Quantcast
Channel: ポルシェ356Aカレラ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 822

★2015年 ポルシェ911タルガ4 GTS 高性能版タルガ ~ 自動車カタログ棚から 273

$
0
0



今日の東京は暑かったです。今日7月19日、関東甲信地方は梅雨明けとなり本格的な夏に突入です。夏といえば私は、カンカン照り、青い空に白い雲の美しい夏空、蝉時雨、隅田川の花火、盆踊り、東京音頭、浴衣、夏祭り、海水浴、アイスクリーム、蚊取り線香、蚊帳、風鈴、お化け屋敷、肝試しなどを連想します。日本の夏の情緒も捨てがたい味わいがあると思えば、思いのほか蒸し暑い夏を楽しむことも出来そうな気もします。 


先日、国家公務員上級1種(現在は総合職)試験に受かり某官庁勤めをしてきた知人が嘆いていた。何でも某旧7帝大を卒後37~38年勤めても退職金が同期で局長クラスになった人の半分程度の4000万円を下回る金額しか貰えない見込みなのだそうです。私からみれば、4000万円に近い退職金が出るならそれだけで十分以上だと思えますし、彼は退職後も年棒1200~1500万程度で天下りできる管轄の団体や企業が幾つかあると言う話だから恵まれています。それに天下り先でも65歳まで5年勤めれば2回目の退職金が500万円程度は貰えるとのこと。しかも、天下り先は所謂、名誉職なのでとりあえず席に座ってメクラ判を押していれば済むような仕事らしいのです。退職後は企業の社外役員(取締役)という道もあって、その場合は大体月1回の役員会に出席するだけで年棒1000万円程度が保証されるそうです。仮に月1回2時間の会議に出るだけで後は全て自由時間で年棒1000万円だとしたなら、1年に労働時間が2時間×12ヵ月=僅か24時間となり、時給計算をすれば1000万÷24=41万6000円ということになります。時給900円程度のアルバイトをして日々暮らしている人もいることを考えれば、これは常識では考えられない異例に高い時給と言えるのではないでしょうか。


お気づきの方がいるかどうか分かりませんが、2011年10月のブログ開始以来、アメブロでのカテゴリーは自動車と音楽の2つだったのですが、今年2015年春から「コレクション」と「書籍化ブログ」の2つに変更しました。ブログに登場する自動車カタログやビンテージ玩具やミニカーはコレクション・アイテムですので「コレクション」はまあ妥当な線だろうと思います。
「書籍化ブログ」というのは、「そんな大それたカテゴリー選択は恥ずかしい」と皆さんに笑われそうですが、国立国会図書館などで著者名により検索した際に自分の著書がヒットするというのが私の夢の一つだからです。実は私の父方の祖父は某旧帝大の経済学の教授(専門は経済地理)、私の母方の叔父は某旧帝大の法学の教授(専門は憲法学)だったので、2人共既に故人ですが著書を沢山残しており、国内で発行された書籍を原則永久保存している国会図書館に行けばいつでも活字で故人を偲ぶことが出来ます。今はお金さえ積めば、自伝に代表されるようにどんなに個人的であったり内容の薄い本であったりしても誰でも自費出版することは可能ですが、私には例え人数は少なくとも手元に置きたいと望まれるような本を残して死にたいという密かな夢があるのです。しかし、私の死後もインターネット上でいつでも閲覧できる情報(アメブロのサーバーがダウンしない限り、もし私が死んでも故意に削除されなければ私のブログだけは残るでしょう)を書籍化しても需要は皆無かもしれず、書籍化は叶わぬ夢で終わるのかもしれません。



閑話休題
さて今日は自動車カタログ棚シリーズの第273回として現行ポルシェ911タルガに加わったばかりの430psエンジンを搭載した最強バージョン「911タルガ4 GTS」の専用カタログをサクっとご紹介します。「またポルシェ、しかも現行車か!」とお気に入り/ブックマークしていつも見て下さっている方には怒られそうですが、ポルシェは私の一番好きなメイクスですのでお許しください。2015年現在の自動車カタログも遠い将来には歴史的な価値が生まれる時が来るはずです。今回のカタログの実車は間もなく日本に上陸する模様です。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


2015年1月のデトロイトショーで、1965年にデビューした911タルガの生誕50周年を記念したニューモデル「ポルシェ911タルガ4 GTS」がデビューした。
991型の「911GTS」は、2014年9月のフランクフルト・ショーでRRモデル「カレラ」と4WDモデル「カレラ4」のクーペとカブリオレの計4タイプが一度にデビューしたが、5番目の911GTSとしてデビューしたのが今回のタルガ4GTSである。911GTSの性格は、「911カレラS」(3.8L/400ps)と、ノーマル車両のままでのサーキット走行も可能とした「911GT3」(3.8L/475ps)の中間にあり、公道での日常使用をメインに想定した自然吸気911の中では最もハイパワーなグレードである。3.8リッターエンジンは最高出力430psで911タルガ4Sを30ps上回り、パワーウェイトレシオは、911タルガ4Sの3.9kg/psから3.6kg/psに向上している。最高速度は300km/hを僅かに超える301km/hに達し、0–100km/h加速タイムは4.3秒。パワーアップを果たしながら燃費はタルガ4(3.5L/350ps/最高速度280km/h)の10.8L/100kmやタルガ4S(3.8L/400ps/最高速度294km/h)の10.1L/100kmを上回る9.2-10.0ℓ/100kmへと僅かながら向上した。
1965年のオリジナル911タルガの原点に回帰したアルミ製タルガバーと湾曲したリアウインドという魅力的なデザインをもつ2014年にデビューした現行911タルガであるが、新たに追加されたGTSグレードの特長は、次のとおり。

●強大なパワーを路面へ的確に伝達するスポーツクロノパッケージ、ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロール・システム(PDCC)、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)を標準装備。

●外観: GTSグレード専用のブラックで統一されたヘッドライト・センターロック式20インチ911ターボSホイール・リアエアインテーク、スポーツデザインの専用フロントエンド。

●内装: アルカンターラ素材のステアリングホイールやGTSロゴの入った専用デザインのシート、レブカウンターなど。

●タルガ専用色「カーマインレッド」を用意(他のカラーも選択可)

●全幅はノーマル911カレラより60㎜、タルガ4より22㎜広い1870mmで911ターボおよびGT3の1880mmに迫るマッシブな数値。

なお、991型タルガには往年の911タルガのようなRRモデルは用意されず、ワイドボディを纏う4WDモデルしか存在しない。前世代の997型のガラスルーフの時代よりタルガには4WD以外の設定がされていないのは、ウインタードライブが可能なオールシーズン・オープンカーとしてのタルガのキャラクター/性格付けのためとも言われる。日本仕様のタルガの変速機は7速PDKのみ。ハンドルは左右が選べる。

★ポルシェ911タルガ4GTSの日本での税込価格は350psのタルガ4の1526万円より約500万円も高い2017万円(400psのタルガ4Sはその中間の1825万円)。
税込価格630万円前後のボクスターやケイマンといったポルシェのエントリースポーツモデルを3台買っても尚100万円以上のお釣りが来るという高価格車である。
もしこの価格帯の新車をポンと買える余裕があるのであれば、あと111万円足して2128万円の格段に高性能な911ターボ(520ps/最高速度315km)を買うか、ノーマル911カレラを格段に上回る動力性能とタルガ・トップの華やかな魅力を採って2017万円のタルガ4GTSを買うか悩むことになるかもしれない。タルガ4GTSと911ターボのどちらか1台を選ぶとしたら、私なら性能重視で911ターボにするだろう。否、2000万円オーバーという価格帯の現行911の中ではポルシェのル・マン復帰記念で2014年10月に限定80台のみが欧州市場の一部・南米・日本・中国のみで販売された911カレラSマルティーニレーシングエディション(porsche911Carrera S Martini Racing Edition: 日本国内価格消費税込2011万6000円)が一番魅力的ではないだろうか。これは往年のレーシング・ポルシェを彷彿とさせ文句なしにスタイリッシュな上に販売数が少ないのでリセールバリューも高そうだ。

★現実的には自然吸気911の中では、タルガ4GTSより遥かに安価な911のエントリーモデルであるRR911カレラクーペ(3436cc350ps/7速マニュアル1178万円)の方が車重1410kgとタルガより約200kgも軽く操縦性の評価も格段に高いことからコストパフォーマンスは遥かに高いのではないだろうか。CG誌1972年4月号ポルシェ特集で小林彰太郎氏が911は最高性能版の911Sでなく911Tでも充分である旨を書かれてから随分長い歳月を経た今日でも911は例えエントリーモデルであっても十分以上に速いクルマなのだから。


【主要スペック】 2015年ポルシェ911タルガ4 GTS (2015 Porsche 911 Targa4 GTS) 車両型式: ABA-991MA103
全長4500㎜・全幅1870㎜・全高1295㎜・ホイールベース2450㎜・車重1600kg・リアエンジン4WD・MA103水平対向6気筒3799ccエンジン・最高出力430ps/7500rpm・最大トルク440N・m/5750rpm・変速機7速PDK・乗車定員4名・ホイール:前9J×20/後11.5J×20・最小回転半径5200㎜・燃料タンク容量67ℓ・燃費10.0km/ℓ・0-100km加速:4.3秒・最高速度301km/h・日本国内消費税込み車両本体販売価格2017万円



●2015年 ポルシェ911タルガ4 GTS 専用カタログ (縦170×横245mm・ハードカバー・日本語44p)
2015年1月発行。911タルガは2014年のデビュー時にタルガ4とタルガ4Sの専用カタログ、クーペとカブリオレの911GTSにも専用カタログが出ているが、2015年に入り遅れてデビューしたタルガ4GTSだけのカタログが追加された。タルガもGTSも限定車ではないため、2016年型911の本カタログには全てが掲載されるのかもしれない。情報では現行911は2016年デビューの2017年型でマイナーチェンジしてエンジンが小排気量ターボ化されるなど大幅に変るらしい。
(1)表紙

【中頁から】
(2)斜め前

コンセプト解説「GTSとタルガの出会い」
(3)コンセプト解説

タルガ・デザイン
(4)デザイン「タルガリアサイド」

GTS専用のフロントマスク
(5)フロント表情

「永遠に見つめていたい誘惑に駆られる・・・」
(6)永遠に見つめていたい

(7)リア斜め

リアに付くロゴは往年の911のような1つずつロゴを独立させたクラシックなタイプながら、911タルガ4GTSではロゴ数が多過ぎて少々煩い印象あり。
(8)真後ろ

タルガバー
(9)タルガバーアップ

ドア前部下方にもGTSのロゴ
(10)ドア前下部GTS

(11)右向きリアサイド

真上から
(12)真上バーズアイ

スポーツクロノパッケージほか解説
(13)スポーツクロノ他解説

ブレーキ、ヘッドライトシステム解説
(14)ブレーキ、ライト解説

コックピット
(15)運転席1

(16)運転席2

GTSロゴの入ったレブカウンターと330kmまで表示されたスピードメーター
(17)レブカウンター330スピード

スポーツクロノパッケージ専用のダッシュ中央上に付くストップウォッチ
(18)ストップウォッチ

GTSロゴの入ったシート
(19)GTSシート

タルガ機構ほか外観解説
(20)タルガ他外観解説

スペック
(21)スペック1

(22)スペック2

裏表紙
(23)裏表紙





★オマケ(その1): 独シュコー 1/43スケール 2015年 ポルシェ911タルガ4GTS
全長10.5cm。ダイキャスト製。ポルシェ特注品。国内価格7000円前後。ポルシェ・パーツNo.WAP020 145 OF。タルガ専用色「カーマインレッド」を模したモデルだが色調がカタログで見るカラーよりミニカーの方が少し暗目にみえる。
シュコーGTS(1)

シュコーGTS(2)

シュコーGTS(3)



★オマケ(その2): 英コーギー 1/43スケール 1972年 ポルシェ911Sタルガ
全長9.5cm。ダイキャスト製。ドア、コーギー品番382。当時定価1000円前後。リアエンジンフード開閉アクション付。ブルーグレイの色違いやポリスカーも出ている。ナロー911タルガの当時物ミニカーは独メルクリン、ベルギー・サブロン、仏ミニオールなどからも出ています。
コーギー(1)

コーギー(2)

コーギー(3)



★オマケ(その3): 独NZG 1/43スケール 1985年 ポルシェ911タルガ
全長10cm。ダイキャスト製。ミニチャンプス誕生前のポルシェ・オフィシャルモデルで日本でもミツワ自動車で売られていたNZGのミニカー。当時定価3000円前後。ドア、フロントフード、リアエンジンフード開閉アクション付。カラーバリエーションは多数。NZGのポルシェは各種911、944、928、968なども発売され当時真剣に集めたものだが、発売から25年~30年を経た2015年現在は時代的にビンテージにもならない出来の悪い中古品扱いとなってしまい全く人気がないらしく専門店での買取価格は下手をすれば当時定価の10分の1以下の200~300円らしい。売るつもりは全くないのだが、あまりに市場価値が低いことに驚いてしまう。現在、同時代の赤箱トミカが人気が高く当時定価を遙かに上回る高いプレミア価格が付いていることとは好対照。
NZG(1)

NZG(2)

NZG(3)



★オマケ(その4): ミニチャンプス 1/43スケール 1977年ポルシェ911タルガ
全長10cm。ダイキャスト製。品番400 061262。定価4500円前後。これは近年のミニカーで出来は良いがどこも開かないのでつまらない。
ミニチャン(1)

ミニチャン(2)



★オマケ(その5): スパーク 1/43スケール 2014年ポルシェ911カレラSマルティーニレーシングエディション
全長10.5cm。レジン製。ポルシェ特注品。国内価格7000円前後。ポルシェ・パーツNo.WAP020 230 0G。80台だけ販売された限定車のミニカー。黒の色違いも出ている。一緒に写っているのはミニチャンプス製1/43スケール・ポルシェ918スパイダー「マルティーニ」(これもポルシェのディーラーで売られている特注ミニカー)。実車は1億円オーバーの超高価格車。
スパーク(1)

スパーク(2)

スパーク(3)


●2014年ポルシェ911カレラSマルティーニレーシングエディションのチラシ(縦10.5×横22cm)
これは片面印刷の簡素なチラシでハードカバーの正式なカタログは発行されていない模様。
マティーニチラシ



★オマケ(その6): 2015年 ポルシェ911タルガ4GTS オフィシャル動画
ポルシェAG制作の公式動画。皆既日食とタルガ4GTSのルーフ開閉場面のラストはなかなかの傑作。皆既日食は2015年3月20日にもあったようですが映像はCGでしょう。




★オマケ(その7): 2015年 ポルシェ911タルガ4GTS オフィシャル動画Ⅱ
これはストリート写真家スコット・シューマン氏の911タルガ4GTSとの邂逅というスタイルのオフィシャル動画。





※ポルシェ911タルガ4GTSに関しては、過去の本シリーズに以下の関連記事がありますのでご興味がありましたら併せてご覧ください。

(1) 第190回記事 1967年ポルシェ911タルガ (最初の911タルガ)

(2) 第232回記事 2014年ポルシェ911タルガ (991型)

(3) 第260回記事 2014年ポルシェ911カレラGTS (991型)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 822

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>