★平成も残り僅かとなりましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
10連休でヨーロッパ旅行中だよー♪とか、里帰り中だよー♪という人もいる一方で運輸関係・警察/消防関係・デパート/スーパー/コンビニ等の小売業・各種サービス業といった人は10連休など関係がなく、いつも通りに仕事だよーという人も大勢おられるかと思います。そもそも10連休では日本の労働者の4割を占める非正規雇用・時給制勤務の人は給料が10日分も減ってしまう、10連休を満喫できるのは事務系の公務員か優良企業の正規社員だけでは?との声もあります。また、10連休となる人の中には10日も休みが続くと暇過ぎて困るから連休はもっと短い方がいいと言う人もいます。かく言う私は10連休なのですが、やりたいことは沢山あり、しかし、エボ☆さんじゃないですが、あえて遠出をせずまったりと何もしないでボーッとしているのもいいなあと思ったりもします。
普段は睡眠時間が6時間弱位のところが、この休みに入って目覚まし時計を付けないで眠ると大体9時間位ぐっすり眠れるのも幸せです♪自然に目が覚めるのが眠りに落ちて9時間後ということは、9時間睡眠が私には理想的なのでしょうね。普段、朝5時起きの私の場合、毎日夜8時に眠れば9時間睡眠となりますが、そもそも夜8時には帰宅していない日もあり、9時間睡眠の確保はほぼ不可能な状況ですne☆
★平成で一番印象に残る年は?
・・・・・私の場合、1995年(平成7年)です。何故かというと・・・・・
●1つ目の理由は、1995年1月17日(火)5時46分52秒に発生した阪神・淡路大震災の日のお昼から神戸ポートピアホテルで会議が予定されていて、お昼からなら前泊はしなくても間に合うと思い、あの日の朝の新幹線を予約してあったのです。ところが、あの震災発生で勿論会議は中止。もし前日夜に神戸入りして三宮あたりに泊まっていたら、と今でも思い出します。
●2つ目の理由は1995年3月20日(月)朝に発生した地下鉄サリン事件で200人の重症者が出た営団地下鉄・丸ノ内線・池袋行きの僅か1本後の丸ノ内線・池袋行に乗ったことです。通勤では池袋行の丸ノ内線に毎日乗車していましたが、通勤時間帯の丸ノ内線の運行は2~3分間隔と過密ダイヤですので、私がサリンが撒かれた列車に乗り合わせなかったのは偶然なのです。
●3つ目の理由は、サリン事件の起きた翌月、1995年の4月に入った頃から体調の異変がどうにも気になり、精密検査を受けたところ、あえて部位はここでは書きませんが、悪性腫瘍(癌)が発見され、すぐに入院し某国立病院で腫瘍の摘出手術を受けたのです。リンパへの転移も全く見られない初期の癌で、術後は再発や転移は全く見られず、腫瘍を完全に摘出できたため放射線治療も必要なしとされ、約10日で退院。あの時、よくこんな早期にご自分で気付きましたねと主治医から言われたことを思い出します。
・・・・・この3つのエピソードは、「1995年は私に幸運の女神が付いていた」ということなのかもしれませんyone☆☆
★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第25回記事として、浅草玩具のマツダライトバスをご紹介しますne☆☆☆
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★東洋工業(現マツダ)は、1964年(昭和39年)10月の第11回東京モーターショーに極めて斬新なスタイルの小型バス2台を参考展示した。同年のモーターショーに展示されたコスモスポーツの試作車と軌を一にしたマツダオリジナルの極めて未来的なデザインが話題を呼んだ。細部の改良が施された後、翌年1965年(昭和40年)5月に「マツダ・ライトバス」(A/Cタイプ)が市販に移された。
マツダ・ライトバスは、1964年に発売された四輪キャブオーバートラック「マツダE2000」(VA型エンジン搭載,2トン車)の車台をベースに開発され、エンジンは四輪トラック「E2000」「D2000」、三輪トラック「T2000」と同じVA型2000ccが搭載された。
この未来からやって来たような斬新なデザインのマツダ・ライトバスは、1972年(昭和47年)、「パークウェイ」にバトンを渡して7年の生涯を終えた。
●1969年6月発行 実車カタログ表紙

●1965年7月発行 実車カタログより

リアトランク

初期型は「MAZDA」ロゴのホーンボタン

●1966年10月発行 実車カタログより

外観は同じまま室内ハンドル周りを変更。初期型では「MAZDA」ロゴのホーンボタンだったハンドルが、よく知られた「m」を図案化したマークのボタンとなりクロームメッキのホーンリングが追加されています。

●1967年2月発行 マツダライトバス幼児用専用カタログ表紙
珍しい幼児バス専用カタログ。ノーマルのリアトランクはなく、リア中央には非常口扉が付いています。

【1965年マツダ ライトバスAタイプ 主要スペック】 (車両型式AEVA)
全長5995mm・全幅2025mm・全高2320mm・ホイールベース3095mm・車重2550kg・VA型水冷直列4気筒OHV1985ccエンジン・最高出力81ps/4600rpm・最大トルク15.5kgm/2000rpm・乗車定員25名・最高速度100km/h・販売価格145万円
●浅草玩具 1/18スケール マツダ ライトバス
1960年代の国産小型バスのブリキ製模型玩具として3つ目に市販。即ち、1つ目はマルサン商店製の初代日産エコー、2つ目は米澤玩具製の初代三菱ローザ、そして3番バッターとしてこの浅草玩具製のマツダライトバスが発売されたのです。浅草玩具製の実車タイプのバスとしては、2タイプが製品化された近鉄ビスタコーチと双璧を成す傑作です。
浅草玩具製のマツダライトバスは東京玩具商報1965年12月号に写真・市販価格入りの広告が掲載されていることから、実車発売と同年、10月位に市場に出たものと推定されます。恐らく前年1964年秋の第11回東京モーターショーでのインパクトのある展示車両を見て、すぐにモデル化が決められ玩具市販に向けての準備が進められたのではないでしょうか。
マツダライトバスの立体造形物(=模型玩具)としては、実車のモデル末期の1972年(昭和47年)7月にトミカ46-1として発売された1/88スケールのダイキャストモデルがよく知られています。トミカのライトバスは1979年(昭和54年)1月に童夢ゼロにバトンを渡すまで7年弱に亘り市販されており、「マツダライトバスはトミカで遊んでよく知っている」、あるいは「トミカで知っているが実車は見たことがない」という人は大勢いるだろうと思います。
【浅草玩具 1/18スケール 1965年 マツダライトバス 主要データ】
・基本素材: ブリキ
・浅草玩具品番(管理番号): No.103-1-2-026
・発売時期: 1965年(昭和40年)10月頃(ノーマル発売。アンビュランスと幼稚園バス仕様の発売は早くとも翌1966年以降と推定)
・販売価格: 都内330円/全国360円(ノーマル初版の価格。末期は都内430円/全国470円)
・全長32.5cm (実車比:1/18.4スケール)
・全幅10.9cm (実車比:1/18.5スケール)
・ホイールベース17.3cm (実車比:1/17.9スケール)
・ボディカラー: 青(+青銀/白)、赤(+青銀/白)
・動力: フリクション
・箱のバリエーション: 1種類のみ?
・他のバリエーション: アンンビュランス仕様、幼稚園バス仕様
・ギミック: 後部トランク開閉
・入手難易度: 10段階評価で7程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 8~12万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合)
●東京玩具商報1965年12月号 浅草玩具 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
マツダライトバスが「新発売!」として掲載されています。この広告で見る限り初版のボディサイドには、円形に「m」の有名なマツダマークが付き後の製品とはホイルキャップも異なります。マツダライトバスの印字のある箱は見たことがなく、東洋工業(現マツダ)への名称・意匠使用料の問題なのか経緯は不明ですが、大半はマツダ名称を伏せ「ニューライトバス デラックス(NEW LIGHT BUS DELUXE)」の製品名で売られたと思われます。但し、1972年版の浅草玩具の年次製品カタログでは何故かアンビュランスのみ「マツダ」と明記されています。



●浅草玩具1972年版カタログに掲載されたマツダライトバス3種
1970年代に入っても連綿と売られていたことが判ります。この時点の売価はアンビュランスと幼稚園バスが都内450円/全国470円、ノーマルは20円安い都内430円/全国470円。幼稚園バスのみ汎用のメッキホイールキャップを付けています。アンビュランス以外にはマツダの印字がありません。
ノーマル「ニューライトバス デラックス」

マツダ アンビランスカー・・・・・マツダと明記

幼稚園バス「フラワーようちえん」

●浅草玩具1965年マツダライトバス(ノーマル赤)




トランク開閉アクション付




運転席のプリントは実車とは異なる浅草玩具オリジナルデザイン

スピードメーターは120km/hまでの表示

シャシー裏側

1/88スケール トミカ46-1番との大きさ比較




●浅草玩具1965年マツダライトバス「アンビュランス」
浅草玩具の品番はノーマルと1番違いのNo.103-1-2-027。リアに患者搬入用の大きなテールゲートが付き、室内もノーマルのままではなくシートを2列のみに変更し救急車らしく作られています。








独特なタッチのBox Art


ノーマルとは全く異なる運転席のプリント


大半のシートが取り除かれ、救急車風となった室内

●ノーマル・アンビュランス・トミカの比較




●2019年4月 ヤフオクに出品された浅草玩具1965年マツダライトバス幼稚園バス仕様 (ヤフオク出品画像 転載)
2019年4月23日(火)夜終了。元箱なし、バンパーメッキにかなりの錆有、凹み箇所も有ながら落札額は5万400円。この価格なら箱付が市場に出るのを待っていた方が賢明と思いましたが、現存数が少ないため箱付に拘っていると一生巡り合えない可能性もありそうです。動物さん達と「フラワーようちえん」のプリントが可愛いですne♪



トランク開閉アクションは省かれているように見えます。






バンパーにはかなり錆が出ています。


※1965年マツダライトバスの実車カタログについては、2012年10月20日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第73回記事をご参照ください。
★オマケ(その1): トミカ46-1番1/88スケール マツダライトバス
全長6.7cm。ダイキャスト製。ウナギイヌ等の安易なシール貼りマスコミトミカバージョンを除き、バリエーションは大きくはピンク/白と公用車シリーズ(4台セット)に入っていた黄色のひまわり幼稚園バスの2種のみ(?)。ほぼHOスケールで日本型16番(1/80)のレイアウトにも使えるスケールということで、私がミニカーより鉄道模型に熱中していた1975年~1976年頃に16番レイアウトに使うことを考えて購入。生産時期を示すTナンバーは、T-22。販売期間も長かったこのミニカーで遊んだという人は多いでしょうね。1/64スケールTLVでのモデル化が期待される1台ですyone☆




丸型4連テールも忠実に再現されています。



シャシー裏に1974の刻印。初版は発売年の1972刻印?

★オマケ(その2): マツダライトバス 実車動画
★オマケ(その3): 1969年TBSテレビドラマ「青空に飛び出せ!」
マツダライトバスと言えば、「恋の季節」の大ヒットでピンキー(今 陽子さん)とキラーズが主演したこのドラマ。1969年(昭和44年)3月30日~9月28日の日曜19時30分からの30分枠で放映。小4だった私も見ていました。マツダライトバスが登場するのはこのドラマだけと思っていましたが、このドラマで使用された車両がアクション刑事ドラマ「東京バイパス指令」で白一色にされ移動診療車として登場したようです。