★引続きコレクション整理のため委託出品中!!
手許のコレクションの中から不要なモノを2024(令和6)年5月16日(木)終了のヤフオクに100円スタートで色々委託出品していますので、是非ご覧ください(以下は抜粋・赤字クリックでヤフクオクに飛びます)☆☆
1)カタログ 1999年いすゞ LV CUBIC 大型路線バス/自家用バス A4判32頁
概ね1980年以降の個人的に郷愁を感じない時代のカタログは手放す方針ですが、今回は20世紀終わり頃(1990年代後半)のいすゞ、三菱ふそう、日産ディーゼルの大型トラック/バスのカタログを中心に沢山出品しています。ついこないだいすゞで貰ったカタログのような感覚があるのにこのカタログも既に四半世紀の時間が経っているとは驚きです。まあ、しかし、こんなに時が経つのが早いのでは、「気付けば、人生あっという間に高齢者(大汗)」という感じでワタシも気付かぬうちに歳を取ってしまう訳ですyone。

2) カタログ 1999年 日産ディーゼル コンドル Z カーゴ ベッドレス車 A4判16頁+諸元40頁
これも既に四半世紀前のカタログとは驚きです。

3)カタログ 1999年 コンドル Z ダンプ/ミキサー A4判16頁
上掲のカタログと同時期発行のダンプ/ミキサー車専用カタログ。

4)カタログ 1999年 日産ディーゼル 大型路線バスUAシリーズ A4判16ページ
都内でも日産ディーゼル(現UDトラックス)はディーラーが多くはなくカタログの入手は案外大変でした。

5)カタログ 2000年 三菱 ふそう 大型路線バス/自家用バス エアロスター A4判32頁
今回、2000年前後の三菱ふそうのバスのカタログを8部出品していますが、約四半世紀、平積みして保存していたら頁の貼り付きが生じてしまったものがあります。カタログの紙質にもよると思われますが、長期間平積みして保存していると貼付いてしまうことがあるため、カタログの保存はなるべく本棚風に縦置き保存とした方が良さそうです。

6)カタログ 1999年いすゞエルフルートバン専用 A4判16頁
通常のトラック仕様のエルフのカタログより珍しい感じがしますがどうでしょうか。

★閑話休題
今回も国産旧車ファンの方には「何じゃらホイ?」(笑) 的な車種となりますが、ブリキ自動車コレクションの第221回記事として吉屋1954年スチュードベーカー スターライト クーペをご紹介します☆☆☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★レイモンド・ローウィの1953~1954年スチュードベーカー
スチュードベーカーのデザインにレイモンド・ローウィ事務所が係わったのは戦前1930年代からで、1946年(昭和21年)6月には1947年型として斬新な戦後型をデビューさせた。
1947年型のデザイン責任者を任せられたのは1937年(昭和12年)にGMポンテイアックのデザイン部門からレイモンド・ローウィ事務所に移籍したヴァージル・エクスナー(Virgil M. Exner)であった。そして少々話が複雑になるがデザインの細かな実務はエクスナーに目をかけられてローウィ事務所に加わったロバート・ボーケ(Robert E.Bourke)が行ったと言われる。大胆なリアのラップラウンド・ウインドは当初ガラスメーカーでは製造不可能と言われたが試行錯誤の末、デザイン通りの生産にこぎつけた。フェンダーとボディが一体化した完全なフラッシュサイドの量産も有名な1949年型フォードより2年早くこの1947年型スチュードベーカーが初めてであった。
その後、ロバート・ボーケは1950年型および1951年型スチュードベーカーにおいて双発双胴の戦闘機「ロッキードP38ライトニング」のデザインイメージを取り入れた極めて印象的なフロントデザインを手掛けた。そのあまりに斬新で突飛なデザインが1952年型では凡庸なものに改められた後、1953年型では当時のアメリカ車としては類を見ない美しいボディデザインにフルモデルチェンジされた。この美しいデザインは1954年型ではマイナーチェンジ(小変更)に留まったもののローウィの手を離れた1955年型以降はオーバーデコレーションされデザイン的には改悪の一途を辿ることとなった。
1950年代のアメリカ車の中で最も美しい1台は、ローウィのオリジナルデザインで生産された1953年と1954年のスチュードベーカーであったと言える。同時代のアメリカ車のトレンドであったクロームメッキの嵐、威風堂々とした体躯といったアメリカン・スタンダードとは異次元に位置する優美なクルマであった。カタログコピーでもヨーロピアン(欧州風)ルックと謳われていた通り、アメ車としては異例にシンプルな美しさを持っていた。しかし、アメリカの一般大衆が求めた時代の派手なトレンドとは乖離した異端児であったが故にセールス的には残念ながら期待した程には伸びなかったのである。
●1953年スチュードベーカー 実車カタログ (縦282×横282㎜・英文16頁)
スチュードベーカーの簡易版は大判の折でこれはホチキス留めの本カタログ。

1953年スチュードベーカー コマンダーV8 スターライナー ハードトップ コンバーチブル。最もスタイリッシュなフラッグシップモデル。

1953年スチュードベーカー コマンダー V8 リーガル スターライト クーペ(上)と1953年スチュードベーカー コマンダーV8デラックス2ドアセダン(下)

1953年スチュードベーカー チャンピオン リーガル スターライト クーペ。6気筒を積むクーペ廉価版。

1953年スチュードベーカー チャンピオン デラックス4ドアセダンと1953年スチュードベーカー チャンピオン 2ドアセダン(下)。2ドアセダンは白タイヤを履かずサイドモールの付かないスタンダードグレード。後に日本車がお手本とした、装備を簡略にしてコストを下げ廉価グレード(スタンダード)とする手法が採られています。

リアビュー

丸型4連メーターの並ぶダッシュパネル

【1953年 スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペ 実車主要スペック】 (1953 Studebaker Commander V8 Starlight Coupe)
全長5129mm・全幅1803mm・全高1433mm・WB3061mm・車重1692kg・FR・V型8気筒OHV3809cc・最高出力120ps/4000rpm・最大トルク26.3kgm/2000rpm・変速機3速コラムAT・乗車定員5名・最高速度150km/h(93mph)・米国内販売価格$1921
【吉屋 1/22スケール1954年スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペ 主要データ】(1/22 scale 1954 Studebaker Commander V8 Starlight Coupe Tinplate Model Toy by Yoshiya)
・製品名: Studebaker (スチュードベーカー)
・メーカー品番: 不明
・全長:230㎜ (実車比:1/22.3スケール)
・全幅85㎜ (実車比:1/21.2スケール)
・ホイールベース123㎜ (実車比:1/24.9スケール)
・基本素材:ブリキ
・動力: 後輪フリクション・モーター
・室内ハンドル位置: 左(プリント表現)
・シャシー再現: 殆どなし
・ギミック: 前輪ステア(左右に可動)
・バリエーション: ワイパーなしとワイパー付(フリクションに連動してワイパーが左右に可動)
・カラーバリエーション: レッド、ペパーミントグリーン 等
・発売開始時期: 1955年(昭和30年)頃(?)
・当時定価: 不明(都内150円前後と推定)
・入手難易度: 10段階評価で7程度
・2024年現在の市場評価額: 3.2~6万円程度(箱付未使用美品の場合)
●吉屋の商標及び企業情報
菱形にK.O文字のよく知られた吉屋の商標。会社所在地は東京都台東区鳥越1の8(鳥越は現存する町名で秋葉原と御徒町の中間辺り)。代表者(=社長)は大久保恵司氏。取扱品目は金属玩具(=ブリキ)、業種は製造問屋と記載されています。

●吉屋 1/22スケール1954年スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペ (ワイパーなしバージョン・箱付・美品)
左右のフロントグリルに縦線が加えられた1954年型をモチーフとしています。この個体はペパーミントグリーンのボディ色が非常に綺麗な1台。リア周りはテールライトのパーツも省かれ異様にあっさりしていますが、全体としてはローウィデザインのスチュードベーカーのデザインをよく再現しています。ホイールカバーの意匠や丸型4連メーターの室内プリントなどは実車通りに造られています。








左右のフロントグリルに縦に線が追加された1954年型



上箱左下に菱形にKOの吉屋商標

1/43フランクリンミント(約12㎝)との比較


ハンドルはプリント表現の運転席廻り。丸型4連メーターはレイアウトは異なるものの実車と同じ。

リアトレイには「JAPAN」文字のプリントのみ

プロペラシャフト風の浮彫が見られるもののほぼ再現なしのシャシー裏

●吉屋 1/22スケール1954年スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペ (ワイパー付バージョン・箱無・美品ながらリアウインドに一部欠損有)
走らせるとフリクションと連動してワイパーが左右に首を振ります。




左右フロントグリルに縦の線が加わった1954年型。ワイパーは走らせるとフリクションと連動して左右に動きます。




ハンドルと4連丸型メーターがプリントされた運転席

リアトレイに菱形にKO文字の吉屋商標とMade in japanのプリント

シャシー裏

●吉屋 1/22スケール1954年スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペ 2台の並び


●吉屋 1/22スケール1954年スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペ&萬代屋1/20スケール1956年トヨペットクラウンデラックス(RSD) 同色2台の並び
美しいペパーミントグリーンのほぼ同時代に生れた2台の並び。スケールはクラウンの方が若干大き目。




●吉屋 1/22スケール1954年スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペ&プロモ―ションモデル1/26スケール1953年スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペ&フランクリンミント1/43スケール1953年スチュードベーカースターライナーHT 3台の並び
ツートンカラーのプロモーションモデルはフラッグシップたるHTではなく吉屋と同じクーペをモデル化しています。サイズは全長約200㎜・全幅約70㎜・ホイールベース約120㎜でプラ素材のボディに金属シャシーを組み合わせています。残念ながら経年によりボディは歪等の劣化が生じています。



●吉屋 1/22スケール1954年スチュードベーカー コマンダー V8 スターライト クーペと近年の1/43スケール1953年スチュードベーカースターライナーHT達の並び
1/43ミニカーは、赤トップにクリームボディがspark、白トップに赤ボディがBos-Models、赤茶1色がFRANKLIN MINT。





1/43モデルの中では開閉アクションを持つFRANKLIN MINTが一番楽しめます。

●1953年スチュードベーカー テレビコマーシャル
この1953年は日本では漸くテレビ放送が細々ながらも開始した年に当り、戦前からクルマのCMがテレビで流れていた米国に1941(昭和16)年の12月に真珠湾で仕掛けたことは、どう考えても国力の差を無視した無謀な行動だったと言えるでしょう。
※レイモンドローウィの1953~1954年スチュードベーカーの実車カタログについては2015年2月22日の自動車カタログ棚からシリーズ第256回記事をご参照ください。
★オマケ(その1): 映画「ジョン・レノン 失われた週末」
2024年3月10日(金)ロードショー。早速、近所の映画館で観てきました。メイ・パン(May Pang)とジョンの1973年秋から1975年2月3日までの生活とその後のジュリアンとの関係をも追ったドキュメンタリー映画。洋子さんとジョンとの関係を熟知したディープなジョンのファン向けと言える映画。映画館ではEPジャケットサイズのパンフレット(画像中央:1000円・表裏表紙含め32頁)、B2判ポスター2種(各800円)、缶バッチ等のグッズ類の販売の他、B5判厚手の紙のチラシ(画像右端)が無料で配布されています。画像左端は3月10日付新聞広告の切抜き。

★オマケ(その2): ドンキホーテ限定ホットウィール トヨタ2000GT
2024年5月11日(土)午前10時ドンキホーテ(一部店舗)にて発売開始された、ヴィンテージ・レーシング・クラブ5種(各1台税込605円)のうちの1台。ホットウィールは基本集めていないのですが、ポルシェ356やトヨタ2000GTといったあたりは例外。モノがトヨタ2000GTということでブリバリ用と保存用の2台入手。




この今回発売された5台の中では1969年マスタングボス302のみが重厚感のあるメタルシャシーのようです。

★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Girl」 1965
ジョンの遺したラブソングというと、ビートルズ解散後も「Love」「Oh My Love」「Woman」など名曲揃いですが、ビートルズ時代のラブソングでは間違いなくベスト3に入る1曲。