類リリースしていました。

●いすゞ117クーペのミニカー大集合!!! (いすゞ117クーペの当時物ミニチュア達)
ギア・いすゞ117スポルトを唯一モデル化した伊ポリトーイの1/43ダイキャストミニカー、ダイヤペット199番~G-9番のハンドメイド・丸目量産・角目XC-Jボンネット翼デカール付の3種の1/40ダイキャストミニカー、小スケールではトミカ10-2・プレイアート・ダイヤペットキャリアカー積載用モデル・シスコのプラ製透明スケルトンミニカーなどがあります。角目最終型は今回ご紹介するナガサキヤの1/30スケールのプラ製完成モデル(チョコレート付)が実車販売終了翌年の1982年(昭和57年)の秋頃にスーパーなどのお菓子売り場で売られています。リアルタイムではフジミやヤマダがプラモデルを発売し、いすゞ自動車がノベルティとしてハンドメイド時代の座席付アンチモニー製置物、量産型丸目と角目のアンチモニー製シガレットケースを出しています。

ギア・いすゞ117スポルトをモデル化したポリトーイ544番。カラーバリエーションは画像の4色が手元にありますが、まだ未入手の色があるかもしれません。


ダイヤペット。白は小田急デパート限定カラー。

香港プレイアート

小スケール117クーペ4種。手前からシスコ透明スケルトン、トミカ、ダイヤペットカーキャリア用、プレイアート。トミカがダントツに出来が良いことが判ります。




※いすゞ117クーペの実車カタログについては、2014年8月31日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第238回記事をご参照ください。
★オマケ(その1): 2021年2月24日号 懐かしの商用車コレクションVol.13 1964年マツダK360 東洋ベアリングNTN製品輸送仕様
2021年2月24日号が1週間以上遅れて3月3日(水)に発売になっています。60年代テイスト全開の原色を配した少々どぎついカラーリングがそそります♪


★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Hey Bulldog」 1968
117クーペが市販開始された頃にリリースされたジョンの遺した名曲の一つ。ジョンのボーカルが冴えわたり、ギターリフも印象的♪