★私はお盆休みというものが特別ないのですが、都内の電車や道路がいつになく空いているので、きっとお休みの方も多いのでしょうね。今日、2013年8月15日は68回目の終戦記念日です。
Ａ級戦犯の岸 信介氏の孫であり現代の日本では極右とも言える安倍首相のアジア諸国への謝罪をあえてしない姿勢、先の戦争では日本が侵略をしたとする自虐的な歴史観は如何なものかなどとする姿勢、世界に誇るべき日本国憲法を変えようとする姿勢には非常に怖ろしいものを感じる方も多いことでしょう。安倍氏のような極右には日本国の舵取りはとても任せられないというのが大江健三郎氏を始めとする知識人の一般的な見解でありましょう。
今だに世界から争いがなくなりませんが、平和への祈りを新たにしたいものです。
War is over if you want it
by John Lennon 1969
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★プリンス・ホーマーは、1958年(昭和33年)10月にデビューしたプリンスクリッパーの小型版の弟分としてクリッパーデビューの6年後、1964年(昭和39年)9月に発売されたフルキャブオーバー小型トラック。トヨタの大ヒット作2代目トヨエースをライバルとして、まずは1.25トン積みクラスに投入された。
当初のパワーユニットは2代目S50系スカイラインや小型ピックアップのライトマイラーと共通のG1型1484cc/70psエンジンで、全高を低く抑えるために30度傾斜して搭載し、地上高750mmという低床荷台を実現させた。フロントサスペンションは当時のトラックとしては先進的なトーションバーを用いた独立懸架。プリンス自動車が開発した車両には個性的かつ優れたものが多いが、ホーマーもその例に漏れず一目見たら忘れなれないファニーフェイスとライバル達以上に優れた機構・性能を持ったクルマだった。
★ホーマーデビューの翌々年、1966年(昭和41年)8月1日の日産自動車との合併により車名が「ニッサンプリンス･ホーマー」となり、1967年(昭和42年)には1.5トン積車を追加、翌1968年(昭和43年)にはエンジンをニッサンジュニアに搭載されていたR型1595cc/75psに換装し、当初からの1.25トン積に加え1.5トン積を追加。同時に4速ミッションが同クラスのトラックでは初めてフルシンクロ化された。1969年(昭和44年)には保安基準の改正に伴いヘッドレストとシートベルトを標準装備、1970年(昭和45年)には車名からホーマーを開発したプリンスの名が消えて「ニッサン･ホーマー」となり、高感度ラジオやウィンドウォッシャー、ホワイトリボンタイヤを標準装備したデラックス・グレードが追加された。1972年(昭和47年)8月、エンジンをJ16型1567cc/80psに換装し外観ではフロント左右下にウインカーとスモールライト(車幅灯)が独立して装備され、型式名をT20型に変更した。
エンジンを2回換装し、外観的にはフロントグリル等の意匠を小変更したものの、愛嬌のある独特な動物的デザインを保ったまま1976年(昭和51年)1月まで12年弱の長期に亘り生産が続けられたホーマーは外観・室内共に使いやすく美しい意匠デザインと4万キログリスアップ不要の頑丈なメカ、前輪独立懸架によるトラックらしからぬ快適な乗り心地といった優れた特徴を持ち、競合他車とは一線を画する存在であった。なお、ホーマーベースのマイクロバスタイプの車名はホーマーではなく「ホーミー」であった。
1976年(昭和51年)1月デビューの2代目F20型ではキャブスターと姉妹車化され、1982年(昭和57年)2月デビューのF22型ではキャブスターと車種統合され車名が「アトラス」となり18年に亘り親しまれたホーマーの車名は消滅した。
★1970年代末、10代の終わり頃にやっていたバンドで機材を運ぶ時に使っていたのが、メンバーの実家で仕事用に使っていたこの初代ホーマー・トラックだった。幌を被せた荷台に機材と共に乗り込んで走ったことがとても懐かしい。プリンスの名称が外れてニッサン・ホーマーとなった1970年以降の車両だったと思う。
【主要スペック】 1964年プリンス・ホーマー低床式（型式T640）
全長4330mm・全幅1690mm・全高1900mm・ホイールベース2260mm・車重1225kg・G1型水冷4気筒OHV1484ccエンジン・最高出力70ps/4800rpm・最大トルク11.5kgm/3600rpm・最大積載量1250㎏・乗車定員3名・最小回転半径4.8m・最高速105km/h・販売価格51万円
●1964年9月発行 プリンスホーマー 本カタログ （A4判・12頁）
中頁から
裏面スペック
●1966年11月発行 ニッサンプリンスホーマー 本カタログ （A4判・12頁）
表紙右上にnissanのロゴが入っただけで、この時期の車両はプリンス時代と変わっていない。
中頁から
ルートバン
マイクロバス「ホーミー」
●1968年発行 ニッサンプリンス・ホーマー 本カタログ (縦25.5×横30cm・24頁)
R型1595cc/75psエンジンに換装。フロントのエンブレムが赤青のニッサンになり、グリルが変わった。1.5トン積追加。この時期のカタログには発行年月の印字がなく、正確な発行時期は不明。
中頁から
1.5トン積
●1969年発行 ニッサン・ホーマー 本カタログ (縦30×横26cm・24頁)
ヘッドレスト、シートベルトを標準装備
中頁から
どこの商店街でしょうか
ヘッドレスト、シートベルトを標準装備
●1970年発行 ニッサン・ホーマー 本カタログ (縦29.5×横25.5cm・22頁)
白タイヤのデラックス追加
中頁から
デラックス
これもどこの商店街でしょう
●1972年8月発行 ニッサン・ホーマー 本カタログ (縦29.5×横25.5cm・20頁)
J16型1567cc/80psエンジンに換装
中頁から
フロント左右に白いスモールランプを追加
ダブルキャブ
●1972年4月発行 ニッサン・ライトコーチ/ホーミー 専用カタログ (縦29.5×横25.5cm・12頁)
中頁から
●1974年3月 日産プリンス特殊車ニュース「ニッサン・ホーミー救急車」 (A4判・2つ折)
★オマケ（その１）： プリンス自動車特注 1/50スケール 1965年プリンス・ホーマー印鑑入れ
全長8.5cm。アンチモニー製。タイヤの動かない完全な置物。幌上部が外れ朱肉・印鑑を収納。
★オマケ（その２）： 米澤玩具 1/11スケール 1967年ニッサンプリンス・ホーマー
当時定価：都内680円･全国750円。全長約40cm。米澤玩具品番No.610。うぐいす色のカラーバリエーションがある他、品番No.615として濃黄塗装の日本通運バージョンも発売された。
★オマケ（その３）： 日産名車コレクション 1/43スケール 1967年プリンス・ホーミー
定価1790円。2010年4月14日号。全長10.5cm。ダイキャスト製。現在、通巻200号に迫っている国産名車と一時期平行して出ていた書店売りの日産名車コレクションシリーズの1台。まさかのモデル化。ホーミー唯一のスケールモデル。ミラーが折れていることが多いのが難点。カラーバリエーションや実在した救急車仕様の発売も期待したい。
★オマケ（その４）： John Lennon & Yoko Ono「 WAR IS OVER！If You Want It」1969
8月15日ということでオマケに貼っておきます。6:00位から「Happy Xmas(War Is Over)」
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★1964年プリンス・ホーマー＆ホーミー ファニーフェイス ～ 自動車カタログ棚から 165
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