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★1960年バンダイ1/19トヨペットマスターライン ~ ブリキ自動車コレクションから 041

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冷たい雨のTOKYO☆
今年も残すところ10日を切り、漸く冬らしい寒さになってきたようです。
しかし、家や勤め先が鉄道の駅やバス停から近く殆ど外を歩かなくてよいということなのだろうと思いますが、真冬でもコートも着ないで出勤する人を案外見かけます。そして、昼間は暖房もよく効いたオフィスにいるので、昼休みのオフィス街は近場なら例え雪が降っていても上着も着ずにYシャツ1枚で財布だけ持って食事に出かける人を見かけたりします。私の場合は寒いのが苦手で、もし暑くなれば脱げばいいと考えて、ちょっと昼食に出かけるという場合でも真冬にコートは必須だったりします☆


閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクション」シリーズ第41回記事として萬代屋(現バンダイ)の2代目トヨペットマスターラインをご紹介しますne☆☆☆
 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★1959年(昭和34年)3月、前年秋にMCしたクラウン(スタンダードRS20型)をベースに2代目マスターラインが誕生します。
エンジンはクラウンstdと同じR型/58ps。当初のラインナップは2ドアライトバン(RS26V)・シングルピックアップ(RS26)・ダブルピックアップ(RS26P)の3車種で、1960年(昭和35年)4月には初代クラウンと同じ観音開きの4ドアライトバン(RS26VB)が追加されます。同年10月、クラウンと同時にグリル周りをメインとしたMCを受け、翌1961年(昭和36年)7月にはクラウン1900スタンダード(RS30)と同じ3R型1900cc/80psエンジンに換装されてRS36系「マスターライン1900」となった後、1962年(昭和37年)9月に2代目クラウンRS40系ベースの3代目マスターラインがデビューするまでの延べ3年半に亘り生産されています。


★玩具・模型の2代目マスターライン
リアルタイムの製品としては、1960年(昭和35年)2月に発売された旭玩具製作所のモデルペット2番マスターラインライトバン、そして、ほぼ同時期に今回ご紹介する萬代屋製のマスターラインライトバンがリリースされています。何れも1960年型をモデル化しています。萬代屋は1961年に入りシングルピックアップを追加すると共にライトバンも1961年型にMCし、1964年にはライトバンは救急車、ピックアップは電動駆動装置を隠すためにMETAL TOYの箱を荷台に載せたハンドルリモコン仕様がリリースされています。リモコン仕様ではヒット商品だった観音開きのパトカーのリモコンとグリルを共用した所為か1960年型グリルに戻されています。
近年になり、1/43エブロ、1/64トミカリミテッドヴィンテージ(TLV)、1/80THEカーコレクション80でモデル化され、特にエブロはライトバン・ピックアップ・ダブルピックアップと何と3種類ものボディをリリースしています。


【1960年 トヨペット マスターライン ライトバン RS26V型 実車 主要スペック】
1959 Toyopet Masterline Light Van KEY DATA
全長4420mm・全幅1680mm・全高1605mm・ホイールベース2530mm・車重1260kg・FR・R型直列4気筒OHV1453cc・最高出力60ps/4500rpm・最大トルク11.0kg-m/2800rpm・変速機3速コラムMT(または2速トヨグライド)・乗車定員6名(3名)・最大積載量400kg(500kg)・電装系12V・シャシー開始番号:0-RS26-20001・最高速度:100km/h・販売価格78万3000円


【萬代屋(現バンダイ) 1/19スケール1960年トヨペット マスターライン ライトバン ブリキ製モデル玩具 主要データ】
(1/19scale 1960 Toyopet Masterline Light-Van Type RS26V by Bandai Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: トヨペットマスターライン ライトバン
・萬代屋(現バンダイ) 製品番号(製品管理番号): No.846
・全長230㎜(実車比1/19.2)
・全幅90㎜(実車比1/18.7)
・ホイールベース128mm(実車比1/19.7)
・スケール表記: 1/19
・箱サイズ: 縦95×横235×厚さ80mm
・ボディ塗色: クリームルーフ/空色・クリームルーフ/薄空色・クリームルーフ/灰色・クリームルーフ/赤・クリームルーフ/ピンク、渋空色 等
・動力: 前輪フリクション
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1960年(昭和35年)3月
・販売価格: 東京売価200円/地方最低売価220円
・入手難易度: 10段階評価で7~8程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 15~32万円程度 (箱付未使用美品の場合)


●東京玩具商報1960年4月号 萬代屋広告(国立国会図書館の蔵書より複写;以下同)
「新型車紹介」としてメッサーシュミットタイガーTG500、ジャガーXK150と共にマスターラインが掲載されています。発売予告でなく製品の画像が掲載されていることから、1960年3月あたりの発売と推定。





●東京玩具商報1964年4月号 バンダイ広告(同上)
1961年(昭和36年)7月に現在と同じ「バンダイ」に社名変更され、東京オリンピックの開催された1964年(昭和39年)に入ると業界誌のバンダイの広告にはヒット商品「ハンドルリモコン」シリーズが毎号掲載され、この号にはマスターラインライトバンの金型を使用した消防庁「救急車」が掲載されています。3桁の数字2つは左が都内売価、右が全国売価でマスターライン救急車は都内630円・全国660円です。ライオンやポニーまでハンドルリモコンとして商品化されています。





●東京玩具商報1964年9月号 バンダイ広告(同上)
ヒット商品「ハンドルリモコン」シリーズの新製品としてトヨペットマスターラインピックアップが掲載されています。価格は上掲の救急車と同じ、都内630円/全国660円。



●萬代屋 世界の自動車シリーズ専用カタログ1960年版に掲載されたトヨペットマスターライン



●バンダイ総合カタログ1964年版に掲載されたトヨペットマスターライン救急車



●バンダイ総合カタログ1964年版に掲載されたトヨペットマスターライン ピックアップ




●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン 1stモデル(クリーム/薄空色)
1stモデルではホイルキャップ中央に実車同様「T」の字が描かれています。














1/42モデルペット、1/80THEカーコレクション80との大きさ比較




室内


シャシー裏面




●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン 2ndモデル(クリーム/薄空色)
2ndモデルではホイルキャップ中央の「T」の字が消えています。現存する1960年式は、2ndの方が多いです。







●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン 1stと2ndの比較(クリーム/薄空色)


2台はホイルキャップだけが異なります。




●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン 2ndモデル(色違い:クリーム/空色)
ボディが鮮やかな空色のカラーバリエーション。








●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ライトバン消防庁「救急車」
ヒット商品だったハンドルリモコンシリーズの中では現存数は少な目です。リアゲートを観音開きとし、室内シートも救急車風に作り替えられています。










リアゲートは観音開きに替えられ手摺りと踏み台も追加


室内






●バンダイ1/19スケール1961年トヨペットマスターライン ライトバン(クリーム/薄空色)
フロントグリルが変更された1961年式。1960年式より現存する個体は少な目です。
















●2019年12月ヤフオクに出品されたバンダイ1/19スケール1961年式トヨペットマスターライン ライトバン(クリーム/ピンク)
ヤフオク出品画像より転載。2019年12月11日(水)夜オークション終了。落札価格30万1000円。簡単に直せそうなミラーの曲がりがある以外は未使用と思われるとても良い状態でした。










タグ付




●バンダイ マスターライン ライトバン1960年式(右)と1961年式(左)の比較








●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ピックアップ消防作業車?
前輪フリクション駆動のマスターラインピックアップは1961年式のノーマルのみが発売されたものと思っていましたが、これは1960年式グリルと赤色灯を付けた謎の緊急車両。赤色灯の取付が素人による後付けではなく、全体に状態も良いことからバンダイ・オリジナルのように見えます。もし箱が発見されれば、消防関係車両として売られた製品だったのか箱に印字された製品名で判るでしょう。














●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ピックアップ (ハンドルリモコン)
この個体は1981年に都内のアンティークショップで初めて入手したバンダイのマスターライン。入手当時はまだ15~16年前に売られていた玩具だったことになりますが、これを見つけた時にはあまりの懐かしさに胸が震えました。上掲の救急車と同様にハンドルリモコンシリーズの中では現存数は少な目です。クリーム/赤のカラーバリエーションあり。










リモコン用モーター等を避けるためのMETAL TOYの積荷






●バンダイ1/19スケール1960年トヨペットマスターライン ピックアップ 2台






●バンダイ2代目トヨペットマスターライン大集合!!
手前は大きさ比較用1/80THEカーコレクション80






※2代目マスターラインの実車カタログについては、2014年6月28日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第230回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2019年12月 トミカ新製品
2019年12月21日(土)はトミカの新製品が発売される第三土曜日ということで、近くの家電量販店で一通り買ってきました。今月は22番1/64ボルボXC60、93番1/68マクラーレンSpeedtail(初回オレンジ、通常ブルーシルバー)、136番ロングトミカ1/96コマツハーベスタ931XC(高性能林業機械)、4台入りギフトセット「出動せよ!緊急車両セット」(エスティマ警視庁パトカー、キャラバン救急車、ハイエース消防庁原因調査車、川崎重工BK117 C-2警察ヘリコプター)が発売になっています。働くクルマファンとしては、今月のイチオシは緊急車両セット。






★オマケ(その2): Happy Xmas (War Is Over) John Lennon & Yoko Ono 1971
愛する人へのクリスマス・プレゼントはもう用意しましたか??クリスマスということで貼っておきますね(戦争ドキュメント画像なしバージョン)。

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