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Channel: ポルシェ356Aカレラ
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★1970年ダイヤペット マツダカペラロータリークーペ RX2 ~ 香港製ジルメックス/トミカ

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★関東大震災直後(1923年9月上旬)の鉄道画像(朝日新聞社蔵)
2023年9月9日(土)の朝日新聞朝刊に壊滅した東京から地方へ出発する鉄道車輛の以下の2つの画像が掲載されていました。「震災直後」とだけ記載され撮影日時の記載がないものの、9月1日の震災当日の鉄道は運行されていないため、震災発生から少なくとも数日後の撮影でしょうか。壊滅した東京から地方へ脱出しようとする人々が極端に運行本数の少ない列車の屋根にまで乗車していた旨が書かれています。車輛にトイレがなく汚物にまみれ、死亡した子供の遺体をおぶった女性も乗車していたこと、信州行きの列車ではアブト式で急坂を登る碓氷峠では乗客が屋根から振り落とされ死亡し隧道内に遺体が散乱していたとの記録もあると記載されています。

1つ目の画像には震災直後の日暮里駅と記載があり、画像右側が以前ミニカーショップ・イケダのあった東口側、木立の見える左側が寺院が立ち並び谷中霊園のある西口側でしょうか。蒸機機関車は1914(大正3)年から1929(昭和4)年にかけて624両が製造されたハチロク(近年の日本車に出現したハチロクとは無縁)。車番28697は1920(大正9)年の製造機で撮影時点では、まだ3年落ちの機関車だったことが判ります。機関車にも客車にも乗れる場所ならどこにでも人が乗っている様子が判ります。


機関車の車番は28697と読めます。


この写真、調べたところWikipediaのハチロクの項に更に鮮明なものが掲載されていることから以前から朝日新聞社が公開していた画像のようです。



2つ目の画像には田端駅の列車とだけ記載があり、これも震災当日ではなく数日後と思われますが、ダブルルーフの屋根にも大勢の人が乗車しています。




★閑話休題
先週までの4回に引き続き、今回もダイヤペットの記事としてマツダカペラロータリークーペ(RX2)をご紹介しますne☆☆☆



・・・・・・・・・・・・・・・・・


●1970年マツダカペラロータリークーペ
東洋工業(現マツダ)は、マツダロータリー第1弾1967(昭和42)年5月30日発売のコスモスポーツ、第2弾1968(昭和43)年7月13日発売のファミリアロータリークーペ、第3弾1969(昭和44)年10月15日発売のルーチェロータリークーペに次ぐ第4弾として1970(昭和45)年5月13日(水)にカペラロータリー(クーペ及びセダン)を発売します。
カペラが発売された1970年はマツダ創業50年にも当り、カペラは実用車として初めて企画段階からロータリー搭載を意図して開発され、新たな時代=1970年代の自動車エンジンの主流をロータリーに変えるというマツダの願いを込めた販売戦略が採られています。同時に進歩的なロータリーエンジンには手を出さない保守的な一般ユーザー向けにレシプロエンジン搭載車も発売しています。元々ロータリー搭載を意図して設計されたシャシーだったため、レシプロ車では十二分な性能を発揮できる余裕のある設計でした。
最初のカペラロータリークーペには、ラジアルタイヤ等が標準のグランドスポーツ(GS)、デラックス、標準モデルの3種があり、全てエンジン出力120ps/最高速度190㎞/hというスペックは同じでした。筆者が中学生だった1970年代前半に同級生の家でカペラロータリークーペを購入し、「東名高速でお父さんがカペラで180キロ出した!」と話していて、「凄い!そんな速いクルマが家にあるなんて羨ましい!」と心底思ったことを思い出します。
カペラロータリークーペはデビューから1年半を経た1971(昭和46)年10月21日には異形ヘッドライトを一般的な4灯とし出力を5ps上げ125psとしたGSⅡがデビューし、同時に世界初のロータリー車のオートマチック仕様も追加されます。
その後、1974(昭和49)年2月27日にビッグマイナーチェンジを受け、1978(昭和53)年10月にフルモデルチェンジを受けるまで、1970年5月のデビューから8年5ヵ月という当時としては長いモデルライフを送ることとなります。
なお、1974年2月のMC時には車両型式が変更されたため、このMC以降をメーカーであるマツダでは2代目カペラと整理しているものの、カーグラフィック等の専門誌では初代後期と区分けしている例も多く、筆者も基本的なシャシーに変更のない1978年秋のCB型カペラデビューまでは初代カペラと認識しています。


【1970年マツダカペラロータリークーペ グランドスポーツ (S122A型) 主要スペック】 
全長4150mm・全幅1580mm・全高1395mm・ホイールベース2470mm・車重960kg・FR・12A型573cc×2ローター水冷・圧縮比9.4:1・最高最高120ps/6500rpm・最大トルク16kgm/3500rpm・変速機4速フロアMT・乗車定員5名・燃料タンク容量65ℓ・ラジアルタイヤ155SR13・前輪ディスクブレーキ・最高速度190km/h・東京店頭渡現金正価84万5000円


●自動車ガイドブック1970年~1971年 Vol.17に掲載されたマツダカペラロータリークーペ グランドスポーツ


スペック



●1970年5月マツダカペラロータリークーペ 「B1サイズ店頭用ポスター」(縦73㎝×横102㎝・筆者蔵)
貴重なディーラ―店頭展示用の巨大なポスター。額に入れて他のB1サイズのポスターとローテーションで部屋に飾っています。古都の街並みをバックにイメージカラーのオレンジのカペラREクーペと時代を写したムードの美女。


リアに写る美女



【CARグラフィック誌 1970年マツダカペラロータリークーペ広告】
東洋工業(現マツダ)の願いを込めた、「70年代に車の主流はロータリー車に変わる」のコピー。実際には、その後、半世紀の時を経てもロータリーエンジンがガソリンエンジン車を凌駕することはありませんでした。



【1970年5月カペラREクーペ/1600クーペ デビュー版カタログ】
左が本カタログ(24頁)、右が簡易カタログ(4つ折)。何れも縦306×横246㎜。一見同じカタログに見えますが、並べてみると中央のカペラの文字の多重写しとサイドビュー部分の大きさが異なることが判ります。










丸型3連メーター。スピードメーターは200㎞までの表示。ハンドル中央のロータリー図柄に旧マツダマークがそそります。


ボディカラーは7色




●1970年 マツダカペラロータリークーペの立体造形物(当時物)
ダイキャストミニカーは1/40のダイヤペットと香港トミカの1/59に加え香港Zylmex(日本語表記はジルメックスまたはザイルメックス)が金型違い2種(大きさも若干異なり1/58と1/61程度の2種)を出しています。実車販促用のアンチモニー製煙草入れ(1/20程度)は、天賞堂等ではなくファミリアロータリークーペを制作した縁からか米澤玩具がダイヤペットの一員(306番?)として制作しています。プラモデルは1/20バンダイ、1/28クラウンモデル、1/24では古河模型・東宝・ニコー科学(3社共、同一金型?)等がリリースされています。



●ダイヤペット219番1970年マツダカペラロータリークーペ
1971(昭和46)年11月発売。当時定価500~650円。全長約105㎜。発売時期は実車のGSⅡがデビューし4灯ヘッドライト化された後ですが、256番ギャランハードトップのように異形ヘッドライトを4灯化するといった変更をしないまま発売されています。ボディのカラーバリエーションについては、「ミニチュアカー誌」1973年12月号(通巻64号)に掲載されたJMAC関西の中本裕氏による「ダイヤペットのすべて」連載第3回記事に「赤やメタ紺等」と記載され、1998年5月発行「国産ミニカーマニュアル」には「オレンジ・青メタ・カッパー」の3色の写真が掲載され、更に2002年発行「国産ミニチュアカー考古学」(モデル・カーズ特別編集・NEKO MOOK 389)では米澤玩具でダイヤペットを担当していた川端昭男氏が、メタ青・クリーム・メタ赤・メタ茶の4色と記載されていますが、クリームについては一度も見たことがなく、少量であっても実際に市場に出た色なのか不明です。またメタ赤はエンジメタのことと思われます。手元にあるカラーバリエーションはオレンジ・赤・エンジメタ・青メタ・薄青メタ・カッパー(薄金茶)の6色があり、全て1980年代半ば前後までに入手したものです。最後に入手したのは1985(昭和60)年5月10日(金)に吉祥寺駅ビル・ロンロン(現アトレ)にあった玩具店「ファンファン」に1970年代初頭のダイヤペットやモデルペットのデッドストック品が大量に店頭に並んだ際に購入した赤と青メタの2台。その時は既に市場から消えて久しくプレミアも付いていた、モデルペットのハコスカHTやダイヤペットの初代ローレルハードトップ、2代目エルフ消防車なども同じモノが3~4台ずつ定価で売られていて驚いたものでした。カペラのミニカーと言うと古くから生産数の少なかった香港トミカが有名ですが、色違いの蒐集難易度ではダイヤペットの方が高いように思います。


【ダイヤペット219番1970年カペラロータリークーペのカラーバリエーション6色】
左から、エンジメタ・カッパー・オレンジ・赤・薄青メタ・青メタ。









ジルメックスのカペラ(マツダGT)警視庁パトカーの箱、トミカのカペラの箱との大きさ比較








●オレンジ
実車のイメージカラーであったオレンジと比べると残念ながら色味が薄く鮮やかさに欠けます。












フル開閉アクション付


実車通りに細かく造形された12A型ロータリーエンジン


丸型3連メーターも再現された運転席


シャシー裏





●カッパー





●赤
実車のサンライズレッド。





●エンジメタ





●青メタ





●薄青メタ






【参考1】クラウンモデル1/28スケール マツダカペラロータリークーペ プラモデル
キットNo.314。当時定価500円。リモコンボックスやFA⁻130モーターも付属した豪華版。箱サイズ: 縦163×横270×厚さ53㎜。本体全長約145㎜。




●カペラREクーペ・スケールモデルの大御所バンダイ製1/20プラモデル(Webより借用画像)




【参考2】1970年カペラロータリークーペの小スケールミニカー
オレンジと青メタはトミカ、警視庁パトカー2種と草色はジルメックス。トミカは約70㎜で1/59スケール、ジルメックスに全長約67mmの小ぶりのモノと全長約71㎜の少し大きなモノの2種類の金型が存在します。何れも異形ヘッドライトの初期型をモデル化しています。




トミカ(左)とジルメックス(右)の比較。何れも香港製ながらトミカの方が数段シャープな造形です。






ジルメックスには明らかに金型違いがあります。上は全長約71㎜、下は全長67㎜と大きさも一回り異なり、裏板の造形も全く異なります。恐らく小さい方が1st、大きい方が2nd。ハンドル位置も小さい方は右、大きい方は左と異なり、更に小さい方はハンドルが別パーツなのに対し大きい方は室内パーツと一体成型されています。


シャシーは何れもZylmex MAZDA GTの刻印入りながら造形も全く異なります。


トミカ2色の並び







2023年9月7日(木)終了のヤフオクで13万7000円で終了。香港トミカのカペラは1970年代末に1台700円という当時としてはプレ値で購入しているものの、約45年で当時のプレ値でさえ200倍位に上がっている計算ですが、200倍はまだ可愛い方で年配のコレクターでは香港トミカも定価の180円で買っている人もいますで、その場合は買い値の800倍位に上がっている計算となります。




【参考3】近年リリースされたアシェットコレクションのカペラロータリークーペのダイキャストミニカー
1/43は国産名車Vol.130(2011年1月12日号・税込定価1790円)と国産名車プレミアムコレクション17号(2022年8月3日号・税込定価3999円)の2種、1/24はスペシャルスケール1/24国産名車Vol.100(全長約173㎜・2020年7月7日号・税込定価4073円)。1/43の2台は2011年にリリースされた方はボンネットのエアスクープが省略されている以外は定価が倍以上のプレミアムコレクションと大して差のない仕上がり。






アシェットコレクション1/43スケール2種の比較(左:プレミアムコレクション2022年製、右: ixo国産名車2011年製)






【1970年カペラロータリークーペ ミニカー大集合】
右側の1/24国産名車以外は当時物のダイヤペット・トミカ・ジルメックス。






開閉アクション付の1/24国産名車・ダイヤペット・トミカ







★オマケ(その1): 懐かしの商用車コレクションVol.71マツダニューポーターキャブ550「石焼き芋屋仕様」1983年
2023年9月6日(水)発売。税込定価2299円。spark/ダイキャスト製。全体に細かな難点も減った感じがします。石焼き芋の屋台がなかなか良い出来です。


水戸ナンバー








9月20日(水)発売のVol.72次号はダイハツデルタダンプ「酪農業仕様」




★オマケ(その2):トミカリミテッドヴィンテージ&NEO 2023年9月新製品
2023年9月9日(土)はTLV&TLV-NEOの新製品が多数発売されています。今月発売の11種(日野プロフィア40t海上コンテナトレーラ東邦車両 25300円・ランクル60GX 3740円×2色・シビックシャトル 3300円×2種・トヨタコースター現行型 7040円・Y32初期グロリア濃赤 3300円・Y32初期セドリック個人タクシー「小岩」3520円・1967年マスターラインライトバン赤茶 3300円・1967年?マスターラインライトバン警視庁パトカー 3520円・1972年ランボルギーニミウラSV赤 8030円)を全て購入すると税込定価では6万8090円と同じ金額を出すなら大盛屋等の本物のビンテージミニカーを購入した方が余程満足度は高いため、今月はミウラSV・マスターライン及び同パトカーの非NEOの3台とNEOでは好きなタクシーということでY32セドリック個人タクシー「立石」1台の計4台のみを購入しました。それでも税込定価では1.8万超えと結構いい買い物です(汗)。






マスターライン2種




1991年?Y32前期セドリック個人タクシー「立石」。トミー本社のお膝元である「立石」タクシーというのがミソ。




★オマケ(その3):今日のビートルズ「Here, There and Everywhere」 1966
以前この曲を「今日のビートルズ」でUPした時、急逝された1959年式空冷ビートル乗りだった「ぐるんさん」から「自分的には意外にもこれは好きな曲」とコメントをいただいたことが妙に印象に残っています。

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