★志村さん追悼
加トちゃんが「志村は日本の宝」と言っていましたが、志村さんが嫌いだったという日本人はまずいないでしょう。私を含め多くの日本人が志村さんの死を身内の死のような感覚で受け止めていると思います。
志村さんがビートルズファンで、同級生の女の子からチケットをGetして1966年の武道館公演を観に行った話は有名ですが、ビートルズに感化された志村さんのギャグは根が優しくてPOPでした。
2020年12月公開予定の映画「キネマの神様」の主演が決まっていたのに叶わなかったことも残念です☆
★オーバーシュート
刻一刻と感染爆発(感染者数が2~3日で2倍になる状況が目安)の危機が迫ってきた感のあるTOKYOですが、明日月曜から金曜までは毎日電車通勤ですので、いつ新型コロナウイルスに感染してもおかしくはない状況での生活となります。電車は通常より空いてきたとはいえ、電車内で人と人との間を1.8m開けるなんてことは到底不可能です。学校が休みになってもテレワークなどが不可能な仕事の場合、ニューヨークのように医療従事者と食料品等生活必需品販売以外は業務禁止、仕事のために出歩いたら罰金といった措置を取らないと、幾ら感染が広がっても出掛けざるを得ない状況が続くことになります。私の場合、感染すると80%位の確率で命を落とす可能性有と感じているため、コンビニやスーパーにも出掛けず、物資は宅配で入手して家に引き籠っているのが一番なのですが、仕事を放り出して家に居るという訳にもいきません。行政が学校を休校にしたり土日だけ外出自粛とされても、大人はこれまで通りに平日は仕事をしているというのでは片手落ちのように思うのは私だけでしょうか。☆☆
★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第56回記事として、旭玩具製作所(アサヒ玩具)のスバル360をご紹介します。スバル360のブリキ玩具については、既に「ブリキ自動車コレクションから」の第4回記事(2016年11月12日)で米澤玩具製、第6回記事(2017年5月14日)でダイヤ(寺井商店)製、第47回記事(2020年2月20日)でバンダイ(萬代屋)製をご紹介していますが、今回はスバル360のブリキ玩具のラストバッター旭玩具製です☆☆☆
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★1958年(昭和33年)3月3日、国産自動車史に永遠に残るであろう名車「スバル360」がプレス発表されています。その日の正午過ぎに東京・丸の内にあった富士重工業の本社で記者発表会が行われたのです。
スバル360は空冷2気筒2ストローク360㏄エンジンをリアに置いた大人4人乗り16馬力で極限まで無駄を省いた車重は385kg、サイズは当時の軽規格の全長3m/全幅1.3m内でした。インダストリアル・デザイナー佐々木達三氏(1906-1998)によるエクステリア・デザインは、無駄を省いたシンプルな曲面で構成されたもので美しく可愛らしいものでした。
【1958年 スバル360 K111型 実車主要スペック】 (1958 Subaru360 Type.K111 Specification)
全長2990mm・全幅1300mm・全高1380mm・ホイールベース1800mm・車両重量385kg・空冷直列2気筒2ストローク356cc・最高出力16ps/4500rpm・最大トルク3.0kgm/3000rpm・4人乗り・最高速度83km/h・販売価格42万5000円
【旭玩具 1/20&1/245スケール1959年/1960年 スバル360 ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/20&1/24scale 1959/1960 Subaru360 by Asahi Toy Company Tin model Toy KEY DATA)
・商品名: スバル360
・旭玩具製作所 製品番号(製品管理番号): 大サイズNo.3444、小サイズ:不明
・主要素材: ブリキ
・全長: 大サイズ153㎜(実車比1/19.5)、小サイズ125㎜(実車比1/23.9)
・全幅: 大サイズ66㎜(実車比1/19.7)、小サイズ56㎜(実車比1/23.2)
・ホイールベース: 大サイズ88mm(実車比1/20.4)、小サイズ73㎜(実車比1/24.6)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 大サイズ縦70㎜×横155×厚さ65mm、小サイズ縦60㎜×横130×厚さ55mm
・ボディ塗色: 青・橙・赤・卵黄等
・動力: 後輪フリクション
・シャシー再現: なし
・発売時期: 1959年(昭和34年)~1960年(昭和35年)頃
・販売価格: 大サイズ地方最低小売90円(後に100円・110円と値上げ)、小サイズ の売価は不明(地方売価70円前後と推定)
・入手難易度: レベル6~7程度(小サイズの方がやや入手難易度は高目)
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 大サイズ7~9万円前後、小サイズ5万円前後(何れも箱付未使用美品の場合)
●東京玩具商報1961年1月号 旭玩具製作所 広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
スバル360大サイズがクラウンRS21・コロナPT20・2代目トヨエース・1958年ビュイック・1960年ベルエアワゴン・ルノーフロリードと共に掲載されています。


●旭玩具製作所1962年版総合カタログより
スバル360大サイズが6寸スバル360 全国売価100円と掲載されています。

●旭玩具製作所1965年版総合カタログより
上掲のカタログより3年後のカタログにはスバル360大サイズが6寸スバル360全国売価110円と売価を10円上げて掲載されています。小サイズのスバル360については当時の玩具業界誌や旭玩具の製品カタログに掲載がなく、品番や売価は不明。

●旭玩具1/20スケール1959年スバル360 青 (大サイズ)
バンダイ、米澤玩具、ダイヤ(寺井商店)、旭玩具製作所(アサヒ玩具)と4社で競作されたスバル360のうち、1980年代初頭、製造から20年程の時を経て私が最初に入手したスバル360のブリキ玩具はこの旭玩具製でした。何とも可愛らしい造形に胸がトキめいたことを思い出します。



フロント中央にSUBARUロゴが入った1stモデル。

リアナンバー1291は大小サイズ共通。何を意味する数字か不明です。

MINI CARと印字された箱。未見ながら、この箱以外にSUBARU360の印字のある箱が存在する可能性もあります。

手前は大きさ比較用1/64スケールTLV


室内プリントは比較的正確。ハンドルはプラ製。


リアトレイにサンタ印ATCの旭玩具商標

シャシー裏面。RRのスバルにFRのような浮彫がされています。

●旭玩具1/20スケール1959年スバル360 橙 (大サイズ)
フロントにSUBARUロゴのない2ndモデル。


SUBARUロゴなし。ヘッドライトのプレスも型が消耗して1stに比べてかなり甘くなっています。




●旭玩具1/20スケール1959年スバル360 卵黄 (大サイズ)
2ndモデル。本来、縦に7本入るフロントフード・スリットの右側2本が欠落したエラー品。




●旭玩具1/24スケール1960年スバル360 3色集合!


●旭玩具1/24スケール1960年スバル360 青 (小サイズ)
フロントバンパーが1本となった1960年型以降のスバルをモチーフとしています。駄玩具然としたこの小サイズの方が箱付未使用品の現存数は大サイズより少な目です。


フロント1本バンパー風。分割バンパーとするより1本とした方が製造工程/コストが減るため1本にしたようにも見えます。



1/64スケールTLVとの大きさ比較


ハンドルもプリント処理された室内

リアトレイに極小サイズのATC商標

シャシー裏面

●旭玩具1/20&1/24スバル360 大集合!!


●当時物ブリキのスバル360 大集合!!
左から、バンダイ・米澤玩具・ダイヤ(寺井商店)・旭玩具の大小サイズ。


真上から見ると、大きさの違いがよく判ります。

※初期スバル360の実車カタログについては、2012年9月15日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第54回記事をご参照ください。
★オマケ(その1): トミカプレミアム発売5周年記念「トミカプレミアム大全コレクションガイドブック」1/62NISMO R34 GT-R Z-tune
2020年4月3日発売。税込2600円。都心の大型書店では4月2日に店頭に並んでいました。大型書店でも入荷数は少な目(山積みされているのを見た感じでは30~40個程度)で1人1個のみの購入制限が掛かっていました。A4判68頁のガイドブックとR34がセットになっています。




★オマケ(その2): 仏マジョレット新製品ポルシェ934 ライトブルー
定価税抜420円。全長約75㎜・ダイキャスト製。なかなか魔女を売っているお店が見つからなかったのですが、この週末、何と近所のスーパーに行ったらいつもは魔女を置いてないのにありました♪カラーリングが綺麗ですyone♪☆



★オマケ(その3): 今日のビートルズ「ビートルズ武道館公演前座のドリフターズ」 1966
内田裕也さんの後にドリフターズが登場。志村さん加入8年前のドリフターズ。前座は毎回同じでなかったため、ビートルズ武道館公演を観た志村さんは残念ながらドリフを見れなかったそうです。