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Channel: ポルシェ356Aカレラ
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★1964年いすゞBU30P 高速バス 川崎丸型 オバQ ~ 自動車カタログ棚から 240

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私はもうあと僅か5年と1ヵ月余りで60歳の定年になります。
もっとも私が就職した頃はサラリーマンは55歳定年が一般的でしたので、時代が30年違えば今まさに定年を迎えていることになります。しかし、最近は70歳まで定年を延長するという話まで出てきています。高齢化社会となり年金財政を担う若い世代が減ったことから、同じだけ納めても昔より年金の支給金額が減り、年金の支給開始年齢も段階的に引き上げられています。そこで改正高年齢者雇用安定法が昨年2013年春から施行され、誰でも希望すれば65歳までは働くこと自体は可能となりました。しかし、私の勤め先では60歳の定年後に再雇用を希望する場合には基本的に初任給まで給料を下げられてしまいます。概ね手取り月13万円程度となるので、東京23区内でまともに暮らすにはギリギリというところでしょうか。
しかし、世の中には60歳を過ぎて益々給料が上がるという人もいます。私の知り合いで1953年(昭和28年)生まれの国家公務員だった人は中央官庁を退職後に関連業界団体に天下りして、公務員時代より高い2000万円オーバーの年収を得ています。所謂 名誉職のようで時たまメクラ判を押すだけで、基本、席にいることが仕事のような特段何もやることのない楽な仕事だそうです。とりあえず65歳までいれば2回目の退職金が1000万程度は貰えるそうで、更に5年後の2回目の天下り先も大体慣例として決まっているそうです。ということは、3回退職金が貰えるという羨ましい話になります。民主党政権の時に蓮舫さんが天下りをなくそうと色々頑張っていましたが、役人の天下り先となる特殊法人や業界団体は今でも沢山あるようです。
また別の1928年(昭和3年)生まれの知り合いは86歳となった現在でも都心の一等地に弁護士事務所を構えて5,6人の事務員を雇って仕事をしています。86歳の今でも休暇には海外に一人で出かけるほど心身共にお元気です。弁護士、公認会計士、医者といった職業の場合は健康であれば生涯現役で高収入を得られるケースも多いことが分かります。あの1911年(明治44年)生まれの日野原さんだって102歳(もうすぐ103歳)の今も現役ですしね。
高収入ではなくとも食うに困らないような資格でも取っておけばよかったかなあと今になって思います。何しろ私は自動車運転免許以外には何一つとして資格を持っていないのです。その上、この歳で妻子もなくバツの一つもなく、体が不自由になったり頭がボケたりしても面倒を見てくれる子供もなく、正に「ないない尽くし」で絵に描いたような悲惨な自分の人生の末路がリアルに垣間見えてきて思わず笑ってしまいます。

・・・そんな人生にならないよう何とか頑張りたいところです。 ←無理、無理、無理~と外野の声(笑)


~~~閑話休題~~~


今日は自動車カタログ棚シリーズの第240回として、いすゞBUオバQバスをピックアップします。前回は「戦前」のカテゴリーでいすゞBXをアップしましたが「バス」カテゴリーの記事は久々です。




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★1961年(昭和36年)、川崎航空機といすゞ自動車は来たるべき高速道路時代を視野に先進的なボディ設計を持つ高速バスの研究を開始した。川崎・いすゞ両社からの専属の車体開発チーム10名が研究開発を進め、高速走行時の空気抵抗を減らすべく1/15スケールの木型模型を幾つも作って風洞実験をおこなった。
その結果、1963年(昭和38年)3月に試作1号車が完成し、開通したばかりの名神高速 吹田~茨木間において実車走行試験がおこなわれた。
水冷4サイクル直列水平予熱焼室式10179cc230psターボディーゼルDH100H型エンジンを後部に横倒ししてヒナ段なしの画期的なバスとしてデビューしたばかりのBU20P(ホイールベース5500㎜)をベースに高速型のファイナルギアとエアブレーキを装備した高速用車両で車両型式は「いすゞBU30P」であった。試作車の完成した1963年の秋には量産車が日本高速バスに納入され名神を走り出した。
この時に採用されたボディが所謂「川崎丸型」と言われるもので、軽合金の使用とⅠ型材の骨組みにベニア・ペーパーハニカム構造の床面等により従来車より1200kgもの減量に成功した画期的なものであった。室内は旅客機のイメージを目指しシートや荷棚等に工夫が凝らされた。高速走行用の空力ボディは全体に丸味を帯び、前面大型ガラス、側面固定窓仕様のディテールは当時最新かつ最高級と言えるものであった。
1965年(昭和40年)、側面窓を引違いの開閉式に改め鋼製ボディとした普及型「いすゞBU15」がデビューするとワンクラス上の観光バスとして人気に火が付いた。フロントデュアルヘッドライトを取り囲む顔の表情が当時大人気だった藤子不二雄の漫画「オバケのQ太郎」の主人公Qちゃんの口元によく似ていたことから「オバQ」のニックネームで親しまれた。
個性的で愛嬌のあるオバQこと川崎丸型ボディは人気があり、京王帝都電鉄に納入された三菱MAR870型3台や両備バスに納入された日野RC100P型等、事業者の希望によりいすゞシャシー以外にも架装され、1963年3月の生産開始から丸9年を経た1972年(昭和47年)まで生産された。


【主要スペック】 1965年 いすゞBU30P 型 バス
全長11300㎜・全幅2490㎜・全高3140㎜・ホイールベース5600㎜・車両重量9600kg・水冷4サイクル直列水平予熱焼室式DH100H型ディーゼルターボ10179cc・最高出力230ps/2300rpm・最大トルク81kgm/1600rpm・変速機5速MT・電装系12v・乗車定員:リクライニングシート10列42名+乗務員2・最小回転半径9800㎜・燃費4.8km/L・最高速度125km/h


●1966年 いすゞBU15P はとバス 写真
1984年5月発行 「はとバス35年史」より。
はとバス



●1966年 いすゞBF30改 日本航空 超低床ランプバス 写真
羽田空港でロビーと飛行機を結んだオバQボディの超低床バス。COEのいすゞBF30バスをベースに空港ランプバス用にFFとした車両(1989年12月 九段書房発行「日本のバス1990」和田由貴夫氏の記事より。撮影:渡辺和雄氏)。カラーは白/グレイのツートンのはず。何とも魅力的な佇まいのバス。
日本航空



●1964年? いすゞリアアンダーフロアエンジンバス「BUシリーズ」 総合カタログ (A4判・英文3つ折6面)
オバQが正面を向いた魅力的な表紙。収載型式はBU10・BU20・BU30Pの3車種。カタログに発行時期を示す印字はなし。BU15の掲載がなく、平仮名の「いすゞ」エンブレムを囲んだフロント・オーナメントが横に細長い初期型。古いバスのカタログは総じて入手が難しく、手元のカタログ棚にあるオバQが掲載されたカタログはこの英文を含めて4部のみです。なお、今回の記事ではカタログの中からオバQの箇所のみをピックアップし、路線用BUおよび角型観光用BUの頁は割愛いたします。
英文表紙

【中面から】
側面窓ハメ殺しのBU30P型
英文(1)BU30P

真紅の絨毯が敷かれた豪華な室内
英文(2)豪華な室内

運転席: 左側にいすゞと川崎の銘板が並んで付いている。
英文(3)運転席カワサキ銘板



●1965年10月 いすゞディーゼルバス タイプBU 総合カタログ (A4判・10頁)
いすゞカタログNo.LB-2003。収載型式はBU10・BU15・BU20・空気ばね付BU10P・同BU15P・同BU30Pの6車種。
65表紙

【中頁から】
追加されたホイールベース5200mmのBU15型。フロント・オーナメントが逆三角形に変った。
65(1)BU15

ホイールベース5600mmのBU30P。側面窓はハメ殺し。
65(2)BU30P

「BU30P 冷暖房完備のゴージャスな室内」
65(3)室内

エンジン2種: 上の190psはBU15用、下のターボ付230psはBU30P用
65(4)エンジン2種

図面: BU15P
65(5)図面BU15P

図面: BU30P
65(6)図面BU30P

BU30P型・床下荷物室(上)と第3のブレーキとして作用する過電流リターダー(下)
65(7)荷物室とリターダー

裏面スペック
65(8)スペック



1969年12月 いすゞ高速観光ディーゼルバスBH20P 専用カタログ (A4判・3つ折6面)
いすゞカタログNo.LB-2012。16513cc・300psのV170型エンジンを搭載し最高速度130kmとした車両。東名高速開通と同時にデビューした高速バス。全長11110㎜・ホイールベース5650㎜・10列5段リクライニングシート40席。
69表紙

【中面から】
「高速観光バス・・・BH20Pハイウェイに登場」
69(1)BH20P

室内
69(2)室内BH20P

300psV170型エンジン
69(3)300psエンジン

スペック
69(4)スペック

図面
69(5)図面



●1970年1月 いすゞディーゼルバス タイプBU 総合カタログ (A4判・12頁)
いすゞカタログNo.LB-2014。収載型式はBU05D・BU10・BU15E・BU20Eおよび型式末尾にPの付く空気ばね仕様の各車。
70表紙

【中頁から】
デラックス観光用BU15E(ホイールベース5200mm)
70(1)BU15E

室内
70(2)室内

表紙と同じこのカラーリングはいすゞの広報車両だったのでしょうか。
70(3)海

大型観光用BU20E(ホイールベース5500mm)
70(4)BU20E

「事故を未然に防ぐ4ウェイ・フラッシャー」: 1969年の法改正で日本の自動車にはハザードランプが付くようになった。
70(5)ハザード

215ps・E110H型ディーゼルエンジン
70(6)215psエンジン






★オマケ(その1): イチコー(一宏工業) 1/20スケール 1966年 いすゞBU30P?「はとバス」
全長48cm。全幅12.5cm。1966年11月発売。当時定価:都内700円・全国770円。ちょっと寸詰まりながら室内まで造り込まれた魅力的なバスモデル。実車のデビューとあまりタイムラグなく発売された製品。同金型で名神を走った白塗りの日本高速バス仕様も出ています。
イチコー(1)
イチコー(2)
イチコー(3)



★オマケ(その2): トミーテック バスコレ 1/150スケール 1966年いすゞBU15P「はとバス」
全長7cm。2004年8月26日発売。バスコレクション(通称バスコレ)シリーズ第4弾。はとバス以外の事業者/カラー違いバリエーションも多数出ています。このNゲージサイズだけではなく、日本型HOスケールの「バスコレクション80」や1/64&1/43スケールのトミカリミテッドヴィンテージ&ヴィンテージ43でのオバQの発売も期待したいところです。
バスコレ(1)
バスコレ(2)
バスコレ(3)



★オマケ(その3): 1965年8月放映開始「オバケのQ太郎」 オリジナルTVアニメ
オバQバスの元となったアニメーション。この頃のアニソンは今でも空で歌えます♪


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