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Channel: ポルシェ356Aカレラ
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★1960年トヨペット コロナライン 木製キット珍品パトカー ~ 自動車カタログ棚から 359

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ブログとは?
個人または特定の集団が意見や感想を書き綴ったり、撮影した写真などを掲載したりする日記的なウェブサイト。簡単に作成・公開できるアプリケーションソフトやサービスが存在し、日本では2002年(平成14年)頃から広まった。多くのブログには、記事に対する感想を書き込めるコメント機能、他のブログの記事と連携できるトラックバック機能、内容を要約して配信するRSS機能などがある。ブログという言葉は「web(ウェブ)」と「log(記録)」の混成語「weblog」が由来であり、「Web上の記録」を意味する。
ブログについて上記のように辞書には記載されています。しかし、ブログ最大の効果・効能というのは、Web上に自分の気持ちや情報を発信することにより発信した本人の心の浄化(カタルシス)が行われることに尽きるのではないでしょうか。とにかくブログをアップしないでいるとストレスが溜まって仕方がないので、どんなに忙しくても、あるいは体調が悪くて39度の熱が出ていても毎日1度は必ずアップする、極端な人になると1日に10回も20回も感じたこと考えたことなどを写真も付けて怒涛のようにアップしているという例もあります。1日10回以上のアップともなると、これは謂わばブログ中毒といった感がありますが、FacebookやTwitterでも自ら情報を発信することがあまりに気持ちよくてSNS中毒となってしまう人は案外いるのではないでしょうか。


翻って本ブログの場合は週末1記事更新を基本にしていますが、最近は私の人柄の悪さも手伝ってかあまりコメントも入らなくなっていることもあり(涙)、毎日更新してストレスを発散させたい、憂さ晴らしをしたいという衝動に駆られています。例えば、「今日のビンテージ・ミニカー」、「今日のビンテージ鉄道模型」、「今日のビンテージ・プラモデル」、「今日のビンテージ乗物絵本」、「今日のレコード」といったタイトルで何か1個のモノの写真を5・6枚貼って極くあっさりした解説を数行付ける程度ならば私でも毎日更新することが出来る気もします。毎日更新をするために使える時間は限られています(休日に1週間分作り貯めておくという方法もありますが)。私の趣味であるピアノやギターといった楽器を弾く時間や眠る時間を削ってまでブログを更新したいとまでは思いません。また、仕事でクタクタになっている日や高熱を出してうなされているといった日にまで毎日必ず更新したいとまではさすがに思いません。
ところが、上記のようなタイトルで毎日更新を基本スタンスとした場合、相当に薄っぺらい内容の記事になってしまう可能性があり、それはなるべく避けたいという気持ちもあります。という訳で、毎日ブログ更新をしたいのは山々だけれども、情報量の多い内容の濃い記事を毎日アップすることは時間がなく不可能なため、一体どうすれば良いのだろうかと迷っているのが現状であったりもします☆☆


閑話休題
今日は久々に本ブログのメインとなる自動車カタログの記事です。今回は「自動車カタログ棚から」シリーズ第369回記事として1960年デビューの2代目コロナラインをご紹介します。2013年8月10日に「自動車カタログ棚から」シリーズ164回記事として初代コロナ&コロナラインをご紹介してから4年以上経って漸く次の世代の2代目コロナラインのご紹介です。実は2代目コロナラインには田宮模型の木製キットのピックアップ仕様があり、昔入手したそのキットを2代目コロナラインのカタログ記事のオマケに載せたいと思いずっと探していたのですが、それがなかなか見つからないので今回は見切り発車でもし今後出てきたら田宮製キットの画像を追加することとしますNE(大汗)☆☆



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★日産自動車のダットサン・セダン110系のライバルとしてトヨタ自動車は1957年(昭和32年)5月にトヨペット・マスターRR型のドア等のプレスを流用して初代コロナST10型を急造し、翌1958年(昭和33年)にはその商用車版であるコロナラインST16V型を追加発売したが、大苦戦を強いられライバルである日産が1959年(昭和34年)8月に初代ブルーバード310系を発売するとコロナのシェアは更に大きく落ち込んだ。
トヨタとしてはあくまでも妥当日産を目標に設計企画を練り直し新型コロナの開発を進めた結果、2代目コロナPT20型を1960年(昭和35年)3月19日にプレス発表、次いで4月1日より市販に移された。2代目コロナの市販開始から3ヵ月遅れて1960年7月1日に商用車2代目コロナライン・ライトバンPT26Vがデビューした。エンジンは2代目コロナセダンと同じ初代最終型から引き継いだP型1000cc45psを搭載していた。尚、トヨタはコロナライン・ライトバンのデビューと同じ7月1日付にて2代目スタウトRK45型と初代ダイナのマイナーチェンジ車RK95型も発表・発売している。
コロナライン・ライトバンのデビューから更に約3ヵ月後の1960年9月30日にはトラック型のシングル・ピックアップPT26型がデビューした。2代目コロナラインは初代コロナラインと同様にセダンのボディプレスを流用した商用車であったが、初代に比べて低く広く長くなったボディは大幅に近代化し同時期のブルーバードバン、ダットサンバン、ダットサントラック320系よりもずっと垢抜けていた。トラックに於いてはダットサンではキャブと荷台が完全に分離独立したデザインであったのに対してコロナラインは同じトヨタのマスターラインと同様にキャブと荷台が一体となった流麗なデザインを採用したことで無骨さを嫌う小洒落た(あるいは小洒落た商品を取り扱う)商店主などに人気が高かったようである。初代コロナラインの販売店はトヨペット店であったが取扱い車種の増加により2代目コロナラインでは大型トラックがメインのトヨタ店の販売車種に換えられた。

★ライトバン、シングル・ピックアップの2種が出揃ったコロナラインは1961年(昭和36年)9月に1200cc55ps2P型エンジンに載せ替え、併せてダブルシートのピックアップ(ダブルピックアップ)がデビューした。
この時、型式名称はPT36系とされた。翌1962年(昭和37年)8月にはPT36系のマイナーチェンジが行われ、外観上は全車にサイドモールとフロントグリル中央に横一線のメッキバーが追加された。更に1963年(昭和38年)8月にはセダン同様、2代目コロナライン最後のマイナーチェンジが行われ、外観上はフロントグリル内の左右のスモールライトが円形から楕円形に変りホイルキャップの意匠も変った他、それまで輸出向け左ハンドル車との互換性を保っていたメーターパネル等の室内意匠も輸出撤退のため一新された。この最後のMCの際に漸くオールシンクロとなりクラッチレスのサキソマット(独ザックス社)付がバリエーションに加えられた。そして、1964年(昭和39年)9月の3代目コロナRT40系への移行と同時にコロナラインもフルモデルチェンジされ、その際に名称はコロナラインからコロナバン/コロナピックアップに変更された。


【主要スペック】 1960年トヨペット・コロナライン・ライトバンPT26V型 (1960 Toyopet CoronaLine Lightvan Typ.PT26V)
全長4100㎜・全幅1490㎜・全高1490㎜・ホイールベース2400㎜・車両重量1040kg・FR・P型997cc直列4気筒OHV・最高出力45ps/5000rpm・最大トルク7kg-m/3200rpm・圧縮比7.5:1・変速機3速コラムMT(1速ノンシンクロ)・乗車定員/最大積載量:5名乗車300kg/2名乗車500kg・平坦路燃費15km/ℓ・最小回転半径5200㎜・最高速度100km/h・製造工場:関東自動車工業(株)田浦工場・販売価格:東京61万5000円・大阪62万4000円・名古屋62万円・福岡64万4000円・札幌68万1000円(ヒーター等冬期付属品付)



●1960年10月? トヨペット・ティアラ ステーションワゴン/ピックアップ 専用カタログ (A4判・英文4つ折8面)
先ずは珍しい輸出向けカタログから。トヨタカタログNo.3016。2代目コロナとコロナラインはトヨペット・ティアラ(TOYOPET TIARA)の名称で左ハンドル車が輸出されたが振るわず、1963年までには撤退したようだ。国内向けのコロナラインが1000cc45psだったのに対してクラウンと同じR型1500cc75psエンジンを搭載していた。フロントフェンダーに付くバッチも国内向けのコロナラインではなくTOYOPET TIARAとなっている他、国内向けとは異なるオーバーライダー付バンパーを装着。

国内向けカタログでは見られない鮮やかなカラーリング
輸出(2)2人2番

輸出(3)2人1番に

ステーションワゴン
輸出(4)ワゴンピンク

ピックアップ
輸出(5)ピックアップ緑

コロナラインの輸出仕様ティアラはクラウン用R型エンジン搭載
輸出(6)R型エンジン

表紙にはステーションワゴン/ピックアップの印字がなく、一見ティアラセダンの輸出用カタログに見える。
輸出(1)表紙



●1960年7月 トヨペット・コロナライン 本カタログ (A4判・日本語8頁)
トヨタカタログNo.637。2代目コロナライン・デビュー時のカタログ。ピックアップはまだ発売されておらず、掲載されているのはライトバンのみ。
最初(1)表紙

【中頁から】

最初(2)渋い青

テールゲートは下開き
最初(3)下開きテールゲート

初代最終型から引き継いだP型45psエンジン
最初(4)45psエンジン

図面: ライトバン
最初(5)図面ライトバン

スペック
最初(6)スペック



●1960年10月 トヨペット・コロナライン 本カタログ (A4判・日本語8頁)
トヨタカタログNo.655。ピックアップが追加された際のカタログ。ミラーの中にピックアップ、遠景に汽船という凝った表紙フォト。
船(1)表紙ピックアップ専用

【中頁から】

有料道路も少ない時代、どこの料金所でしょうか。
船(2)どこの料金所?

ピックアップ
船(3)ピンクピックアップ

図面: ピックアップ
船(4)ピックアップ図面



●1961年9月 トヨペット・コロナライン 本カタログ (A4判・日本語12頁)
トヨタカタログNo.692。1200cc55psの2P型エンジンに換装したPT36系デビュー時の本カタログ。ダブルピックアップもデビュー。
61年ライト(1)表紙

【中頁から】

テニスをするカップル
61年ライト(2)芝生

室内
61年ライト(3)室内

1200cc55psエンジンに換装
61年ライト(4)1200cc55ps

シングルピックアップ
61年ライト(5)シングルピック

ダブルピックアップ。手前の軌道敷はどこの路面電車のものでしょうか。
61年ライト(6)ダブルピック都電

図面: ダブルピックアップ
61年ライト(7)ダブルピック図面



●1961年9月 トヨペット・コロナライン1200ライトバン リーフレット (A4判・日本語・表裏1枚)
トヨタカタログNo.693。1958年あたりから1960年代の初頭にかけてトヨタではこのような1枚物カタログを多数発行している。
61年ライト(8)ライトバン1枚物



●1961年9月 トヨペット・コロナライン1200ピックアップ リーフレット (A4判・日本語・表裏1枚)
トヨタカタログNo.694。
61年ライト(9)ピックアップ1枚物



●1962年8月 トヨペット・コロナライン 本カタログ (A4判・日本語12頁)
トヨタカタログNo.C-19。PT36系1回目のMC。表紙写真のようにフロントグリル中央に横一線に短めのメッキバーが付きサイドモールも全車種に付けられた。この年式までフェンダーミラーは右運転席側1個のみ。
62年黄(1)表紙

【中頁から】

雨上がりの作業
62年黄(2)雨上がりの作業

ダッシュボード
62年黄(3)ダッシュボード

シングルピックアップ
62年黄(4)シングルピック

ダブルピックアップ
62年黄(5)ダブルピック



●1963年8月 トヨペット・コロナライン 本カタログ (A4判・日本語12頁)
トヨタカタログNo.TAC44-6。PT36系2回目のMCを受けた2代目コロナライン最終型。フロントグリルやホイルキャップが変った他、ダッシュパネルも一新された。
最終(1)表紙

【中頁から】

花屋の若奥さん
最終(2)花屋の美女

花屋の若旦那
最終(3)花屋の旦那?

ダッシュボードが輸出を考慮しないものに一新された。
最終(4)ダッシュ一新

シングルピックアップ
最終(5)シングルピック

ダブルピックアップ
最終(6)ダビルピック





★オマケ(その1): メーカー不詳(SKロゴ) 1/21スケール 1960年トヨペット・コロナライン・ライトバン警視庁パトカー 木製組立キット
箱サイズ:横21×縦15×厚さ3cm。木製ボディパーツの全長19.5cm。当時定価150円。コロナラインのデビュー時、まだパブリカのデビュー前でトヨタの乗用車は事実上クラウンとコロナの僅か2車種のみだったが、大衆はマイカー時代の到来を夢見て自動車に飢えており子供・少年向けの玩具・模型として自動車は花形であった影響で2代目コロナラインのような商用車であっても立体造形物(模型・玩具等)はリアルタイムに多数がリリースされた。トヨタ自身がアンチモニー製ライトバンPT26Vの煙草入れを出した他、田宮模型からは唯一ピックアップの木製キットもリリースされた。多数が競い合うように発売された2代目コロナラインの立体造形物の中でもこのSKロゴの木製組立キットは珍品。箱にはコロナラインの記載がどこにもないものの、中身の木製パーツもコロナラインの特長を捉えた造形となっている。
パトカー(1)

パトカー(2)

パトカー(3)



★オマケ(その2): 旭玩具1/18スケール 1960年トヨペット・コロナライン・ライトバン
全長22.5cm。ブリキ製。旭玩具製品番号3561。当時定価:全国240円。同時期に旭玩具より発売されていた縦目セドリックバンと同様にリアゲート及びリアウインド昇降ギミック付。
ブリキ(1)

ブリキ(2)

リアゲート開閉アクション
ブリキ(3)開閉アクション

ブリキ(4)箱



★オマケ(その3): 関東トイズ 1/23スケール 1960年トヨペット・コロナライン・ライトバン
全長18cm。ハイゼックス製。当時定価:不明。箱は同シリーズの310ブルーバードと共用品。コロナラインの印字がされたビニール袋に入れた上で紙箱に納めて売られたようだ。
関東(1)

関東(2)

関東(3)



★オマケ(その4): 旭玩具モデルペットNo.11S 1/42スケール1960年トヨペット・コロナライン・ライトバン
全長9.5cm。ダイキャスト製。当時定価170円。これは残念ながら初版ではなく品番にシート付を示す「S」が付けられた室内シート付の再販品。初版のNo.11はシートなしの素朴な造り。
モデルペット(1)

モデルペット(2)

モデルペット(3)



★オマケ(その5): 大盛屋酒井通玩具 ミクロペット・フリクションシリーズNo.F-8番 1960年トヨペット・コロナライン・ライトバン
全長9cm。アンチモニー製。フリクション機構付。当時定価150円。モデルペットに比べてズングリムックリした印象ながら妙に味わいあり。これは塗装ハゲハゲのジャンク品ながら、箱付美品となると大盛屋のフリクションシリーズの国産車はどれも高額(スバル360は30万円以下では買えないでしょう)。これはジャンクながらもまだ半分位オリジナルの塗装が残っているので、上手く色合わせをして仕上げてみたいところです。
大盛屋(1)

大盛屋(2)

大盛屋(3)

モデルペット(オマケ4)との並び
大盛屋(4)比較4との

大盛屋(5)比較4との2


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