★しかし、もう3月ですne☆
今日のTOKYOはとても暖かです☆
明日はまた冷え込む予報ですが、全体としては今年の冬は暖冬で都内での桜の開花は例年より早く3月半ばあたりのようです☆
★恋女房も子供もいない私の場合、孤独死して死後2週間あるいは1・2ヵ月後に発見されるといったことになる可能性があります。
親戚などには私が蒐集してきた大量のブリキのオモチャ、ミニカー、鉄道模型、自動車カタログ、鉄道車輛カタログ、アナログレコード等のモノに関心のある人は皆無のため、死後に廃品回収業者が来て、
例えば、
「これだけの大量のモノを処分するには軽く百万円以上は掛かりますが、中には多少は値打ちのあるモノが含まれているようですので、処分費用は相殺してゼロ、1円も戴かずに全てのモノを処分させていただくということでは如何でしょう?」
と言われたら、親戚は、
「これだけ大量のモノを無料で処分してもらって家が綺麗に出来るなんてラッキー♪良心的な業者さんにお願い出来て良かった~♪」
などと考えて、業者さんの言うままに無償での処分をお願いしてしまうという可能性は案外高いように思えます。
尤も適正な価格で売って資産を残したとしても、私には資産を受け継ぐ恋女房も子供もいない訳ですので、例え廃品回収業者さんが大儲けをしたとしても、資産を残すことよりもモノが捨てられずに後世に残ることが第一と考えれば、業者さんからマニア市場に流れて本当に価値の判る人にきちんと受け継いでもらえたなら、それはそれで良いのかもという話にもなりますyone☆☆
★閑話休題
トヨタ自動車は1957年(昭和32年)から1996年(平成8年)まで10代に亘るコロナを市場に出しています(厳密にはコロナプレミオと呼ばれた11代目までコロナの名称を使用)。車名の語源は太陽の周りに見える冠「コロナ(Corona)」。明るく親しみやすいファミリーカーに相応しいものとして命名されています。トヨタのコロナ(Corona=太陽冠)は、1955年デビューのクラウン(Crown=王冠)、1957年デビューの1966年デビューのカローラ(Corolla=花冠)と共にトヨタ「冠車名」御三家の一つでした。
太陽の周りのコロナに形状が似ているとして命名された新型コロナウイルスと語源が同じことから、「現在(2020年)はコロナが現行車種でなくてトヨタは助かったね。もし現行車種だったら車名を変えないと売れなくなってしまうよね。」といった趣旨のコメントも多数見られます。しかし、歴代のコロナに現在も大切に乗られている方も大勢おられると思いますので、トヨタの生産したコロナはウイルスとは無関係の名車であることを、今だからこそUPしておこうかと思います。
と言う訳で、今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第51回記事としてアサヒ玩具の3代目RT40コロナをご紹介しますne☆☆☆
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★3代目トヨペット コロナ (RT40型)
東京オリンピック開催の前月1964年(昭和39年)9月5日にホテル・ニューオータニ(1964年9月1日開業)でプレス発表され、1週間後の9月12日より発売されました。
コロナはこの3代目で一気に国際レベルの小型乗用車となり、輸出名も従来のティアラを捨てコロナに統一されています。57万8534台が生産されたうち、3分の1程度が輸出されて輸出台数ランキング第1位を獲得し、現在の「世界のトヨタ」の礎となった車の一つと言えます。1960年代半ばのデビューから1970年代前半あたりまで日本中に溢れていたクルマでした。スラントしたフロントマスクから、通称「バリカン・コロナ」とも言われています。
★3代目トヨペット コロナの模型・玩具
実車の人気を反映してリアルタイムで3代目コロナの立体造形物は多数リリースされています。ミニカーは1/42スケールのモデルペット27番のセダン、1/40スケールのダイヤペット138番のハードトップと146番の5ドアセダン、プラモデルは三共の1/32スケールセダン、金属玩具(ブリキ玩具)はアサヒ玩具・一宏工業(イチコー)・米澤玩具(ヨネザワ)・バンダイ(小ぶりなポケットリモコン仕様のみ)の4社がセダン、プラボディのラジコンとして日本模型(ニチモ)が1/16スケールの出来の良いハードトップをリリースしています。その他に実車購入者等に配布されたトヨタ特注のアンチモニー製煙草入れ(セダン・ハードトップ・バン)が実車のMC毎に造られています。
4社からリリースされたブリキ玩具の中では今回ご紹介するアサヒ玩具製が最もシャープでリアルな出来栄えだったと言えます。
【1965年トヨペット コロナ デラックス RT40-D型 実車主要スペック】 (1965 Toyopet Corona Deluxe Type.RT40-D Specification)
全長4110㎜・全幅1550㎜・全高1420㎜・ホイールベース2420㎜・車重945kg・FR・2R型 水冷4気筒OHV1490cc・最高出力70ps/5000rpm・最大トルク11.5kgm/2600rpm・変速機3速コラムMT・乗車定員5名・ゼロヨン19.7秒・最高速度140km/h・東京店頭渡価格64万8000円
【アサヒ玩具 1/15スケール1965年トヨペット コロナ デラックス ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/15scale 1965 Toyopet Corona Deluxe by Asahi Toy Tin model KEY DATA)
・外箱に印字された商品名: トヨペットコロナ デラックス
・アサヒ玩具製品番号(製品管理番号): ノーマルNo.3692・警視庁パトカーNo.3805
・主要素材: ブリキ
・全長: 285㎜(実車比1/14.4)
・全幅: 106㎜(実車比1/14.6)
・ホイールベース: 163mm(実車比1/14.8)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦110㎜×横295×厚さ90mm
・動力: フリクション
・ボディ塗色: 灰メタ・赤メタ・青メタ等(パトカーは白/黒)
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1965年8月頃
・販売価格: 都内360円/全国400円(1967年に都内350円/全国380円に値下げ)
・入手難易度: 10段階評価でレベル7程度(パトカーの方が難易度=レア度は高目)
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 8~12万円程度(ノーマル、パトカー共に箱付未使用美品の場合)
●アサヒ玩具1967年総合カタログ英語版より
ノーマル

警視庁パトカー

●アサヒ玩具1968年総合カタログ日本語版より
ノーマル

警視庁パトカー

●東京玩具商報1965年8月号 アサヒ玩具 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写:以下同)
「新発売!話題の金属玩具」のコピー。RT40コロナが「最新型トヨペットコロナ」として掲載されています。410ブルーバードも最新型と印字されています。


●東京玩具商報1965年9月号 アサヒ玩具 広告(同上)
前月号と同じ車種での広告ながらレイアウトを変えています。コピーは「売れています!・・・有名国産車だから」と印字されていますが、はとバスの1台はGMの左ハンドル車です。


●東京玩具商報1965年10月号 アサヒ玩具 広告 (同上)
トヨタスポーツ800が「NEW」として加わっています。1962年クライスラーインペリアルはコロナの約2倍の都内700円/全国770円。


●輸出玩具登録協会「ニューデザイン」1965年12月25日号より (同上)
1965年(昭和40年)10月13日付でアサヒ玩具のコロナが輸出玩具として意匠登録されています。

●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ デラックス グレイメタ
実車を彷彿させるカラーリング。少し青みがかったグレイです。





1/42モデルペット、1/64TLVとの大きさ比較





室内プリント

Corona Deluxeの文字入り

シャシー裏

●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ デラックス 赤メタ





1/42モデルペット、1/64TLVとの大きさ比較


●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ デラックス 青メタ




1/42モデルペット、1/64TLVとの大きさ比較

●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ 警視庁パトカー
ノーマルよりこのパトカーの方が現存数は少な目です。






アサヒ玩具製の警視庁パトカーはクラウンRS31観音もRS41も何故か全て「警視第59号」とプリントされています。


●アサヒ玩具1/15スケール1965年トヨペット コロナ 大集合!!





※3代目トヨペットコロナセダンの実車カタログについては2013年9月21日の自動車カタログ棚からシリーズ第175回記事をご参照ください。
★オマケ(その1): 東洋レーヨン 1965年トヨペットコロナ「ペダルカー」フライヤー(A4判・片面印刷)
このフライヤーは画像が小さかった時代に以前2回アップしていますが、画像を撮り直して再録します。金属製ではなくABS樹脂製のペダルカー。赤いコロナに乗って手を挙げている男の子は2020年現在は還暦前後と思います。レッド・ブルー・グレイ・ブラウンの4色のカラーバリエーション。殆ど現存しておらず、ジャンクでも入手は難しいと思います。



★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Good Day Sunshine」 1966
明るい太陽(Corona)繋がりで今日はこの曲。1960年代から現在に至るまでカバーの多いポールの名曲の一つ。