★もう7月下旬
気が付けば、もうすぐ7月も終わり、次の週末は8月ですね。しかし、今年は梅雨明けが例年より遅いような気もします。でも梅雨が明けて、カンカン照りのあの暑い夏がやって来ると今年の場合はマスクをして出かけるのがしんどくなりそうですyone☆
★4連休
7月23日(木)~26日(日)は4連休という人も多いと思います。みなさんはGoToなど利用して旅行でしょうか??
しかし、都内在住の場合、自家用車で岩手や山形といった感染者数の少ない地方に出掛けたりすると、都内ナンバーを見ただけで嫌な顔をされるなんてことが実際に起こり得るのでは?という心配があったりもします。実際には、現在の都内の新型コロナ感染率は1000人に1人程度と思いますので、冷静に考えれば、都内から来た人を見ただけで必要以上に心配する必要はないと思いますが、人情的には、都内=感染爆発=都内在住者は怖いというようなステレオタイプ的な思考が蔓延しつつあるのは困ったことですyone☆☆
★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクション」シリーズ第79回記事としてイチコーの1/18スケール初代シルビアをご紹介しますne☆☆☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★玩具・模型の初代シルビア
1960年代当時、まだ子供だった私自身を含め初代シルビアはスペシャル=特別なクルマとして認識され、玩具・模型の世界でも実車の製造/販売と同時代に夥しい種類の製品がリリースされています。イチコー(一宏工業)のブリキ、プラ系ABSボディにブリキシャシーでボンネット開閉アクションも備えた米澤玩具(米澤製には他に小ぶりのブリキやプラ製小サイズのスロットカーも有)、木村物産の1/12スケールラジコン、米澤玩具「ダイヤペット」とアサヒ玩具「モデルペット」のミニカー、三共ポリマーや今井科学等のプラモデル、日産自動車ノベルティの煙草入れといったモノ達です。
この中から今回は初代シルビアの当時物スケールモデルの中では最も人気が高いイチコー(一宏工業)製品をご紹介します。宝石のカットを思わせるシャープなシルビアのボディはプレス製造の限界を超えていたため、日産系の殿内製作所が1台ずつ手叩きで仕上げたものでしたが、その絶妙なボディラインとプロポーションの再現、細部の出来の良さでは1/16スケールABS樹脂ボディの米澤玩具製に軍配が上がります。しかし、やや腰高でズングリしたプロポーションながらもブリキ特有の質感と適度なサイズ感でイチコー製シルビアは米澤製以上の高い人気を誇ります。
【1965年ニッサンシルビア CSP311型 実車 主要スペック】 (1965 Nissan Silvia Type.CSP311 Specification)
全長3985mm・全幅1510mm・全高1275mm・ホイールベース2280mm・車重980kg・FR・水冷4気筒OHV1595cc・最高出力90ps/6000rpm・最大トルク13.5kgm/4000rpm・4速フルシンクロ・乗車定員2名・最高速度165km/h・0-400m:17.9秒・販売価格120万円
●1960年代の絵本に描かれた初代シルビア
富士屋書店(東京都文京区小石川)発行、フジヤのようちえんえほん「たのしいじどうしゃ」(B5判・16頁)より。絵:古藤泰介 画伯。東京モノレールと首都高速1号羽田線を走る父娘乗車のシルビア。後続車両としてヨタハチ、ホンダエス、VWカルマンギア・タイプ3等が描かれています。

●1965年シルビア実車カタログより


運転席

【イチコー(一宏工業) 1/17スケール1965年ニッサンシルビア ブリキ玩具 主要データ】
(1/17scale 1965 Nissan Silvia Type CSP311 by Ichiko Tinplate Toy KEY DATA)
・箱に印字された商品名: ニッサン シルビヤ(→シルビアではない)
・イチコー(一宏工業) 製品番号(製品管理番号): ノーマルNo.2365、県警ハイウェイパトロール/消防司令車/アンビュランス/レースカー:品番不詳
・全長235㎜(実車比1/16.9)
・全幅88㎜(実車比1/17.1)
・ホイールベース135mm(実車比1/16.9)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦94×横246×厚さ82mm
・基本素材: ブリキ
・ボディカラー: 青・緑・赤・黒(以上、ノーマル仕様)、白/黒(パトカー)・赤/白(消防司令車)・アンビュランス(白)・薄黄(レースカー)
・動力: 前輪フリクション
・バリエーション: 後期製品ではコストダウンのためアンテナ、エンブレム、サイドマーカー等の小パーツを省略。
・シャシー再現: 中程度にあり
・販売時期: 1965年(昭和40年)12月?
・販売価格: 都内小売260円/地方最低小売290円(1966年:都内270円/地方300円、1967年:都内300円/地方330円に値上げ)
・入手難易度: 10段階評価でレベル7程度(消防司令車とアンビュランスはレベル8~9)
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 8~12万円程度 (全てのバリエーションに於いて箱付未使用美品の場合)
●イチコー総合カタログ1965年版に掲載された初代シルビア
品番2365、「ニッサンシルビア1600」の商品名で価格やサイズの情報と共に掲載されていますが、残念ながら画像は製品写真ではなく実車写真となっています。

●東京玩具商報1966年9月号 一宏工業 広告(国立国会図書館の蔵書より複写;以下同)
シルビア県警ハイウェイパトロールが新製品として掲載されています。

●東京玩具商報改題「トイジャーナル」1967年11月号 一宏工業 広告(同上)
1967年(昭和42年)のクリスマスシーズン向けに用意された驚異のセット商品群。シルビア県警パトカーとレースカーの2台セット、初代サニーと130セドリックの2台セット等、正に夢のような桃源郷セット達。何れもワンシーズン限定のセットだったと思われ、シルビアの2台セットは恐らく現存しないものと思われます。

夢のシルビア2台セット!

●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア ノーマル ブルー
昨日工場を出荷されたばかりのようなタイムマシーン・コンディションの1台。









手前は大きさ比較用1/64スケール・コナミ絶版名車のシルビア。TLVでは2020年現在も初代シルビアがリリースされていないのは謎。

実車に忠実な室内プリント


リアトレイにイチコー商標

プロペラシャフトやデフが表現されたシャシー裏

●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア ノーマル グリーン
遊ばれずに箱に仕舞われて時を経たと思われる比較的綺麗な個体です。






●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア ノーマル レッド
比較的綺麗な状態ながらも遊ばれた個体でアンテナが欠品しています。






●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア ノーマル ブラック
1980年代前半に下北沢のアンティークトイ・ショップで入手した個体。黒はレアカラーながら、実車には存在しない黒をイチコーが製品化した理由は謎。





●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア 県警ハイウェイパトロール 1stモデル
ボンネット上のサイレンとフェンダーミラーが欠品していますが、幸いにも元箱が残っています。サイレンとミラーは汎用パーツのため、安価なイチコー製外車の緊急車から部品取りし移植できそうです。






●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア 県警ハイウェイパトロール 2ndモデル
エンブレム類やアンテナが省かれた2ndモデル。前後窓枠等のクロームメッキが薄くなり、未使用品にも関わらず残念ながらメッキの光沢が失われています。






室内プリントはノーマルと同一

●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア 県警ハイウェイパトロール 集合!!

左2台は2nd、右端のみパーツの多い1st


●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア 消防司令車
21世紀初頭のイチコ―倒産時に市場に流れた個体。








●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア レースカー
ボディサイドにGT‐Ⅱのプリント。兄弟分のSP311とは異なりモータースポーツへの参戦はほぼなかった初代シルビアですが、当時の日本グランプリに参戦するとすれば、1001~2000ccまでのGT‐Ⅱとなったため、GT‐Ⅱは正確なプリントと言えそうです。






箱絵

●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア アンビュランス
残念ながらアンビュランスは未入手のため、2009年のヤフオク出品画像を掲載しておきます。状態を問わず殆ど見かけないバリエーションです。


●イチコー1/17スケール1965年日産シルビア 大集合!!



ノーマル4色




※初代シルビアの実車カタログについては、2012年11月26日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第89回記事をご参照ください。
★オマケ(その1): ダイヤペット137番1/40スケール1965年ニッサンシルビア1600クーペ
全長90mm。1965年9月発売。発売時定価380円。アンチモニー製。シルビアは大盛屋金型でスタートしたダイヤペットの事実上の自社開発製品第1号とも言われます。手元にあるのは青メタ、緑メタ、草色、灰色の4色。レアカラーと言われる赤が残念ながらありません。ダイヤペットでは137番の金型を流用して152番シルビア警視庁パトカーもリリースしています。



ボンネット、トランク開閉アクション付

★オマケ(その2): 1/24国産名車Vol.55 1965年ニッサンシルビアCSP311
2018年10月16日号。税抜3703円。全長165㎜。ダイキャスト製。左右ドア開閉アクション付。1/24でCSP311が出るということで狂喜乱舞した訳ですが、ボディのプロポーションは悪くないのにタイヤが大き過ぎてどうにもバランスが悪いことにガッカリ。




★オマケ(その3): ポルシェ特注1/43スケール 992型最新ポルシェ911カレラ4S
ダイキャスト製。中国製造。ポルシェ部品番号:WAP0200270K。税抜1500円という価格で現在ポルシェの正規ディーラーで売られている最新型911のミニカー。プルパックモーター内臓ミニカーながらプロポーションも出来も悪くはありません。



手前は992型911、911ターボ、タイカンの日本語版カタログ

★オマケ(その4): ホットウィール トヨタ2000GT「OLYMPIC GAMES TOKYO 2020」
正規発売は2020年8月1日。この2000GTは発売日に並んでも買えるとは限らないですよと専門店で言われて先行輸入品を2000円で購入。トヨタ2000GTが好きな人なら外せないミニカー。

ボディサイドにKARATE(空手)の文字

★オマケ(その5): TCNオリジナルトミカ1/100スケール程度「日野プロフィアYOKOHAMA Motorsports レーシングトラック」
2020年7月25日(土)発売。税抜700円。カラーリングがイケてます♪同日発売のイオン限定トミカ「ヴェルファイア スペイン警察仕様」は全くそそられなかったため、惰性で購入することは止め、あえて1台も買いませんでした。



★オマケ(その6): 今日のビートルズ「Julia」 1968
通称ホワイトアルバムにはジャケット表にナンバーリングがされていて、番号違いを集め始めると蒐集対象は無限となってしまいます。そこで私の場合は国内盤のホワイトアルバムの2枚組アナログLPについては帯が異なるものを1枚ずつという方針で集めていました(計10組程度)。昔から所謂「通」と言われるビートルズフリークは揃って「ホワイトアルバムが一番いいね」と言うのが通り相場でしたが、私自身はどうにも散漫な印象のあるホワイトアルバムは左程好きではなく、後期ならホワイトよりはアビイロードの方が好きだったのでした☆