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★1962年ランドローバー ポール・マッカートニー/白洲次郎 ~ 自動車カタログ棚から 263

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今日4月25日(土)はこれからポール・マッカートニーの東京ドーム公演2日目(2015日本公演3日目)に行ってきます。2013年のライヴの時のようなアリーナ前から5列目以内というような良席ではなくアリーナでも後方の席なのでちょっと見にくいとは思いますが、I Saw Her Standing Thereが生で聴けると思うだけでも胸キュンものです(>_<)

4月28日(火)の武道館公演はチケットも超高額なのでパスする予定だったのですが、知人が招聘元に強力なツテがあってかなりの良席が用意できると言われたこととセットリストがドーム公演とは異なる特別なものに変えられるという情報があること、そしてポールの1966年ビートルズ公演以来の武道館での公演は最初で最後となる可能性が高いと言われていることから急遽行くことにしました。でも本当の理由はポールがジョンの親友だったからかも。かつてジョンも演奏した武道館で盟友ポールが歌う歴史的瞬間をリアルに観ておきたいという思いがあります。
しかし、アリーナ席の全ておよび1階席の1部が10万円というチケットの価格にはやはり抵抗ありです。東京ドームに比べて狭いとはいえ、武道館はアリーナだけでも最大2946席のキャパがあり、これに1席10万円を掛けるとアリーナだけでざっと3億円の収入?超VIP&超富豪のポールにとっての1人10万円は普通の日本人の10円あるいは1円位の感覚かもしれません。でも、この日本では1ヵ月6万円位の国民年金で暮らしている人もいることを思えば法外に高いことは間違いないでしょう。武道館チケットが普通の日本人にとっては超高額であるという事実を当のポールが知っているのかは気になるところです。
「ポールと一緒に1日過ごせる権」とか「ポールと一緒に好きなだけジャムれる権」とかなら幾ら高額でも良い気もしますが(>_<)


~閑話休題~

ポール来日中ということで今日は自動車カタログ棚シリーズ第263回記事として古い英国車の記事をサラっとアップします。1960年代以前のランドローバーの実車については当時の日本の路上で見る機会は全くなかったのですが、個人的には子供の頃に遊んだマッチボックスのミニカー「サファリ・ランドローバー」でとても馴染のあるクルマの一つです。



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★1970年? ポール・マッカートニー&リンダ・マッカートニー&ヘザーとランドローバー・シリーズⅡ
スコットランド・キンタイア岬にあるポール所有の農場にて。リンダ・マッカートニーの連れ子のヘザー(1962年12月31日生まれ)の年恰好からして恐らくビートルズ解散前後、ファーストソロアルバム「マッカートニー」(1970年)もしくはセカンドソロアルバム「ラム」(1971年)リリース頃の撮影。ヘザーがポールになついている様子が写真からもよくわかり微笑ましい。ポールとリンダの間に生まれたメアリー(1969年生まれ)やファッションデザイナーとして成功したステラ(1971年生まれ)は撮影時点では赤ちゃんだったかまだ生まれていない。
ポール



★白洲次郎が1950年代に独自輸入した東北電力のランドローバー・シリーズⅠ
戦前からベントレー、ブガッティ、ドライエ等の超弩級のスーパーカーを乗り回していたクルマ好きとして知られる白洲次郎(1902年2月17日-1985年11月28日)は、1951年(昭和26年)~1959年(昭和34年)に東北電力の会長を務めていた際に英国からランドローバー・シリーズⅠを輸入し自らもハンドルを握って水力発電用ダムの工事現場等を回っていたという。
白洲ランドローバー

80代の白洲次郎と最後の愛車1969年ポルシェ911S
話がそれるけれども、白洲は83歳で鬼籍に入るが80代となった晩年は1969年式ポルシェ911Sを颯爽と乗り回していたという。クルマ好きにとっては憧れの先達であり80代になっても911を伊達に乗り回すということはクルマ好きの私としても目標にしたいところ。戦前から幾多の名車を乗り継いできた白洲が最後に辿り着いたのがフェラーリやメルセデスでなくポルシェ911だったというのは興味深い。
白洲911



★英国のローバーが自動車製造を始めたのは1904年(明治37年)と古く、戦前から高品質な中型セダンのブランドとして知られていた。
第二次世界大戦後の1948年(昭和23年) 、戦時中アメリカ軍が大量に使用したジープに触発されて多用途オフロード向け車両として発売した「ランドローバー・シリーズⅠ」が最初のランドローバーであった。当初から英国製のジープ型四輪駆動車両として英国陸軍等に制式採用されたほか、ジープ同様に各種アタッチメントを装着することによりトラクターや農耕用としても幅広く使用された。
ランドローバー・シリーズⅠは同社の乗用車「ローバーP3」をベースとし、ジープを模範として作られた四輪駆動車であった。シリーズⅠの中でも特に有名な車両は、英国陸軍の特殊部隊であるSASで使用された「ピンクパンサー」で、砂漠に溶け込む全面ピンクの塗装や砂漠に適応させるための低圧タイヤ、ボンネット上に装着されるサンドマットが特徴であった。

田宮模型 1/35スケール ランドローバー・ピンクパンサー プラモデル
タミヤ



★ランドローバーはデビューから10年を経た1958年(昭和33年)にシリーズⅡに進化し、ホイールベース88インチ(2230㎜)のレギュラーと109インチ(2770㎜)のロングの2種のシャシーに錆に強いオールアルミパネルのピックアップ・ハードトップ・ワゴンの3種のボディが載せられた。
エンジンは水冷4気筒OHVの2.2Lガソリンと2Lディーゼルが選択出来た。1961年(昭和36年)にシリーズⅡAに進化し、レイランド傘下となった後の1971年にはシリーズⅢへと発展した。
ランドローバーはBMW傘下等数奇な変遷を辿り、現在ではジャガーと共にインドのタタ・モーターズの傘下となっている。かつてはイギリス領インド帝国として事実上、大英帝国の植民地であったインドのメーカーで歴史ある英国の自動車ブランドが存続しているというのは歴史の妙というほかはないだろう。


【主要スペック】 1962年ランドローバー シリーズⅡA「88」 (1962 LAND ROVER 88)
全長3620㎜・全幅1630㎜・全高1970㎜・ホイールベース2230㎜(88インチ)・車両重量1302kg・パートタイム4WD・水冷直列4気筒2286ccガソリン・最高出力77ps/4250rpm・最大トルク17kgm/2500rpm・変速機:4速×高低2段MT・サスペンション:前後固定半楕円リーフ・乗車定員3名・最大積載量450kg・最高速度105km/h・国内販売価格:不明



●1962年? ランドローバー・シリーズⅡA  日本語版 本カタログ (A4判・8頁)
発行は当時の日本輸入総代理店「東京日通自動車工業株式会社」(旧 朝日自動車株式会社)。日本で独自に作成されたものではなく基本的には英国本国版カタログの言語替えと思われるが表紙の斜体日本語文字など独特の味わいを持ったカタログ。センター2連メーターのダッシュボードと運転する男性の腕を主題に「世界最高の万能車 英国製ランドローバー4輪駆動車」の文字が躍る。ピックアップとハードトップのみでワゴンボディの掲載はなし。果たしてどの位の数が正規輸入されたのかは不明。カタログ内に発行年月を示す印字はないが、中の頁に「14年の優秀な実績・・・」との記載がありランドローバーのデビューが1948年であることから1962年頃の発行と推察できる。1962年(昭和37年)というのは、ビートルズがシングル「Love Me Do/P.S.I Love You」でデビューした年でもある。
(1)表紙センターメーター

【中頁から】
レギュラー・ランドローバー「88」
(2)88レギュラー

(3)88アップ1

上: サイドウインド付ハードトップ
中: トラックキャブ付
下: キャンパス幌を取り外したオープン
(4)88アップ2

(5)ダム1台

ロング・ランドローバー「109」
(6)109ロング

上: サイドウインド付ハードトップ
中: キャンパス幌付
下: 3/4幌付
(7)サイドウインド付他3台

ロング109の広い900kg積み荷台
(8)900キロ積荷台

ロング109オープンタイプ
(9)サイドウインド付他3台

「気が利いた設計のボデーの特徴」
(10)気が利いた~

運転席と簡易シートを取り付け可能な荷台
(11)運転席&シート取付荷台

ヒーターとジープのように前向き可倒式のフロントウインド
(12)ヒーター&可倒式前窓

頑丈なシャシー
(13)頑丈なシャシー

裏面スペック: 最下部に日本輸入総代理店「東京日通自動車工業株式会社」の印字
(14)裏スペック&図面

荷台部図面およびスペック
(15)荷台図面&スペックアップ





★オマケ(その1): 英マッチボックス12番 1/68スケール ランドローバー シリーズⅠ
全長61mm。ダイキャスト製。1965年で絶版になっているので朝日通商が正規輸入する直前位のモデル。滑り込みセーフで正規輸入もあったかも?ビンテージミニカーらしい素朴な造りが味わい深いモデル。
旧12(1)

旧12(2)

旧12(3)



★オマケ(その2): 英マッチボックス12番 1/72スケール サファリ・ランドローバー
全長70㎜・ダイキャスト製。ルーフの荷物はプラ製。初版は緑でこの青が2nd、更にスーパーファストになって金メタボディが出ている。この青は私が子供の頃に遊んだ思い出のミニカー。ランドローバー・ワゴンのミニチュアとしては1960年代初頭に萬代屋(現バンダイ)が赤函シリーズで発売したブリキ製品が一番出来が良いように思います。
新12(1)

新12(2)

新12(3)



★オマケ(その3): 英マッチボックス57番 1/77スケール ランドローバー梯子付消防車
全長64㎜。ダイキャスト製。ルーフの白いプラ製梯子を取り外して遊べるモデル。
消防(1)

消防(2)

消防(3)



★オマケ(その4): 独WIKING 1/87スケール ランドローバー ドライバー人形付
全長43㎜。プラ製。幌パーツ取り外し式。
バイキング(1)

バイキング(2)



★オマケ(その5): 英DINKY 255番 1/43スケール ランドローバー POLICE 「MERSEY TUNNEL」
全長75㎜。ダイキャスト製。窓ガラスもない素朴な造りながらショートボディの可愛らしさが溢れたモデル。マージー・トンネルというのはビートルズの故郷リバプールからマージー川対岸のウィラル半島に至る長いトンネルで、このクルマはトンネル専用警ら車。
ディンキー(1)

ディンキー(2)

ディンキー(3)

1950年代マージートンネル・ポリス 実車画像
マージートンネルポリス実車



★オマケ(その6): 伊メーベトーイ A40番 1/43スケール ランドローバー TRANS AMERICAN
全長90㎜。ダイキャスト製。ボンネット、ドア、リアゲート開閉アクション付。その上、ズッシリと重たい1960年代らしいミニカー。
メーベ(1)

メーベ(2)

メーベ(3)



★オマケ(その7): ランドローバー ストーリー 
ランドローバー・シリーズⅠを中心に初期の貴重なオフィシャル映像が見られます。鉄道軌道用ランドローバーなどの珍車も登場。




★オマケ(その8): Paul McCartney 「Day Tripper / Hi,Hi,Hi」  
2013年11月18日 ポール・マッカートニー東京ドームライヴから。今年のドームではこんなに近くでは観られないのが残念。


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