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Channel: ポルシェ356Aカレラ
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★1958年国鉄20系寝台特急あさかぜ 当時物ブリキ玩具 ~ 鉄道車輛カタログ棚から 012

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★緊急事態宣言を再度出すべき状況
前回の記事でも書きましたが、誰がみても今年2020年春先の緊急事態宣言が出されていた時期よりも2020年11月末の今の方が新規感染者数や重症患者数等の状況は明らかに悪化しており、全国的にオーバーシュート(感染爆発)が近い状況に思えます。ここは是非、再度、緊急事態宣言を出して人の流れや経済を止めるべき状況にあると個人的には思います。
ヤフージャパンの世論調査では現在73%の人が「緊急事態宣言を再発令すべき」と回答しており、「再発令すべきではない」の22%を大きく上回っています。「再発令すべきでない」と回答した人は、例えば飲食店を経営していて、これ以上のダメージを受けると店が潰れてしまう状況にある人などでしょうか。東京都で飲食店やカラオケ店の営業が22時までに制限されましたが、大阪の21時までという制限でも個人的には緩い(時刻が遅い)ように感じるのに22時閉店という制限はあまりにも緩すぎるように思います。そもそも重症化するリスクの高い高齢者が深夜に飲食やカラオケに行くとも考えられず、昼間も夜も店舗での営業は完全なる休業を要請してテイクアウトとデリバリーに限り、例えば20時までは可とするといった位の措置が妥当と思います。
テレワークが増えるなど世の中の働き方が変ってきた影響でコロナ前よりは多少マシになっているとは言え都内の通勤電車は相変わらず混んでいます。勤め先まで1時間程度かけて電車通勤する必要がある私の場合、心臓の手術をして感染すると重症化するリスクも高い状況のため「コロナで命を落としたくはない」という気持ちもあり、実際のところ都内で混んだ電車に乗るのは怖いのです。それなら家で仕事をすればいいじゃないという話にもなりますが、私の勤め先も含め、緊急事態宣言が出されて経済活動が制限されない限り通常業務を維持するというところは多いように思います。ですので、休業補償もしつつ企業等の法人も学校も原則として出勤・通学を禁止するような形での緊急事態宣言が出されることが現在の状況では最良の方策と思います☆☆


★閑話休題
前置きはこの位にして、今日も前回同様に「鉄道車輛カタログ棚から」シリーズの第12回記事として1958年にデビューした国鉄の 寝台列車用20系固定編成客車の英文カタログ(カタログの発行は1960年)をご紹介しますne☆
また鉄道の記事なの?嫌だなあ、鉄道なんてダサイもの記事にしないでよ!カッコいいクルマの記事にしてよ!☆といった声があることも勿論知っていますが、まあ、私の場合は鉄道も自動車もどちらも同じ位に好きなので、鉄道嫌いあるいは鉄道には一切興味なしという人も居られるとは思いますが御容赦下さいne☆
前回のキハ81ブルドッグの記事にも、その後、絵本の画像を幾つか追加していますので、ブルドッグや旧い絵本に関心がありましたら是非ご覧ください☆☆☆


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★寝台特急列車用20系固定編成客車
20系は1958年(昭和33年)から1970年(昭和45年)にかけて合計14形式473両が製造された特急寝台列車用客車。他形式からの改造編入が6両ある他、系列内での改造による形式増加もあり、最終的には20形式479両となっています。最初に投入された列車名にちなみ「あさかぜ形客車」とも呼ばれ、その設備の優秀さから登場当時は「走るホテル」と評されました。電源車から一括供給される大容量の電力により、国鉄制式客車としては初となる全車空調装置の装備ならびに食堂車調理設備の完全電化を実現しています。また編成内の旅客車全車に空気ばね台車を装備するなど、居住性を大きく改善した国産鉄道車輛史上、画期的な車両だったと言えます。
日本で初めて同一系列・同一意匠の車両による「固定編成」を組むことを前提とした体系的な基本構想の下に設計された客車であり、エクステリアの塗装は青15号にクリーム色1号の帯を上部・中央部・下部に3本巻いた外観はデザイン的にも優れ、20系以後の寝台特急客車も含め「ブルートレイン」と呼称されるルーツとなった記念碑的な車両と言えます。現在、全国に16両程度(製造数473両の3%程度)が保存されています。

★あさかぜ
戦後初の夜行特急列車として1956年(昭和31年)11月1日に東京~博多間を10系客車にて運用開始された「あさかぜ」に1958年(昭和33年)10月1日より20系客車が投入されています。2020年現在、東京~博多間の新幹線利用による所要時間が5時間弱であることから、20系客車で運用開始時の所要時間17時間10分というのは、現在の3.4倍(当時の片道の所要時間で現在は1往復半して更に2時間余る計算)ということになり、正に隔世の感があります。
その後、1959年(昭和34年)7月20日に東京~長崎間の「さくら」、1960年(昭和35年)7月20日に東京~西鹿児島間の「はやぶさ」に20系客車が相次いで投入されています。


【1960年日本国有鉄道 寝台特急あさかぜ 主要データ】 (1960 Japanese National Railways Night Express Asakaze Specification)

・運用開始年月日: 1958年(昭和33年)10月1日
・運用路線: 東京~博多
・片道所要時間(運用開始時): 17時間10分
・編成(運用開始時):12輌(1960年より14輌)
・軌間: 1067㎜
・1車両全長: 20000㎜
・1車両全幅: 2900㎜
・前後台車中央間隔: 14150㎜
・編成長: 287m
・総重量: 442ton
・総客席数: 426名(1等寝台130名・2等寝台216名・1等座席48名・2等座席133名)
・冷暖房: 完備
・牽引機: EF58他



●1960年代の絵本にみる20系客車(その1):光洋出版コーヨー社のノーブル絵本50「走れ特急列車」表紙
絵:安井敬造 画伯。トンネル出口で151系つばめと寝台特急さくらが行き違う場面を描いた魅力的な1枚。



●1960年代の絵本にみる20系客車(その2):光洋出版コーヨー社のノーブル絵本50「走れ特急列車」中頁
絵:安井敬造 画伯。上掲1の中頁より。東京駅ホームのあさかぜ発車前を描いたと思われる1枚。左には80系湘南電車も描かれています。



●1960年代の絵本にみる20系客車(その3):ます美書房キューピット絵本71「なかよし特急」中頁
絵:安井小弥太 画伯。富士山をバックに155系修学旅行用電車きぼうと20系さくらが行き違う場面を描いた1枚。東京~長崎間の所要時間が20時間10分と記載されています。



●1960年代の絵本にみる20系客車(その4):ひかりのくに昭和出版ひかりのくに年令別絵本2-4才9巻「あたらしいのりもの」中頁
絵: 木村定男 画伯。20系あさかぜ初期の代表的な牽引機EF58を描いた1枚。



●1960年代の絵本にみる20系客車(その5):永晃社の愛児えほん「はしれ特急」中頁
絵: 榎本精一郎 画伯。これも20系あさかぜ初期の代表的な牽引機EF58を描いた1枚。当時の子供がクレヨンで落書きした使用済の絵本。現存している古い絵本はこのような使用済のものと書店等のデッドストックの未使用品とがあり、古いブリキの玩具よりは未使用品が現存している割合は高い印象です。



●1960年代の絵本にみる20系客車(その6):永晃社の愛児えほん「はしれ特急」裏表紙
絵: 榎本精一郎 画伯。20系はやぶさが描かれています。これも当時の子供が牽引蒸機の煙の上に鉛筆で落書きした使用跡あり。




●1960年10月国鉄発行 寝台特急「さくら・あさかぜ・はやぶさ」パンフレット(A4判・英文28頁)
1958年(昭和33年)10月1日に運用開始の東京~博多間の「あさかぜ」、1959年(昭和34年)7月20日に運用開始の東京~長崎間の「さくら」、1960年(昭和35年)7月20日に運用開始の東京~西鹿児島間の「はやぶさ」が全て20系客車運用で出揃ってから作成されたパンフレット。81系ブルドッグのパンフレットと同様に1960年(昭和35年)10月14日からの第2回アジア鉄道首脳者会議の折に配布できるよう急遽制作されたと思われる美しい英文パンフレット(カタログ)。キハ81、クロ151つばめ、こだま形のカタログは復刻が出ていますが、このカタログは復刻されていないように思います。こうした鉄道車輛カタログは自動車カタログのように不特定多数には配布されていないため、あまり出回りません。


あさかぜ1198.0km(東京~博多)、さくら1359.4km(東京~長崎)、はやぶさ1515.8km(東京~西鹿児島)のルート図


概説


九州行き寝台特急20系初期の代表的な牽引機EF58


スペック








1等個室寝台


図面(1等個室寝台)






1等2人寝台


図面(1等2人寝台)




1等開放寝台(非個室)


図面(1等開放寝台)






見開きカラー。撮影場所はどこでしょうか。




2等寝台


図面(2等寝台)






食堂車


図面(食堂車)






1等・2等 座席車






電源車


図面(電源車)






夜のあさかぜ


製造協力会社2社(日立製作所・日本車輛)のクレジットと最初のオーナーが入手した日に押したと思われる1960年10月29日のスタンプ(右下)




東京・丸ノ内 JNR(日本国有鉄道)とPrinted in Japan細川印刷の印字


イメージカラーである青地の裏表紙にはJNRと発行年西暦1960の印字






★オマケ(その1): 米澤玩具ビジネス特急あさかぜデラックスNo.8レールセット
ブリキ製。箱サイズ: 縦350×横420×厚さ65㎜。本体サイズ:全長210×全幅40㎜(EF58)。当時定価:都内1000円・全国最低売価1050円。電動走行。EF58と20系を模した客車2両のセット。一般の鉄道模型ファンはまず手を出すことのないブリキ製品ですが、これは箱絵もEF58の造形もなかなか魅力的です。箱付未使用品は少ないと思います。今回、あさかぜのカタログのオマケとして当時のブリキ玩具5種類をご紹介しますが、何れも2020年現在で60年近い時を経た稀少品のため今回は概略のご紹介に留め、何れ「鉄道ブリキ玩具」の記事として改めて詳しくご紹介したいと思います。








★オマケ(その2):米澤玩具デラックスレールセットNo.1あさかぜ
ブリキ製。箱サイズ: 縦265×横360×厚さ60㎜。本体サイズ: 全長235×全幅55㎜。当時定価: 不明。電動走行。バランスはおかしいものの妙に味のある箱絵です。


未使用品






財団法人輸出玩具登録協会発行New Design 1959年8月25日号(国立国会図書館の蔵書より複写)に掲載された米澤玩具のあさかぜ2両連結セット。電動あさかぜと同じ本体を2両連結としフリクション駆動として発売したと思われる製品。




★オマケ(その3):米澤玩具デラックス特急あさかぜ(2両連結セット)
ブリキ製。箱サイズ: 縦100×横565×厚さ60㎜。本体サイズ: 全長275×全幅60㎜(1両)。当時定価: 不明。フリクション走行。箱に印字された「あさかぜ号 東京~博多間を17時間10分で走る日本一 デラックス特急列車」の文字がそそります♪


手前のトミカと比べると大きな製品であることが判ります。








★オマケ(その4):越部商店 あさかぜ(2両連結セット)
ブリキ製。箱サイズ: 縦85×横360×厚さ48㎜。本体サイズ: 全長175×全幅45㎜(1両)。当時定価: 150円。




150円の値札が貼られたままの状態。




★オマケ(その5): 関東トイス 特急さくら
ブリキ製。箱サイズ: 縦115×横350×厚さ70㎜。本体サイズ: 全長345×全幅70㎜。当時定価: 不明。20系寝台客車を模した当時物ブリキ玩具の大半は「あさかぜ」のため、「さくら」は珍しい存在。





●オマケ3・4・5の箱絵の比較




★オマケ(その6): 2014年製アシェットコレクション国産鉄道12号 1/150スケール ナハフ20形
Nスケールながら物が20系客車ということから一応入手しておいた製品。2014年7月30日号(7月16日発売)。定価税抜1895円。鉄道模型の20系と言うと、大ヒットした16番のカツミ製品があり、現在でも大量に流通しているため1両2000~3000円といった格安価格で売られているのをよく見かけます。カツミの20系は私も持っていますが残念ながら倉庫に仕舞ってしまい、すぐに出せないため割愛します(汗)








★オマケ(その7): 1958年「特急あさかぜ」 動画
日立製作所協力、日映科学映画製作所製作。カラーの発色がよくないものの貴重な当時の映像。




★オマケ(その8):特注トミカ 1/136スケール いすゞエルガ 関東バス
2020年11月13日発売新製品。税込1台950円。吉祥寺駅・荻窪駅・新宿駅西口・中野駅・阿佐ヶ谷駅・関東バスとユーザーが適宜貼り付ける行先表示と経路のシールが6種も入っており、最低6種類のバリエーションが作れることになります。関東バス・西武バス・小田急バスといったあたりは地元のバスでもあり、アメリカのバスのカラーリングを参考とした関東バスの既に70年程度も変わらないカラーリングには愛着があり、このトミカは1ダース位入手しようかとも思いましたが、これでも多過ぎると言われそうですが画像の通り9台入手に留めました(シール貼り用6台+保存用予備3台)。


吉祥寺駅行




経路表示も正確に再現


ついでに関東バスの2021年カレンダーも購入(税抜1000円)。サイズ:縦513×横365mm。2ヵ月1枚。


1・2月は石神井公園前の写真


3・4月は武蔵野市役所前桜並木の写真

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