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★2024年3月19日(火)カワイモデル営業最終日~日本最古の鉄道模型メーカーの終焉/ヤフオク

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★引続きコレクション整理のため委託出品中!!
手許のコレクションの中から重複等のため不要となったモノを2024(令和6)年3月28日(木)終了のヤフオクに色々委託出品していますので、是非ご覧ください(以下は抜粋/赤字タイトルクリックでヤフオクに飛びます)☆☆



1)玉川こども百科4じどうしゃ 五十嵐平達 編 昭和40(1965)年6月改訂第1版 B5判126頁・ハードカバー函入
1952(昭和27)年2月初版の五十嵐先生の名著。この本でしか見られない五十嵐先生撮影の写真が多数掲載されています。1965年6月発行の改訂版。長く売られた本で写真を順次新しいものに入れ替える等の改訂もされていますが、学校図書館へ納本された割合が高く廃棄された本が多いのか、あまり古書市場に現れません。整理したところ、この最終と思われる改訂版だけ2冊手元にあったため1冊手放すことに。あまり読まれた形跡のない綺麗な状態です。


このあたりの時代の写真は、この版のみの掲載





2)カタログ1994年5月 日産プレジテント ロイヤルリムジン B5判 カード式 (写真4枚+諸元等5枚)
30年前に貰ったままの状態で価格表まで全て揃っています。



3)1996年2月クラウンコンフォートブライダルカー専用カタログ(2つ折)
角隠しを被った花嫁が乗車するための車両で同時代の営業車専用カタログよりも珍しいように思います。





4)カタログ 1966年ダイハツベルリーナ1000/800 2ドア専用A4判/20頁
整理をしたら2冊出てきたカタログ。この時代のカタログはダブらない限りは手放しません。ダイハツ創立60周年の円形シールが表紙に貼られていますが、状態は良いと思います。





5)カタログ 1966年ダイハツベルリーナ1000 4ドア DX/Std A4判/20頁
これもダブって持っていたカタログ。スレ等ありますが全体に状態は悪くはないと思います。







6)カタログ 1964年トヨペットクラウン カスタム 約30×25.5cm 12頁
このカタログもダブリ。丸テールのカスタム最終版。60年前のカタログですが、大判でなかなか魅力的なカタログと思います。状態は裏表紙に汚れがある以外は良いと思います。






港のカスタムの横に佇み何やら会話をしている魅力的な女性達も2024年で60年経っていますので、当時25歳としても現在は85歳となられている計算です。





7)ブリキ ダイヤ寺井商店 タイガートレイン 約48cm 箱無
箱はないものの遊ばれた形跡のない美品です。巨大なブリキで存在感があり飾り映えします。フリクションで快調に走行し、ポーと汽車音も鳴ります。




ロングトミカD51との大きさ比較


東京玩具商報1966年10月号寺井商店の広告に掲載されたタイガートレイン。古くからブリキ玩具として人気の高い大都電と同時期に発売されていますが、当時定価は巨大なタイガートレインが大都電の約2倍となっています。



8)ブリキ日光玩具工業 日本航空ダグラスDC7-C 翼長約42㎝ フリクション可動 箱付
箱内部の緩衝材の付いたデッドストック品。フリクションでプロペラを回しながら走ります。




雪山をバックとした、なかなか魅力的な箱絵



9)ブリキ イチコー トヨペットクラウンデラックスRS41 約32㎝1/14.5程度 欠品多数 箱無
欠品多数のジャンクながら、ボディの状態はまずまず。







10)ブリキ アサヒ玩具 1966年2代目ブルーバード最終型 県警パトカー約22㎝1/18程度 錆・塗り・欠品多数ジャンク
錆/傷/塗り/欠品多数のズタボロ状態のジャンク、部品取り用。1980年前後に国分寺の某骨董店で1000円で購入後、45年前後も手元にあったもの。ライト等は購入後に筆者が塗ったものです。





11)ブリキ PMA 初代日産エコー 日本航空バス 約27㎝ 1/19程度 ホイールキャップ1個欠品 箱無
ピストルを持った少年等の乗客達の別パーツのプリントはマルサン時代から連綿と使用された絵柄。







12)大盛屋PHE-41 1/40ダイハツコンパーノベルリーナ紺 フォグライト無タイプ 箱付
整理をしたらフォグライトなしの紺色のベルリーナが2台出てきたため1台放出。状態は良いと思います。







13)鉄道模型HOゲージ 16番 ロコモデル 国鉄クモヤ90 キット組立品? 箱付
非金属ながら細密に出来ています。綺麗に出来ているためキット組立ではなくメーカー完成品の可能性もあります。クモヤ90は、車両基地での電車の入換や工場入出場時の伴走車などに用いる牽引車として、1966年から1979年にかけて36両が72系から改造された事業用電車「職用車」の1形式(Wikipediaより)。





14)鉄道模型HOゲージ16番 カワイモデル 国鉄こだま形特急 クロ151-3 ライト点灯・難有・箱違い
欠品等難有ですが全体にはまずまずの状態と思います。





15)鉄道模型Oゲージ軽便1/24~1/30?日車タイプ単端式気動車 約16㎝ 軌間33㎜位 詳細不明 動力無 箱無
先日御紹介した謎の単端です。ラジエターの網目など細密に良く出来ています。32㎜より若干軌間が広いためOゲージのレールを走らせるには調整が必要です。オデコにヘッドライトを付ければ、より実感的になりそうです。興味のある向きに是非。





16)鉄道模型Oゲージ自由形1/45 カツミ模型店EB5828 青緑/緑 箱無
カツミのOゲージEB58はカラーバリエーションが豊富で、整理をしたところ10両前後手許にあったうち、画像の3両を1両ずつバラで出品しています。1両はモーターなしながら、ボディ/下回り共にオリジナルのようです。他の2両は異様に綺麗なボディ塗装がリペイントのような感じがするのと下回りもオリジナルではない感じがしますが、パンタ等の部品取りには十分使えると思います。






★閑話休題
今日はカワイモデル営業最終日=日本最古の鉄道模型メーカーの終焉についての記事です☆☆☆ 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


カワイモデルの歴史
1928(昭和3)年に創業した日本最古の鉄道模型メーカー「カワイモデル」は、川合兼之氏・延之氏の兄弟が諸官庁御用の展示用精密模型製作を行っていた浅草・小島町の自家工場を1928年(昭和3年)、鉄道模型の製作専門に事業内容を切り替えたことに始まり、次いで6年後の1934(昭和9)年に弟の川合延之氏が神田須田町に小売り店舗を構えています。これが2024年3月の終焉に至るまでに3回の建替えを経て90年間も続く店舗所在地となりました。
当初は1920年代末~1930年代の主流であった1/40スケール・35㎜ゲージを取り扱い、1938年(昭和13年)の夏頃より戦後まで続く1/45・32㎜ゲージ=零番=Oゲージに軸足を移しています。戦後、TMS(鉄道模型趣味誌)の創刊後は1/80・16.5㎜=16番=HOゲージに移行し、1948年(昭和23年)に16番第1作となる自由形EB凸型電機、1950年(昭和25年)には初の16番スケール機ED14電機を発売しました。そして、1956年(昭和31年)60形蒸機、1957年(昭和32年)マンモス電機EH10、1961年(昭和36年)157系電車、1962年(昭和37年)C59形蒸機、1964年(昭和39年)151系特急電車、1965年(昭和40年)ED91形電機、1966年(昭和41年)101系/103系、1968年(昭和43年)111系/113系、1971年(昭和46年)2120形蒸機と続々と日本型16番モデルを製品化しています。


カワイモデルのカタログ
手許にある中で一番古いのは1957(昭和32)年のNo.4でその後も1960年代は殆ど毎年のように更新され、最終版と思われるNo.13は1971(昭和46)年8月発行となっています。


鉄道ピクトリアル1963年1月号「カワイモデル広告」。左側に昭和3年創業と記載されています。


TMS 1997年4月号「カワイモデル広告」。1950年に初代製品が発売されてから47年後の1997年時点のED14は西武色が近日発売とされ、完成車は茶色が2万3400円、近江鉄道色が2万5500円、EB20はキット1万6500円、完成車は茶色1万9800円、西武色が2万2000円と記載されています。何れも西武色の生産数は少ないと思われます。


TMS 2001年1月号「カワイモデル広告」。70系新潟色が4連の完成品のみ11万5000円にて「新発売」と掲載されています。


TMS 2001年4月号「カワイモデル広告」。70系新潟色は新発売から「発売中」の記載に変わり、路面電車の都電2種(金太郎塗りと黄色/赤帯)が完成車のみ各2万2100円で新登場と掲載されています。


TMS 2002年1月号「カワイモデル広告」。横須賀色サロ85完成車のみ2万3500円、新潟色サハ85が完成車のみ2万2500円で限定発売中と掲載されています。


TMS 2023年3月号「カワイモデル広告」。TMSに掲載されたカワイモデルの最終広告。ED91、仙山線気動車色73系クモハ73(M) 4万920円、東武7300系2連 7万2600円が掲載されているものの、広告掲載時には既に完売していたようです。2020年頃、川合社長からEB凸電はまだ金型があり再生産は可能と伺いましたが再生産はされずに終わっています。



★カワイモデル製品の特徴と鉄道模型専門誌「模型鉄道」の発刊
カワイ製16番製品の特徴としては、精密・細密であることをいたずらに追うよりも独特の味わいと走行性能を重視したこと、ソフトメタルの多用、電車・客車に於ける木製床板使用といった事柄が挙げられます。
1970年代初頭以降は根本的なアップデートはされないまま再生産または色替え生産により半世紀以上も販売(製造は2010年頃まで?)された製品が多数存在したことは特筆に値します。旧態依然とした製品群は21世紀の16番鉄道模型ファン層の大多数の嗜好である精密/細密至上主義とは合致しないものの、人数は少なくともカワイモデルの独特の味わいに惹かれるファンや考古学的な興味あるいは強烈なノスタルジーを感じるファンにより支持され続けてきました。
特筆事項として、カワイモデルでは日本初の鉄道模型専門誌「模型鉄道」を1936(昭和11)年4月に創刊し、1943(昭和18)年9月の第29号(ドイツ特集号)を最後に廃刊となるまで7年半に亘り発行し、戦前期の日本の鉄道模型の普及に大きく貢献したことが挙げられます。また、万世橋駅舎跡に2006年まで存在した交通博物館内にカワイモデル系列の工房が存在し、交通博物館の1/20スケール展示用模型等も多数製作しています(現在は大宮の鉄道博物館で保管)。


●カワイモデル営業最終日 2024年3月19日(火)
秋田旧車会の重鎮で鉄道模型にも造詣の深いトランシス様が2024年3月17日(日)付のブログ記事でカワイモデル閉店について書かれているのを読んで仰天し、その日のうちに電話で「3月末までは営業するのでしょうか?」と伺うと、「いや3月末までは営業せず、近々店仕舞いする」とのお話。17日の日曜日は所用でどうしてもカワイモデルへは行かれず翌3月18日(月)は定休日だったため翌々日の3月19日(火)の仕事帰りに寄ってみると、何と!明日3月20日(水)午前中から店内造作の取り壊し作業に入るため今日で営業は終了との由。また店仕舞いをした後のカワイビルについては、まだどうするかは決めていないとのお話でした。
3月19日の時点で店の入り口の青いカワイモデルの看板は既になく、ショーウインドーに飾られていた歴代の製品(1番ゲージ等を含む)も既に全て無くなっており、3月9日(土)に依頼している税理士さんが機関車等は一括購入され、他の飾ってあった製品も欲しい方に販売されたとの由。店内の背の低いケースに多数置かれていたパーツ類はかなり減っていたものの、台車やヘッドマーク・シール等が結構沢山残っていました。

営業最終日の神田須田町カワイモデル


右手前の緑色のシート上のクリアケースに入った路面電車用の小さなジオラマは、以前30年以上に亘りカワイに勤めていた方が製作したカワイモデル特製品で背景には川合社長が撮影した中央にカワイモデル社屋を配したビル群が立ち並んだ写真が貼られています。このジオラマは最終日に私の後からカワイモデルを訪れた、現在23歳というNゲージメインの埼玉在住のマニアの方が処分されるなら是非譲ってほしいと川合社長にお願いして持ち帰られていました。


TMSの広告と同じ文字デザインのカワイビル文字プレート


カワイ製電車の編成が多数陳列されていたケースも空っぽ


売れ残っていた日光モデルの台車等のパーツ類


営業最終日の委託品を記入していた白板。カワイモデル路面電車8500円などカワイ製品が比較的多い印象です。


3月19日(火)19時半過ぎ、閉店時刻の18時半を1時間余り過ぎて店を出て撮った1枚。お馴染みの青い作業着を着た川合社長が片付け作業を続けられています。


3月19日(火)でカワイモデルへ行くのはもう最後になると思いカワイの路面電車を持参し、箱に2代目・川合克弥社長(ポール・マッカートニーと同じ昭和17年=1942年のお生れ)にお願いしてサインを戴きました。




営業最終日となった3月19日(火)の17時過ぎに筆者が訪ねた時点でカワイモデルの店頭に残っていた製品は、箱付の完成品は70系新潟色(上越色)が6両(内1両は追加発売されたサハ85新潟色)とオレンジ塗装の片町線クハ79/クモハ73の先頭車ばかり3両(クモハは2両)、111系のサロなど中間車ばかり7両、そして、撮影用と黒マジックで箱に書かれ少々箱が古びた80系湘南色と70系横須賀色の先頭車及び中間車取り混ぜて7両(中味は新品)の計23両となっていました。他に箱無で裸のままダンボール箱に無造作に入れられた台車なしボディのみ(一部台車付もあり)の電車が見たところ20両程度残っていました。最終日のカワイモデルは家族総出で片付けをされていたため、残った商品は全て何らかの形で処分されるものと想像しましたが、買えるのは今日までというお話のため、上記のうち70系新潟色(上越色)6両、片町線クハ79/クモハ73の先頭車3両、80系湘南色/70系横須賀色の先頭車及び中間車併せて7両の計16両を最終処分価格(定価より大幅値引き)にて購入してきました。

営業最終日2024年3月19日のカワイモデル最後のレシート。03-3256-1591の電話(既に撤去済)は、1991年に東京23区内の電話番号の市外局番の後に「3」が追加され「256」から「3256」となった以外は1960年代から一度も変わらなかった番号。時刻が19:58というのはレジの時計が30分程度進んでおり、実際の時刻は19時半より少し前だったと思います。




カワイモデル営業最終日の最後に筆者が購入した16両。左上のモハ80の上箱上面に黒マジックで「撮影用」と記載されており、他の70、80系の箱横短辺に車名シールが貼られていない箱(右上の鉛筆でクハ76写真用・モハ70写真用と記載された2箱を含む)は全てTMS等の広告写真撮影用に使用した後に通常の商品とは別に保管してあったモノだったらしく、箱は経年感があり中味は一部改造しているものがあるかもしれないとの川合社長のお話でしたが、確認したところ箱の中味は全て新品同様の完成品でした。


TMS2001年1月号に新発売として広告が掲載された国鉄70系新潟色の6連。本来はクハ76T前後2両、モハ70M、モハ70Tの完成品4連セット11万5000円で販売されたもので(キット及び単品売りなし)、サハ85はTMS2002年1月号の広告で完成車のみ2万2500円として掲載されていたもの。モハ70Mが1両ダブりますが1両だけ置いてくるのは可哀想と思い在庫品は全て購入しました。


未走行のバリバリの新品ながら、鉄道模型はやはり走らせないと可哀想な気がします。




クハ76に通電するとヘッド、テール共に正常に点灯






※カワイモデルが創業90周年を迎えた際の記事は2018年2月25日の玩具・模型カタログ棚からシリーズ第34回記事をご参照ください。






★オマケ(その1): GFCC toys 新製品 1/64スケール 1961年ジャガーEタイプ ロードスター 赤ボディ
国内流通価格は5000円~5500円前後。ボディカラーはレッド・ブリテッシュグリーン・シルバーと3色あり、何れも499台限定。布幌のパーツが付属しトノカバーと付け替え可能。台座にシリアルナンバーも入っています。なかなか出来の良いモデルです。














★オマケ(その2): イオン限定トミカNo.73スバルフォレスター スペイン警察仕様「POLICIA」
2024年3月23日(土)発売新製品。税込定価825円。トミカ通常品No.115のバリエーション。馴染みの薄い海外警察仕様ではなく、個人的には例え実車は存在しなくとも警視庁等の馴染み深い日本警察仕様で出して欲しいところ。








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Slow Down」 1964
例によってラリー・ウィリアムズ(Larry Williams;1935年5月10日ー1980年1月7日)のオリジナルを上回る出来栄えのビートルズバージョン。イントロが30秒以上と少々長い嫌いはあるものの、リードボーカルのジョンの魅力的な声が全てを補っています。手元にあるレコードは東芝音楽工業オデオンレコード330円定価時代の黒盤(規格番号OR-1156)☆


1965年に洋楽雑誌ティーンビートを創刊した木崎義二氏の解説。


歌詞




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