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★1957年野村トーイ/萬代屋他ウイリスジープFC-150 ~ブリキ自動車コレクションから190

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★テレ朝「ニンチド調査ショー」に見る若者からみた年配者のイタイLine表現ベスト3
最近の調査ではLineを利用する人は92%と飛躍的に増えているようです。自分の周りではLineは使わず基本メールや電話番号に紐付けられたショートメールでの文字通信以外はしないという人もいますが、近頃はビデオ通話や電話も含め基本全てLineでという人も増えているようです。日本の人口1億2483万人中、Lineのアクティブユーザーは9200万人とのことですから、使用が困難な幼児などを除くと既に大多数の日本人はLineユーザーということになります。
で、表題の2022年11月3日(木)夜放送の番組で現代の若者(概ね平成10年代以降生れ)がイタイ・ダサイと感じる年配の人のLine表現のベスト3は以下の通りとのことです。えーっ!いつも使ってるのに、ダサイと思われてたの?とドキっとする人も案外多いのではないでしょうか。

【第1位】赤色のビックリマーク → テンション高目のビックリ感を醸し出すつもりで、あえて赤にして使いがちですが、若者の常識ではLineに色は基本要らないとの由。

【第2位】顔文字各種の多用・・・ガラケー時代からの色なし顔文字は既に時代遅れなお年寄りのイメージがあり全て不可、スマホ用の黄色い顔でも笑顔の多用や可愛い子ブリッコ感の強い「ぴえん顔=🥺」はイタ過ぎるため大多数の若者は絶対無理との由。

【第3位】赤いハートマーク → ハートマークは赤くするとより愛情が籠っている感じがするため多用されがちですが、若者から見ると赤ではなく白抜きが好ましく第1位のビックリマークと同様に基本色は要らないとの由。

●その他、「WWW」の多用や「(笑)」「(汗)」など括弧付文字も若者には強烈な違和感があり、例えば、「オフクロからのLineに赤いハートマークがあってイタ過ぎて引いた 汗」というように「汗」の両側に括弧「( )」を付けないのが正しく、「(汗)」、「(笑)」というように括弧を付ける技法は、何故わざわざ括弧を付けるのか意味不明で平成初期(1990年代前半あたり)以前に生れたような年配の人が多用するイタイ表現と認識されているとのことです☆☆



★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第190回記事として 野村トーイ/萬代屋他各社のジープ・フォワードコントロールFC-150トラックをご紹介しますne☆
日本では馴染みがなく知名度の低い旧車のため、「何じゃこりゃ!」「何じゃらホイ」といった印象の人が多いと思いますが、このクルマについて書かれることは日本国内では少なく、しかし、何故かこのクルマをモチーフにしてリアルタイムに世に出た日本製のブリキのオモチャが多いため、実は一度自分なりに纏めておこうと長年温めていた記事です。
今日11月6日(日)は3年ぶりに開催される横浜大さん橋ホールでのホビーフォーラム2022に行くなどして1日出掛けて留守となるため、コメントを戴いた場合などはお返事が遅くなるかもしれません☆☆☆




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★ウイリス ジープ フォワード コントロールFC-150型
第二次大戦で活躍したウイリス・ジープMBは戦後、民需向けに改良され、日本でも1953(昭和28)年2月から三菱でノックダウン生産が開始され20世紀が終わる直前の1998(平成10)年まで45年間に亘り生産されたことで馴染み深い存在です。
三菱製ジープにはホイールベースを延長し乗車人員を増やし荷物も積めるようにしたデリバリワゴンが存在しましたが、ウイリス製では戦後間もない1947年からワゴンと共にホイールベースを延長しワゴンボディの代わりに荷台を載せたピックアップトラックも生産されていました。
ところが、短いホイールベースによるジープ本来の機動性の高さと強力なトラクションを兼ね備えた高性能をスポイルせずに荷物も沢山詰める車を求める声が上がったことから、標準型ジープCJ-5型の81インチ(2057㎜)ホイールベースのシャシーをベースにキャブオーバーレイアウトのキャビンを載せたピックアップトラックが計画されます。ショートホイールベースのまま荷物もある程度積める車両とすることは、キャブオーバー以外のレイアウトでは達成不可能だったのです。キャブオーバー型の安全性の高い全鋼製スチールキャビンと荷台を載せたジープ フォワード コントロールFC-150型が開発され、1956(昭和31)年の秋に1957年型ニューモデルとしてリリースされます。レイモンド・ローウィと共にアメリカ工業デザイナー協会を設立したブルックス・スティーブンス(Brooks Stevens:1911年6月7日-1995年1月4日)のデザインによるオリジナルジープの顔を残したままキャブオーバー化をしたFC-150のルックスは頭でっかちで小さな荷台が付いた個性的で愛らしいものでした。デビュー翌年の1957(昭和32)年にはロングホイールベース版のFC-170(ホールベース108インチ/約2700㎜)が追加され、1965(昭和40)年までの約9年間に累計3万台強が生産されています。
ジープFC系はモデルライフを通算して平均すると月産300台程度だったこととなり、1960年代のアメリカ製乗用車では1960年型のシボレーコルベアが年産25万台、フォードファルコンが年産43万台などと何れも月産2~3万台以上の数字が並んでいることと比べるとジープFC系の生産数は2桁少なく、リアルタイムのアメリカ本国でも稀少車だったと言えます。但し、標準型ウイリス・ジープやジープ・デリバリワゴンが日本の三菱でも生産されたのと同様にスペインやインドではFCがライセンス生産されたことから、それを含めればアメリカ本国の3万台強よりも多い数が生産され、インド製ジープFCは小型バス等の本国版にはないバリエーションを持ち何と本国版生産終了から34年を経た1999(平成11)年まで生産されていたため、現在でも現存車両が棲息しているようです。



●1956年10月発行? ジープ フォワード コントロールFC-150型 カタログ(縦215×横280㎜・英文6つ折12面)
カタログNo.W-FCI-CS。表紙に「The all NEW 4-Wheel Drive Truck」の印字があることから、初期のカタログと思われます。この折カタログ以外にホチキス留の立派な本カタログが存在するのかもしれません。表紙絵は野村トーイ製大サイズの箱絵に模倣/転用されています。








リアエンドに「Jeep 4WHEEL DRIVE FORWARD CONTROL」文字


運転席


ダッシュパネルには丸型メーター1個のみ


裏面スペック




●ジープ フォワードコントロールFC-150型の日本製ブリキ玩具について
国産旧車ファンは勿論のこと、日本には実車が殆ど入っていないため国産車に限らず一般的な日本の旧車好きの人にとって、ジープ フォワードコントロールは「何じゃこりゃ!!」「こんなクルマ、知らないし全然興味が湧かない!」などと言われそうな車種と言えますが、実車とリアルタイムの1950年代終盤から1960年代半ばにかけて、国産玩具メーカー各社がブリキ製の金属玩具を競作し国産玩具の世界ではメジャーだった車種です。
野村トーイ、萬代屋(現バンダイ)の2社が大小2サイズを製作/販売した他、米澤玩具や浅草玩具とは異なるA1商標のモノなどジープ フォワードコントロールをモデル化したブリキ玩具は多数存在します。日本では実車の知名度が低かったにも関わらず玩具メーカー各社が製品化した訳は、恐らく生産された数の大半が海外(特に北米)輸出していたことと深い関係があり、アメリカのバイヤーから「今度発売されたジープの新型トラックは可愛らしい個性的なルックスでオモチャにしたら売れるから作ってくれれば沢山買う」といったことを言われて、各社が競って製作したのではと推測しています。
尤も、例えば1958年型のフォードエドセルはリアルタイムで旭玩具・野村トーイ・米澤玩具・万盛玩具・その他数社、1959年型のビュイックは野村トーイ、イチコー、米澤玩具、増田屋齋藤貿易、須田金属製作所・その他数社が競作したように同じ年式の同じ車種を国内の玩具メーカー各社がこぞって競作した例はアメ車には多数存在します。しかし、モーターファンなど国内の自動車専門誌に新車情報の載った乗用車については、私見では、例えば「今度出た1958年式エドセルは個性的だからオモチャにしたら売れるから作ってくれれば沢山買う」とアメリカのバイヤーから言われなくとも国内玩具メーカーの企画サイドにも実車の情報が入ってきており、「このアメリカさんの新車は作れば売れるはず」と自社判断の上で製品化したようにも思えます。
勿論、競作の多い車種は全てバイヤーからの依頼があったために各社がこぞって造ったという可能性もあります。例えば1960年の時点で萬代屋などの玩具メーカーで企画・開発に携わっていた人、あるいは輸出業務で海外バイヤーとの折衝に当たった人が当時30歳だったとしても2022年現在は92歳、当時35歳だったとすると現在97歳ということになり、日本人男性の平均寿命を遥かに超えているため既に鬼籍に入っている人も多いと思われますが、今回のジープFC-150のように同じ車種を玩具メーカー各社が競作した理由の真相/真実は当事者以外には判らないことのように思われます。



【1957年 ウイリス ジープ フォワード コントロールFC-150型 実車 主要スペック】 (1957 Willys Jeep Forward Control FC150 Specifications)
全長3746mm・全幅1890㎜・全高1982㎜・ホイールベース2057㎜・車重1326kg・4WD・F-134型水冷直列4気筒OHV2200cc・最高出力72ps/4000rpm・最大トルク11.6kg/2000rpm・変速機フロア3速MT(BW T-90)・乗車定員2名・最大積載量800㎏・電装系6V・最高速度120km/h・販売価格(調査中)



【chapter 1】 野村トーイ 1/14(1/19)スケール1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型トラック ブリキ玩具 (1/14&1/19scale 1957 Willys Jeep Forward Control FC150 by Nomura Toy)

・基本素材: ブリキ
・野村トーイ品番(管理番号): 大サイズ トラックT11、大サイズ タンクローリーT12、小サイズ 不詳
・製品名: 大サイズ「ジープトラック」(WILLYS Jeep FORWARD CONTROL)、小サイズダンプ「ジープFC-150ダンプ トラック」等
・発売時期: 大サイズ 1959(昭和34)年6月頃、小サイズ 1960(昭和35)年頃
・販売価格: 大サイズ トラック都内300円(全国330円)・大サイズ タンクローリー 都内330円(全国360円)、小サイズ 不明(150円前後と推定)
・全長: 大サイズ280㎜ (実車比1/13.4)・小サイズ205㎜(実車比1/18.3)
・全幅: 大サイズ120㎜ (実車比1/15.8)・小サイズ85㎜(実車比1/22.2)  
・ホイールベース: 大サイズ147㎜ (実車比1/14.0)・小サイズ110㎜(実車比1/18.7)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 大サイズ 縦140×横285×厚さ130mm、小サイズ 縦90×横215×厚さ92㎜(ダンプ仕様)
・動力: 前輪フリクション
・カラーバリエーション: アイボリー/空色、アイボリー/赤、アイボリー/グレイ 等
・その他のバリエーション: トラック仕様・タンクローリー仕様(大サイズ)、ダンプ仕様(小サイズ)
・シャシー再現: 大サイズ なし、小サイズ 細かなエンジン・デフ等のプリントあり
・入手難易度: 10段階評価でレベル4~6程度
・2022年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 2.5~5万円程度(箱付未使用美品の場合。日本語表記箱の評価は高目。)


●少年画報社発行 月刊「ペコちゃん」1961年12月号付録「ペコちゃん絵本 よいこの童謡」裏表紙 野村トーイ カラー広告 (B5サイズ・筆者蔵)
1960年代初頭に幼児向けに発行されていた幼児向け月刊誌「ぺこちゃん」の付録絵本の裏表紙に掲載された珍しいカラー広告。ジープ FC-150、国鉄151系こだまレールセット、ブリキの人形が乗車した3輪消防車の男子向け玩具ばかり3点の広告。





●東京玩具商報 1959年7月号 野村トーイ 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
1959年ビュイック等と共にジープ FC-150の大サイズが掲載されています。






●野村トーイ総合カタログ1965年版に掲載されたジープFC-150大サイズ2種 (筆者蔵)
大サイズのノーマルとタンクローリーが価格入りで掲載されています。タンクローリーはタンク部分の造作にコストが掛かるということかノーマルのトラックより1割高い価格となっています。何れも既に1959年の発売から6年を経ておりロングセラーだったことが判ります(発売時の価格はもう少し安かったと思われます)。FC-150の小サイズは掲載されておらず、恐らく大サイズに比べ短期間で絶版になったものと推定できます。




●野村トーイ 1/14スケール大サイズ1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150トラック(傷み有ながらも箱付・まずまずの美品)
この時期の野村トーイは国内向けには「ゴールデントーイ」シリーズと銘打って広告をし、日本語表記の箱も多数見られることから、未確認ながらこの製品も画像の英字箱以外に日本語表記の箱も存在すると思われます。細密感には欠けるもののサイズからくる迫力があり、全体の印象把握も悪くありません。室内プリントは本来は丸型メーター1個のみのところに3つも付いており残念ながら実車とは掛け離れています。












英CORGI No.470 1/43 Jeep FC-150(約85㎜)との大きさ比較




残念ながら運転席のプリントは実車を模していません。




シャシー裏


カタログ表紙画(上)を模して創られた箱絵(下)




●野村トーイ 1/14スケール大サイズ1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150 タンクローリー(箱無・美品)
上掲のトラック仕様のバリエーション。箱無ながら遊ばれた形跡のない美品。タンク部のプリントが「GASOLINE」となっており、「Shell」や「Esso」といった実在する石油会社名でないのが惜しまれます。








室内プリントはトラック仕様と同一


シャシー裏




●野村トーイ 1/14スケール大サイズ1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150 トラックとタンクローリーの並び






●野村トーイ 1/19スケール小サイズ1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150 ダンプトラック(傷みあるも日本語箱付・美品)
残念ながら上箱左上にダメージがありますが、野村トーイ専用の製品を保護する透明ビニールまで残っている未使用品。この時代の野村トーイの日本語表記の箱には、思わず昭和30年代(1950年代後半~1960年代前半)の国内の玩具店の店頭の光景を思い浮かべてしまうような何とも言えない魅力があります。この小サイズのグリルにはJEEPの浮彫も入り、大サイズよりも凝縮感がある魅力的な仕上がりです。残念ながら室内プリントは大サイズと同様に実車では丸型1つのみのメーターが沢山付くなど実車を模して造られてはいません。荷台は荷台下の白いガソリンタンクを横にズラすと跳ね上がる仕組みになっています。
















左サイドの燃料タンクを後方にズラすと荷台が跳ね上がります。


1/43 英CORGIとの大きさ比較




大サイズ同様に実車を模していない室内プリントはハンドルもプリント表現。


細かくプリントされたシャシー裏




【chapter 2】 萬代屋 (現バンダイ) 1/18(1/20)スケール1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型トラック ブリキ玩具(1/18&1/20scale 1957 Willys Jeep Forward Control FC150 by Bandai-ya)

・基本素材: ブリキ
・萬代屋品番(管理番号): 大サイズ トラックNo.605、小サイズ トラックNo.629、小サイズステーキトラックNo.630、大サイズステークトラック等その他のバリエーションの品番は不詳
・製品名: 「コントロール・ジープ(初期の国内向け品名)」(海外向け:大サイズ箱表記A GREAT NEW Jeep FORWARD CONTROL Truck・小サイズ箱表記 Jeep Truck・小サイズ家畜運搬トラック箱表記STAKE TRUCK) 等
・発売時期: 大小サイズ共 1958(昭和33)年11月頃
・販売価格: 大サイズ トラック地方最低売価220円(都内200円)、小サイズ トラック地方最低売価150円(都内130円)
・全長: 大サイズ210㎜ (実車比1/17.8)・小サイズ185㎜(実車比1/20.2)
・全幅: 大サイズ93㎜ (実車比1/20.3)・小サイズ85㎜(実車比1/22.2)  
・ホイールベース: 大サイズ117㎜ (実車比1/17.6)・小サイズ103㎜(実車比1/20.0)
・スケール表記: あり(製品の箱にはスケールの印字はなく、製品カタログにのみ印字あり)
・箱サイズ: 大サイズ 縦98×横215×厚さ114mm、小サイズ 縦92×横190×厚さ80㎜
・動力: 前輪フリクション
・カラーバリエーション: アイボリー/空色、アイボリー/朱赤、アイボリー/オレンジ、アイボリー/ペパーミントグリーン 等
・その他のバリエーション: トラック仕様・ステーキトラック(家畜運搬車)、ゼンマイ作り付け仕様(小サイズのみ) 等
・シャシー再現: なし
・入手難易度: 10段階評価でレベル3~5程度
・2022年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 2.2~4.5万円程度(箱付未使用美品の場合)


●東京玩具商報 1958年12月号 萬代屋 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
1958年型リンカーンコンチネンタルやメグロ、三菱シルバーピジョン等と共にコントロール・ジープの大小サイズが掲載されています。掲載時期からすると1958(昭和33)年のクリスマスシーズン向けに投入された製品だったと思われます。





●萬代屋「世界の自動車を集めましょう」1960年版小判型カタログに掲載されたコントロール・ジープ・トラック (筆者蔵)
大サイズ ステーキトラックは1/18スケールと記載されています。


小サイズにはスケール表記はありません。




●萬代屋 (現バンダイ) 1/18スケール大サイズ1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型トラック(箱付・美品)
リアゲート開閉のアクション付。リアゲートには、「Jeep 4WHEEL DRIVE FORWARD CONTROL」文字のプリント、実車同様の意匠のホイールを履きフロントグリルにはJEEPの浮彫、更に室内も適当に造られた野村製と異なり丸型メーター1個の実車を模してプリントされています。ところが、細部まで注意深く造られているにも関わらず萬代屋製の大サイズはキャビンの造形が角ばり過ぎて実車のイメージと残念ながら異なってみえます。バンダイ製のブリキには後の410ブルーバードのグリル表現が実車のイメージと異なるなど時たま「惜しいミス」が見られますが、このFC-150大サイズについてはキャビンの造形以外の細部が殆ど完璧に造られているだけにとても残念な製品となっています。




リアゲート開閉




リアゲートには実車通りの文字がプリントされています。




リアゲート開


1/43 英CORGIとの大きさ比較




1つだけの丸型メーターなど実車を模した室内プリント


シャシー裏



萬代屋605番クリーム/朱赤のカラーバリエーション(2004年Schiffer Publishing発行 TIN TOY CARS Commercial and Racing Vehiclesより転載)


萬代屋大サイズ ステーキトラックのバリエーション(同上)




●萬代屋 (現バンダイ) 1/20スケール小サイズ1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型トラック(箱付・美品)
萬代屋製は小サイズのトラックもリアゲート開閉のアクション付。大サイズと同様、リアゲートには「Jeep 4WHEEL DRIVE FORWARD CONTROL」文字が入り、フロントグリルにもJeepの浮彫が入ります。しかし、ホイールは実車を模したものではない汎用品となり、室内はハンドルが付くのみで計器やシート等のプリントは省かれています。キャビンの印象は大サイズよりは実車のイメージに近い感じがします。






リアゲートには小サイズにも実車通りのプリント文字




1/43 英CORGIとの大きさ比較


リガゲート開




室内はハンドルが付いているのみでプリント表現なし


シャシー裏




●萬代屋 (現バンダイ) 1/20スケール小サイズ1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型ステーキトラック(箱付・状態まずまず)
箱はゼンマイキーがボディに作り付けられたタイプ用で、画像の本体は通常のフリクション仕様のため箱と中味が食い違っています。ルーフには貴重な工場出荷時の日本語シールが貼られています。




貴重な日本語シール付












1/43 英CORGIとの大きさ比較




シャシー裏



ステーキトラックのゼンマイ造り付け仕様のバリエーション(2004年Schiffer Publishing発行 TIN TOY CARS Commercial and Racing Vehiclesより転載)。これが上掲の箱に付く本来の本体。




【chapter3】 A1(非エーワン浅草玩具) 1/17スケール程度1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型 トラック「日本通運」(1/17scale 1957 Willys Jeep Forward Control FC150 Truck「Japan Express」 by A1)

・基本素材: ブリキ
・A1品番(管理番号): 不明
・製品名: 日本通運トラック
・発売時期: 1960(昭和35)年頃(?)
・販売価格: 不明(都内130円以下と推定)
・全長:  215㎜ (実車比1/21.5)
・全幅:  85㎜ (実車比1/22.2)  
・ホイールベース: 127㎜ (実車比1/20.6)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 大サイズ 縦95×横220×厚さ88mm
・動力: 前輪フリクション
・カラーバリエーション: 不明(黄塗装の日通仕様のみ?)
・その他のバリエーション: 左右ハンドルあり
・シャシー再現: なし
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度
・2022年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 2.5~4万円程度(箱付未使用美品の場合)


●A1(非エーワン浅草玩具) 1/17スケール程度1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型 トラック「日本通運」
箱と本体に円形の歯車の中にA1のロゴマークが見られますが、後にエーワン浅草玩具となるATD浅草玩具とは商標も異なり明らかに異なるメーカーによるFC-150ベースの日通トラック。何と箱絵には玩具本体とは似ても似つかない1950年代の三菱ふそうT3系トラックが描かれています。しかし、国産車ファン的な目線で見れば、この製品は本体よりも箱に価値があると言えます。








リアゲート左下と上箱右下に歯車にA1文字の謎の商標






1/43 英CORGIとの大きさ比較




シャシー裏


●ハンドル位置違いのバリエーション(左:右ハンドル、右:左ハンドル)





●箱絵のモチーフとなった三菱ふそうT3系トラックの実車カタログとの並び




【chapter4】 米澤玩具 1/13スケール程度 1957年ウイリスジープ フォワード コントロールのバリエーション(1/13scale 1957 Willys Jeep Forward Control FC150 by Yonezawa Toys)

●米澤玩具 1/13スケール程度 1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型ステーキトラック
2004年Schiffer Publishing発行 TIN TOY CARS Commercial and Racing Vehiclesより転載。全長30cmと野村トーイの大サイズより若干大き目です。米澤製は実車のジープの意匠を移植した特徴的な縦線グリルが豪華に見せる意図からか派手なクロームメッキの横線グリルに改変されており、残念ながら実車とは大きく掛け離れています。



●米澤玩具 1/13スケール程度 1957年ウイリスジープ フォワード コントロールFC-150型ダンプトラック
2004年Schiffer Publishing発行 TIN TOY CARS Commercial and Racing Vehiclesより転載。上掲のステーキトラックのバリエーション。他に基本となるトラック仕様も存在すると思われます。


財団法人輸出玩具登録協会発行「NEW DESINE」1960年3月25日号(通巻16号)に掲載された米澤Jeep FCダンプが同年2月11日付にて保全登録されたことが記載されています。




【chapter5】 野村トーイ/萬代屋/A1製 1957年ウイリスジープ フォワード コントロール 大集合!!




手前から、1/43英CORGI、1/20萬代屋(小サイズ)、1/19野村トーイ(小サイズ)、1/18萬代屋(大サイズ)、1/14野村トーイ(大サイズ)。













★オマケ(その1): 懐かしの商用車コレクション Vol.49 1/43マツダ ファミリアバン「桃屋サービスカー仕様」1977年
2022年11月2日(水)発売の新製品。spark/ダイキャスト製。税込定価2299円。「ごはんですよ」や「花らっきょう」などで個人的にも長年お世話になっている桃屋のサービスカー。ナンバー文字の1920=大正9年は桃屋の創業年とのことです。FR最後のFA4型ファミリアAPはリアルタイムではイチコーの少々出来の悪いブリキ以外は造られず、バンともなると文字通り史上初のモデル化☆










おそらく唯一の実車とリアルタイムに造られた1977年ファミリアAPの立体造形物イチコー製ブリキ(全長195㎜・1/20程度)との並び。






11月16日(水)発売の次号(通巻第50号)はダイハツミゼットMP5の造花店仕様




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「All My Lovingl」 1963
リンゴが体調不良のため不参加となりジミーニコルが代役を務めた1964年オランダ公演から。意外に難しいジョンの有名な3連符のバッキングギターコードがどのポジションで弾かれているかもよく判る貴重なカラー映像☆☆


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