★WBC
普段、プロ野球も高校野球も見ないのですが、WBC(WORLD BASEBALL CLASSIC)は周りのみんなが開幕前から話題にしていたこともあって、1戦から見ています。1994(平成6)年生れの大谷翔平(28)がどこかクールでカッコいいのは、かつてキムタクや福山雅治が最高にカッコいいと言われたのとは(二刀流のプレイ同様に)異次元のカッコよさのように見えてミーハー的にワクワクしますし、「ペッパーミル」=コショウをひくパフォーマンスが話題の、お母さんが日本人で1997(平成9)年生れのヌートバー(25)の全力プレイは何だか見ているだけでこちらまで元気になれる気がします☆
★岩手出身
何と大谷翔平と東日本大震災から12年目の3月11日のWBC第3戦で先発した2001(平成13)年生れの令和の怪物投手・佐々木朗希(21歳)の2人は共に岩手出身ということを恥ずかしながらWBCを観て初めて知りました(大汗)。岩手県というと個人的にはアメブロきっての多分野(鉄道・自動車・各種ミニチュア模型・特撮・探偵小説・カラーブックス等書籍類etc)をカバーする稀有な論客として知られる光山市交通局様を連想しますが、調べてみると、何と東條英機や原 敬といった誰もが知っているような歴史に名が残る政治家にも岩手出身者がいることが判り、少々生真面目で地味なイメージだった私個人の岩手県のイメージが大きく変わっってしまった感じです☆☆
★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第204回記事として日本貿易(カナメ産業?)の日野BH風ボンネットバスをご紹介しますne☆☆☆
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★日野BH型ボンネットバス
終戦の翌年1946(昭和21)年に日野ヂーゼル工業は民需向けディーゼルエンジンおよび戦後の日本の風物詩とも言えるトレーラーバス/トラックの生産を開始します。そして、戦後5年を過ぎた1950(昭和25)年に剣道の面のようなマスクを持つBH10型ボンネットバス/TH10型ボンネットトラックを発売しています。その後、BH10型ボンネットバスはエンジン等の改良によるMCを重ねつつ(BH11/12/13/14/15とMC時に型式名下一桁を変更)、1964(昭和39)年まで基本的にはマスクを変えず15年間に亘り製造されたことから、1950年代~1960年代の日本の路上を知る世代にとっては懐かしの1台といえる車両です。
【日野BH型ボンネットバス実物画像】
(1)1959(昭和34)年、外堀通り第一生命ビル前の自由が丘行き1955年日野BH12東急バス
2006年1月1日発行・JTBパブリッシング発行「発掘カラー写真 昭和30年代バス黄金時代」38頁より転載。撮影:満田新一郎氏。満田氏撮影の驚異的にクリアで当時の空気がリアルに感じられるカラー画像が満載された写真集シリーズの1冊より。BHの左側の白/空色は1957年プリムス、その奥の黄色い三輪は1956~57年式ヘッドライトが1ツ目時代のホープスターSU型。

(2)1950(昭和25)年、東京駅丸の内口の日野BH10型「札幌市営バス」
2010年9月25日発行・三樹書房「日野自動車の100年」21頁より転載。撮影:日野自動車。札幌市より40台もの受注があり、札幌へ運ばれる前に撮られたショット。東京駅前はまだ未舗装で水たまりが多数確認できます。

(3)1950(昭和25)年、横浜駅前の日野BH10型「横浜市営バス」
2010年9月25日発行・三樹書房「日野自動車の100年」21頁より転載。撮影:日野自動車。これも横浜市への納入前と思われるメーカー・ショット。横浜駅前も東京駅同様に地面は舗装されておらず水たまりが出来ています。BH10のリア部の上に横浜駅のネオンサインが確認できます。後輪には今回の主役のブリキのバスと同様のスタイリッシュなスパッツを付けています。

(4)1952(昭和27)年、日野BH10型「中京観光バス」
1952年3月発行「金沢産業バスボディカタログ」より。この車両もスタイリッシュな後輪スパッツを付け、更に天窓にもガラスが入った当時の最上級と思われる観光仕様。

(5)1951(昭和26)年?、日野BA10型「小田急バス」
小田急バス観光課発行パンフレットより。BHではなく、WBの短いBA10のように見えます。

【1952年 日野ボンネットバス BH10型 主要スペック】 (1950 Hino Bonnet Bus Typ.BH10 Specifications)
全長9400mm・全幅2450mm・全高2800mm・ホイールベース5000mm・車重6100kg・DS10型水冷4サイクル6気筒7014cc(428cu.in)・最高出力110ps/2200rpm・最大トルク39kgm/1200rpm・変速機4速フロアMT・乗車定員ロマンスシート53名(ロングシート65名)・電装系12V・推奨標準速度36km/h・最高速度70km/h
【日本貿易株式会社(カナメ産業?) 1/30スケール程度 日野BH風ミリオンバス ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/30scale resemble Hino Bonnet Bus Typ.BH10 by Nippon Boueki/Kaname sangyo? Tinplate model Toy KEY DATA)
・製品名: ミリオンバス(Million Bus)
・日本貿易製品番号(製品管理番号): 不明
・発売時期: 1953(昭和28)年頃(?)
・販売価格: 不明
・全長:310mm (実車比:1/30.3スケール)
・全幅:86mm (実車比:1/28.5スケール)
・全高:95mm (実車比:1/29.5スケール)
・ホイールベース:167mm (実車比:1/29.9スケール)
・モチーフとした実車ボディ: 日野BH
・車番: 4349
・ハンドル位置: 右(プリント表現)
・動力: 電動(単一電池2本使用)
・アクション: 前輪操舵(手動)
・箱のサイズ: 縦107×横317×高さ100㎜
・シャシー再現: なし
・特記事項: 同一金型使用のバリエーション「Noble bus」(フリクション仕様)2種あり
・入手難易度: 10段階評価でレベル8程度
・2023年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 18~25万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合)
●日本貿易(株)の企業情報
1983(昭和58)年の夏にシンコーミュージックより発刊された、「ブリキのおもちゃ①」に掲載されたミリオンバスのキャプションに「OMNI Bus/カナメ産業」との記載があるため、長く本製品はカナメ産業製として扱われてきたものの手元にある現物の箱と本体にはKS文字にスリーダイヤのカナメ産業のロゴ(商標)が見当たらず、箱には菱形にKKK文字の日本貿易のロゴのみが見られます。KSカナメ商標が箱か本体に入っている個体が実際に存在することを確認出来ていないため、本記事ではカナメ産業「?」と記載しています。なお、ミリオンバスと同金型を使用したノーブルバスの箱には日本貿易のロゴと共に加藤サイレン(日本貿易の加藤正夫社長によるブランド名?)の印字があり、同様にカナメ産業のロゴや記載は見られません。

●1953年日本貿易(カナメ産業?) 1/30スケール程度 日野BH風 ミリオンバス(小傷あるも全体にはまずまず・左後輪ホイールキャップ欠品・不動・箱付)
単一乾電池2個を入れてリアエンドの赤いスイッチを入れても、残念ながら現状では動きません(恐らくモーターは生きていると思われます)。




剣道の面のようなグリルは日野BHを参考としたように見えます。



リアエンド中央に電動走行用スイッチ



手前は大きさ比較用トミカ1/110いすゞBXはとバス

進駐軍の兵隊さんも乗っています。

上箱右下のKKK日本貿易ロゴ


シャシー裏

シャシー中央の電池ボックス


京商1/80日野BH14型ボンネットバス(全長約12㎝)との並び



ホイール違いのバリエーション(1983年シンコーミュージック発行「ブリキのおもちゃ①」より)

●日本貿易(カナメ産業?) 1/30スケール程度 日野BH風 ノーブルバス縞馬プリント仕様 (落札額20万円)
ヤフオク出品画像より。ノーブルバスは2種類あり、何れもフリクション仕様で乗客のプリントはミリオンバスと共通。これはヘッドライトなしでボディサイドに縞馬のプリントが入ったタイプ。





●日本貿易(カナメ産業?) 1/30スケール程度 日野BH風 ノーブルオートバス EXCRSION ROAD WAY プリントタイプ (落札額 28万8800円)
ヤフオク出品画像より。これはミリオンバスと同様にヘッドライトが付き、ボディのプリントも大半がミリオンバスと同一のバリエーションながらルーフ左右にはNOBLE AUTO Busのプリントが入っています。高額落札ながら、ホイールキャップは全て欠品しているように見えます。




高額落札ながら、かなり褪色しているようです。

貴重な箱

※日野BHボンネットバスの実車カタログについては2014年3月1日の自動車カタログ棚からシリーズ第211回記事をご参照ください。
★オマケ(その1): 懐かしの商用車コレクションVol.58 日産クリッパー1980年ごみ収集車仕様
2023年3月8日(水)、書店発売の新製品。税込2299円。spark/ダイキャスト製。相模ナンバー。2代目クリッパーのデザインを踏襲した十文字グリルもゴミ収集用の荷台もなかなか良く出来ています。





3月22日(水)発売の次号は布幌が良い感じのダイハツ三輪CM8「松尾運輸」。

★オマケ(その2): 1/24国産名車1968年いすゞ117クーペ(シルバーボディ)
これも2023年3月8日(水)に書店発売の新製品。税込4499円。6年弱前のVol.23で発売された黄色ボディの色違い。このシリーズは人気がある割に生産台数が少ないのか今回の117クーペも完売するのが早かった印象です。今回のように色違いを時間を置いて出すなら、売れ続ける限りこのシリーズはもう永遠に続きそうな感じがします。




木目ダッシュパネルの室内

2017年7月発売の黄色との並び


当時物プラモデル(1/24山田模型、1/60?フジミ ミニペット)との並び

3月22日(水)発売の次号は1972年230セドリック4ドアHT。私が教習所に通った1970年代後半の教習車はセドリックは230と330がウジャウジャいたことを昨日のことのように思い出すのですが、さすがに40年以上の時を経てみると230は何だか妙に懐かしくもあります。

★オマケ(その3): 今日のビートルズ 「Oh! Darling」 1969
アビイ・ロードA面4曲目。無人島に1枚だけレコードを持って行かれるとしたら何を選ぶ?という質問の回答はアビイ・ロードという人が私を含めて昔は多かった気がしますyo☆☆