★まだ5月末だというのに暑いですねえ(>_<)
今日正午の都内の気温は既に30度を超えています(>_<)
この蒸し暑さが9月位まで続くと思うとちょっと気も重いですが、体調を崩さないようにして日本の夏を思いきり楽しみませう ←て、とりあえず前向きに考えてみる w
ふと考えてみると2013年11月のポルシェ911タルガ(自動車カタログ棚シリーズ第190回記事)をアップしてから、もう半年以上もポルシェをピックアップしていませんでした。
私のブログタイトルは、「★ビートルズ、ショパン、ポルシェ、軽便鉄道 etc」として始めたにも関わらず、看板倒れと言うべきかタイトルには一言も書いていない古い日本車などの記事が多くなり、本ブログのアクセス解析のリンク元URLや検索キーワードを見ると殆どが古い日本車で占められています。現在、このブログがアメブロ総合順位4桁をキープというのは殆ど古い日本車の記事で保たれているようです。
当初タイトルに掲げた軽便鉄道についての記事などはこれまでほんの少ししかアップしていないという「ていたらく」ですが、鄙びた軽便鉄道に限らず古い鉄道物は古い自動車と同じように好きなので少しずつ記事をアップ出来ればと思います。自動車カタログ棚シリーズの記事については、好きなポルシェは勿論、バスやトラックも含めて幅広い車種を今後も紹介していければと思っています。
そこで、今回は久々にブログタイトル通りにポルシェの記事です。
ポルシェは6月半ばのル・マンに最新のハイブリッド・レーシングカー「919ハイブリッド」でポルシェワークスとして参戦することを公表しており、果たしてポルシェのル・マン伝説に新たな1頁を加えることになるのか今年のル・マンが楽しみです。
★ポルシェ911の6代目にあたるタイプ997は2004年(平成16年)の夏にデビューし、2011年(平成23年)夏に7代目現行タイプ991にバトンを渡すまで丸7年間のモデルライフであった。
タイプ997は既に歴代911の中でも名車の一つという評価もある世代である。製造台数も多いため、今後、年数を経る毎に金額的にも入手しやすい911となることが予想される。997は911の5代目タイプ996とシャシーは基本的に同一で、996で不評だったボクスターと共通の印象を持ったヘッドライトを伝統の丸目に戻すなどにより外観の印象は一新された。2008年(平成20年)6月のマイナーチェンジまではエンジンも基本的に先代996と同じ3596ccフラットシックスが搭載され、マイナー後の後期型では直噴式の新型エンジンとなり変速機もMT以外はそれまでの5速ティプトロニックから7速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)に変更された。
★タイプ997のモデルライフも残り2年となった2009年(平成21年)9月のフランクフルトショーにおいてフェルディナント・ポルシェの長男でポルシェ356の設計者としても名高いフェリー・ポルシェ(Ferry Porsche:1909年9月19日-1998年3月27日)の生誕100周年を記念した限定車「ポルシェ911スポーツクラシック」が発表された。
アナウンスされた911スポーツクラシックの製造販売台数は世界限定250台、日本割当て12台であった。トヨタ2000GTの337台などよりも少なく生まれながらの稀少車である。日本国内での販売価格は車両本体2740万円と普通の911を2台買ってもお釣りが来ると言う高価格であったが、受注開始即完売したという。
★世界限定250台のみ生産が生産された「ポルシェ911スポーツクラシック」は左ハンドル仕様・マニュアルミッションのみでRR(後輪駆動)の「カレラS」をベースとしてリア・フェンダーを44mmワイド化、トレッドもワイド化され、車両企画・デザインは1986年(昭和61年)にポルシェ社内のカスタマイズを手がける専門部署として発足した「ポルシェエクスクルーシブ」が担当した。
外観上は目立つ特徴が幾つかあり、まず、往年のレーシング・ポルシェではドライバーがヘルメットを被っても頭がルーフに当らないようにという実利的な意味合いも持っていたダブルバブルルーフの採用が挙げられる。これは2003年のスーパーポルシェ「カレラGT」にも採用されているが、ルーフの中央部分を低くし人の座る左右ルーフ部分を高くして空気抵抗をも低減している。次にボディカラーはこのクルマ専用のシックなライトグレーを採用し前後には2本のストライプが走る。最たる特徴は、今や伝説的な名車である所謂ナナサンカレラ(1973年ポルシェ911カレラRS2.7)とよく似た形状の固定式スポイラー「ダックテール」を採用したことである。その他、ブラック塗装の19インチアルミホイールも1974年にデビューした最初の911ターボ(930ターボ)を彷彿させるデザインとされている。
エンジンはカレラS用の直噴3.8リットル水平対向6気筒をベースとして6枚の負圧制御式スイッチングフラップを備えた新開発レゾナンスインテークマニホールドを追加するなどの専用チューンを施し最大出力は23psプラスの408psとなった。これはスポーツクラシックのデビューした時点では専用チューンであったが、997モデル末期の翌2010年に911スピードスター(本シリーズ第117回記事参照)や911カレラGTSが追加された際にも同じエンジンが搭載されている。
トランスミッションはスポーツの名に恥じず6速MTのみでPDKは選択出来なかった。現行の991GT3がPDKのみとなっていることを考え併せると僅かここ5年でのポルシェの変化・進歩のスピードに驚かされる。
インテリアも特別限定車にふさわしい非常に独特な個性を放っており、帯状のスムースレザーと編み糸で丹念に縫製されたウーブンレザーが専用アダプティブスポーツシートとドアパネルに使用され、インパネはナチュラルレザー仕上げとされ、室内全体が茶系のエスプレッソカラーで統一された。
日本ではモーターショー等での展示もされないまま僅か12名だけの恵まれたオーナーの手に渡っているため、このクルマを路上で見かけるチャンスは極めて少ないだろう(残念ながら私は一度も実車を見ていません)。
★ポルシェ・ジャパン 「911スポーツクラシック」 プレスリリース抜粋 (2009年9月)
●この特別な911は、約3年間のプロジェクトの結果、真のファンにも納得していただけるよう、並々ならぬ愛着をディテールに込めながらポルシェ エクスクルーシブによって開発されました。ポルシェ エクスクルーシブは、ポルシェのプロダクションモデルが誇る極めて高い水準をも上回る、ポルシェ車の究極のカスタマイズバージョンを手がけるスペシャリストが集う部門です。この特別な「911スポーツクラシック」の特徴は、新開発のダブルバブル ルーフを見ただけで感じ取ることができます。この限定モデルは後輪駆動のカレラSをベースにしていますが、リアはフェンダーが44 mmワイドになるとともに、トレッドもワイド化されています。さらに独特のリップスポイラーを備えた迫力あるスポーツデザインのフロントエンドと、伝説の1973年型カレラRS 2.7のダックテールを彷彿とさせる固定式リアスポイラーを備えることで、その外観は唯一無二となっています。
●搭載されるダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)採用の3.8リッターエンジンは、6枚の負圧制御式スイッチングフラップを備えた新開発のレゾナンスインテークマニホールドを採用し最高出力は通常の911カレラSと比較して23 PS大きい408 PSを発生し、いっそう卓越したパフォーマンスを発揮します。911スポーツ クラシックは6速マニュアルトランスミッションのみの設定となります。この限定モデルには、そのスポーティな性格にふさわしいポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)をはじめ、車高が20 mm低く設定されるPASMスポーツシャシー、リミテッド・スリップ・リアディファレンシャル、オーダーメイドによって各スポークの両サイドをブラックペイントした19インチ ターボホイールなど、この限定モデルのキャラクターに完璧にマッチした装備が採用されています。
●911スポーツ クラシックはインテリアも非常に特別で極めて洗練されたものとなっており、ポルシェ エクスクルーシブの能力の高さを雄弁に物語るとともに、ポルシェでもこれまでに使用したことのない新しい素材が用いられています。そのひとつの例が、帯状のスムースレザーと編み糸で作られた、ウーブン レザーです。これはライトグレーのパイピングとともに新開発のアダプティブスポーツシートのシートセンターに採用されているほか、ドアパネルにも使用されています。さまざまなインサートや追加コンポーネントを含むダッシュボードは、エスプレッソ カラーによるナチュラルレザー仕上げとなっており、専用のボディカラーであるスポーツクラシックグレーと明確なコントラストを形作っています。
【主要スペック】 2009年 ポルシェ911スポーツクラシック (2009 Porsche 911 Sport Classic)
全長4435mm・全幅1854mm・全高1300mm・ホイールベース2350 mm・車重1470kg・RR・水平対向6気筒24バルブ水冷3799cc・最高出力:408ps(300kW)/7300rpm・最大トルク42.8kg・m(420N・m)/4200rpm・変速機6速MT・左ハンドル・乗車定員4名・0-100km加速:4.6秒・最高速302km/h・日本国内販売価格2740万円(車両本体価格)
●2009年7月発行 ポルシェ911スポーツクラシック 専用カタログ (縦15.4×横20.5cm・日本語版24頁)
中頁から
ダブルバブルルーフ、ダックテール、フロント
マフラー、ミラー、ホイール
エクスクルーシブ製造プレート、スポーツクラシックのエンブレム、専用デザインの前後ライト周り
茶系エスプレッソカラーで統一された室内
丹念に編み込まれたレザーシート他
ステアリングホイールも茶色
専用メーターパネル、2ヵ所に付く「Nr.○○/250」のシリアルナンバープレート
ダックテールの後姿
スペック掲載頁
裏表紙
★オマケ(その1): 2009年 ポルシェ911スポーツクラシック 動画
★オマケ(その2): 独シュコー 1/43スケール 2009年 ポルシェ911スポーツクラシック
国内販売価格:6000円前後。ダイキャスト製。最近の911の1/43スケールのミニカーはミニチャンプスよりもこのシュコー製の方がイメージの把握が上手い気がします。おいそれとは手が出ない高価な実車の代償として手元に置いておくには充分に満足できる出来の良いミニカー。
★オマケ(その3): 独シュコー 1/43スケール 1973年 ポルシェ911カレラRS
国内販売価格:6000円前後。ダイキャスト製。スポーツクラシックが復活させたダックテールのオリジナルたる73カレラ。このミニカーはイメージカラーの白、その他カラーバリエーションは多数出ていますが殆ど倉庫に仕舞ってしまったので、最近入手した新カラーのオレンジをアップしておきます。このオレンジは世界限定500台と意外に生産数の少ないミニカー。
オマケ1のダックテールとの並び
★オマケ(その4): 仏ソリド 1/43スケール 1973年 ポルシェ911カレラRS
当時物73カレラではプロポーションが良く評価の高かったダイキャストミニカー。ソリド品番24。白/赤が初版、赤1色は再販。他にもカラーバリエーション多数あり。このミニカーは後年、無理矢理911ターボに金型を改修されて売られていた。
★オマケ(その5): 伊ポリトーイ 1/45スケール 1973年 ポルシェ911カレラRS 「POLIZEI」 2種類
これも当時物の73カレラのダイキャストミニカー。ノーマルの911は実車にもPOLIZEI仕様が存在したが73カレラのPOLIZEI仕様の実車はなく、同時代の日本車で言えばケンメリGT-Rのパトカー仕様のようなものでしょう。
★オマケ(その6): フジミ模型/スパーク 1/43スケール 2010年 ポルシェ911GT3R 「初音ミク」
国内販売価格: 税抜7000円。レジン製。グッドスマイルレーシングが2010年にSUPER GTに参戦した、バーチャルアイドル『初音ミク』のイラストの痛車仕様997GT3Rのミニカー。痛車には特別興味はないのですが、ポルシェコレクションの一環として入手しておいたキャラ物ミニカー。
★オマケ(その7): グッドスマイルレーシング 2010年 ポルシェ911GT3R 「初音ミク」 実車動画
2010年 Super GT第5戦スポーツランド菅生にて。オマケ6の実車。グッドスマイルレーシングは最初は996GT3で参戦し、その後、997ベースの車両となった。
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★2009年ポルシェ911スポーツクラシック 73カレラ復活? ~ 自動車カタログ棚から 226
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