★実はワタシ、何をやるにしてもテキトーに力を抜くということが苦手です。何でも、ついつい全力投球してしまうようなところがあります。要領よく程々に手を抜くのが下手なんですよね。ぶきっちょというかw
ブログ記事一つ作るにも、根っからの凝り性的な性格も手伝って、朝作り始めて気が付いたら日が暮れていた~(@_@;)などと異様に時間がかかってしまいがちです。誰しも人生の持ち時間は限られている訳なのですから、アメブロ以外にあんなことやこんなこと♪など他にやることやりたいことも当然ある訳なので、もっと上手くバランスを取れるように少し考え直さねば!ですよね~☆☆☆~ ぶひっ (V)o¥o(V) ☆☆☆
★さて、今回は「自動車カタログ棚から」シリーズ第337回記事として1960年代のマツダE2000/2300/2500トラックをピックアップします☆
「自動車カタログ棚から」の記事では発行されたカタログを網羅することが理想なのですが、時間をかけてもコンプリートにカタログを集めることはなかなか難しいため、手持ちのカタログで取り敢えず記事をアップし、新入荷があれば順次追加するという手法を採っています。今回のマツダEシリーズでも手持ちのカタログは約7年の生産期間中に発行されたカタログの精々3割位かなあと思います。自動車カタログは専門店、古書店、骨董市、旧車イベント、ヤフオク等で入手できますが、カタログを見かけた時に既に持っているカタログと持ってはいないけれど過去に見たことがあるカタログとの区別が俄かには付かないことがあります。実は最近はそのような場合に過去の記事を見て、既に持っているカタログかどうかを確認するという使い方もしています。これまで一度も見たことのない表紙のカタログであれば、迷うことはないのですが☆☆
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★2017年1月現在、マツダが販売しているトラックはボンゴとタイタンの2車種のみである。しかも、2004年6月以降のタイタンはいすゞエルフのOEM車となっているため、純然たるマツダ製のトラックは1999年デビューの現行ボンゴ僅か1車のみということになる。
ところが、時計の針を東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)に巻き戻せば、マツダ製のトラックは今回ご紹介する2トン積みフルキャブオーバーE2000(EVA12)を旗艦として、1~1.5トン積みセミキャブオーバーD1500(DUB91)、プロシードの前身たる小型ボンネットトラックB1500(BUC61)、軽4輪トラックB360(KBDA33)、軽3輪トラックK360、小型3輪トラックT600、1トン積み3輪トラックT1500、2トン積み3輪トラックT2000と都合8車種も存在した。
【マツダ小型4輪トラックの歴史】 (マツダ・ホームページより抜粋)
(1) 戦後の復興に大きく貢献してきた3輪トラックは、1953年(昭和28年)にトラック総生産台数の72%を占めてピークに達したのち、その地位を小型4輪トラックに譲り始めた。当時、日本経済は高度成長期に移行しつつあり、より快適な4輪トラックの需要が急速に高まっていったのである。1950年(昭和25年)から小型4輪トラックを生産していたマツダはこの機を逃さず、1958年(昭和33年)4月にキャブオーバー型の新型4輪トラック「ロンパー」をデビューさせた。酷使に耐える頑丈さや優れた小回り性など、3輪トラックで培った技術をフルに投入し、32.5馬力の空冷2気筒エンジンを搭載した1トン積みモデルだ。翌1959年(昭和34年)3月には、先進的な水冷4気筒OHVエンジン搭載のD1100(1トン積み・46馬力)とD1500(1.75トン積み・60馬力)を発売。1トン積みで46馬力というクラス最強のパワーも注目の的となり、前年に約4%だったシェアが、この1959年(昭和34年)には約10%に倍増した。
(2) D1100とD1500はマツダのトラック部門を代表する車種として成長し、1962年(昭和37年)4月には、1トン積み・60馬力となった新型D1500と、81馬力の新開発エンジンを搭載した2トン積みのD2000が誕生。そして1964年(昭和39年)1月、D2000に寄せられたユーザーの声を余さず織り込み、極めて頑強で2トンクラス最大級の積載能力を誇る名車、E2000へと進化した。東京オリンピックが行われた年のことである。このモデルこそ、のちに頑強さで人気を誇ることになるタイタンの前身である。一方、マツダ初のピックアップトラックB1500は1961年(昭和36年)8月に登場。1965年(昭和40年)10月にプロシードへと発展し、国内ではやがてその役目を終えたが、海外ではマツダのBシリーズが揺るぎない地位を確立していることはご承知の通りである。
●マツダE2000は、1964年(昭和39年)1月にデビューしたマツダのフルキャブオーバー型2トン積みトラックである。
上記のマツダHPの小型4輪トラック史にはD2000がE2000に進化したと記載されているが、正確にはセミキャブオーバーDシリーズのうちD1500は暫く継続生産されたのちクラフトに進化し、2トン積みのセミキャブオーバーD2000のみが生産を中止してフルキャブオーバーのE2000に進化した。フルキャブオーバー化に伴い積載能力が向上すると共にロンパー~Dシリーズの生産により培ってきた技術レベルの向上により耐久性や総合性能を高めたE2000は当初から市場に好評をもって迎えられ、発売初年に月販2000台近くに達した。
フロント・デザインは鬼面、凶悪犯、コワモテ等とも囁かれ、それはタフで強さの要求されるトラックにとって必ずしも悪い言われ方ではないとしても、個人的には子供の頃に見かけたマツダEシリーズの顔付きは4灯のプリンス・マイラーあたりと双璧を成すような怖い顔なのは紛れもない事実であった。
●マツダEシリーズの変遷
D2000と同じ1985cc81psエンジンを積んでデビューしたE2000は、発売翌年の1965年(昭和40年)6月に2286cc86psエンジンを搭載した3,5トン積みE2300を追加、1967年(昭和42年)には新開発2522ccディーゼル77psエンジンを搭載した2~3トン積みE2500ディーゼルを追加した。1968年(昭和43年)暮れにデビュー後初めてフロントグリルの意匠を変え、ピラーに追加されていたサイドマーカーをドアパネルに移しテールライトを丸型4灯に改めた後、1971年(昭和46年)8月に初代タイタンにバトンを受け渡して生産を終えた。
なお、Eシリーズには当初から小型車枠を超える荷台長4100㎜・全長5700㎜のロングボディとダンプ仕様が用意されたが、ダブルキャブ・ボディや消防車仕様のカタログモデルは存在しない。
【主要スペック】 1964年 マツダE2000 標準車 (型式EVA12) 1964 MAZDA E2000
Full cab over truck type.EVA12
全長4685㎜・全幅1690㎜・全高1990㎜・ホイールベース2495mm・車両重量1655kg・FR・水冷直列4気筒OHV 1985cc・最高出力81ps/4600rpm・最大トルク15.5m-kg/2000rpm・変速機4速コラムMT・最大積載量2000kg・荷台前後長3100㎜・最小回転半径5100㎜・燃料タンク容量40ℓ・ハイドロマスターブレーキ標準装備・乗車定員3名・運転席スライド式セパレートシート・最高速度105km/h・東京店頭渡価格69万円
●1965年6月 マツダE2000 専用カタログ (A4判・12頁)
掲載車両は、標準車(車両型式EVA12)、平床三方開車(EVA12S)、平床三方開ロングボディー(EVA32S)の3種。オッサン顔が多い1960年代の国産商用車の中でもコワモテで鳴らしたE2000の印象的な顔。
【中頁から】
標準車(低床)
平床三方開車
ロングボディー車
運転席
シャシー
2000ccエンジン
スペック
図面「標準車」
図面「三方開ロングボディー」
●1965年6月 マツダE2300 専用カタログ (A4判・10頁)
車両型式: EWA35-S。2286ccエンジンを搭載した3.5トン積みを追加。
【中頁から】
右後方に広島電鉄バスが見える。
リア周り
2300ccエンジン
運転席
●1965年9月 マツダE2300 ダンプカー 専用カタログ (A4判・2つ折4面)
車両型式: EWA15D。
【中面から】
ダンプのスペアタイヤはキャブ背後
●1967年1月 マツダE2500ディーゼル 専用カタログ (縦30×横22.4cm・12頁)
車両型式: EXA12S(2トン車)、EXA32S(3トン車)。東洋工業(現マツダ)が英国パーキンスと共同開発した2500ccディーゼルエンジン搭載車を追加。この年式ではリアピラーにサイドマーカーが追加され、室内ダッシュパネルの意匠が小変更されている。
【中頁から】
シャシー
2500ccディーゼルエンジン
ダンプ仕様
サイドマーカーをピラーに新設
●1968年1月 マツダE2500ディーゼル・E2300 専用カタログ (縦30×横22.4cm・12頁)
車両型式: EXA35S(E2500ディーゼル)、EWA35S(E2300)、EWA15D(E2300ダンプカー)。レストランでデートする2人の窓の外にいるEシリーズという表紙の絵図は、1966年の夏休みに見た東宝の特撮映画「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」の一場面を想起させます。
【中頁から】
俯瞰写真: マツダキャロル、B360ライトバンとE2000
リア周り
●1968年6月 マツダE2000 専用カタログ (縦30×横22.4cm・12頁)
車両型式: EVA12(2トン車)、EVA32S(3トン車)、EVA12D(ダンプカー)。ベーシックなE2000にロングボディーダブルタイヤの3トン積みを追加。
【中頁から】
牛乳輸送
3トン積
シャシー
●1970年10月 マツダE2500ディーゼル・E2000 専用カタログ (縦30×横22.6cm・20頁)
車両型式: EXA12S(E2500平床三方開車2トン積)、EXA32S(E2500ロングボディー2トン積)、EXA33S(E2500ロングボディー3トン積)、EVA12(E2000標準車)、EVA33S(E2000VAロングボディーダブルタイヤ3トン積)他。フロントグリルとヘッドライト周りの意匠が初めて変更され、テールライトが丸4連となり、サイドマーカーがドアパネルに付いた最終型。E2300はラインナップから落ちた。
【中頁から】
雪の朝も一発始動
MCで顔付きは益々凄みを帯びた感じ
テールライトを丸型4連に変更
室内: この年式ではシートベルトやハザードランプなどの安全装備が標準
★オマケ(その1): トミカリミテッドヴィンテージ 1/64スケール マツダE2000低床&ダンプカー
全長7.5cm。ダイキャスト製。2011年8月にLV-112として低床の白灰と薄青(税抜定価1600円)、2011年12月に東洋工業社用車と扇港電機商会の2種、更に2012年5月にLV-121としてダンプカーの白灰と薄青(税抜定価1900円)がリリースされた。計6種が市場に出たうち、すぐに取り出せた2台のみ今回のオマケに掲載。これが果たして売れるのだろうかと心配になるような、TLVらしい驚きの車種選択です。
★オマケ(その2): デヴィッド・ボウイ/ティン・マシーン「ワーキングクラス・ヒーロー」 David Bowie/Tin Machine「Working Class Hero」1989
ジョン・レノン フリークのブロ友さん半兵衛さんがアップされていて感動したので、オマケに貼っておきます。ボウイの何とも秀逸なジョン・レノン カバー。ボウイはジョンともフェイムを競作していますが、イタンビューで「一番信頼出来る人間はジョン・レノンだ」という趣旨の発言をしていたのが今でも印象に残ります。
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★1964年 マツダE2000 鬼面トラック ボウイ&レノン ~ 自動車カタログ棚から 337
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