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★1965年バンダイ ポルシェ911 ついに100回目! ~ ブリキ自動車コレクションから100

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★見えない脅威
しかし、日本国内の新型コロナの感染状況は誰が見ても日に日に悪化の一途を辿っており、毎日、今日のコロナによる死者は〇〇人だったとかと発表されていますが、この死者数に自分がカウントされる日が遠からず来るのではないだろうかという不安を感じたりもします。先の大戦でB29が焼夷弾の雨を降らせた時も生きた心地はしなかったものの、夜間で姿が見えなくとも爆音が聴こえたので私の親世代などは防空壕などへ逃げることが出来た訳なのです。ところが、新型コロナの場合には敵の姿は見えず近づいてくる音や気配もないためマスクをすること位しか対策ができず、もし屋内で空気中をエアロゾル状態でウイルスが漂っていた場合にはマスクでは効果はなく逃げ場がなくなります。と云うことは、B29の襲撃よりコロナの方がむしろ対策は難しく、より怖いとも言える訳です。

★緊急事態宣言
再発令をして、是非、人の流れを止めて欲しいと心から願ってみても、経済を止めたら日本が潰れる、倒産が増えて自殺者も増えるといったことから反対する人は大勢おり、また、日本は欧米のような爆発的なレベルにまでは感染者や死者が増えてはいないから全然大丈夫だよと楽観視していた人々もこのところの全国的な感染の広がりにはさすがに若干の不安を隠せなくなってきたというのが現況でしょうか。

★書籍化の夢
今回は「ブリキ自動車コレクションから」の記念すべき第100回記事です。コロナに感染して命を落とす可能性もゼロではない状況のため、このところ早く何とか100回記事まで辿り着きたいなあと思っていましたので、この記事をアップしたらもう死んでも構わない。・・・と言うのは嘘ですが、まあ一つの区切りにはなりますyone☆
実はこの「ブリキ自動車コレクションから」の記事は書籍化したいという夢があるのですが、A4判・フルカラー・300頁程度で500部印刷し(流通に乗せる場合の最低印刷部数は400部)、書泉グランデなど乗物・交通系の書籍に強い書店に委託販売をお願いし流通に乗せるとした場合、印刷等の経費が300万円程度掛かり、もし販売価格を原価の1冊6000円として、書店の取次手数料/利潤や諸経費を差し引くと確実に赤字となる金額で販売しても、そもそも基本Web上でタダで見られる情報を抜粋/再編集して紙に印刷した形の本を6000円も出して買う人というのはブリキの自動車が好きな少数のマニアの人だけとなる可能性が高く、もし500部印刷しても大半が返品され自宅に巨大な返品本の山が出来て途方に暮れてしまうという可能性が大いにあり、一生に1冊だけでも本を出したいという夢を叶えることは容易ではありません(大汗)☆☆


★閑話休題
「自動車カタログ棚から」シリーズの第100回記事(2012年12月23日)もポルシェ(904のカタログ)でしたが、「ブリキ自動車コレクションから」シリーズの第100回記事もポルシェとし、バンダイのポルシェ911大小サイズをピックアップします。ブリキの911は既に以下の3社の製品を個々に記事としてご紹介していますが今回のバンダイ製の911はサイズが大小2種類ある上に国内で販売された形跡のないバリエーションも多く、正にコレクター泣かせとも言える製品です。

【ブリキのポルシェ911 過去記事一覧】

1)矢野満(やのまん) 911S・・・・・第15回記事 (2019年1月19日)

2)高徳(タカトク) 911・・・・・第27回記事 (2019年5月26日)

3)青眞(アオシン) 911/912・・・・・第90回記事 (2020年9月22日)



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●ポルシェ911
1963年(昭和38年)9月のフランクフルト国際モーターショーに展示されたポルシェ901は翌1964年(昭和39年)9月より生産が開始され、翌10月よりデリバリーが開始されています。よく知られているようにフランスのプジョーが中央に「0」(ゼロ)の数字がくる車名を商標登録していたため、ポルシェ本来の開発コードナンバー901という車名は使用できず、車名を911と改めて市販されています。初めて911が日本に入ってきたのは年が明けた1965年(昭和40年)の初頭で、正規輸入代理店・三和自動車の国内定価は初任給2万円程度の時代に435万円と極めて高価でした。1965年の時点では356がまだ併売されており、スマートになった新しい911にはアレルギー反応を起こした356ファンは多かったと言われます。
その後、空冷から水冷に変るなどの変化を遂げつつ2020年現在もリアエンジンのまま一目で911と判る基本的なフォルムを変えずに生産が続いていることは周知の通りです。

●最初に見たポルシェ911
最初に私がどのようにして911を知ったのかは、どうも記憶が定かではないものの、小1の時に某有名企業の社長の長男であった同級生の家で見たダイヤペット149番の赤いポルシェ911もしくはジャガーEタイプと同様に保育社のカラーブックス「自動車」に掲載されたこの写真だったような気がします。カラーブックスの「自動車」は後に同タイトルでⅡ・Ⅲ・Ⅳと出たシリーズ最初の1966年2月10日に発行された版(=TBSテレビで円谷プロダクションのウルトラQの放映が始まった頃の発行)で、この写真は背景からすると同じ本に掲載されているEタイプの写真と同様に国内での外車ショー等の折に写されたもののようです。


●1964年/1965年 初期のポルシェ911オフィシャルカタログより




初期の911のメーター文字は356と同様に緑色



●バンダイのポルシェ911
1960年代、全長25~30cmまでの日本製ブリキ自動車としてはレギュラーサイズのポルシェ911は、バンダイ、アオシン(青眞商店)、タカトク(高徳商事)の3社で競作され、1970年代に入る頃には911のテレビ中継車で有名な東京プレイシング商会製も加わっています。これらは所謂、ナローポルシェをモデル化した玩具達で、何れのメーカーの911もポリス仕様やラリー仕様等のバリエーションが多く、しかも、国内では売られていない輸出専用仕様も存在することから、なかなかコンプリートに集めることが難しい、コレクター泣かせのアイテムと言えます。
バンダイ製のポルシェ911は殆ど同時期に大小2サイズ(1/16スケールと1/23スケール)が市場に出ています。同じ車種がサイズ違いで発売されたバンダイ製品は、1957年マツダ三輪トラック(バーハンドル)、1960~1961年のマツダR360クーペ、1965年410ブルーバード、1966年130セドリック等多数ありますが、後年のダイヤペットの初代ローレルHTなどのように製造工場が個々に開発したために同じ車種の異なる製品が市場でバッティングする結果となったという訳ではなく、バンダイ本社の企画部署にて売れ筋と判断した車種を故意に大小サイズでリリースしたものと思われます。ポルシェ911の場合、大小何れもリアエンジン部分が可動し、可動するエンジンが見えるように透明スケルトンのエンジンフードを備えた仕様がメインとなって市場に出たことが特徴です。透明スケルトンのリアエンジンフードを持たない方がスケールモデルとしては明らかに優れていますが、残念ながらバンダイ製911の現存する製品の大半は透明エンジンフード付となっています。バンダイ製911も他社製のブリキの911と同様にバリエーションが多く、資料本で存在を知っていても1980年代から現在に至るまで現物を見たことのないバージョンもあり(大半は恐らく輸出専用品)、コンプリートに集めることは相当にハードルが高いアイテムと言えます。日本製のポルシェ911の玩具としてはバンダイ製の大小サイズが恐らく最初の製品と思われ、実車が日本に上陸した1965年(昭和40年)の11月初旬には少なくとも試作品が出来上がり意匠登録がされています。


(1)バンダイ製大サイズ1/16スケール ポルシェ911
国立国会図書館で調べてみると、輸出玩具登録協会の定期発行していた書籍「NEW DESIGN」(ニューデザイン)の1965年12月25日号(No.64)に1965年(昭和40年)11月2日意匠登録としてバンダイ大サイズの911が初登場します。勝田玩具・勝田耕司社長とバンダイ・山科直治社長のダブルネームで掲載されており、製造が勝田玩具、販売がバンダイであったことが判ります。勝田玩具については調べてみても情報が見当たらず、どのようなメーカーだったのか不明です。初登場した大サイズはフリクション仕様ではなく、電動走行・ピストンが可動するエンジン部分が見えるリアエンジンフードが透明プラスチックのスケルトン仕様です。この大サイズはNEW DESIGN誌上には翌1966年9月7日意匠登録として電動リモコン仕様・両ドア開閉アクション付電動仕様・輸出用POLIZEI仕様の3種、更に1967年(昭和42年)3月7日意匠登録として輸出用電動リモコンPOLIZEI仕様が掲載されています。ラリー仕様についてはNEW DESIGNには掲載がなく意匠登録及び発売時期が特定出来ません。
大サイズ911が最初に意匠登録された1965年11月初旬から国内向けに初めて電動仕様が発売された1966年(昭和41年)9月上旬(東京玩具商報1966年9月号に9月上旬発売と記載あり)まで10ヵ月もの時間差があることから、国内より先に海外向け製品として製造・販売が開始された製品だったものと推察できます。


(2)バンダイ製小サイズ1/23スケール ポルシェ911
こちらも国立国会図書館で調べてみると、輸出玩具登録協会の定期発行していた書籍「NEW DESIGN」(ニューデザイン)の1965年12月25日号(No.64)に1965年11月1日意匠登録としてバンダイ小サイズの911が初登場します。掲載された小サイズは新正工業(後のシンセイ)・浅野清治社長とバンダイ・山科直治社長のダブルネームで掲載されており、製造が新正工業、販売がバンダイであったことが判ります。この小サイズは翌1966年4月に輸出用POLIZEI仕様、同8月に可動するリアエンジン部分が見える透明スケルトンとした国内向けリモコン仕様のバリエーションが出た後、1970年代前半にはシンセイブランドでも販売されています。意匠登録された1965年11月から国内向けポケットリモコン仕様として発売された1966年8月まで9ヵ月の時間差があることから、大サイズの911と同様に国内より先に海外向け製品として製造・販売されたものと推察できます。
殆どが安っぽいプラ製ホイールを履きフロントフードにはポルシェマークの別パーツも付かずノッペリとし全体に大味な造りの大サイズに比べ、小サイズでは初期型911に特徴的なハブキャップ付のホイールを履きフロントフードにはポルシェマーク部分の別パーツが付き全体のプロポーションも良好で凝縮感もあります。


【1965年ポルシェ911 実車 主要スペック】  (1965 Porsche911 Specification)
全長4163mm・全幅1610mm・全高1320mm・ホイールベース2211mm・車重1095kg・1991cc空冷水平対向6気筒SOHC・最高出力130HP/6100rpm・最大トルク17.8kgm/4200rpm・最高速度210km/h・ゼロヨン16.5秒・輸入代理店三和自動車国内販売価格435万円(初任給2万円程度の時代、現在の貨幣価値では4000万円程度に相当)


【バンダイ1/16(1/23)スケール 1965年 ポルシェ911 主要データ】 (1/16(1/23)scale 1965 Porsche 911 by Bandai Tinplate Model Toy KEY DATA)

・商品名: PORSCHE With Visible Engine(大サイズ電動仕様)
・バンダイ製品番号(製品管理番号): No.4131(大サイズ電動仕様)、No.4194(大サイズ電動リモコン仕様)、No.4292(大サイズ電動1970モンテカルロラリー仕様、No.4178(小サイズ電動リモコン仕様)、その他は品番不詳
・基本素材: ブリキ
・発売時期(国内): 1965年(昭和40年)8月上旬(小サイズリモコン仕様)、同9月上旬(大サイズ電動仕様)  ※註: 欧米への輸出は国内販売より先に始められた模様
・販売価格(国内): 小サイズリモコン仕様 都内500円/全国530円・大サイズ電動仕様 都内650円/全国690円
・全長)大サイズ:260mm (実車比:1/16.0スケール)、小サイズ:180mm (実車比:1/23.1スケール)
・全幅) 大サイズ:101mm (実車比:1/15.9スケール)、小サイズ:75㎜ (実車比:24.0スケール)  
・全高)大サイズ:85㎜ (実車比:1/15.5スケール)、小サイズ:55㎜ (実車比:
・ホイールベース) 大サイズ138mm (実車比:1/16.0スケール)、小サイズ96㎜ (実車比:1/23.0スケール)
・箱サイズ: 縦106×横275×高さ95㎜(大サイズ電動仕様初版)
・ボディカラー: 赤・アイボリー・緑等(以上、大サイズノーマル仕様)、白/緑・オレンジ/黒等(以上、大サイズラリー仕様)、白/黒(大サイズ海外ポリス仕様)、エンジメタ・クリーム(小サイズノーマル仕様)、アイボリー(小サイズ海外ポリス仕様)
・動力: 後輪フリクション、単1電池2個による電動ミステリーアクション及び電動リモコン(大サイズ)、単2電池2個による電動及び電動リモコン(小サイズ)
・シャシー再現: 殆どなし
・箱のバリエーション: ノーマル3種以上(大小サイズ共)・ラリー仕様2種以上(大サイズ)・POLICE等警察仕様2種以上(大小サイズ共)
・その他のバリエーション: 
1)大サイズのエンジン可動部分にピストン及びクーリングファン付とクーリングファンのみの2種
2)大小サイズ共にエンジン可動を見せるリア部透明スケルトン仕様とエンジン部分を省いた通常仕様
3)大サイズ海外ポリス仕様のホイルキャップのみポルシェマークのプリントの入った実車に近い仕様
・入手難易度: 10段階評価で5~8程度(海外警察仕様、ラリー仕様は難易度高し)
・2020年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 4~8万円程度 (大サイズ箱付未使用美品の場合)、2~4万円程度(小サイズ箱/台紙付未使用美品の場合)


●NEW DESIGN 1965年12月25日号掲載バンダイ1/16スケール大サイズポルシェ911電動エンジンフード透明スケルトン仕様 (国立国会図書館の蔵書より複写)
1965年11月2日意匠登録。掲載時期からバンダイでは1967年に911Sが登場する以前の911がモノグレードだった初期型911を実車の日本上陸からあまりタイムラグなく素早くモデル化したことが判ります。製造:勝田玩具、販売:バンダイ。


●NEW DESIGN 1965年12月25日号掲載バンダイ1/23スケール小サイズポルシェ911電動リモコン仕様(同上)
1965年11月1日意匠登録。小サイズも掲載時期からバンダイでは1967年に911Sが登場する以前の911がモノグレードだった初期の911を素早くモデル化したことが判ります。製造:新正工業、販売:バンダイ。


●NEW DESIGN 1966年4月25日号掲載バンダイ1/23スケール小サイズポルシェ911POLIZEI仕様(同上)
上掲の1965年11月1日意匠登録品の模様変更として、小サイズVWビートルカブリオレADAC仕様との2台セット商品として掲載されています。国内未発売品。現物は一度も見たことがありません。


2004年発行コレクター向け資料本 The Big Book of TIN TOY CARS「Commercial and Racing Vehicles」に掲載されたポルシェ911小サイズPOLIZEIとビートルカブリオレADAC仕様2台セットの現物画像。リアナンバーは2台共に発売年を示す1966。



●東京玩具商報1966年8月号掲載バンダイ1/23スケール小サイズポルシェ911ポケットリモコン広告(同上)
ポケットリモコンのポルシェ911が1966年8月上旬発売と記載されています。


●東京玩具商報1966年9月号掲載バンダイ1/16スケール大サイズポルシェ911電動仕様 広告(同上)
全長26cmの大サイズのポルシェ911が1966年9月上旬発売と記載されています。




●東京玩具商報1966年11月号掲載バンダイ1/16スケール大サイズポルシェ911電動仕様 広告(原本:筆者蔵)
全長26cmの大サイズのポルシェ911の製品画像が都内650円/全国690円という売価と共に掲載されています。一緒に掲載されているバットマンカー29cm(都内800円/全国840円)や007アストンマーチンDB5リモコン31cm(都内1300円/全国1370円)は当時定価も高いですが現在の市場評価額も高い製品。





●NEW DESIGN 1966年12月25日号掲載バンダイ1/16スケール大サイズポルシェ911電動リモコン・エンジンフード透明スケルトン仕様(国立国会図書館の蔵書より複写)
1966年9月7日意匠登録の大サイズリモコン仕様。大サイズのリモコン仕様は輸出専用商品だったのか殆ど見かけません。


●NEW DESIGN 1966年12月25日号掲載バンダイ1/16スケール大サイズポルシェ911両ドア開閉電動・エンジンフード透明スケルトン仕様(同上)
1966年9月7日意匠登録の大サイズ電動ミステリーアクション仕様に左右ドアが自動開閉するギミックを加え、運転席にはフィギュアを付けた製品。市販された製品ではドア開閉部に不自然な欠き取りが生じ、リアエンジンスケルトン以上にスケールモデルとしては決して好ましくはない外観となっています。画像は初期の試作品なのか殆どプロポーションを崩していないように見えます。


●NEW DESIGN 1966年12月25日号掲載バンダイ1/16スケール大サイズポルシェ911電動POLIZEI仕様(同上)
1966年9月7日意匠登録のルーフの黄色ライトを点滅させサイレン音を出しながら電動走行する仕様。輸出専用製品。これまで一度も現物を見ていません。


●NEW DESIGN 1966年12月25日号掲載バンダイ1/23スケール小サイズポルシェ911リモコン仕様(同上)
1966年9月7日意匠登録。国内ではポケットリモコンシリーズの1台として発売。電動でリアエンジンのクーリングファンが回転しリアエンジンフードが透明スケルトンとなった仕様。


●NEW DESIGN 1967年6月25日号掲載バンダイ1/16スケール大サイズポルシェ911電動リモコンPOLIZEI仕様(同上)
1967年3月7日意匠登録。白1色のPOLIZEI仕様。国内未発売品。


2004年発行コレクター向け資料本 The Big Book of TIN TOY CARS「Commercial and Racing Vehicles」に掲載されたポルシェ911大サイズ電動リモコンPOLIZEI仕様の箱と本体



●NEW DESIGN 1967年6月25日号掲載バンダイ1/23スケール小サイズポルシェ911POLIZEI リモコン仕様(同上)
1967年3月6日意匠登録。国内未発売品。


2004年発行コレクター向け資料本 The Big Book of TIN TOY CARS「Commercial and Racing Vehicles」に掲載されたポルシェ小サイズ電動リモコンPOLIZEI仕様。箱には911ではなく912と印字されています。




●バンダイ1/16スケール1965年ポルシェ911電動仕様(白・箱付)
品番4131。箱に描かれたポルシェのナンバーに911ではなくTYP901と印字されたこの箱が恐らく初版。英字表記の箱ながら新南海ストアの値札が貼ってあることから国内で売られた製品であることが判ります。












リアエンジン可動


新南海ストアの値札




手前は大きさ比較用1/64スケールTLV




比較的正確な室内プリント




シャシー裏




●バンダイ1/16スケール1965年ポルシェ911電動仕様(赤・箱付)
品番4131。箱に描かれたポルシェのナンバーがTYP901からTYP911に変っています。






エンジン可働








手前は1/64スケールTLV






●バンダイ1/16スケール1965年ポルシェ911赤のバリエーション
左:フリクション、中央:電動2nd、右:電動1st。外観は一見同じに見えますが、フリクション仕様と電動2ndはエンジン部分にピストンがなくクーリングファンのみが回転するギミック。フリクション仕様は市場に出た数が少なかったのか滅多に見掛けません。






シャシー裏も全て異なり、左端のフリクション仕様のみPORSCHE文字の浮彫があります。


更に白文字PORSCHEの印字の入った電動版シャシー(右端)を加えた4種類の異なるシャシー。




●バンダイ1/16スケール1965年ポルシェ911電動リモコン仕様(緑・箱付)
品番4194。大サイズ・ノーマル仕様の現存するボディカラーは大半が赤か白で緑はレアカラー。












エンジンピストン可動




●バンダイ1/16スケール1970年ポルシェ911モンテカルロラリー電動ドア開閉仕様(オレンジ/黒・箱付)
品番4292。1968年~1970年まで911がモンテカルロラリーを3連覇したことを受けて発売されたと思われる仕様。両ドアのゼッケン12は紙シール。ドア開閉アクションを加えた代わりにエンジン可動ギミックは省かれています。国内未発売品。










フィギュア付の室内


2004年発行コレクター向け資料本 The Big Book of TIN TOY CARS「Commercial and Racing Vehicles」に掲載されたポルシェ911大サイズ・フリクション「モンテカルロラリー仕様」。ゼッケンナンバー5。この製品の箱にはporsche912monte-carloと印字されているようです。国内未発売品。これも現物は見たことがありません。




●バンダイ1/16スケール1965年ポルシェ911ラリーカー・フリクション仕様(白/緑・箱なし)
品番不明。ゼッケン7。フリクションに連動してリアのクーリングファンが回転します。国内未発売品。








2004年発行コレクター向け資料本 The Big Book of TIN TOY CARS「Commercial and Racing Vehicles」に掲載されたバンダイ1/16スケール1965年ポルシェ911ラリーカー・フリクション仕様と元箱。箱はマスタング等のアメ車のラリーバージョンと共用していたようです。




●バンダイ1/16スケール1965年ポルシェ911「POLIS」フリクション仕様(白/黒・箱なし)
品番不明。国内未発売品。リアエンジン可動ギミックも省かれた上にホイールキャップはポルシェマークがプリントされた実感的なブリキパーツが付けられ、全体的にスケールモデルとして優れた仕上がりを見せています。








ポルシェマークまでプリントされた実感的なホイールキャップ




●バンダイ1/23スケール1965年ポルシェ911国内ポケットリモコン仕様(エンジメタ及びクリーム・ブリスター台紙付)
エンジメタは工場出荷時のゴールドラベルがルーフに貼られたままの未開封品ながらブリスター台紙の白部分が酷く焼けてしまっています。クリームイエローの方は台紙の色焼けはなしながら製品を保護する透明プラ部分が失われています。何れも残念ながら完全な保存状態ではありません。










ダッシュボードのプリントは実車通りではなく適当にアレンジされています。




●バンダイ1/23スケール1965年ポルシェ911輸出向けリモコン仕様(エンジメタ・箱付)




リアナンバーの1967は発売年


1/64スケールTLVとの大きさ比較






●バンダイ1/23スケール1965年ポルシェ911電動リモコン仕様(クリーム・箱なし)
リアエンジン可動ギミックが付かない代わりにリアエンジンフードには実感的なメッキルーバーが付きスケールモデルとして良好な仕上がりを見せています。リモコンコードは切られています。


リアナンバーの1967は発売年


バンダイ製小サイズは良好なプロポーションと適度な凝縮感を持つ傑作モデルです。








●バンダイ1/16&1/23スケール1965年ポルシェ911 大集合!!
小さなミニカーは大きさ比較用1/64TLV。












※初期911の実車カタログについては、2012年8月27日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第45回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2020年12月発売トミーテック1/64トミカリミテッドヴィンテージNEO新製品
12月10日(木)にTLV-NEOの新製品が発売になっています。今月はいすゞエルガ西武バス(税込11000円)と西部警察マシンX(税込6600円)の大物2台については12月25日頃の発売と2回に分けての発売となり、前半発売分ではレガシイツーリングワゴン2色と6代目カローラ・ベージュはパスし、画像の5台を入手。
優先順位を付けて買うべきものを決めました。優先順位1位となったのは子供の頃からのタクシー好きということでLV-N218aのクラウンコンフォート東京無線タクシーとLV-N219aのクラウンセダン東京無線タクシー(各税込3190円)でした。しかし、1996年~2018年とモデルライフが長かった車にも関わらず箱等に年式が記載されておらず、私のような素人には年式の特定が難しいことが残念です。100年、200年後にもこうしたダイキャストミニカーは朽ち果てずに残ると思いますが、未来の人がミニカーとなった車の年式の特定をすることが難しくなることが懸念されます。優先順位2位は鳥居の付くジオラマセット「ジオコレ64カースナップ03a初詣6代目カローラ白付き」(税込5500円)で、付属する鳥居や和装のフィギュアがなかなか魅力的です。これは1950年代や戦前車両のジオラマに使っても違和感はないという汎用性があります。3位はLV-N158cのシビックEK9前期1997年式・黒とLV-N165cのシビックEK9後期1999年式・白(各税込2750円)。これは私の1950年代から1960年代車をメインとする芸風からは大きく外れるのですが、2018年2月/3月に最初に発売された際に全色入手しているため、カラバリ集めの目的から今回もとりあえず入手。








★オマケ(その2): マルシン工業1973年ポルシェ911カレラRS2.7 1/8スケールエンジン 高額
ヤフオク2020年12月9日(水)、40万1000円で終了。ミニカー→自動車→その他のカテゴリーに1円スタートで出品。一応ポルシェの模型ということで見ていましたが、恥ずかしながら1/8スケールの模型エンジンにこんなに高値が付くとは知りませんでした(汗)。オークファンで過去の落札履歴を見ると50万円以上の落札が5回程度あり、今回の落札額は寧ろ格安とも言えるようです。しかし、これは川口市のマルシン工業に金型が残っていれば再生産も可能ではないでしょうか☆




40万1000円




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Free as a Bird」 1995
ジョンの未完のデモテープをポール・ジョージ・リンゴの3人で完成させた25年ぶりのビートルズの新曲☆ジョージのスライドがいい味出してますyone♪しかし、この曲が世に出てから既に25年(四半世紀)。時が過ぎるのが早いと感じるのは私だけでしょうか☆


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