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★1958年米澤玩具 日産ジュニア エブロ新製品スバル360~ブリキ自動車コレクションから124

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コレクション・カテゴリー1位!
本記事は2021年5月25日付 コレクション・カテゴリーの第1位となりました☆
大勢の人にご覧いただきまして、ありがとうございます!!


★NHK/BSプレミアム番組「さがせ!幻の絶版車」への自動車カタログ提供
資料検索をしていて本ブログに辿り着いたとのことから、これまでにも私の手元にある古い自動車カタログの提供依頼をいすゞ自動車など自動車メーカーや海外の出版社を含む多方面から頂いていますが、この度、NHK/BSプレミアムの制作に当りカタログの提供依頼があり、以下の番組にてカタログ画像が放送されます。お時間がありましたら是非ご覧ください☆

1)第1回放送「マツダライトバス
放送日時: 2021年5月28日(金)23:15~44分
2)第2回放送「スズキフロンテ800
放送日時: 2021年6月4日(金)23:15~44分



★ブリキ自動車の記事カテゴリー細分化
これまで「ブリキ自動車」のカテゴリーのみだったものを既に「ブリキ自動車」の連載も120回を超えたことから、特定車種等での検索がし易いよう、以下の通り、ブリキ自動車(〇〇〇)という形にカテゴリーを細分化しました。過去記事を検索してご覧頂く際にご利用いただければ幸いです。以下は本日時点で記事数が多いものから順に記載したものです(同数の場合は順不同)。なお、今回の記事が124回目なのに計127記事となっているのは、元々、自動車カタログ記事のオマケ記事として別にUPした観音クラウンのブリキ記事など3つの記事をブリキ自動車の記事に変更しているためです。また、バスについては実車メーカーを問わず「ブリキ自動車(バス)」のカテゴリーとし、例えばマツダライトバスはマツダではなくバスのカテゴリーとしています。トラックについてはトラックのカテゴリーはあえて作らず、例えばエルフは「ブリキ自動車(いすゞ)」、マイラーは「ブリキ自動車(プリンス)」のカテゴリーに入れてあります☆☆

1)ブリキ自動車(トヨタ)・・・・・26記事

2)ブリキ自動車(バス)・・・・・20記事

3)ブリキ自動車(日産)・・・・・19記事

4)ブリキ自動車(ポルシェ)・・・・・9記事

5)ブリキ自動車(マツダ)・・・・・8記事

6)ブリキ自動車(いすゞ)・・・・・7記事

7)ブリキ自動車(プリンス)・・・・・7記事

8)ブリキ自動車(スバル)・・・・・6記事

9)ブリキ自動車(日野)・・・・・5記事

10)ブリキ自動車(欧州車)・・・・・5記事

11)ブリキ自動車(三菱)・・・・・4記事

12)ブリキ自動車(ホンダ)・・・・・3記事

13)ブリキ自動車(ダイハツ)・・・・・3記事

14)ブリキ自動車(アメリカ車)・・・・・3記事

15)ブリキ自動車(日本車その他)・・・・・2記事

(2021年5月23日時点 計127記事)



★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第124回記事として、米澤玩具(ヨネザワ)の初代ニッサンジュニアをご紹介しますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


●ニッサンジュニア
1956年(昭和31年)8月、日産自動車は戦前から製造/販売していた小型のダットサントラックと大型のニッサントラック(80型/180型/380型/480型/580型)の隙間を埋める中型トラックとして「ニッサン ジュニア」を発売しています。最初のジュニアは、当時ノックダウン生産していた日産オースチンA50ケンブリッジ用のIH型1500ccエンジンを搭載して、1.75トン積として発売されています。板ガラスを用いてフロントウインドは中央にピラーを設けて2分割が主流だった当時(1955年1月にデビューした最初のクラウンRS型も2分割)、2分割ではなく左右まで回り込んだ1枚の曲面ガラスを装備していたことが先進的でした。既に同時期にはトヨペットRK型・オオタKD型・プリンスAFTF型など国産各社が中型のボンネットトラックを製造・販売していた中でニッサンジュニアは後発ながらも信頼性の高い英オースチンのエンジンと戦前から築き上げてきた販売力の強さで中型トラック市場でのシェアを伸ばしていくこととなります。
この初代ジュニア は1962年(昭和37年)1月にフルモデルチェンジされ、時流に則した車高の低い横目4灯の2代目ジュニアとなって8年9ヵ月生産されます。その後、1970年(昭和45年)10月には2度目のフルモデルチェンジを受け、プリンスマイラーと車種統合の上、マイラー名称は消滅させジュニアを存続車名として印象的な縦目4灯の3代目ジュニアとなり、この3代目は1982年(昭和57年)まで12年の長期に亘り製造されています(国内販売は1983年まで、何と2020年現在もこの3代目ジュニアはイランのサーイパー社がサーイパーZ24としてノックダウン生産を継続中の模様)。


●日産広報誌ニッサングラフ1956年8月「ニッサンジュニアトピックス」(B4判・2つ折4面) 
1956年(昭和31年)夏に初代ジュニアがラインオフした際のニッサングラフ特集号。ラインオフするジュニアの左側で拍手しているのは日産社長・浅原源七(1891年9月1日-1970年8月23日)ほか当時の日産の重役達。この写真の時点から2021年現在で65年の時が流れており、当時の重役で存命の人は皆無と思われます。



●1958年10月19日 赤羽橋交差点の初代ニッサンジュニア
フォト・パブリッシング2019年11月29日発行・三好好三著「発掘写真で訪ねる都電が走った東京アルバム第1巻(1系統~5系統)」140~141頁より転載。撮影:小川峯生氏。この写真が撮影された1958年(昭和33年)10月19日は背景の東京タワー竣工の同年12月23日の約2ヵ月前。東京タワ―中央の大展望台(メインデッキ)には、まだガラスが入っていないように見えます。東京タワー方向に進む道は国道1号。現在、赤羽橋交差点の真上には首都高が空を塞ぎ景観は大きく変わっています。右手には東京23区内では現在は殆ど見られなくなった「火の見櫓(やぐら)」の姿も確認できます。都電8110は8000形がまだ新車だった時代の旧塗装車。初代ジュニアの荷台には高橋工務店の文字、ドアには「高」の字を図案化した商標が確認できます。





【1958年 ニッサン ジュニアB42型 実車 主要スペック】(1958 Nissan Junior Type.B42 Specification)
全長4610㎜・全幅1675㎜・全高1830㎜・ホイールベース2620㎜・車重1510kg・英オースチン用IH型水冷4気筒OHV1489cc・最高出力57ps/4400rpm・最大トルク11.0kgm/2400rpm・最大積載量1750kg・荷台長2450㎜・最小回転半径5700㎜・変速機4速MT・電装系12V・乗車定員3名・シャシー打刻開始番号:B42-8-263406・最高速度90km/h・販売価格75万5000円


【米澤玩具(ヨネザワ) 1/17スケール 1958年 ニッサン・ジュニアB42型 トラック ブリキ玩具 主要データ】(1/17scale 1958 Nissan Junior Type.B42 by Yonezawa Toys Tinplate model Toy KEY DATA)

・商品名: JUNIOR TRUCK(ホロなしトラック仕様)、HOOD TRUCK(ホロ付きトラック仕様)、JUNIOR DUMP(ダンプ仕様)、LAUNCHER TRUCK(ミサイル発射トラック)
・米澤玩具 製品番号(管理番号): 不明
・基本素材: ブリキ
・発売時期: 1958年(昭和33年)4月頃
・販売価格: 不明(全種類、都内・地方共)
・全長290mm (実車比:1/15.9スケール) ※ダンプは全長310㎜、消防車は全長330㎜
・全幅100mm (実車比:1/16.8スケール)
・全高103㎜ (実車比: 1/17.8スケール)
・ホイールベース155mm (実車比:1/16.9スケール)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦105×横300×高さ118㎜
・ボディカラー: 卵黄ルーフ/赤キャブ/青荷台、水色ルーフ/紫キャブ/赤荷台 等(以上、トラック仕様)、肌色ルーフ/淡緑キャブ/オレンジ荷台、肌色ルーフ/オレンジキャブ/オレンジ荷台、赤ルーフ/赤キャブ/淡緑荷台(以上、トラック仕様)
・動力: 前輪フリクション
・シャシー再現: 軽度(プロペラシャフト・デフの浮彫表現あり)
・入手難易度: 10段階評価で6~7程度
・ボディカラー以外のバリエーション: トラック仕様ホロなし、トラック仕様ホロ付き、ダンプ仕様、ミサイル発射トラック、梯子消防車
・2021年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 4~9万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合。何れも箱付は稀少。トラック仕様と消防車は高目。)

※1/17スケールは全幅比。



●米澤玩具 初代ニッサンジュニア
萬代屋(現バンダイ)、米澤玩具(ヨネザワ)、野村トーイ、SSSインターナショナル商事の4社でリアルタイムに製品化された初代ニッサンジュニアのブリキ玩具の中で最もサイズが大きいのが米澤玩具製です。全幅100mm、全幅比で約1/17スケール。通常のトラック仕様以外にダンプ、消防車、ミサイルトラック等とバリエーションが多数市場に出ています。フロントグリルは比較的実車に忠実に造形されフロントナンバーにはN58(=Nissan1958の意味と推定)の浮彫があります。玩具業界誌の製品記事の掲載時期から発売はフロントナンバーに彫込まれた数字と同じ1958年(昭和33年)と推定できます。大きさからくる存在感はあるものの、全体に造りが大味でサイズが大きいにも関わらず室内プリントは一切省かれているなど、スケールモデルとして見た場合には造りが甘く少々残念な仕上がりです。


●東京玩具商報1958年4月号 新製品紹介欄に掲載された米澤玩具ニッサンジュニア・ランチャートラック (国立国会図書館の蔵書より複写)
記事タイトルは「中ロンチャートラック」と記載され、ニッサンジュニアとは書かれていません。このミサイル発射トラックが東京玩具商報に掲載された最初の米澤製ジュニアと思われますが、トラック仕様やダンプ仕様が先に出ていたのか、あるいはミサイル発射トラックと同時に発売されたのかは不明です。



●米澤玩具の工場跡から発掘された米澤製ジュニア・ランチャートラックの写真
恐らく1958年(昭和33年)に製品化された際にメーカーサイドの記録として撮られたものと推定。屋内ではなく工場の庭に持ち出して屋外撮影された理由は不明です。



●米澤玩具の工場跡から発掘された米澤製ジュニア・ダンプの写真
上掲のランチャートラックと同時に発掘されたことから同時期の撮影と推定できます。箱には、JUNIORの車名が明記されていることが確認できます。





●財団法人輸出玩具登録協会「NEW DESIGN」1958年12月15日号に掲載された米澤玩具ニッサンジュニア消防車 (国立国会図書館の蔵書より複写)
NEW DESIGN通巻第2号に意匠登録完了として掲載された米澤製ジュニア消防車。記事には「ファイヤーカー」とだけ記載されニッサンジュニアの印字はありません。ドアに「FD」=fire departmentの別パーツが付くものと付かないものの2種あるうち、この画像の付かないものが初版と推定できます。



●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア・トラック幌付 (卵黄ルーフ/赤キャブ/青荷台・箱付・美品)
箱にも本体にもジュニアの文字は見当たりません。ビニール製の幌の質感が何とも良い感じです。ホイールキャップのメッキは落ちて黒ずんでしまっています。




















手前は約1/48スケール(全幅35㎜)の日産特注ジュニア発売時のノベルティ置物




室内再現はなく、ハンドルも付きません。


デフなど若干の表現がされたシャシー裏




●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア・トラック幌なし (卵黄ルーフ/赤キャブ/青荷台・箱付・美品)
2004年発行のコレクター向け洋書「The Big Book of TIN TOY CARS~Commercial and Racing Vehicles」(ISBN:0-7643-1949-3)30頁より転載。この幌なしトラックの箱にはJUNIORと車名が明記されています。




●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア・トラック幌なし (水色ルーフ/紫キャブ/赤荷台・箱なし・美品)
上掲の画像と同じ洋書より転載。紫ボディはレアカラーと思います。




●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア・ダンプ (肌色ルーフ/淡緑キャブ/オレンジ荷台・箱なし・美品)
ダンプ仕様は車体左側の赤いレバーを動かすと荷台が昇降します。














ダンプUP






●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア・ダンプ (肌色ルーフ/オレンジキャブ/オレンジ荷台・箱なし・錆/欠品ありジャンク)ダンプリアゲート及び右前ホイールキャップ欠品、錆傷有のジャンクですが、手元のコレクションの中でこのダンプが1980年代半ばに最初に入手した米澤製のジュニアでした。






●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア・ランチャートラック (オリーブ・箱付・美品)
付属のミサイルは何と木製(赤い部分はゴム製)でビニール・パックされた予備1個と併せて3個。発射台の砲塔にミサイルを入れて押し込み、赤いボタンを押すと現在でも勢いよくミサイルが発射します。










手前のビニールに包まれたミサイルは予備






砲塔台は昇降及び360度回転アクション付






●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア梯子消防車  (1stモデル・箱なし・欠品多数ジャンク)
フロントドア部分に「FD」のプレートが付かない初版。残念ながら梯子2段目、右側前後ホイールキャップ、フロント透明ウインドが欠品しています。






●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア梯子消防車  (2ndモデル・箱なし・美品)
フロントドア部分に「FD」のプレートが付く2ndモデル。














右側後ろの消防士さんの前の赤いレバーを廻すと梯子が昇降します。


なかなか凛々しい消防士さん☆




●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア梯子消防車 2種類
左:1stモデル、右:2ndモデル。




●米澤玩具 1/17スケール 1958年ニッサンジュニア 集合!!




手元にある元箱があるのは2種類のみ


1/48日産特注ジュニアと






※萬代屋(現バンダイ)及び野村トーイの初代ニッサンジュニアのブリキ玩具については2020年10月11日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第94回記事をご参照ください。


※初代ニッサンジュニアの実車カタログについては2012年10月3日の自動車カタログ棚からシリーズ第65回記事をご参照ください。






★オマケ(その1): 2021年5月発売エブロ新製品1/43スケール1958年スバル360
税抜定価9800円(税込10780円)。レジン製。品番45686がブルーグレイのツートン(箱の表示はBLUE)、品番45685が赤茶色と薄黄色のツートン(箱の表示はIVORY)。数年前から発売予告ならびに見本の展示もされていたモデルが漸く発売。中国製でもありコロナの影響で発売が延び延びになったのでしょうか。右後ろに三角形のベンチレーターが付かないスバル360最初期の「増加試作型」をモデル化しています。ブルーグレイは実車通りの良い色味。しかし、薄い黄色はスバル360初期のイメージカラーである肌色を再現するつもりだったのが全く異なる色味となったのでしょうか?実車の純正カラーとは異なる残念なモデル。オートサロン等での見本展示の時点でも同じ色でしたが、まさかこの実車とは異なる色味で本当にリリースされるとは驚きです。












さすがに良い出来です。




1/64TLVとの大きさ比較


手前から、1/64TLV、1/43エブロ、1/17米澤玩具(ヨネザワ)、1/15萬代屋(現バンダイ)








★オマケ(その2): AEON限定トミカNo.56 1/64スケール ホンダシビックTYPE Rマレーシア警察仕様
2021年5月22日(土)イオン限定発売の新製品。税込み770円。トミカ58番のバリエーション。マレーシア警察の実車もよく知らないこともあり、個人的にはあまり魅力を感じないトミカながらここ数年の惰性で入手(汗)。








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「I Should Have Known Better」 1964
邦題「恋する二人」。映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(A Hard Day's Night)の挿入歌としても有名な弾けるような若さが心地よいジョンの名曲の一つ。この曲も個人的には気づくと鼻歌を歌っていることが多い1曲なのですyone♪♪
有名な話ですが、このフィルムには、後にジョージとエリック・クラプトンの妻となるパティも映っています☆


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