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Channel: ポルシェ356Aカレラ
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★1974年 いすゞエルフ バキュームカー スカトロ・フロイト ~自動車カタログ棚から 167

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★もし藤原紀香に「私のウ○コを食べたら結婚してもいい」と言われたらどう答えるか? とか、もしスキューバダイビング中に巨大なクジラの口の中に入ってしまったらどうするか?とかっていうような荒唐無稽な話題で盛り上がることってあります。現実にはあり得ない話だからこそ面白い。
前者は天ぷらにして貰えたら何とか食べられるかなあとか、おし○こまではギリギリOKだけど、う○こは幾ら相手が紀香でも嫌だなあとか言って盛り上がるのです(爆)

フロイト(Sigmund Freud;1856年5月6日-1939年9月23日)は人間が生まれて自我を確立する過程において、社会への秘密を持ち他者との壁をつくる排泄行為は欠くことが出来ないものであるとし、人が母親の手を離れて一人でトイレに行くようになる時期を「肛門期」と呼んだ。ヒトである以上、誰しも排泄行為から生涯逃れることは出来ません。

★室町時代の昔から日本では600年余りに亘り、便所の下に掘った大きな穴に溜まった汚物を定期的にヒシャクで汲み取り肥桶に移し肥溜めに運んで処理するという方法が採られてきた。第二次世界大戦後、GHQが日本中に肥溜めがある光景をみて仰天し、衛生的な処理方法を指示したことにより、1950年(昭和25年)4月に川崎市が日本内燃機くろがね三輪トラックベースの日本で初めてのバキュームカーを導入したのを皮切りに全国でバキュームカーの使用が広まった。バキュームカーは電気掃除機と同じ原理で真空状態の圧力を利用して吸い取るものであり、当初は真空自動車と呼ばれていた。バキュームカーのネーミングは初めに導入した川崎市初代清掃課長の工藤庄八氏が真空自動車を単に英語っぽく言い換えたのが始まりと言われ、ダンプカーなどと同じ和製英語のため外国でバキュームカーは通じない。

★私が子供だった1960年代の東京では家庭でも学校でもトイレは水洗ではなく、所謂ボットン便所ばかりで、バキュームカーは日常頻繁に見かける働くクルマだった。学校では寄生虫検査が行なわれ寄生虫のいる子供も珍しくなかった時代。
しかし、トイレの水洗化と下水道整備が急速に進むにつれ東京を始めとする都市部ではバキュームカーの姿は日常的には殆ど見かけなくなってしまった。現在でも下水道整備が為されていない山間部等は勿論のこと、都市部であっても大規模な建築物等には地下に汚物を貯めるタンクがあり、使用頻度は少ないものの現在でも浄化施設までの運搬のためにバキュームカーは使用されている。また空港では航空機に溜まった汚物処理のためにバキュームカーが活躍している。


●1974年10月発行 いすゞエルフ250バキュームカー 専用カタログ(縦29.5×横22.5cm・2つ折)
いすゞカタログNo.ST-3062。2代目エルフ最終型ベースのバキュームカー。2000ccガソリン100psと2400ccディーゼル74psの2種。2代目エルフのバキュームカーのカタログだけでも4~5種類は発行されていると思われる。
$ポルシェ356Aカレラ-74エルフ表紙
中頁から
$ポルシェ356Aカレラ-74エルフ1中
$ポルシェ356Aカレラ-74エルフ2中


●1957年 マツダ三輪バキュームカー 専用カタログ(A4判・2つ折)
強制空冷1400cc42ps。くろがねを皮切りに使用され始めた初期のバキュームカーには三輪トラックベースの車両が多かった。
$ポルシェ356Aカレラ-三輪表紙
中頁から
$ポルシェ356Aカレラ-三輪1中
$ポルシェ356Aカレラ-三輪2中


●1960年 マツダバキュームカー 専用カタログ(A4判・8頁)
マツダD1500と三輪マツダT1500を併載
$ポルシェ356Aカレラ-マツダ表紙
中頁から
汲み取り式トイレの煙突みたいな換気塔?が懐かしい
$ポルシェ356Aカレラ-マツダ1中エントツ懐かしい
$ポルシェ356Aカレラ-マツダ2中
$ポルシェ356Aカレラ-マツダ3中
ポンプ系統図(架装は森田ポンプ)
$ポルシェ356Aカレラ-マツダ4中森田ポンプ


●1960年 いすゞエルフ 衛生車 専用リーフレット (B5判・表裏1枚)
初代エルフベースのバキュームカー。1500ccガソリン60psと2000ccディーゼル52psの2種。バキュームカーでなく「衛生車」と表記されている。
$ポルシェ356Aカレラ-初代エルフ
$ポルシェ356Aカレラ-初代エルフ図面



★オマケ(その1): トミカ 1/67スケール いすゞエルフ バキュームカー
当時定価180~220円。1970年代のトミカ初期のベストセラーの1台。バキュームカーのミニカーとしては最もメジャーな存在。子供には大人気で私も何故かこのミニカーにはそそられたもの。最初期はタンク部分が深緑。東京都カラーをモデル化している。トミカではこのエルフ絶版後にダイナ・ベースのバキュームカーも出ている。
$ポルシェ356Aカレラ-トミカ(1)
$ポルシェ356Aカレラ-トミカ(2)


★オマケ(その2): トミカダンディ1/43スケール 三菱キャンターバキュームカー世田谷区
1980年代の製品。当時定価1100円。
$ポルシェ356Aカレラ-ダンディ(1)
$ポルシェ356Aカレラ-ダンディ(2)


★オマケ(その3): 米澤玩具 1/24スケール程度 三菱ふそうバキュームトラック東京都
1980年代初頭の製品。全長29cm。これも今となっては貴重な東京都カラー。
$ポルシェ356Aカレラ-米澤(1)
$ポルシェ356Aカレラ-米澤(2)


★オマケ(その4): バンダイ 1/87スケール程度 いすゞエルフJAL空港バキュームカー
1974年発売。バンダイ・エアーポートシリーズの1台。2代目エルフベースの空港専用バキュームカー。
$ポルシェ356Aカレラ-エアポート(1)
$ポルシェ356Aカレラ-エアポート(2)


★オマケ(その5): 書籍「バキュームカーはえらかった!」
1996年文藝春秋発行、村野まさよし著。バキュームカー唯一の単行本?日本でバキュームカーが生まれた経緯について詳しく知りたい人向き。
$ポルシェ356Aカレラ-本


★オマケ(その6): 暴走バキュームカー
かっ飛ぶバキュームカーでお口直しを?!


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